武装神姫SSまとめ@wiki内検索 / 「ゆりりね! その3」で検索した結果
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ゆりりね! その3
ゆりりね! その3 りりね! ※過度な性的描写(女の子x女の子や器具ありなど)が嫌いな人は注意して下さい。 ※18才未満の神姫マスターは18才になってから読んでね! 『you win!』 真っ暗になった少女の視界に映し出されたのは、素っ気ないそんな表示だった。 you win。 あなたの、勝ちです。 「ふわぁ……」 筐体からせり上がってきた神姫用のリフト。 そこから現われた十五センチの小さな姿に、リリィはぽかんと口を開けたままだった。 彼女はリリィと同型機。細身のドレスに、片手に提げたハンドガン。ただ一つ違うのは……彼女の髪がリリィの頭を飾る純正品のショートヘアではなく、社外品のロングヘアに換装されているという、それだけだ。 「お疲れさま、リネ」 「いえ……。このくらい、何とでも」 小さく呟いたリネに遠慮がちに掛けられたの... -
ゆりりね!
ゆりりね! 少女と神姫。 どこにでもいる、仲の良い二人組。 マスターの少女は神姫が大好きで。 神姫はマスターの少女が大好きで。 けれど……二人には、誰にも言えない秘密があったのです。 ※基本的に女の子と神姫がイチャコラどころかエロエロな事するだけのお話です。過度な期待はしないでください。 ※本編は全編18禁です。18才未満の神姫マスターさんは、18才になってから読んで下さい。 書いた人:新井しーな その1 りり! その2 ゆりり! その3 りりね! その4 ゅりりね! その5 ゆりりね!(完結) 今日 - 昨日 - 合計 - 名前 ... -
ゆりりね! その5
ゆりりね! その5 ゆりりね! ※過度な性的描写(女の子x女の子や器具ありなど)が嫌いな人は注意して下さい。 ※18才未満の神姫マスターは18才になってから読んでね! 崩れ落ちたのは、小さな身体。 「や、だあぁぁ………っ」 十五センチの、手のひらに乗るほどの小さな身体だ。 「やだ……やだ、ぁ………」 甘い匂いの立ち上る布の塊にぐじゅりと腰を落とし、愛らしい顔を涙でぐずぐずにしながら、リリィは幼子のように泣きじゃくる事しか出来ずにいる。 「やだああああ…………っ」 もう、何が何だか分からなかった。 誰が正しいのか、誰の言葉を信じれば良いのか……誰を好きと言えば良かったのか。 百合が一番だと言えば、百合に嘘をつく事になる。 けれどリネを好きだと言えば、それはマスターを裏切る事になってしまう。 自分はおかしくなってしまったのか。心を生み... -
ゆりりね! その4
ゆりりね! その4 ゅりりね! ※過度な性的描写(女の子x女の子や器具ありなど)が嫌いな人は注意して下さい。 ※18才未満の神姫マスターは18才になってから読んでね! 『you lose』 真っ暗になった少女の視界に映し出されたのは、素っ気ないそんな表示だった。 you lose。 あなたの、負けです。 「おかえりなさい、リリィ」 筐体から戻ってきたリリィを迎えたのは、いつもの百合の優しい言葉。 「うん………負け、ちゃった……」 けれど対するリリィは、かつてのような残念そうな表情を見せるわけでも、最近のようにどこか期待の色を孕んだ喜びの表情を見せるわけでもない。 ただ、弱々しく笑うのみ。 「……どうしたの? 元気ないわね」 「そんなこと……ないよ。えへへ……」 だが、そんな力ない笑顔も、すぐ傍らから掛けられた声に、びくり... -
ゆりりね! その1
ゆりりね! その1 りり! ※過度な性的描写(女の子x女の子や器具ありなど)が嫌いな人は注意して下さい。 ※18才未満の神姫マスターは18才になってから読んでね! 『you lose』 真っ暗になった少女の視界に映し出されたのは、素っ気ないそんな表示だった。 you lose。 あなたの、負けです。 「…………」 暗転していた視界は、ゆっくりとその色を取り戻し。 内蔵されたセンサー類は、彼女が腰を下ろしているリフトが上昇している事を伝えてくる。 やがて電脳空間から現実空間へと完全に戻ってきた視界に掛かるのは、光。 頭上の蛍光灯の明かり。彼方に見えるゲーム筐体の明かり。周囲に灯る、バーチャル筐体のLED光。そんないくつもの光、光、光。 そして。 その光の中央。 彼女を迎えるように伸びるのは、細く小さな手のひらだ。 ... -
