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魂を渡る呪い

・試作話「魂を渡る呪い」

ご存じの通り。
ご存知の通り「魂は万物に宿り、失われれば裏世界(ミキサー部分 仮称)へ移動し小さな"モナド"に分解され、そしてまた表世界(これもまた仮称)へ還り再利用される」
ゆえに「稀にだが前世の記憶や体験を受け継ぐ」事もある。
なのでこのようなことは恐ろしく0に近い事象であり―――呪いと呼んで差し支えない。

(状況:不明瞭)(感情:諦め、恨み、悲しみなど)
「僕を殺した君よ死ね」
呪いよ、どうか君を刻みますよう。
(かつての魂の所持者が死亡)(記憶はここで終わっている)

 以上の「前世の記憶の体験」が数世紀に渡って様々なモノに対して受け継がれている事が観測された。

この前世の記憶が「現在」に浮かび上がるタイミングは、物心ついたころにはすでに知っていた、大分成長してから浮かび上がってくるなど様々である。
中々にインパクトの強い記憶らしく、この記憶が急に浮かび上がったことでPTSDを負う人もいる。(ちなみにこの件、そうした人々から観測された事象である)

上記資料は我が団体で記憶が受け継がれた人間を探し続け、この部分は受け継いだ人の記憶の捏造、または混同ではなく「前世の記憶部分」であると確定した部分のみを記載している。(調査の過程で優秀な記憶読み取り係が鬱になった。可哀想に)

何度も小さな"モナド"に分解されてなお消えず存在し続ける前世の記憶。
今のところはまだ人に受け継がれた例しか発見していないが、世界の仕組みを考えるに他のモノへ受け継がれている可能性が十分にある。
そのへんは観測が難しいので人以外とのコミュニケーションが可能な人材を募集するかを検討している。(鬱になるかもしれないが)

この呪いの正体は「魔術で魂を汚染した」ものである可能性が高いと考えている。
"モナド"レベルで刻みこんだ思い。正直、はた迷惑なテロである。この記憶は前述した通りインパクトが強い。受け継がれた人間で発狂してしまった人は実は少なくない。記憶読み取り係がそうなりかけたように。
精神攻撃系の魔術で考えると高位クラスに属するのは間違いない。それ専門の魔術師がこれを知ったら? 解決するか悪用するか。

我が団体だけでの地道な調査を続けるべきか、公表してしまうべきか。悩みどころである。

最終更新:2017年05月11日 04:44