武装神姫SSまとめ@wiki内検索 / 「ねここの飼い方、そのいち」で検索した結果
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ねここの飼い方、そのいち
...穴…… ねここの飼い方、そのいち 「みさにゃんみさにゃんドコいくの~?」 「ん、きっとねここが喜ぶ場所よ」 道を歩きながら会話をしてく私とねここ。 会話してるねここは私の頭の上、ポニーテールの結び目にまたがって、まるでたれ猫のように乗っていて。 前から見ると顔と腕だけ見えなくて、まるで鏡餅みたい。 ねここを買ってきて数日後、その日は休日だったので私はねここを連れてねここを買った場所、センターへと出向いていた。 ねここを買った時に標準セットも付属はしていたのだけれど、それだけじゃなくねここの好きなものを選ばせてあげようと思ったのだ。 武装神姫たちには個々人の好みもあるそうなので、ねここがどんなのを選ぶのか非常に楽しみだったりする。 「さ、着いたわよ」 「うにゃ♪」 自動ドアをくぐって店内へと入っていく。そこは休日という事もあって前着たときよりも... -
ねここの飼い方・短編集
ねここの飼い方 こねこの飼い方(プロローグ) ねここの飼い方、そのいち Mighty Magicとリンク ねここの飼い方、そのに 凪さん家の十兵衛さんとリンク ねここの飼い方、そのさん ねここの飼い方、そのよん 岡島士郎と愉快な神姫達とリンク ねここの飼い方、そのご ねここの飼い方、そのろく ねここの飼い方、そのなな 魔女っ子神姫☆ドキドキハウリンとリンク ねここの飼い方、そのはち ねここの飼い方、そのきゅう、前半 魔女っ子神姫☆ドキドキハウリン ねここの飼い方、そのきゅう、後半 凪さん家の十兵衛さんとリンク ねここの飼い方、そのじゅう(18禁 ねここの飼い方、そのじゅう(にかいめ ねここの飼い方、そのじゅういち ね... -
ねここの飼い方
『ねここの飼い方』 あらすじ 風見美砂はある日、ふらりと入ったセンターで武装神姫と出会う 帰りに彼女が手にしていたのは1つの箱…… それは偶然、それとも必然? 二人の物語が、今…始まる 著 ねここのマスター 近状・更新状況 1/23 書籍&イベント情報更新。 DLはじめました。 1/1 書籍&イベント情報更新。 あけましておめでとうございます。今年こそ頑張る! 『ねここの飼い方』あらすじ Web拍手 ねここシリーズ人物設定 なぜなに武装神姫 ねここの飼い方、時系列 メインストーリー≪ねここの飼い方≫ R-18有 ≪ねここの飼い方・劇場版≫ ≪ねここの飼い方・光と影≫ R-18有 ≪ねここの飼い方・その絆≫ ≪ネメシスの憂鬱≫ ≪ねここの飼い方・温泉でGO!≫ 外伝 書籍&イベント展開 *New* ... -
ねここの飼い方、そのに
「うにゃ!?」 バッタリとその場に倒れこむ、ねここ。 『試合終了。Winner,十兵衛』 無慈悲に流れるジャッジAIの合成音アナウンス 『い、以上がこの試合の内容だぁぁぁ!!なんて正確無比な射撃!タイプストラーフとは思えない落ち着いた攻撃法だぁぁぁ!』 「え……」 私は呆然としてスクリーンを眺めるしかなかった。全身真っ白になって崩れそうだったかも…… ねここの飼い方、そのに 「ねここ頑張って優勝する~☆」 「よぉし、応援いっぱいしちゃうよ♪優勝したらねここの好きなご飯作ってあげるー」 「わぁい♪じゃあじゃぁみさにゃんお手製の杏仁豆腐がいいの☆」 などと今日は2人とも妙なハイテンションになってます、その理由はねここの公式戦デビューの日だから。 この前センターに行って買い物をした時、新人戦のチラシを貰いそれをみ... -
ねここの飼い方、時系列
時系列表 尚この時系列は、あくまでねここシリーズ内での話であり、 他の作家様の時系列を侵害するものではありません。 一年目 9月 ねここ購入、マイティ戦観戦(そのいち~そのに ↓ 9~10月 十兵衛初戦(そのさん ↓ 12月 ジャンヌ戦(そのよん ↓ 二年目 ↓ 1月(正月 雪乃参上(そのご ↓ 1月31日 雪乃戦(そのはち ↓ 3月末 志郎帰国(そのじゅうに ↓ 4月初旬 弁慶戦(凪さん家の弁慶ちゃん一話 ↓ 5~6月 スランプ&マイティ戦(そのじゅうさん ↓ 7月末~8月盆前 HOS事件(ねここの飼い方・劇場版 ↓ 8月中旬~ 『光と影』編 ……簡単に言うと上から順番に読めば平気って事です(爆 トップへ戻る -
ねここの飼い方、そのご
「……えー、と」 「……ぇっとぉ…」 「………」 居間でテーブルを挟んで向かい合う3人 ねここまで困惑している時点でどう見ても普通の状況ではなく。 ねここの飼い方、そのご 『やっと……みつけた』 そう呟いたのは、風見家玄関先に佇む影の持ち主。 『あの人が、ここに……』 再びそう呟くと、彼女は敷地の中へ足を踏み入れていく。 「にゃー☆わー☆きゃー☆」 「ねここ~、ぶつかって怪我だけはしちゃだめよー」 「はぁ~い、わー♪」 世間はまだまだお正月、なので2人とも家でのんびりと……でもないかな、私はね。 ねここは先日買ってきた神姫用バランスボールで、ぽよんぽよんと部屋中を跳ね回っています。 スーパーボールよりよく跳ねる感じね…流石ねここ。 私はというと、先日使用して不具合が出た爪猫アーマーの修理と改良を行... -
ねここの飼い方・その絆
≪ねここの飼い方・その絆≫ ねここの飼い方・その絆 ~一章~ ねここの飼い方・その絆 ~二章~ ねここの飼い方・その絆 ~三章~ ねここの飼い方・その絆 ~四章~ ねここの飼い方・その絆 ~五章~ ねここの飼い方・その絆 ~六章~ ねここの飼い方・その絆 ~七章~ ねここの飼い方・その絆 ~八章~ ねここの飼い方・その絆 ~九章~ ねここの飼い方・その絆 ~十章+エピローグ~ トップページへ戻る -