ゆりりね! その2
ゆりりね! その2 ゆりり! ※過度な性的描写(女の子x女の子や器具ありなど)が嫌いな人は注意して下さい。 ※18才未満の神姫マスターは18才になってから読んでね! 『you lose』 真っ暗になった少女の視界に映し出されたのは、素っ気ないそんな表示だった。 you lose。 あなたの、負けです。 戦闘が終わり、バーチャルスペースから神姫が戻ってくるまでに筐体のディスプレイに表示されているのは、リリィの対戦成績を示すグラフである。 そこに表示された勝率は、0%。今までの勝率の推移を示す折れ線グラフも、始まった瞬間から一番下を這ったまま、一度も上がった事がない。 「なあ、百合ちゃん」 そんな戦績を静かに見つめていた少女に掛けられたのは、男の声。リリィとそのマスター……百合の行きつけであるこの店では、顔馴染みの男である。 「ちょ... -
二アー・トゥ・ユー
SHINKI/NEAR TO YOU 『神姫』。 それは自らの心を持ち、自らの意思で行動する全高15センチ程度のフィギュアロボの総称である。 様々な分野で活躍するロボットが存在する西暦2036年において、多様な機能、機構、機器を持ちオーナーである人間をサポートする、最も我々に身近な存在。 いつしか人々はそんな彼女たち神姫の中で誰が最も美しく、優れ、そして強いかを競い合うようになった。 『武装神姫』。 様々な武器を駆り、装甲に身を包み戦う彼女らを人々はそう呼んだ。 CHAPTER MENU 君の隣に[Near to you] movement 『神姫センターで会いましょう』Phase01 Phase01-1 Phase01-2 Phase01-3 Phase01-4 Phase01-5 ... -
雨の日に来たレイン
● 三毛猫観察日記 ● ◆ 第八話 「雨の日に来たレイン」 ◆ 今日は朝から雨が降っている。仕方ないのでバイク通学は諦める。 ベッドを出てサッとシャワーを浴びた後、朝食代わりのアップルティーを一杯。 テレビをぼーっと見ながら何を着ていくか考える。バイクじゃないから、久しぶりに スカートにしましょう。お気に入りのニューヨーカーで一揃え。 女子寮から出てバス停まで歩いていく。それにしてもこの寮、大学の寮なのに何故か バスで通うような場所にあるのよね。都内の学校ってこんな物なのかしら? 寮生はみんなバスか自転車を使っている。原付で通っている人もいるけど、私みたいに 普段からバイクに乗ってる人なんて居ない。大学に入ったら友達とツーリングするのが 夢だったから少し残念。 バスに乗って15分。大学前の停留所で下車。 停留所の傍で人形が落ちているのを見つける。落... -
愛澤祐太の科学の愛情
愛澤祐太の科学の愛情 ※注意!18禁です! 薄暗い会社の一室 カタカタ… 他に誰もいない閑散とした事務所でPCに向かい、黙々とデータを作っている男が一人 その傍らには15㎝程の美しい黒髪をした女の子─犬型神姫が思慮深げに佇んでいる くぅぅぅ…、可愛らしい音がシンとした室内に響く 「…祐太、お腹空いた」 …失礼、何も考えていなかったようだ 祐太と呼ばれた男が返事をする 「っと、もうこんな時間か。なんか出前でもとるか。マイ、何が食べたい?」 「…牛丼」 マイと呼ばれた神姫がボソっと答える 「そうか、んじゃいつものトコに電話してくれ。俺は大盛りな」 「…わかった」 神姫用端末へ向かい、いつもの店へと繋ぐ 『毎度有り難うございます、牛丼の吉…あ、マイちゃん!いつも可愛いねぇ』 チェーン店の店員とは思えないフレンドリーな態度で接する相手 「…いつもの」 モニ... -
MMS戦記
