「戦うことを忘れた武装神姫 - type_S -01」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
戦うことを忘れた武装神姫 - type_S -01 - (2007/05/27 (日) 01:41:01) の最新版との変更点
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**戦うことを忘れた武装神姫 - type_S -01
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註:このSSは、半ば実験企画でもあります。 すなわち、BGM付けて読んでくれ企画。
でもって、本話の指定BGMは下記の曲であります。
「IN THE CATHEDRAL」
(DIABLOS X、http://www.muzie.co.jp/cgi-bin/artist.cgi?id=a043064 より)
上記の曲をDL等していただき、所々のタイムと併せるように聴きながら、此処を読んでいただければ幸いです。
気が向いたら.swfに起すかも。。。
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フィールド:大聖堂。。。
まだ日が昇らず薄暗い中に、ステンドグラスを通したわずかな明かりが差し込む。
ほぼ真ん中の位置。重装で待ち構えるサイフォス。 左上ではツガルがHEMLを構えて待ち構える。
-00'13"
ギギィ・・・
大聖堂の扉が開いた。 逆光の中に浮かび上がるは、アーンヴァルとストラーフ。
ごく標準的な装備であるが、そこかしこに刻まれた傷に、サイフォスも、ツガルも、一目で対戦相手が相当のレベルであろうことを悟った。
-00'27"
ジャッジマシンの音声とともに、トップランカー同士のバトルが始まった。
間合いを取るべく、フィールド内を移動する4人。 隙を狙い続け・・・
-00'40"
飛び出したストラーフがチーグルを振りかざすも、サイフォスはやすやすと回避。 そこへツガルが上方より容赦ない弾幕を食らわせるが、アーンヴァルの援護により射線が外れストラーフは間一髪で逃げ出ことに成功。
しかし、顔を上げたそこに待ち構えるは、サイフォスの振りかざしたコルヌ。 ストラーフは弾き飛ばされた。 体勢を立て直して着地は出来たものの、迫り来るサイフォスの攻撃を防ぐのが精一杯。
弾き飛ばされたストラーフに気が行ったその一瞬をつかれ、アーンヴァルはツガルの放ったHEMLの一撃をまともに受けてしまった。 動きを止めたところへ、次々に撃ち込まれる弾。
そこへ、下方から刃が飛んできた。 ストラーフが投げたのだ。 ツガルがひるんだ瞬間、一気に接近し背中の翼による一撃を喰らわせるアーンヴァル。 その間、左手に持つPDW9からはサイフォスめがけて弾丸が発射され続けた。
降り注ぐ弾をかわすことに注力するしかないサイフォスに、ストラーフが襲いかかった。
力と力、技と技。 互いの持てる能力のすべてがぶつかり合い、火花を散らす。
大聖堂に、金属のぶつかり合う音と弾の射出される音が響く。
-01'18"
と、そのとき。 大聖堂に、光が差し込んだ。外から鐘の音が響く。
日の出だ。。。
-01'26"
白く柔らかな光の中、ツガルの砲撃を受け流しながら、ふと想いをめぐらせるアーンヴァル。
私たちは、如何なる相手でも負けられない。 あの子の涙は、もう見たくない・・・!!
ついにサイフォスを追い詰めコルヌを弾き飛ばしたストラーフもまた、同じ想いをめぐらせた。
そのために、私たちは勝たなければいけない。 勝ち続けなければいけない・・・!!