ねここの飼い方、そのさん
「みてみてみさにゃん~、こんなおっきいの捕ったの☆」 「……ぁぅ、朝からなによぅ……て、きぃ~~~~ぃ~ゃ~~~~~~ぁ~~~~~!?」 嬉しそうにはしゃいで自慢げに報告してくるねこのの腕には、でっかいネズミが一匹。 「捕るのは構わないけど、見せないでいいからっ!外にポィしなさいって何度も言ってるでしょー!」 「はぁ~ぃ、ちぇ~」 うぅぅ、毎日のようにゴキ○リやネズミを見せ付けないで欲しいです、今日はよりにもよってわざわざ叩き起されたし(涙 「それと、すぐにお風呂入ること!専用スーツ着ないで捕っちゃダメって言ってるでしょう。全身よーく洗うこと!」 「はぁい♪ねここおふろすきすきー☆」 (珍しいヤツよね、猫なのにお風呂好きって) ねここの飼い方、そのさん あの日以来ねここは特訓と称して、我が家の害虫退治を... -
ねここの飼い方、そのなな
「うぅ~ん、いっぱいあって迷うの。ど れ に し よ う か な ☆」 陳列コーナーを矢継ぎ早に物色するねここ。あんまりバタバタしないでね。 「ほぅ、此処は凄いですね。表のショップとしてはかなり充実…いえ、恐ろしい程の品揃えです」 銃器関連のコーナーを真剣な目で見つめる雪乃ちゃん。表とかいう言い方はちょっと危険発言かも。 「マスター。頼んでおいたパーツ、出来てますか?」 カウンターでそう店長さんに話しかけている私。 私たちは今、ホビーショップ・エルゴに来ています。 ねここの飼い方、そのなな 「おっかいもの~☆ おっかいもの~☆」 「嬉しそうですね、ねここ」 「うん~♪」 私の頭上と肩でそうやり取りをしている姉妹、今やすっかり仲良しさんになってくれたようで何より。 私たちは今、行きつけになりつつあるホビーショップ・... -
ねここの飼い方、そのろく
パァン、と乾いた音が周期的なリズムで地下室に木霊する。 そこは風見家地下室に作られた、武装神姫用トレーニングセンター (元々は普通のトレーニングルーム。新築時に作ったはいいが誰も使わないまま放置>物置化していた物を改装) そこには新たな住人のために射撃場が増設され、その新しい住人である雪乃が射撃練習を行っていた。 「雪乃ちゃんって射撃上手いよね~。蓬莱壱式とかだけじゃなくてハンドガンとかも得意なんて珍しい気もするし」 私はその後ろで見学しているのだけども。 「はい。以前は旦那様の護衛役も兼ねておりましたので。護衛中は吼凛を装着出来ない場合もありますので、 そのためにも通常服装時に使用可能である手持ち式銃器の扱いは一通り心得ております。 現在でも腕は衰えてないつもりですので、美砂様もねここも私が危険からお守りする所存です」 と言うと、手持ち... -
ねここの飼い方・光と影
≪ねここの飼い方OVA・光と影≫ ねここの飼い方・光と影 ~序章~ ねここの飼い方・光と影 ~一章~ ねここの飼い方・光と影 ~ニ章~ ねここの飼い方・光と影 ~三章~(18禁 ねここの飼い方・光と影 ~四章~ ねここの飼い方・光と影 ~五章~ ねここの飼い方・光と影 ~六章~ 改訂版 ねここの飼い方・光と影 ~七章~ ねここの飼い方・光と影 ~八章~ ねここの飼い方・光と影 ~九章~ ねここの飼い方・光と影 ~十章~ ねここの飼い方・光と影 ~エピローグ~ ねここの飼い方・光と影 ~おまけ~ ○『光と影』は以下の作家さんとリンクしております 凪さん家シリーズ 魔女っ子神姫☆ドキドキハウリン 僕とティキ? HOBBY LIFE,HOBBY SHOP 武装神姫のリン... -
ねここの飼い方・劇場版
≪ねここの飼い方・劇場版≫ ねここの飼い方・劇場版 ~序章&一章~ ねここの飼い方・劇場版 ~二章~ ねここの飼い方・劇場版 ~三章~ ねここの飼い方・劇場版 ~四章~ ねここの飼い方・劇場版 ~五章~ ねここの飼い方・劇場版 ~六章~ ねここの飼い方・劇場版 ~七章~ ねここの飼い方・劇場版 ~八章~ ねここの飼い方・劇場版 ~九章~ ねここの飼い方・劇場版 ~十章~ ねここの飼い方・劇場版 ~十一章・終焉~ ○劇場版は以下の作家さんとリンクしております 岡島士郎と愉快な神姫達 神姫狩人 HOBBY LIFE,HOBBY SHOP 武装神姫のリン 凪さん家の十兵衛さん 魔女っ子神姫☆ドキドキハウリン 師匠と弟子 トップページへ戻る -
ねここの飼い方、そのはち
其処は今は二人だけの世界。 「手加減は……しません。それは貴方に対する侮辱になるから」 静寂の続く荒野に聞こえるのは、二人の声と風の音だけ。 「ねここも、しないよ。後悔したくないから」 そして二人は動き出す。 雌雄を決するが為に。共に未来を歩いてゆく為に。 ねここの飼い方、そのはち 『ひっつさぁつ!ねここぉ・フィンガー!!!』 『すぱぁぁぁぁく、えんどぉ!!!』 ピィー 『試合終了。Winner,ねここ』 「やったぁ☆ 大勝利なのっ♪」 アクセスポッドから飛び出し、姉さんに抱きつきながら嬉しさを全身で表現するねここ。 ここはホビーショップ・エルゴ。ねここは公式戦エキシビジョンマッチ(無差別級)の対戦を勝利で終えたところだ。 今年に入ってからのねここは、破竹の勢いで勝利を積み重ねている。 ... -
ねここの飼い方、そのじゅういち