西暦2041年 その世界ではロボットが日常的に存在し、さまざまな場面で活躍していた。 神姫、それは全高15センチほどのフィギュアロボットである。 :心と感情:を持ち、最も人々の近くにいる存在。 その神姫に人々は、思い思いの武器、装甲を装備させて、戦わせた。 名誉のために強さの証明のために・・・・・・・・・ 名も無き数多くの武装神姫たちの戦い 戦って戦い尽くした先には何があるのか バトルロンドは戦いの旋律 終わらない戦いの旋律 戦いの歴史は繰り返す いにしえの戦士のように 鉄と硝煙にまみれた戦場で 伊達衣装に身を包んだ神の姫たちの戦いが始まる。 著者 カタリナ・リナ ちなみにこのお話には公式の武装神姫以外にも私が製作したオリジナルの武装神姫が多々登場します。 登場する武装神姫は全て実際にフィギュアで立体化させた物を登場させるので、写真や画像を随時紹... -
閑話休題:パルプ・フィクション
● 三毛猫観察日記 ● ◆ 「閑話休題:パルプ・フィクション」 ◆ 皆さんこんにちは。騎士型神姫のシン=クレアです。 えっ、お前ダレだですって?酷いなぁ~私も何回か本編に出てるんですよ? ほら第七話の準決勝でミアに負けたり、第十三話でやっぱりミアに負けたり。 …………ゴメン、やっぱり思い出さないで良いです。 ちなみに趣味はコスプレ。レイヤーネームはシン=ク……真紅と言います。 某5番目の人と同じ名前なのは偶然です。偶然なんですってば! えーと、私の事は置いといて。 さて今回の話ですけど、リアル多忙で作品の更新を全然してない修理屋さんが とりあえず何かアップしようということで、今までボツにしてた作品を寄せ集めて1話分を 完成させたものなのです。 なので本編とは別の、パラレルワールドみたいな物だと思って下さい。(特に最後の話) まぁ所詮はボツ作品の寄... -
神姫とそのオーナーたち
先頭ページへ キャラクター紹介 マイティ マイティのマスター シエン ケン アラエル 鶴畑大紀(つるはた ひろのり) クエンティン 夢卯理音(ゆめう りね) 鶴畑興紀(つるはた おきのり) マイティ マイティとシロにゃん 神姫の舞う空編の装備・ジオラマスタジオ再現 天使型MMSアーンヴァルタイプ。 マイティのマスター 都心部から少し離れたところで暮らしている三十代の男。独身。職業は不明だが、在宅勤務なのでどうやらモノ書き系の職業と思われる。 シエン 犬型MMSハウリンタイプ。 ケン シエンのオーナー。大柄で髯面で、耳と鼻と唇にピアスをしているどこかの社会不適合者のような男。職業不詳。たぶん無職。 アラエル 天使型MMSアーンヴァルタイプ。 鶴畑大紀が度重なる敗北の憂さ晴らしに... -
Gene13 お好み焼き屋
「小さいのに(目が)大きいたま子ちゃ~ん! 豚玉、エビ玉、それに広島焼き頼むよ!」 「はいは~い!! おねーちゃん、モダン焼き1つ焼いて!」 「・・・今、広島焼きと妾は聞こえたのじゃが?」 撥ねる乳白、仄かな海の香、主役違えどタネは違えず。 「たま子、みやげのたこ焼き上がったのじゃ! じゃが汝は小さいのに(無茶が)大きいのであるから、1つづつ慎重に運べ、よいな?」 「おねーちゃん、そんなに何度も転ばないよ~!」 「その割に先程もイカ焼きを落としたのを妾は見たぞ?」 「・・・え、それ俺の食った奴?」 蒸せる熱気、額に汗。頬染まれども心地よい風。 「たま子ちゃん、なな子ちゃんにニラ玉頼んでくれない?」 「は~い。あ、でもおねーちゃん今手離せなさそう・・・。私が作ろっか?」 「止さぬか。小さいのに(思い切りだけ)大きい汝の作る見汚いニラ玉は客人になぞ出せ... -
戦うことを忘れた武装神姫-27
戦うことを忘れた武装神姫 その27 ・・・T市のとある居酒屋。 カウンターで兎子を前に酒を飲んでいた男に、隣に座るストラーフを連れた男 が話しかけてきた。。。 ・ ・ ・ -おや、あなたも神姫をもっているのですか。 珍しい配色ですね、なんとも 美しい空色で・・・特殊強化塗装でン万・・・? いやはや、その愛情に脱帽 ですわ。 今日がここは初めて・・・そりゃどうも、どうぞよろしく。 -はぁ、ここには神姫愛好者が多く集まるから情報を集めるにはいいと言われ た・・・ なるなる、そうですか。 ほぉ、K屋のリーグで5位に入賞したの ですか・・・それはおめでとうございます。あの店は強豪が集いますからねー。 -え? ウチ? いえいえ、ウチらはバトルはしないんですよ。造った装備の 試験とかで、草リーグに遊びに出ることはありますけどねー。 ... -
再臨・愛の伝道師!