-01'52"
予備バッテリーの電力を全開放させるアーンヴァル。光に浮かび上がる姿は、さながら十字架を背負った・・・堕天使。 目に宿る光は天使ではなく、獲物を狙う猛禽類の眼差・・・。
-02'03"
深い闇のように不気味に輝く瞳、悪戯っぽくも大胆不敵な笑みを口元に浮かべたストラーフ。 「双腕の悪魔」と呼ばれ恐れられている、かのストラーフはチーグルに全電力を注ぎ込んだ。
-02'11"
あの子の、笑顔を失いたくないから。
たとえ、どんな相手であっても。
間合いを取るべく下がったツガルに狙いを定め。
デファンスを構えて突進してくるサイフォスに向かい。
-02'18"
アーンヴァルは、十字架を背負う堕天使からの裁きの如く。
ストラーフは、闇を振りかざす使者からの雷の如く。
LC3の一撃がツガルに命中し、チーグルはディファンスをやすやすと打ち砕いた。
-02'24"
側方からまともに喰らってしまい壁に叩きつけられるツガル。
祭壇まで飛ばされ、一瞬気を失うサイフォス。
-02'31"
にじり寄るストラーフ。 目を覚ましたツガルはとっさに身を引いて飛び上がる・・・が。 ストラーフが取り出したるはなんと吠莱壱式。 すぐさま一発が撃ち込まれ、飛び上がることも出来ず再度壁に叩きつけられた。 センサーに異常が生じたのか、ストラーフの位置が正確に掴めない。。。
・・・かつての戦友であったハウリンよ。 見ていてくれ、私たちの戦いを- 。
お前たちの想いは、今、確かに生きている。 たとえお前が此処に居なくても- 。
-02'43"
殺気を感じ、後ろに跳び下がるサイフォスの目前を、研爪が掠めた。 アーンヴァルでは到底考えられない接近戦、しかも・・・速い!!! 何とか身体をよじり交わしたところに、防壁が叩き込まれた。 次々に繰り出される技に、サイフォスは成す統べなく、体勢を立て直すことすら出来ない。。。
・・・技を競い合い、日々鍛錬したあの頃を思い出せ。 マオチャオ、私に力を- 。
あなたたちの想い、私たちが護りぬきます。 あの子が、悲しみの涙を流さぬように- 。
-02'55"
ハウリンとマオチャオを一撃で喪ったあの日から。
悲しみに暮れ、あの子が失くした笑顔を取り戻すために。
私たちは・・・堕天使となり、闇の使者となった。
小さな私たちが出来る、唯一のこと。
それは- 。
-03'09"
残された力を振り絞り立ち上がったツガルに、アーンヴァルのLC3が炸裂。跳ね上げられたところへストラーフのチーグルが叩き込まれた。 地に叩きつけられたツガルは全装備が破壊され、戦闘不能のマーキングがジャッジより打ち込まれた。
このわずかな隙をついて立ち上がったサイフォスは、銀のフォークを手に取りふたりに最後の突撃を仕掛けるも、再びストラーフのチーグルに弾き飛ばされ、振り返った先にはLC3を構えるアーンヴァル・・・
-03'21"
アーンヴァルとストラーフは呟くように、
貴女たちに罪はありません。
しかし、これが現実・・・
貴女たちの今後に幸多からんことを。
そういうと、
LC3の引き金が引かれ- 。
-03'31"
大聖堂いっぱいに広がる閃光。
-03'33"
ジャッジマシンの声が響いた。
「勝者、アーンヴァル・ストラーフ ペア!!」
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**戦うことを忘れた武装神姫 - type_S -01
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註:このSSは、半ば実験企画でもあります。 すなわち、BGM付けて読んでくれ企画。
でもって、本話の指定BGMは下記の曲であります。
「IN THE CATHEDRAL」
(DIABLOS X、http://www.muzie.co.jp/cgi-bin/artist.cgi?id=a043064 より)
上記の曲をDL等していただき、所々のタイムと併せるように聴きながら、此処を読んでいただければ幸いです。
気が向いたら.swfに起すかも。。。
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フィールド:大聖堂。。。
まだ日が昇らず薄暗い中に、ステンドグラスを通したわずかな明かりが差し込む。
ほぼ真ん中の位置。重装で待ち構えるサイフォス。 左上ではツガルがHEMLを構えて待ち構える。
-00'13"
ギギィ・・・
大聖堂の扉が開いた。 逆光の中に浮かび上がるは、アーンヴァルとストラーフ。
ごく標準的な装備であるが、そこかしこに刻まれた傷に、サイフォスも、ツガルも、一目で対戦相手が相当のレベルであろうことを悟った。
-00'27"
ジャッジマシンの音声とともに、トップランカー同士のバトルが始まった。
間合いを取るべく、フィールド内を移動する4人。 隙を狙い続け・・・ストラーフが口火を切った。
-00'40"
飛び出したストラーフがチーグルを振りかざすも、サイフォスはやすやすと回避。 そこへツガルが上方より容赦ない弾幕を食らわせるが、アーンヴァルの援護により射線が外れストラーフは間一髪で逃げ出ことに成功。
しかし、顔を上げたそこに待ち構えるは、サイフォスの振りかざしたコルヌ。 ストラーフは弾き飛ばされた。 体勢を立て直して着地は出来たものの、迫り来るサイフォスの攻撃を防ぐのが精一杯。
弾き飛ばされたストラーフに気が行ったその一瞬をつかれ、アーンヴァルはツガルの放ったHEMLの一撃をまともに受けてしまった。 動きを止めたところへ、次々に撃ち込まれる弾。
そこへ、下方から刃が飛んできた。 ストラーフが投げたのだ。 ツガルがひるんだ瞬間、一気に接近し背中の翼による一撃を喰らわせるアーンヴァル。 その間、左手に持つPDW9からはサイフォスめがけて弾丸が発射され続けた。
降り注ぐ弾をかわすことに注力するしかないサイフォスに、ストラーフが襲いかかった。
力と力、技と技。 互いの持てる能力のすべてがぶつかり合い、火花を散らす。
大聖堂に、金属のぶつかり合う音と弾の射出される音が響く。
-01'18"
と、そのとき。 大聖堂に、光が差し込んだ。外から鐘の音が響く。
日の出だ。。。
-01'26"
白く柔らかな光の中、ツガルの砲撃を受け流しながら、ふと想いをめぐらせるアーンヴァル。
私たちは、如何なる相手でも負けられない。 あの子の涙は、もう見たくない・・・!!