「随分と貫禄と重厚さがありますね」 聳え立つ新居、それはヨーロッパ調の豪華なホテルのようで 「当然よ。本場モノだし、アンティークだしね」 「でもユーレイとか出そうなの☆」 「そうねぇ、出たら凄いわねぇ」 縁起でもない事言わないで下さい二人とも…… ねここの飼い方、そのじゅういち 「ね、二人とも自分のお部屋欲しくない?」 そう姉さんが言ってきたのはまだ寒い冬の日でした。 「と、言われますが既にお部屋を頂いているのですが……」 私は炬燵に入りながら、ねここにみかんをあーんと食べさせてあげながらそう返答する。 そうなのだ、私とねここは姉さんの部屋の一角に家具などを持ち込み部屋に仕立て上げて使っている。。 「いやいや、まぁあのお部屋には違いないんだけどね。色々と神姫用のサイズじゃないと何かと不便かな、と」 「そう仰られればそ... -
ねここの飼い方、そのよん
『さて今宵始まります!本センター大晦日年越し企画、特別リーグトーナメントぉ!サードリーグの部ぅ、開幕だぁ! 』 「…ぅーん」 『初戦はなんとぉ!あの鶴畑3兄弟の末娘、鶴畑和美嬢がなんと~っ、特別参戦! 同じく特別参戦、来期発売の当社新製品でもある騎士型MSSのジャンヌと共に、その華麗な血筋の力をみせつけてくれるのかぁっ!』 「…ぅにゅう、なんかうるさいの」 軽快なアナウンサーの実況が無理やりにでも場を盛り立てようとしているようで。 『その対戦相手はぁ!今年デビューしたての新人、風見美砂嬢~! そして猫型は標準装備が一番愛らしい!ねここのポテンシャルはどこまで発揮されるのか!』 「そうねぇ、年末の思い出作りのつもりが何でこんな事になっちゃったのかしら……」 何故か私たちは広い会場のど真ん中にある特設ステージの舞台に立つ羽目になっ... -
ねここの飼い方、そのじゅう(にかいめ
ねここは笑っていた それが私たちに心配をかけない為だという事は、痛いほどわかっていて でも私が慰めても何にもならない ねここ自身が自分の気持ちに決着を付けないと ねここの飼い方、そのじゅう にかいめ 「あ~、疲れたねぇ。さて、ご飯の支度にしますかっ」 「はぁ~い☆ ねここエビフライがいいの~♪」 私たちはエルゴでの大会から帰宅。ねここはその大会で3位と、大健闘だったと思う。 思うのだけど、今のねここは見ていて少し痛々しい。 カラ元気も元気のうちとは言うけれど、それすら空回りしている気がして。 今も私の上で元気にはしゃいでいるけども、どことなく無理して声を上げているのが私には見え見えで。 でも、ねここが決めたことだから。 甘えても良いよって言ってるのに甘えてこないのは、ねここの成長を促すものだと思うから。 子猫は何時までも子猫... -
ねここの飼い方、そのきゅう、後半
『試合終了。Winner,十兵衛』 判定を告げるジャッジAI。 やがてアクセスポッドが開き、ねここが顔を出す。 「ねここ……」 「えへへ……負けちゃった☆」 にぱ、っと少し照れ臭そうな表情で私たちに微笑むねここ。それは私をどこか安心させるような、不安にさせるような。 私はぎゅ、っと抱きしめてあげて 「よく頑張ったね」 と、それだけを言ってあげたのでした。 「よく健闘した方よ、ねここちゃん」 その声に私たちが振り向くと、そこには十兵衛ちゃんとそのマスターが立っていて。 十兵衛ちゃんはまた何か雰囲気が違うかな、今度はお姉さんぽい感じがする…… なんというか、よくコロコロ雰囲気が変わる人だね。 「懐に飛び込まれるなんて、私もまだまだみたい。 次は、完全に叩きのめしてあげるから覚悟しておきなさいね」 褒めてるんだか挑発してるのだか……どっちもかしらね。... -
ねここの飼い方、そのじゅうに
「HAHAHA、婚約者の顔を見忘れたのかいマイハニー?」 「みさにゃん、誰この人……」 「知らない人」 「照れちゃって可愛いな、スィートハニーよ」 「……撃ちましょうか」 ねここの飼い方、そのじゅうに 『ピンポーン』 ソレは、そのチャイムの音と共にやってきた。 「はいは~い」 と、私は反応しながらドアを開け…… 「やっ 久しぶりだねマイハ…」 バタン! うん、何も見なかったし、何も居なかった。 「HAHAHA、確かに数年ぶりだがね。もうボクの顔を忘れたわけじゃないだろう?」 むしろ永遠に忘れていたいよ…… 「お、キミがねここちゃんか。話には聞いていたけど本当に可愛いねぇ♪ このままお持ち帰りしてしまおうか!」 え!? 慌ててドアをガチャ!っと開けると、そこにはねここは居ないで、満面の笑みを浮かべた男が一人... -
ねここの飼い方、そのじゅう(18禁
「ん……ぁ、ふぅ…ぁう」 二人の口元から、くちゅ……ちゅる……ちゅぅ、と湿った音が木霊する 「ねここ……どう、ですか?」 私がこんな事をしてしまうなんて、でも 「わかんないけど……いいょ、ユキにゃんなら……ぇへ」 あんなねここ、私は見ていられなかったから ねここの飼い方、そのじゅう (成年向) 「あ~、疲れたねぇ。さて、ご飯の支度にしますかっ」 「はぁ~い☆ ねここエビフライがいいの~♪」 ドサっと何か大きな荷物を降ろしながら言う姉さん。景品……は別のだったはず、いつの間にあんなの購入したんだろう…… 私たちはエルゴの大会から帰宅してきた。 ねここは結局3位になってしまったけど、上々の結果と言えるだろう。 あの現在飛ぶ鳥を落とす勢いである、飛び級の十兵衛と互角に渡り合ったのだから。 そのねここは、今も姉さんの頭上で... -
ねここの飼い方、そのきゅう、前半