● 三毛猫観察日記 ● ◆ 第十一話 「再臨・愛の伝道師!」 ◆ ◆2月1日(金) 今日のランチは虎太郎さんと二人で学食に来ています。 「レインの精密チェックの結果だけど、特に異常は無かったよ」 「安心しました、最初が最初だったんで、ずっと心配だったんです!」 「ただ、少しだけ残念な知らせがあってね…」 虎太郎さんの真顔にどきっとしてしまう。 「え…何ですか?」 「レインの戦闘能力なんだけどね。俺はてっきりミア達の能力を吸収したスーパー神姫が 誕生したと思ってたんだ。でも、どうやらそうじゃないみたいなんだ」 「と言いますと?」 「結論を言うと、みんな中途半端なコピーでしかないんだ。射撃精度は小春に及ばない、 体捌きはサンタ子に負ける、武装制御はミアに劣る。バーストモードの出力なんて ミアの80%も出ていなかったんだ」 「ああやっぱり、そんな気がし... -
ドキハウBirth その3前編
……system memory check......ok ……core unit check......ok ……body unit check......ok ……CSC #1 check......ok ……CSC #2 check......ok ……CSC #3 check......ok ……type FORT BRAGG......loading......ok ……operation system boot...... プラスチックの箱の中。 彼女の意識は、闇の中から浮かび上がった。 「システムの起動を確認しました」 半身を起こせば、目の前にいるのは一人の少年だ。 まだ体が命令に付いてこない。機械の少女はテーブルの上、ぎこちない動きで立ち上がり、マスターであろう彼をゆっくりと見上げる。 小さな唇が動いて、システムから送られてきた言葉... -
第十一話 「妹、襲来」
わ~た~し~に~か~え~り~な~さ~い~ き~お~く~を~た~ど~り~ぃ~♪ 昔やってたアニメの劇場版テーマが部屋に流れる。 「マスター!おでんわなのだ~!」 「おう、相手は…っと!?」 「?? どうしました、マスター?」 「何かヤな電話でもきたのか~?まさか…借金取りからとか?」 「いや…、 実 家 か ら だ 。」 俺は一瞬受話器を取るのをためらった。 それもそのはず、大概実家からの電話というのはロクな事がない。見合いの話だとか見合いの話だとか見合いの話だとか…。 俺はまだまだ独身生活を謳歌したいと思ってる。と言うか、神姫を5人も所有している現在、更にもう一人を 養うなど、どだい無理な話である。あ~あ、どっかに神姫に理解があって、さらに収入もある女性は居ないものか…。 などと思いつつ電話を取る。 「あ!士郎!何やってんのよ!あんまり遅いから... -
「それは盛大な」「祭」
真・凪さん家の十兵衛さん 凪さん家の弁慶ちゃん 「それは盛大な」「祭] 「鳳凰杯…」 何時の間にか貼られていた「ソレ」に僕達は釘付けになっていた。 「ええ、貼らせてくれって」 エプロンのポケットに手を突っ込んでカウンターに寄りかかりながら京都さんは言った。 「出店…しようかな…」 「へ?」 出店?貼られていた「ソレ」ことポスターを見る。へぇ、お店出せるんだ。 「どれどれ~?」 と美琴先輩は鞄からPCを取り出し、一気に鳳凰杯のHPにたどり着く。 え~っと…はぁ、結構色々なお店が出るんだ。 「…エルゴもあるな…」 「これ、ちっちゃい物研ですよね?」 皆でモニターを覗き込む。弁慶達も興味津々。 「ALChemistさんも出るのね…」 いつの間にか京都さんも覗いていた。 「で、京都さんはどうするの??」 「う~ん…出ようかしら」 「本当!?じゃあ私達だ... -
