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第四章第七節:クリナーレとネメシス - (2008/05/19 (月) 22:33:32) のソース
{クリナーレとネメシス} 猛攻撃をなんとか切り抜けながら次のシャッター前まで来る事が出来た。 もうパルカは数え切れない程の人間を殺しているのが少し悲しいが今は躊躇なんかしていられない。 パルカのシャッターと同様にシャッターの横にあるIDカードを通す機械があった。 カードを機械に差し込み引く。 すると赤のランプから緑のランプに変わり、英語で『Three』と書かれているシャッターが徐々に上がっていく。 よし、ここまで同じだ。 「パルカ、敵が来たら早急に排除してくれ。俺はクリナーレを助ける!」 「はい!姉さんを助けてあげて!!」 「まかせろ!」 シャッターが人間が潜れば入れるぐらいまで開くと俺は身をかがめ侵入する。 体勢をたてなおしつつ辺りを見渡すと、これまたパルカと同じ構造になっていた部屋だった。 ど真ん中には大きな試験管があり、そこには一体の武装神姫が。 「クソッ!ここから出せー!!」 怒った表情でバンバン、と試験管の中から暴れる悪魔型の神姫がそこにいた。 クリナーレだ! クリナーレの手足が自由になっているのは何でだろうか? パルカは拘束されていたのに。 あっ! よく見るとパルカと同じ拘束機具は滅茶苦茶に壊されていた。 拘束機具を破壊して外に出ようとしたのか。 相変わらずの暴れっぷりだな。 「クリナーレ!」 「あ、おい!ここから…て、アニキじゃん!?なんでここに!!」 「助けに来たんだよ!今すぐ出してやるからな!!」 俺はコンソールを探すと壁側に大きなコンソールを見つける。 部屋の構造がさっきと同じなのですぐに見つけることができた。 すぐにコンソールにあるキーを入力し試験管のハッチを開けようとした。 「………よし!これで開くはずだ!!」 入力し終わり試験管の方に向く。 けど試験管のハッチは完全に開いておらず、中途半端に開いていた。 しかもかなり狭く。 どうしてだ! 何故開かない!? つーかぁ、なんで中途半端に開いてるんだよ! 俺は不思議に思いながら試験管に近づきハッチを調べる。 …あーなる程な。 「クリナーレ。お前、ハッチにも殴ったり蹴ったりしたろ?」 「え、うん。出れなくて苛々していたから」 「その所為でハッチが歪んで開かなくなっているぞ」 そう。 ハッチはクリナーレの攻撃よって歪み、歪んだ箇所が試験管に引っかかり開かなくなっていたのだ。 なんともまぁ~余計な事をしてくれたもんだぜ。 けどこれではクリナーレを助け出す事が出来ない。 幸いな事は僅かだが隙間が開いてること。 でも神姫サイズでも出入りできないぐらいの開き具合だ。 どうする。 …あっ! 「クリナーレ!今からハッチの隙間に装備品を渡すから試験管の中で装備しろ。装備すればこんな試験管ブチ壊す事ぐらいできるだろ?」 「当たり前じゃん!ボクをなめないでよね!!」 「それじゃあ投げ込むぞ!それっ!!」 ウェポン、アーマー、リアの順にハッチの隙間に投げ込む。 よし、これで全部入ったな。 後はクリナーレが装備し終わるまで待つだけだ! 一息ついてシャッター前で戦っているパルカの方を見る。 「はぁ、はぁ…。クッ、このー!」 パルカの奴は息切れする程に体力を消耗していた。 マズイ! このままではパルカがそのうち力尽きてヤられてしまう。 俺も参戦しないと! 勢い良く走り、パルカの元に駆けつけ、シャッターから飛び出しと同時にスライディングし死体から銃を奪い応戦した。 「お兄ちゃん!?」 「お前だけに闘わせる訳にはいかないんだよ!」 俺は体勢をたてなおし、銃を構え敵に発砲する。 すると銃の弾によって一人の人間が死んだ。 本来なら人間を殺した事によって道徳感を感じてしまうが…それがどうした! もう俺は数人の人間をブッ殺しているんだ。 一人殺そうが十人殺そうが同じ事、罪は軽くならない。 殺人鬼と呼ばれても構わない。 「クタバレー!」 「奔る!」 <ルケーレ> 俺の銃とパルカの銀の矢によって次々にVIS社の研究員や警備隊が死んでいく。 攻撃を受けた人間は血や内臓も飛び出したり、脳漿が吹き飛び壁や廊下に飛び散る。 これが殺し合いか…。 とてもイイ気分になれない。 けどあのシャドウ・アンジェラスは喜んで殺しまくっていた。 狂喜な表情しながら殺していくあの顔は絶対忘れはしない。 「まったく、やってらんねぇーぜ…」 カチカチ あ、弾が切れた。 さてどうしようか。 このままではパルカのお荷物になってしまう。 もう俺がバックアップできる事はないのか? 「アニキッ!準備万端だよ!!」 「! クリナーレ、やっと終ったか!!」 #ref() シャッター前に居たクリナーレがガッツポーズみたいな格好で俺を見ていた。 丁度いいぜ! これでパルカのバックアップができる。 俺はネメシスのネックレスを取り出し、クリナーレに投げつけた。 「よっと!久しぶりーネメシス!!」 <よ~っ!会えて嬉しいぜ我が主!!> 華麗に右手でネメシスを受け取るクリナーレ。 ネメシスもクリナーレに久々に会えたので嬉しいみたいだ。 やっぱり自分のパートナーがいる事は嬉しいのかな? 「久しぶりに暴れるね!」 <おうっ!一発デカイのお見舞いしようぜ!!> 「うん!クラエッ!!グラビティーフォトンブレイク!!!」 <グラビティーフォトンブレイク!> ネメシスに溜めたグラビティーエネルギーを敵に投げつけた。 そして敵の方に向かったグラビティーエネルギーが爆発した! ドカーン、という爆発音とともに敵の人間達は四方八方に吹き飛ぶ。 後に残るのは人間だったモノ、内臓や腕や足だけが廊下に残り転がっていた。 武装神姫と違ってグロテスク過ぎる。 本来、武装神姫に対する攻撃だが、人間にも有効だとはな。 パルカ同様、これでクリナーレも殺人者か。 でも悔やんでいられない。 残り助け出すのは二人! アンジェラスとルーナだ。 今度はクリナーレが先導しながら攻撃し、俺とパルカは追った。 次のシャッター何処だ! ---- 「(c) 2006 Konami Digital Entertainment Co., Ltd.当コンテンツの再利用(再転載、再配布など)は禁止しています。」 ----