「ここまで……きたよ」 「その様ね」 運命の巡り合わせ、若しくは宿命? 「今度は負けないの……っ」 「良い心意気ね、でもまだ私には及ばないかしら?」 あの人と対峙するその舞台は 「それでも、行くのっ!」 ねここの飼い方、そのきゅう いっかいめ(1/7) 「ではお願いしますね、風見さん」 「はい……わかりました」 ここはホビーショップ・エルゴ。いつの間にかすっかり常連になった今日この頃です。 そして今店長に言われたのは、今週末に開催されるエルゴ主催のエルゴ改装記念大会、それへの参加打診でした。 何でもランクフリーの大会だそうで、サードランカーの私たちにも折角だから出てほしいとの事。 まぁその日は何も予定はなかったのだし、構わないのだけれども…… 「雪乃ちゃん、何で店長さんを睨み付けてるの……?」 「いえ別に?... -
ねここの飼い方、そのじゅうご
「さてさて、今日の朝ご飯は何にしましょうか?」 「……」 「あれ、どうしたの。何時もはあれが食べたーいって言うのに」 「ぇ……と。ねここ、ホットケーキが食べたぃ、です・・・の~」 「了解、それじゃちょっと待っててね。直ぐ作っちゃうから」 「(な、何でこんな事してしまったんでしょう私は……!?)」 ねここの飼い方・そのじゅうご 「いっくのー!」 「今日こそ、負けませんっ」 2人のやる気満々の叫びがバトルフィールドいっぱいに響く。 なんというか、最早恒例になりつつある風景だったりする。 あれから何度となくエルゴやPCの神姫ネットワークでの通信対戦を重ねているねこ ことネメシスちゃん。……まぁ対戦成績は、ねここの大幅勝ち越しだったりするのだけど。 彼女もねここに負けず劣らず負けず嫌いなようで、ネット対戦で翌日が休日と... -
ねここの飼い方・コミケ72
「さ~て、今週のねここの飼い方は~?~なの」 「何時流に乗っかったボケしてるのよ……」 「てへへ。一回やってみたかっただけなの♪」 「……まぁ、いいけどね。 それで今回ですが、コミックマーケット72で頒布される 『武装神姫ねここの飼い方02』の新着情報をお届けしたいと思います」 「ドンドンぱふぱふー、なの~♪」 「さて今回収録されているのは、『そのなな』、と『そのきゅう~そのじゅうよん』までになっています。そのはちがないのは前回のクライマックスに持ってきたため、ということに」 「劇場版は~?」 「うん、最初はそっちも入るはずだったのだけれど、ある事情で思ったよりページが増えてしまったので今回はカットすることにしたの。それはまた次回ね」 「えー、ねここそっちも楽しみにしてたのにー! ひどいよぅ、みさにゃぁん……」 「あはは、ごめんね。でもその代わり、前回の数倍の加筆... -
ねここの飼い方、そのじゅうさん、前半
「いっけぇぇぇぇぇぇ!!!」 敵に向かい全力で突撃するねここ。一気にねここフィンガーで勝負を決めようと……! 「甘いですの!」 ねここの研爪が相手の神姫のボディに到達する寸前、ピタリとその切っ先が止まる。 「こ……このっ、まだまだなのっ!」 最大出力の電撃と突進による慣性力をフルに使い、正面から相手のフィールドを突破せんとするねここ。 人間では直視しきれないほどの閃光がフィールド中に充満している。だけど…… 「いけない、ねここ下がって!」 「え?に゛ゃぁ!?」 先ほどまでの閃光が消え去り、今度は大爆発がフィールドの主役となる。 やがて爆煙が収まり、ねここと対戦相手の神姫の姿が視認出来るように。 相手は無傷、ねここは無残にも右腕がゴッソリ消え去っている。 それは相手からのダメージによるものではなく、過負荷でオーバーフロー... -
ねここの飼い方、そのじゅうよん(18禁
「ユキにゃ~ん……どっこかな~♪ にゅふふふ……」 嗚呼、ねここが私を探してくれるなんて、普段なら心の底から嬉しい事態の筈なのだ……なのに。 「に゛ゃ☆」 その言葉に、ビクッ! っと隠れていると言うのに背筋に寒気が走る。私は神姫なのに、ねここが好きなのに。 「み~っつっけったぁ~♪」 ガバァ! と一気に隠れていた私に向かいダイブしてくるねここ。 「い、今はダメですぅぅぅぅ!」 私は抱きついてこようとするねここを必死に回避して、再び広大な屋敷内を逃げ回る羽目になる。 あの女の口車に乗った自分が情けない…… ねここの飼い方、そのじゅうよん 「さぁさ、今日はたっぷり御馳走を用意致しましたので、たんと召し上がれ」 「はぁい、なの~☆」 「……頂きます」 私とねここは何十畳もあるであろう和室にいた。 巨大な... -
ねここの飼い方、そのじゅうさん、後半
「……動きに精彩がありませんね。貴方の実力はその程度なのですか?」 「まだ……いけるのっ!」 ブースター全開で、上空にて待ち構えているマイティに突っ込んでいくねここ。だけどそんな直線過ぎる動きじゃ…… 「期待外れです」 マイティはほんの少し軌道を横にずらすと、今まで自分の居た位置にレーザーライフルを差し出す。 ……それは突進してくるねここの頭が通過するであろう位置。 「え!?」 直後、グシャッ!!!と鈍い音が聞こえてきそうな状況が、フィールドに出現する。 ねここの飼い方、そのじゅうさん、後半 「うー!マイティちゃんなのっ!!!」 「きゃ!?いったぁ……あ、ちょっと~」 「やっと会えたの~♪ ねここの憧れだったんだからっ」 しっぽフリフリしながらマイティちゃんに抱きつく……いや限りなく押し倒してるような状況を演出し... -
ねここの飼い方・温泉でGO! そのいち
「にゃー♪」 「ちょっとねここ。そんな勢いよくやったら、壊れちゃうってば~」 福引のガラガラのレバーにぶら下がって、何故か大車輪しながら派手に箱を回すねここ。 そして、ジャラジャラと煩い音を立てていた箱から、コロリと落ちた一つの玉。 それはもうすっかり見慣れた赤い玉とは、明らかに違う色で。 「……出た」 「……出たの?」 「……出てます」 同じ言葉を口にする私たち。静まり返る周囲。 誰かがゴクリと息を呑む音まで、はっきりと聞こえてきそうで。 「おめでとうございまーす!1等、豪華2泊3日、ペア温泉旅行……出ましたぁ!」 直後、チリンチリンと鳴り響く鈴の音と、商店街の担当者の人のハイテンションな叫びが木霊するのでありました。 ねここの飼い方・温泉でGO! そのいち 「うふふ、なんか招き猫ならぬ招きねここね。ねここ偉いわよ」 「えへへ。み... -
