FLOSSの翻訳で機械翻訳の出力をベースにすると、なぜライセンス違反になるのか
1. OSS Licenseは「特定の条件下で著作権を行使しない」という契約である
2. Web翻訳は著作権が発生するか、EULAによって何らかの義務(Powered by xxx翻訳と表示しなければならないなど)をユーザーに課していることが多い
3. Web翻訳の結果をOSS Licenseで配布することは難しい、なぜなら
3a. 他人の著作権を勝手に制限する契約を結ぶことはできない
3b. ユーザーがEULAで課された義務を勝手に放棄するのは不法行為である
3c. EULAに記述されていない→自由に使ってよいという意味ではないため明確な許諾が必要
3d. なお、許諾はそのOSS Licenseより緩い(より多くの権利を行使しない許諾の)必要がある
220 :login:Penguin [sage] :2017/02/28(火) 16:25:57.45
別にWeb翻訳使うこと自体がダメといわれてるわけじゃないよね?
222 :login:Penguin [sage] :2017/02/28(火) 16:36:48.68
>>220
EULAの中に
「こういう条件で使ってもいいよ」
と明確に書いてあって、その条件がOSS Licenseと整合性があればOK
GPLedコンテンツをGoogle翻訳に入力するとGPL違反
- GPLedコンテンツをGoogle翻訳に入力することは、Googleへの再配布である
- Google翻訳の利用者はGoogle利用規約に従う
- Google利用規約では、入力された内容についてGoogleの利用目的を制限している
- ↑はGPLが禁止している追加的制限に当たる
- よってGPL違反
520 名前:login:Penguin[sage] 投稿日:2020/03/13(金) 20:06:39.76 ID:zIiqNmQg
Google翻訳は、Google利用規約に同意した上で利用するものです
利用者とGoogleは、Google利用規約の内容で契約を結ぶわけです
さて、Google利用規約には、この文言が含まれています
このライセンスでユーザーが付与する権利は、本サービスの運営、プロモーション、改善、および、新しいサービスの開発に目的が限定されます。
ttps://policies.google.com/terms?hl=ja
しかしGPLは(v3の場合7. Additional Terms.で示される例外を除いて)、再配布にあたって追加的制限を課すことを認めていません
利用目的の限定は明らかな追加的制限です
したがってGPLでライセンスされた文書をGoogle翻訳に入力(==Google利用規約の内容で契約を結び、その契約のもとGoogleに再配布)することは、GPL違反です
最終更新:2020年03月19日 11:39