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2スレ目214


 数メートル先が見えない。
 放射能を含む粒子は暴風に乗り縦横無尽に飛び回る。本来、この地域では有り得ないはずの光景。人によって造られたこの砂漠では毎日のように砂嵐が起きる。
 昔の人達が見たらどう思うだろうか?
 しかし、今この時を生きる彼らには当たり前だった。
 そして、そこに潜むもう一つの脅威も。

西暦約2050年 日付不明
北アメリカ大陸、旧カリフォルニア州辺り

「来たぞ!撃て!」
 銃声が響く。それは砂の地面をえぐり出す。
 飛び散ったのは砂ではなく鮮血。

「いい腕だクロダ!」
「これからよムス。まだたっぷりいるわ」

 彼らは戦っている。相手は人間ではない。50年前に人類より分かたれた違う生命体の一種。
 この砂漠ではもっぱら『サンドクロウラー』と呼ばれている。

「見えるムス?」
「待て……。前方75メートル先、あの瓦礫の陰……居たぞ。そこでいい。」
「OK」

 クロダと呼ばれた女性は銃を構える。ムスと呼ばれた男性の能力はサンドクロウラーの位置を捉え、クロダはその指示に従う。
 黒田の銃に弾薬は装填されていない。
 それがクロダの能力。自身のエネルギーを弾丸として撃ち出し、それは通常と比べ非常に高い火力を誇る。

「くたばれ…っと!」
 閃光が砂嵐の中を突進する。それは瓦礫の塊に激突し、青白い炎を上げ燃え上がる。
 その中では、ムササビのように平らな身体のサンドクロウラーも奇声を発し、生きなが焼かれている。

「まだ居る?」
「ああ。でも砂嵐ももうすぐ終わる。あと少しだ」
「OK。夜になる前には帰れそうね」

 クロダは銃を構える。
 ムササビのような膜を広げたサンドクロウラーが風に乗り飛来し、上から襲いかかる。
 刹那、ベージュの保護色の身体は木っ端みじんに砕け、風に乗り消えて行く。

「舐めんじゃ無いわよ。近付いたら殺すわ。OK?化け物共」

 彼らは戦っている。

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最終更新:2010年07月11日 08:22
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