ねここの飼い方EX
「これですか……アレより少しその…」 「しょうがないでしょ、初期の物なんだし……」 「でもカッコいいの~♪」 私たちの目の前にあるのは、2つのユニット。 その名は【クロスバイザー】 ねここの飼い方・EX 01 それはある日の事、ネットを暇潰し代わりにしていたねここがそのページを発見したのが始まりでした。 「みさにゃんみさにゃん、何コレ~?」 と、居間のテーブルに置いてあるノートPCの前でネットをしていたねここが声を上げる。 「ん、何かな~」 「これ♪ 何か物凄くカッコいいのっ!」 私もひょいっとPC画面を覗き込むと、そこにはまるでガン○ムかガオガ○ガーかと思うほどのヒーローロボットの写真が…… あれ、でも違和感が……って、コレ装着してるの神姫よね。頭部どう見てもアーンヴァルだし。 サイトを確認すると、武装神姫関連の画... -
こねこの飼い方
もう飼わない、そう決めてたんだけどな…… その日はふと思い立って、何時もの帰り道とは違う道を選んでみたんだけども、 その見慣れぬ通りにあった何かのお店はとても賑やかで活気に溢れてて。 少し寂しかったんだと、だからなんだと思う、気づくと中に入って店内の一際大きなスクリーンを眺めていたのは。 そこに映し出されていたその娘達は、機械とは思えないほどに、とても輝いて見えて…… 家路に着く私の手には1つの大きな箱 そのお店からそう遠くない我が家に帰り着く、玄関を開けると……ううん、いるわけない。 出迎えてくれるあのコはもういないんだから・・・・・・・ 居間に落ち着いてから、箱をテーブルに置いて、説明書とにらめっこしつつ開封していく。 衝動買いのコレのことはさっぱりわからないから、説明書の専門用語みたいなのを拾うだけでも手一杯。 ……へぇ、武装神姫っ... -
ねここの飼い方・その絆 ~七章~
遠く聞こえる雨音の中、その部屋の中には男女の荒い息遣いと、ヒトの脳髄を甘く痺れさせてしまうような独特の汗と体液のない交ぜになった香りが漂っている。 やがて、乱雑に肌蹴た服を繕うようにして、女がその裸体をゆるりと起こす。 「……何も、聞かないの?」 まだベッドに寝そべったままの男に背を向けた格好のまま、ポツリと呟く美砂。 「んー……そうだね。久々だからか締め付けがきつくてとってもよかっt ゴフッ!?」 サイドボードの上に置かれていた目覚まし時計が、メキョリと男……志郎の顔にメリこんでいる。 「HAHAHA、少しは元気が出てきたんじゃないかねマイハニー」 「……馬鹿ッ」 それでも尚にこやかに笑う志郎と、顔を背けつつも、先程まで全く存在しなかった微笑みを浮かべる美砂。 「まぁ聞いて欲しいならいくらでも聞くけど、そんな事をしても解決しないんだろう? ならばキミが自分... -
ねここの飼い方・その絆 ~五章~
お互いに準備も終わり、何時ものように颯爽とバトルフィールドへとログインする、ねこことネメシス。 モニタ画面をみれば、そこにいるのはぐるぐると腕を回して感触をチェックしているねここ。 「ねーねーみさにゃん?」 「なぁに、ねここ」 それら戦闘開始前の準備運動を兼ねたチェックをしながら、ほにゃっと聞いてくる。 「このコの名前、なんになるの~?」 「嗚呼、まだ決めてなかったわね、……んー。とりあえず『炎幻機』とでも名乗っておこうかしらね」 「えんげんき……了解なのっ!」 さて、この新しい装備で、私をどんな風にワクワクさせてくれる動きを見せてくれるのかなっ。 ねここの飼い方・その絆 ~五章~ 『Battle start!』 試合開始を告げる文字が、フィールド内の上空にクッキリと浮かび上がる。 舞台は前回... -
ねここの飼い方・その絆 ~八章~
「んぐんぐ……ぷはぁ、やっぱ朝はコレだね!」 「フられマスター」 台所でトランクス一枚で腰に手をあて、1リットルの牛乳パックをぐい飲みする男と、傍らに座る神姫1人。 「……山田君、座布団ぜん――」 「これで10枚、やったー」 「違うだろう。そっちじゃないし、そのギャグは笑えないぞ」 「マスター仕込み、私に責任無い。 それに笑えないのは、マスターの惨状」 「久々の一夜を満喫したというのに、何を言うかねこの子は」 「そのカラダとココロを利用だけ利用され、弄ばれ、捨てられた」 「……せめて愛欲に塗れた一夜とでもっ」 寒いボケと寒い突っ込み。朝の爽やかな空気の中、傍から見たら非常に痛い光景が繰り広げられている。 「……で、例のアレはどうだったかね?」 目を細め、急に真面目でシリアス表情になる志郎。 「全て録画OK。現在編集作業中」 「ブラボーだ、アリア。 ... -
ねここの飼い方・光と影 ~五章~
「……如何して、私の名前を……」 ねここを睨み付けながら、呻き声のような低い……微かに震えた声で突然の来訪者に応えるネメシス。 「んー……ちょっと、ね」 てへへ、と微かに照れた様な、はにかむ笑顔で返すねここ。 「ネメシスちゃんにも、質問」 すっとねここの顔から笑みが消える。まるで自分の全てを見抜かれてしまうような、濁りの無い澄んだ瞳で。 「何で、ねここなの?」 ねここの飼い方・光と影 ~五章~ 「……アルネ?ちゃ、ちゃんと顔あるネー?」 「いい加減にしろ、馬鹿猫が。それ以上やると…………抜くぞ?」 「ヒィ!? も、もうしないアルから……そ、それだけはヤメテー!?」 「……何してるんですか、お二人とも」 あの面倒な試験も終わって、久々にエルゴに顔を出した訳なのだけれども。 「あぁ、風見とねここか。いや何... -
