炎神鬼

【名前】 炎神鬼
【読み方】 えんじんき
【声】 中心愛
【登場作品】 暴太郎戦隊ドンブラザーズ
【登場話】 ドン19話「もしもしユーレイ」
【分類】 ヒトツ鬼
【憑依された人間】 鷲山美奈子
【欲望】 「恋した新造さんに会いたい」
【素体】 ベニツ鬼
【モデル】 炎神モデル
【スキン】 エンジン魂
【蟾ィ螟ァ蛹】 炎神鬼ング
【ドロップ】 ゴーオンジャーギア
【文字化け】 未登場(轤守・樊姶髫?)
【むかしむかし…】 美奈子は新造とデートの約束をする直前に事故で亡くなっていた…
【モチーフ】 幽霊、炎神ソウル?、ゴローダーGT? 霊柩車、鬼
【名前の由来】 炎神戦隊ゴーオンジャー+ヒトツ鬼

【詳細】

「恋した新造さんに会いたい」という欲望を抱く鷲山美奈子という幽霊の女性から生まれた炎神モデルのヒトツ鬼

鬼火に包まれる車を思わせる「エンジン魂」というスキンを纏い実体化したシソツ鬼
胴体に見られる燃え盛る炎の色は青、頭部は青白く全体的に幽霊を思わせる色合いをしているが、このヒトツ鬼を生み出した美奈子はこの世に残した未練で成仏できない幽霊。
そのため実体が存在せず物理攻撃が一切効かない。
近いタイプに特命鬼が存在するが、あちらも宿主となった人間の欲望のみがヒトツ鬼として成立したものであり、「遊びのルールに対応する形でしか物理接触が出来ない」という特性を有していた。
だが特命鬼の場合まだ宿主が存命していたが、こちらは完全に肉体が死亡した幽霊であるため現世にとどまり続けるほどの人を超えた未練の鬼となり、生前美奈子が文通していた田所新造からの電話を電話ボックスでどんどん待ち続けた。

現代では美奈子が待ち続けている電話ボックスは老朽化し撤去が決まっていたのだが、撤去業者を含めて電話ボックスに近づくものを轟音と共にブンブンバンバン排除する。
いわば叶わない願いの実現を待ち続ける幽霊になってしまった宿主を守るボディーガード。
そこまで願いを暴走させている印象はない美奈子ではあるが、数十年と長い時間を過ごしていたため、願望が積み重なりそれを元に炎神鬼が実体化した模様。

電話ボックスを守るという行為そのものが宿主の願望に直結しているため、行動するたびに力が増し、自動で巨大化して炎神鬼ングにまで至ってしまった。

【余談】

モチーフとなったのは「炎神戦隊ゴーオンジャー」。
スーツは高速鬼の頭部に激走鬼の上半身を組み合わせた上でリペイントした改造品。
両戦隊ともに車系戦隊という共通点がある。魔進鬼のパーツは無い。
シソツ鬼

公式サイトの個別ページでは「轟音=ゴーオンジャー(GO-ON!という掛け声も使われていた)」、「ブンブンバンバン = OPにあるフレーズ」が文章中差し込まれている。

ゴーオンジャーでも倒された幹部幽霊として復活し、その特性を生かしてヒーローを追い詰めるというエピソードがあり、清めの塩を使い成仏させることで撃破に成功するという今回のエピソードと同じような流れをたどるものがあり、恐らく話の元ネタはそれと思われる…が。

東映特撮サイトによると電話ボックスがキーだったのは「電話=ゴーフォン」の連想と、「幽霊=ヒトダマ=(炎神)ソウル」の連想からだとか。
さらに今回は大先生こと井上御大の話が先にあり、ヒトツ鬼のモチーフを後から当てはめていくパターンだったと書かれているため、実際はあまり関係がなかった模様。
また劇中登場した停留所は「合恩(ごうおん)」で、通るバス会社はバス型炎神のバスオンを相棒とする香坂連とを思わせる「香坂バス」だった。

ゴーオンジャーでは相棒である炎神は、キャストと文字通りの魂を内蔵する炎神ソウルを組み合わせることで本来の巨大な姿を取り戻す。
炎神鬼の頭は高速鬼の流用なので将棋の駒の形状をしているが、奇跡的に炎神ソウルの形状に近い。
ある意味怪物化した炎神、あるいは敵のガイアーク(蛮機獣)を連想させる姿となっている。
ちなみに両肩のタイヤはゴローダーGTを思わせるカラーリングになっている。

最終更新:2022年07月27日 02:34