烈車鬼

「幾つに見える?幾つに見える?」

【名前】 烈車鬼
【読み方】 れっしゃき
【声】 松浦佐知子
【登場作品】 暴太郎戦隊ドンブラザーズ
【登場話】 ドン2話「おおもも、こもも」
【分類】 ヒトツ鬼
【憑依された人間】 磯野さなえ
【欲望】 もっと若く見られたい
【素体】 ベニツ鬼
【モデル】 烈車モデル
【スキン】 蒸気機関車
【蟾ィ螟ァ蛹】 烈車鬼ング
【ドロップ】 トッキュウジャーギア
【文字化け】 辜郁サ頑姶髫(烈車戦隊)
【むかしむかし…】 さなえは赤いドレスを着るのが好きだったそうな…
【モチーフ】 蒸気機関車、トッキュウ1号?
【名前の由来】 烈車戦隊トッキュウジャー+鬼

【詳細】

「もっと若く見られたい」という欲望を抱く磯野さなえから生まれた烈車モデルのヒトツ鬼

上半身に蒸気機関車の先頭車両を変形させた「蒸気機関車」スキンを装着したベニツ鬼の姿を持つ。
頭部は煙を吐き出す煙突とライトを模した単眼のある兜を装着したようでもある。

このヒトツ鬼を生み出した磯野さなえは桃井タロウも働くシロクマ宅急便のパート従業員。
実年齢は68歳だがそれを感じさせない元気な女性であるものの、最近見た目の加齢が進んできたことを気にして若く見られたいと考えていた。
その欲望が影響しアンチエイジングの鬼となり、特急のスピードで40代、20代とどんどん若返っていった。
モンスター化すると「いくつに見える?」と叫びながら胸の煙室に人々を吸い込んで閉じ込めていった。

桃井タロウは同僚たちを昼食休憩中。
同僚の一人であるさなえがクイズのように年齢を聞いていたが、他の男性陣が「40代には見えない」等のお世辞をいう中、タロウだけが「68歳」と正確な年齢を言い当てる。

確かに実年齢からしてみればさなえは若く見えるものの、限界はある。
だけどもっと若く見られたい、と実年齢を見抜かれたこともあってかその欲望がヒトツ鬼に憑依されたことで暴走し始め、翌日には娘と見間違うほど若返るも、タロウは相変わらず「68歳」と主張するため大きなショックを受け職場からいなくなり、街中をうろついていた。

そこで遭遇した鬼頭はるかの若く美しい容姿を見た上、彼女から「おばさん」と呼ばれたことで一気に20代にまで若返り、宅配途中だったタロウを発見して何度目かの「いくつに見える?」と問いかけたがやはり「68歳」と彼は答えたため、望む回答が得られず思いつめてしまったさなえに宿っていたヒトツ鬼が烈車鬼として実体化。

レール状のエネルギーで道行く若い女性達を拘束しては煙室へと取り込んでいき、オニシスターへとアバターチェンジしたはるかは、さなえを羽交い締めにして止めようとする。

そこに現れたソノイは戦士形態へと変身し、さらにはるかが桃井タロウと勘違いしていたソノザまでもが脳人の一人だった。
アノーニの集団も現れるものの、キジブラザーの応援に始まり驚きの二頭身メンバー、イヌブラザーまでもが駆けつけアバターチェンジで騎士竜戦隊リュウソウジャーへと変身して戦い始める。

さらにそこへ騒がしくもやってきた本当の桃井タロウことドンモモタロウが加わると最早なすすべもなく、お供達とドンモモタロウが発動した桃代無敵・アバター乱舞に切り刻まれて爆散した。

その直後暴走した力が脳人レイヤーへと積み重なり烈車鬼ングとして巨大化する。

【余談】

モデルやスキンからモチーフと名前は烈車戦隊トッキュウジャー、そしてトッキュウ1号と思われる。
スーツは素体をシソツ鬼に取り替え煙突鬼として番外作品に登場している。

蒸気機関車の先頭車両を模したパーツを装着しているが、人々を吸い込む煙室から頭部に幾本ものケーブルが伸び、
閉じ込めた人達からエネルギーを吸い取り顔を中心に若さへ還元しているかのようでもある。
モンスター化しているため全くわからないところが物哀しい。

变化時に出現した「辜郁サ頑姶髫」という文字は「烈車戦隊」が文字化けしたもの。
「TCG」と記されたクレストも浮かび上がる。

蒸気機関車モチーフなのはトッキュウ1号の専用烈車が蒸気機関車型のレッドレッシャーだったためだろう。
なお列車ではなく「烈車」。
トッッキュウジャーにおいてはイマジネーションがないと見ることの出来ないレインボーラインを走る特殊な車輌のこと。

またこのヒトツ鬼を生み出した磯野さなえが若返りにこだわり実際に急激に若返っていったのは、実は虹野明を除くトッキュウジャーの初期メンバー5人はレインボーライン総裁によって肉体を大人まで急激に成長した子供であることに由来すると思われる。
つまり大人化の逆。
劇中ではトッキュウ4号にチェンジするミオが10歳の誕生日を迎えている話がある程度なものの、彼らは小学校4年生であるためおおよそ10歳程度。
そこから大人サイズまで成長させられたため記憶喪失等の弊害が発生していた。

なお、『HOFUKU-ZETTO』によると、モチーフは『蒸気機関列車』と『チケット君(のような猿顔)』だが、『烈車戦隊』はイマジネーションで様々な烈車が登場する作品であるため、断念するまでは新幹線など他のタイプの車両のモチーフを含めようと構想していたらしい。

最終更新:2023年07月08日 16:48