ついにサイフォスを追い詰めコルヌを弾き飛ばしたストラーフもまた、同じ想いをめぐらせた。
そのために、私たちは勝たなければいけない。 勝ち続けなければいけない・・・!!
-01'52"
予備バッテリーの電力を全開放させるアーンヴァル。光に浮かび上がる姿は、さながら十字架を背負った・・・堕天使。 目に宿る光は天使ではなく、獲物を狙う猛禽類の眼差・・・。
-02'03"
深い闇のように不気味に輝く瞳、悪戯っぽくも大胆不敵な笑みを口元に浮かべたストラーフ。 「双腕の悪魔」と呼ばれ恐れられている、かのストラーフはチーグルに全電力を注ぎ込んだ。
-02'11"
あの子の、笑顔を失いたくないから。
たとえ、どんな相手であっても。
間合いを取るべく下がったツガルに狙いを定め。
デファンスを構えて突進してくるサイフォスに向かい。
-02'18"
アーンヴァルは、十字架を背負う堕天使からの裁きの如く。
ストラーフは、闇を振りかざす使者からの雷の如く。
LC3の一撃がツガルに命中し、チーグルはディファンスをやすやすと打ち砕いた。
-02'24"
側方からまともに喰らってしまい壁に叩きつけられるツガル。
祭壇まで飛ばされ、一瞬気を失うサイフォス。
-02'31"
にじり寄るストラーフ。 目を覚ましたツガルはとっさに身を引いて飛び上がる・・・が。 ストラーフが取り出したるはなんと吠莱壱式。 すぐさま一発が撃ち込まれ、飛び上がることも出来ず再度壁に叩きつけられた。 センサーに異常が生じたのか、ストラーフの位置が正確に掴めない。。。
・・・かつての戦友であったハウリンよ。 見ていてくれ、私たちの戦いを- 。
お前たちの想いは、今、確かに生きている。 たとえお前が此処に居なくても- 。
-02'43"
殺気を感じ、後ろに跳び下がるサイフォスの目前を、研爪が掠めた。 アーンヴァルでは到底考えられない接近戦、しかも・・・速い!!! 何とか身体をよじり交わしたところに、防壁が叩き込まれた。 次々に繰り出される技に、サイフォスは成す統べなく、体勢を立て直すことすら出来ない。。。
・・・技を競い合い、日々鍛錬したあの頃を思い出せ。 マオチャオ、私に力を- 。
あなたたちの想い、私たちが護りぬきます。 あの子が、悲しみの涙を流さぬように- 。
-02'55"
ハウリンとマオチャオを一撃で喪ったあの日から、
あの子が失くした笑顔を取り戻すために。
私たちは・・・堕天使となり、闇の使者となった。
小さな私たちが、「武装神姫」として出来る、唯一のこと。
それは- 。
-03'09"
残された力を振り絞り立ち上がったツガルに、アーンヴァルのLC3が炸裂。 跳ね上げられたところへストラーフのチーグルが叩き込まれた。 地に叩きつけられたツガルは全装備が破壊され、戦闘不能のマーキングがジャッジより打ち込まれた。
このわずかな隙をついて立ち上がったサイフォスは、銀のフォークを手に取りふたりに最後の突撃を仕掛けるも、再びストラーフのチーグルに弾き飛ばされ、振り返った先にはLC3を構えるアーンヴァル・・・
-03'21"
アーンヴァルとストラーフは呟くように、
貴女たちに罪はありません。
しかし、これが現実・・・
貴女たちの未来に幸多からんことを。
そういうと、
LC3の引き金が引かれ- 。
-03'31"
大聖堂いっぱいに広がる閃光。
-03'33"
ジャッジマシンの声が響いた。
「勝者、アーンヴァル・ストラーフ ペア!!」
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