ねここの飼い方・その絆 ~九章~
雲ひとつなく晴れ渡る青空。何処までも続く草原の中を、若草の香りを帯びた風が飄々と駆け抜ける。 風に揺られる草木の揺らぎと、木の葉や草の靡く音だけが、本来は生き物のいないこの静寂の世界に動をもたらしている。 そこは、絶対に人が手の触れることの出来ない、電子の中にのみ存在する世界。 だが、その架空の世界に降立ち、存在し、其処にこそ存在価値の一部、あるいは全てを見出す者たちがいる。 深緑の緑が支配する世界の中、2つの影がその身を太陽の下に晒している。彼女たちは、華奢な身体にはキラかに不釣合いな、禍々しくも華麗な装備にその身を包み込み、その視線を熱く交差させている。 彼女たちは待っている。始まりの時、戦いの鐘が鳴り響く刻を…… 主の為、己の為に武装し、戦う彼女たちを、人は『武装神姫』と呼ぶ。 ねここの飼い方・その絆 ~九章~ 「フン、また同じトコかいな。... -
ねここの飼い方・光と影 ~十章~
「私の愛機、"ネオボードバイザー・ガンシンガー”この力で貴方に……貴方に!」 それは本心、それとも虚心? 「そして……この力も、使わせて貰います!」 同時にガンシンガーの後部より射出煙が舞い上がる。失われた左腕を、新たな姿へと変貌させる為に。 「それ、ねここのっ!?」 彼女からは悲鳴にも似た、驚愕の音律が発せられる。 「そう。貴方から得たデータを元に、私が再構成した貴方の牙、"ヤンチャオ”……いえ、ねここフィンガーと言ったほうが、宜しいでしょうかね」 ねここにより、切断された腕。 それを補うのは、ねここより奪った腕。 但しその色は、私と同じ漆黒と血のような鮮やかな紅に彩られていて。 ねここの飼い方 光と影 ~十章~ ハイパーチャージャーが唸りを上げ、鋭く煌びやかな放電現象が、闇の世界に映え渡... -
ねここの飼い方・その絆 ~一章~
人影の消えた町並み。 街も空も冷たく重たい雰囲気を纏い、ザーザーと耳障りな雨音のみが空間を支配しているかのよう。 そんな中、傘もささず、雨に濡れるに任せたまま、ただただ悄然と力なく地面を見つめながら歩く1つの人影。 愛くるしい大きな瞳を持ち、まだあどけなさの残る、美少女といって差し支えないほどの整った顔立ちをしている。 だけどもソレは人と呼ぶにはあまりにも小さく、人の十分の一以下にしか見えないサイズ。 それはまるで人形のような、か細く小さな存在。しかし、人形ではない。彼女は1人で歩いている。 だが、その瞳に光は無く、足取りは機械的ですらあり、その印象は可憐な妖精ではなく……壊れかけたマリオネット。 やがて、人であれば問題が無いほどの、極僅かなアスファルトの隆起に足をとられ、そのまま力なく倒れこむ少女。 「……なさぃ…………ごめん…………」 光... -
ねここの飼い方・光と影 ~八章~
「にゃー……ぅ~……」 爽やかな木漏れ日の中、縁側に丸まって転寝をする猫……もとい、ねここ。 「……んぅ?」 私の膝の上で気持ちよさそうに寝ていたねここが、ピクリと何かに反応を示す。 「ねここ、どうしたの?」 「ん……なんでもないの。勘違いなの~」 「……そう、ならいいけれど」 ねここの飼い方・光と影 ~八章~ 「さて、そろそろプリンが冷えた頃ね。ちょっと持ってくるからおやつにしましょう」 「はぁい、なの」 そう呟きつつ、膝の上で丸まっていたねここを座布団の上へと優しく預け、奥へと歩いてゆく……風見……美砂。 私はその様子を、近くのよく覆い茂った樹木の中より眺めていた。 ねここは座布団の上で丸まったまま、しっぽを揺らせつつ寝息を立てている。 今がそのチャンスなのだろう。 (私は……) だが私の足が、その手... -
ねここの飼い方・光と影 ~一章~
「……ただいま」 そう呟きつつ、私は自らの家の玄関を潜る。 だけど……それは無駄なこと。 私が望む声が、コトバが返ってくる事はない。 「おかえりなさい」 ふと、そんな声が聞こえた気がする。 だけど其れは、自分の持つバッグの中から聞こえてきている。 「貴方なんかに、言ってほしくない」 「……出過ぎた事をしました、アキラ」 私は帰る、自らの家へ。 誰もいない……家へ…… ねここの飼い方・光と影 ~一章~ 「亡霊神姫?」 そのある意味滑稽なキーワードに、思わず飲んでいた紅茶でむせっかえりそうになってしまった私。 「えぇ。この前ココが負けた娘がちょっと気になったので調べてみたのだけれど、 その娘……黒いアーンヴァルの“ネメシス”ちゃんはそういう二つ名で呼ばれているみたいなの」 彼女…戸田静香さん…はそう続ける。 「十兵衛ちゃんも倒されちゃうし、... -
ねここの飼い方・光と影 ~九章~
「ねここの大切な物、返してもらうの」 静寂に包まれる空間の中、唯一の生と動。 「私に勝てれば、返して差し上げますよ。……貴方が勝てれば、ですが」 2人の間に張り詰める殺気は、深く激しく 「っ………いくの!」 ……そして、とても悲しくて ねここの飼い方・光と影 ~九章~ 「みさにゃん、ねここの《りーくあんじあ》の予備ある~?」 その夜の晩御飯の後、ねここがそう言ってきて。 「んー……、今調整中の新型ならあるけれど。まだロクにテストもしてないから、実戦ではアテにならないかもしれないわね。 それに数日中には予備を組み上げるから、そんなに焦らなくてもいいのよ~?」 「えっとえっと、それでも良いから付けて欲しいのっ。あの、あんまり動いてないと鈍っちゃいそうで、ねここやーなのー」 と、愛嬌たっぷりの身振り手振りのボディランゲージでおねだ... -
