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無頼5「熱唱! 武装神姫」
「落ち着け…落ち着けわたし…」
いつもの「世界のおともだち」とは全く仕立てが違う、煌びやかなステージ衣装を着ながら
わたしは緊張を少しでも和らげようとしていた。
~・~・~・~・~・~・~
話は遡ること2週間前
7月に入り、形人たちがそろそろ夏休みに突入するころの事だった。
神姫センターへの出入りも多くなり、それなりに戦績も良くなった。
あの初戦がまぐれ勝ちだと理解した上で、訓練を重ねたのだ。
知らず知らずのうちにセンター随一の神姫の仲間入りをしていた。
他の人はわたしの二つ名として「ファントムバイザー」と名付けてくれた。
理由はわたしが「ファントム(F-4)が好きだから」らしい。
そして、ある日のことだった。
形人が係員の長瀬さんと話してた時に、こんな話題が飛び出したのだ。
「そういえば、再来週に行うセンター祭で『神姫のど自慢大会』をやるんだが」
「のど自慢?」
形人の疑問に、ラースタチュカさんが答えてくれた。
「そう! 歌に自信のある神姫はどんと来い!って奴です。参加料は無料ですよ」
「しかも入賞者には豪華商品をプレゼント!」
続けてジュラーヴリクさんが言った。
このふたりって、続けて台詞を言うこと多いのよね。
「どうだい形人君? 以前『ヒカルは歌が上手い』って言ってたよね」
「ええ、まあ」
わたしは少しドキッとした。
何で形人がそのことを知ってるの!?
自慢になっちゃうけど、わたしは歌が上手い。
歌声で犠牲者をおびき寄せるセイレーンだからとゆうのもあるけど、『個体差』を決められた時に歌が上手なように決められたみたい。
でも、形人の前で歌ったことはなかった、零牙さんの近くで歌ったことはあるけど。
「どうする? ヒカル」
「え…っと…」
はずかしくて答えが浮かばない。
「とりあえず、出場すれば大会限定の参加賞を貰えるよ」
長瀬さん、形人の出場意欲をあおらないでください。
絶対「参加する」って言い出すから…
「じゃあ、参加するだけ参加してみるか。なぁヒカル?」
ほら言わんこっちゃないorz
形人は風間さんに協力を頼んだ。
ちょうど風間さんとグレースも参加予定で、衣装とかを作っていたのだ。
衣装はコスチューム作りを趣味にしてるグレースが作ってくれた。(本人曰く「その気になれば当日までに50着は作れる」とか)
風間さんはグレースが歌う歌の作曲をしていた。
「『VOCALOID6 鈴音ハル』で鍛えた技術の見せどころだ!」とは彼の弁。
~・~・~・~・~・~・~
そんなことで今に至る。
こんなこと思ってる間にも刻一刻とわたしの番が近づいて来ている。
「あなたについていきます ホントの心と偽りの体で
…」
今歌ってるリゼって神姫(ひと)、ホントに上手だなぁ…
そんなことを考えて気を紛らわした。
次の人は零牙さんだった。
「己を信じて立ち上がれぇ! 戦闘開始だァぶぁとるろぉんんんどぉぉ!!」
「蒼穹の猟犬」と呼ばれる零牙さん。
歌い方はホントに吠えてるようにシャウトを利かせていた、純粋にスゴイ(色んな意味で)
わたしの前の人は…マオちゃんだった…が。
かーん
鐘が鳴った
「なんで!?どうしてなのにゃ~!?」
でも今ので緊張が解けた。
さらに深呼吸をひとつ。
そして、わたしの番。
「続きまして、エントリーナンバー14番「ファントムバイザー」ヒカル!」
照明がじりじりと床を照らすステージに歩き出す。
観客席には参加してない人と神姫がいっぱい居た。
あえて観客をジャガイモかなんかと思わないで、覚悟を決めた。
ステージ中央のスタンドの前に立ち、マイクを手に持った。
イントロが流れ始める。
「曲は『I WILL FOLLOW YOU』のアレンジです、どうぞ!」
歌いだしの瞬間が、来た
広がる星空を見上げ
星をつかむため
蒼い空見詰め続けて思う
あなたの事思う…
#ref(http://www19.atwiki.jp/shinkiss_matome?cmd=upload&act=open&pageid=1704&file=%E5%A4%89%E6%8F%9B+%EF%BD%9E+%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96%21.jpg)
~・~・~・~・~・~・~
結局、優勝はリゼって言うストラーフに取られた。
アレンジじゃしょうがないよね。
わたしが準優勝で、グレースが入賞だった。
でも、あの歌詞は形人が書いたものだったから、すこしうれしかった。
後で録音して個数限定で配布するって聞いて、気分も良くなった。
でも、やっぱり形人にほめられたのが一番うれしかった。
~・~・~・~・~・~・~
ジュラーヴリクさんの言う「豪華商品」とは、武装神姫一式だった。
これに関して、ちょっとしたドタバタが起こるんだけど…
それは、別のお話。
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***無頼5「熱唱! 武装神姫」
「落ち着け…落ち着けわたし…」
いつもの「世界のおともだち」とは全く仕立てが違う、煌びやかなステージ衣装を着ながら
わたしは緊張を少しでも和らげようとしていた。
~・~・~・~・~・~・~
話は遡ること2週間前
7月に入り、形人たちがそろそろ夏休みに突入するころの事だった。
神姫センターへの出入りも多くなり、それなりに戦績も良くなった。
あの初戦がまぐれ勝ちだと理解した上で、実戦を重ねたのだ。
気付いたら、センター随一の神姫の仲間入りをしていた。
そして、ある日のことだった。
形人が係員の長瀬さんと話してた時に、こんな話題が飛び出したのだ。
「そういえば、再来週に行うセンター祭で『神姫のど自慢大会』をやるんだが」
「のど自慢?」
形人の疑問に、ラースタチュカさんが答えてくれた。
「そう! 歌に自信のある神姫はどんと来い!って奴です。参加料は無料ですよ」
「しかも入賞者には豪華商品をプレゼント!」
続けてジュラーヴリクさんが言った。
このふたりって、続けて台詞を言うこと多いのよね。
「どうだい形人君? 以前『ヒカルは歌が上手い』って言ってたよね」
「ええ、まあ」
わたしは少しドキッとした。
何で形人がそのことを知ってるの!?
自慢になっちゃうけど、わたしは歌が上手い。
歌声で犠牲者をおびき寄せるセイレーンだからとゆうのもあるけど、『個体差』を決められた時に歌が上手なように決められたみたい。
でも、形人の前で歌ったことはなかった、零牙さんの近くで歌ったことはあるけど。
「どうする? ヒカル」
「え…っと…」
はずかしくて答えが浮かばない。
「とりあえず、出場すれば大会限定の参加賞を貰えるよ」
長瀬さん、形人の出場意欲をあおらないでください。
絶対「参加する」って言い出すから…
「じゃあ、参加するだけ参加してみるか。なぁヒカル?」
ほら言わんこっちゃないorz
形人は風間さんに協力を頼んだ。
ちょうど風間さんとグレースも参加予定で、衣装とかを作っていたのだ。
衣装はコスチューム作りを趣味にしてるグレースが作ってくれた。(本人曰く「その気になれば当日までに50着は作れる」とか)
風間さんはグレースが歌う歌の作曲をしていた。
「『VOCALOID6 鈴音ハル』で鍛えた技術の見せどころだ!」とは彼の弁。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
そんなことで今に至る。
こんなこと思ってる間にも刻一刻とわたしの番が近づいて来ている。
「あなたについていきます ホントの心と偽りの体で…」
今歌ってるリゼって神姫(ひと)、ホントに上手だなぁ…
そんなことを考えて気を紛らわした。
「紡ぎたす声が嘘でも 私の心は本物です…」
観客席には、リゼさんのマスターらしき人が連れの神姫たちと一緒にこの歌を聴いていた。
「いつか紡ぎたい 本当の声で」
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
次の人は零牙さんだった。
&bold(){「己を信じて立ち上がれぇ! 戦闘開始だァぶぁとるろぉんんんどぉぉ!!」}
「蒼穹の猟犬」と呼ばれる零牙さん。
歌い方はホントに吠えてるようにシャウトを利かせていた、純粋にスゴイ(色んな意味で)
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
わたしの前の人は…マオちゃんだった…が。
**かーん
鐘が鳴った
「なんで!?どうしてなのにゃ~!?」
でも今ので緊張が解けた。
さらに深呼吸をひとつ。
そして、わたしの番。
「続きまして、エントリーナンバー14番「ヒカル!」
照明がじりじりと床を照らすステージに歩き出す。
観客席には参加してない人と神姫がいっぱい居た。
あえて観客をジャガイモかなんかと思わないで、覚悟を決めた。
ステージ中央のスタンドの前に立ち、マイクを手に持った。
イントロが流れ始める。
「曲は『I WILL FOLLOW YOU』のアレンジです、どうぞ!」
歌いだしの瞬間が、来た
広がる星空を見上げ
星をつかむため
蒼い空見つめ続けて思う
あなたの事思う…
#ref(http://www19.atwiki.jp/shinkiss_matome?cmd=upload&act=open&pageid=1704&file=%E5%A4%89%E6%8F%9B+%EF%BD%9E+%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96%21.jpg)
~・~・~・~・~・~・~
結局、優勝はリゼさんに取られた。
アレンジじゃしょうがないよね。
わたしが準優勝で、グレースが入賞だった。
でも、あの歌詞は形人が書いたものだったから、すこしうれしかった。
後で録音して個数限定で配布するって聞いて、気分も良くなった。
でも、やっぱり形人にほめられたのが一番うれしかった。
~・~・~・~・~・~・~
ジュラーヴリクさんの言う「豪華商品」とは、武装神姫一式だった。
これに関して、ちょっとしたことがが起こるんだけど…
それは、別のお話。
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