ねここの飼い方・その絆 ~六章~
しとしとと振る雨が、私の頬を伝い流れ落ちてゆく。 あれから私は街を歩き、探し続けていた。2人で行った場所、ねここの好きだった場所。 ただあの小さな姿を求め、雨に濡れるのも構わず彷徨っていた。 それでも、その姿は見つからなくて…… 「おや、マイハニー、随分とまたスケてソソ……じゃない、しょんぼりとした姿でのお帰りだね」 空気読め。 ……等と言う気すら起こらない程、疲れてるらしい。軽口を返す元気すらなくて。 でもそれで気づく。私は無意識のうちに家の前まで戻ってきていたらしい。 ねここの帰る場所。それはここだけ……だから。 でも玄関の扉の隅に作られた、猫が入れるほどの小さなドアには鍵がかかったままで、誰も帰ってきた様子はなくて。 「HAHAHA、濡れたキミもまた…………泣いてるのか?」 「………」 ぽふりと、アイツの割と厚い胸板に額を預けて。 ... -
ねここの飼い方・光と影 ~六章~
「貴様……仲間か!?」 「……友達だ」 突如現れた1人の武装神姫・ストラーフ型。 彼女が持つ、刃がビームで形成され鮮やかに輝く大鎌が、ネメシスのライトセイバーの一撃を軽々と受け止めている。 「……トモダチ、だと……」 その言葉に反応したのか、ネメシスの声がトーンダウンし不気味なモノへと変化する。 「ぬけぬけと……お前たちなんかにっ!」 「なっ!?」 次の瞬間、蛇のように閃くネメシスの拳が神姫の額を貫いた。 ねここの飼い方・光と影 ~六章~ 思わぬ一撃を受け、地面に叩き付けられながら激しく吹き飛ぶストラーフ。 『燐、大丈夫か!?』 「……へ、平気です。少し油断しちゃいましたけどね」 素早く体制を立て直しつつ、即応体制を整える。 燐はその長大なポールウェポンを縦横無尽に振り回すため... -
ねここの飼い方・劇場版 ~八章~
「皆さん、急ぎましょう! 時間が掛かると、私たちの動きが敵に察知される可能性もあります」 完全武装のジェネシスを中心に、タスクフォースを組んで前進を続けるみんな。 メンバーは既に第二エリアを突破して、第三エリア中央に辿り着きつつあった。 参加神姫の大半が第一~第二エリアで暴走開始、及び暴走神姫に襲われての戦闘状態になっているため、第三エリアでは其れまでの様な大きな戦闘は発生せず、現れても少数のため簡単に撃退しつつ前進を続けている。 「どうやらこのエリアは難無く突破できそうね。さっさと移動してしまいましょう」 ねここの背に乗り、障害になりそうな神姫を早期に排除するため狙撃を続けている銃姉さんが呟く。 レーザーライフルの一撃ごとに、こちらへと襲い掛かろうと動き始めたばかりの暴走神姫が一体、また一体と倒れてゆく。 そして前方に現れた神姫の影へと向けて、ライフルがまた一閃。 ... -
ねここの飼い方・劇場版 ~六章~
『さぁて、皆さんお待ちかね……第一回全国一斉バトルロワイヤル、開催だぁっ!』 ピンクのシャツに赤いスーツを着込み、眼帯をした、丸刈りで髭の中年司会者が絶叫する。 それがフィールド及び全国の中継会場に木霊。観客もそれにつられてヒートアップしていく。 『まずはルールをご説明しましょう。それはシンプル! 戦って……戦ってぇ……戦い抜いてぇ!勝ち残った神姫が…優勝賞金一億円を、手にするのだぁっ! 』 ワァァァァ!と各地のモニタを介してみている観客たちから、歓声が上がっている。 やがてモニターにバトルフィールドの情景と全体マップが映し出される。 情景はランダムパターンで次々と映し出されてゆく。荒野、市街地、水中ete…… 全体マップの方は一言で言えば南海の孤島、といった感じで半円型、もしくは緩い水滴型をしている。 そしてそのマップには木の年輪のような線が入れられている。 ... -
ねここの飼い方EX2
~このお話は、エルゴ大会の中で行われ、語られることの無かった一幕である~ ……なんちゃってっ 「ちなみに今日は、凪さんと十兵衛ちゃんも大会に出場を?」 「ああ、折角なので出てみようと言う事になってね。 それに冬の大会でねここちゃんの試合を見て以来、十兵衛が興味を持っている様だからね」 「冬の試合、見てたんですか」 「ああ、バッチリと見させてもらったよ。良い物見せて貰いました」 そう言われるとねここじゃないけどなんか面映ゆい。デビュー戦の時2秒で倒しているねここを、そこまで高評価するなんて。 ねここもにゃぁ~、って顔して頬をポリポリ指でかいてて。なんか照れてるみたい。 「と言うか俺たちも出てたんだけどなあ。クラス違うからみてなかった?」 「いや~、まぁちょっと色々ありまして。あははは……・・・」 あのピz(ry)相手で結構時間取っちゃってたし、そ... -
ねここの飼い方・劇場版 ~五章~
ここ成田空港到着ロビーは海外から到着した人々で溢れ返っている。 ゲートでは入国審査官が次から次へと検査を行い続けているが、それでも人が途絶える気配はない。 やがて一人の男の順番がやってきた。 その男は金髪で、サングラスをかけているものの一目で美形と判断出来るほどの顔立ちと、バランスの取れたプロポーションを誇っている。 「sight seeing?(観光ですか?)」 パスポートを検閲しながら入国審査官がそう訊ねる。 「No」 だが帰ってきたのは通常とは異なる返答だった。その男を思わず凝視する監査官。 やがて男は、サングラスを優雅に取りながら一言 「Combat!(戦うために)」 とだけ言い放つ。 ……1分後、完全武装した警備員に包囲され、両手を挙げて降伏している男がそこにいた。 「HAHAHA、軽い冗談のつもりだったんだけどなー。ほらボクのパスポート... -
ねここの飼い方・劇場版 ~十章~
「リン……大丈夫でしょうか」 全力で目標に向かって移動を続ける中、不安げに呟く雪乃ちゃん。 どうも口に出すつもりはなかったみたいで、声に出した事を後悔してるみたい。 「大丈夫ですよ、強い娘ですもの。無事に戻ってきますよ」 ジェネシスが優しい母のような声で、諭すように語り掛ける。 「そうです、きっと大丈夫です。それより今は目の前の事に集中しましょう」 と、時折索敵に現れるホイホイさんをもぐら叩きの様に潰しながら返事を入れるドキドキハウリン。 『ちょっとだけ嬉しいニュースよみんな、ねここがそっちへ向かってるわ。 周辺の敵は十兵衛ちゃんとリンちゃんの所に集中してるから、ねここには緩やかにカーブさせたコースで其方へ合流させる。 予測ポイントは……えぇと、X698Y721。今の速度だと5分ほどで合流予定』 「そうですか、よか……」 そう言い掛けて、再び口を閉じる雪乃ちゃん。... -
ねここの飼い方・劇場版 ~二章~
ネオン煌めく繁華街、その禍々しい光の届かない片隅、雑踏の一角にソレはいた。 いや、それらと言うべきだろう。ソレは何体となく群集している。 それらは武装神姫なのだが、其のどれもに表情が無く、虚ろな目で佇んでいる。 ある者は完全武装、ある者は私服姿、またある者は……半壊していて。 腕が無かったり、頭部外装が剥げていたり、それは見るものに嫌悪感を与える。 ソレは神姫であるという以外に統一感のない群集。 その姿は墓場から蘇ったゾンビの群れを連想させる。 そしてソレをビルの屋上から見下ろす二つの影。 「大量ですね……報酬タップリと貰えそうです」 それは少女と、武装神姫。 「お気楽だね。アレ全部相手にしなきゃいけないんだよ?」 少女は髪型をツインテールにしており、それが月明かりの下、夜風に流される姿は神秘的とも言える。 キリっと美しい顔立ちと相まって、ソレが少女に... -
ねここの飼い方・その絆 ~二章~
「せやね。なら名乗らせてもらおか。ウチはあんたみたいな軟弱な飼猫とは違う、高貴なる寅。ティグリース。 うちのマスターからもろた名前は、疾風(はやて)。 アンタみたいなニセモンの流星とは違う、本物の速さに相応しい名前やろ?」 か……完璧に挑発されてる。と言うか…… 「ニセモノじゃないのっ。ねここはねここだもん!」 流石にムっとした顔で、その寅型……疾風を睨み付けるねここ。 「何遍かみせてもろたで、アンタのバトル映像。 しゅーてぃんぐすたーやったか、アンタの装備。あないなモン、ただ推力にモノ言わせて馬鹿正直に真っ直ぐ飛ぶだけのロケットやないか。 しかも古臭くてゴツいブースターに頼り腐って、美しさの欠片も無いわぁ。せっかくの翼が台無しやろ。初代在庫様が化けて出るで。 おまけに大振りすぎるレーザーライフルなんぞ2丁もくっ付けて。しかも左右の射角無いも同然... -
ねここの飼い方・光と影 ~四章~
「何なのネ、コイツッ!?」 虚空の空を一瞬で塗り替える、華麗で危険な花火の大群。 「……ふ」 しかし彼女はまるで、危険な花火師の影から産み落とされたかのように、平然と現れ出る。 「貴様も……贄となれぇ……!」 「チョ!?」 次の瞬間、フィールドには断末魔の絶叫ではなく、残酷な破裂音が響き渡っていた。 頭部をパイルバンカーで打ち抜かれ、無残な姿を晒す相手の神姫。 彼女の脳髄が砕け、貫かれ、オイルと言う名の血肉が、漆黒の神姫の全身に新たな彩を加えていく。 「ファン・エタンセル!!!」 まるで追悼の言葉を送るように……しかしその口元には禍々しい三日月の笑みを浮かべ……最後のシーンへと彼女は躍り出る。 復讐と言う、華麗で狂気に満ち溢れた舞台へと ねここの飼い方・光と影 ~四章~ 試合終了... -
ねここの飼い方・劇場版 ~四章~
「……そうですか、そんな事が」 「嗚呼、メーカーは致命的な自体が起こりでもしない限りはこのまま放置のつもりだ。 しかしだからってこのまま放って置く事は出来ない。だから……」 私たちは静香さんに事情を説明して、協力を仰いでいた。 彼女は一言で言えば天才、コンピュータ関係でも圧倒的な能力を持ってる。 現にマスク・ド・ライダーシステムなんかは一般人が作れるレベルを遥かに超越してるし、他にも信じられないような物がまぁイロイロと…… それで静香さんならあるいは……と、思ったのだ。 「いいですよ、協力させて貰います」 あっさりと言い切った、凄い決断力。 「本当かい、ありがとう!」 と静香さんの手を取り握り締めて喜ぶ店長、それ一歩間違うとセクハラですよ。 「いえ、聞いちゃったからには見過ごしておけませんし。それに……こういう展開って燃えるじゃないですか♪」 静香さんの頭上にいる... -
ねここの飼い方・光と影 ~エピローグ~
『……それでは次のニュース。昨夜S市運動公園において発生しました、謎の爆発についての続報です』 『どうなんでしょうね北川さん。一説には核融合レベルの熱量が観測されたとの報道もありますが』 『この事故に於ける被害は現在の所……』 『いやぁ、そんな事はないでしょう。しかし周辺のケーブルが全て断線している所を見ますと、落雷など何らかの高電圧による負荷が……』 『はい、此方現場です! 見てくださいこの惨状を!?』 病院のロビーに設置された大型の立体TVが、往来の人々に対して延々とニュースを流し続けている。 ねここの飼い方・光と影 ~エピローグ~ 一瞬とも永遠とも思える時の流れ。 私の意識はまるでカンナで薄く削り取られるように、ゆっくりと徐々に拡散していく。 人間は死ぬと魂が抜け出し、その魂は天に召され輪廻を繰り返すという。ならば神姫は……?... - @wiki全体から「ねここの飼い方、そのいち」で調べる