第12話:青嵐血風録
迫りくるのは鋭い弾丸と、炸裂する榴弾。 あれから5分、あれだけ燃え滾っていたぼくの熱は、焦りに変わりつつあった。 ステップとショートダッシュで距離を詰めようとはするけど、相手はホイールでギュンギュン逃げ回る。 ―――あーもう、うざったいなぁ。 「...You scared?(……キミ、ビビッってんの?)」 反応は無し。ただ黙々と遠距離から攻め立てるだけ。 「つれないなぁ……さっきみたいにさ、打ち込んでみてよ!それが楽しみなんだから」 やっぱ応答なし、挑発ももうダメかな? しかし、なんだかんだでグレネードが厄介だなぁ……。 破片痛いし。 『弾だって無限じゃないよ、フラン?』 さっすがマスター。 爆発したのは6回。シュラムのグレネードなら、シリンダーに弾はすでにないはず。 ローダーなんかないから装填に時間もかかる。 でも、ガトリングが痛いか... -
武装神姫のリン 鳳凰杯篇その2
武装神姫のリン 鳳凰杯篇 その2 歓声が支配する会場に司会の声が響く。 "ついに決勝リーグ1回戦、第3試合の選手入場です!! 虎門から入場するのは鶴畑家の次男にして若年ながら立派なファーストランカー。 Eブロック覇者の鶴畑大紀選手とその神姫ミカエルの登場だ~" 司会が熱のこもった文句で鶴畑大紀の入場を告げる。 俺とリンは龍門よりの入場でまだ門の前で待機だ。 歓声はここからでも十分に聞こえているが、門を開ければ大音量で聞こえてくることだろう。 さすがにこんな大舞台は初めてだ。 冷静にしようと思っていてもどうしても心臓の鼓動が早くなる。 「緊張しますか?マスター?」 俺の様子に気が付いたリンが尋ねてくるが大丈夫だ、と視線で返した。 「はい、マスターがしっかりしないとこのバトル。勝てないですよ?」 「ああ。 やるぞ... -
この物語の登場人物 第二部編
この物語の登場人物 第2部編 九重 翔(ここのえ かける) リリィ(りりぃ) 佐和田美由紀(さわだ みゆき) シラユキ(しらゆき) 真野(まの) 御影(みかげ) 千鶴(ちづる) 箕輪(みのわ) 九重 翔(ここのえ かける) 17歳で高校2年生の神姫オーナー。 オーナー経験はまだ浅いが、冷静な判断を備えており、判断力も高い。 ただしそれはバトルでの話で、普段は気のいい性格であり、リリィには初神姫ということもあり多少甘いところがある。 世話になっている『真神よろず本舗』の常連であり、店長の真野に気に入られている。 美由紀とはある場所で知り合った顔見知り。 リリィ(りりぃ) 翔の神姫でパーティオタイプ。 元々は『真神よろず本舗』のショーケースで飾られていた展示品だったが、店長の計らいにより翔に迎えられた。 まだ起動して半年ほどで、バトル経験もそれほど多くない。 ... -
鋼の心番外編:第3幕:(赤い靴)
鋼の心:番外編 ~Eisen Herz~ 武装劇団 演目その3。 赤い靴。 配役 カーレン :フェータ お母さん :マヤア お婆ちゃん :セタ坊 王子 :レライナ 木こり :アイゼン ナレーション :デルタ1 ◆ ……昔々、カーレンと言う貧乏な女の子が居ました。 カーレンのお家は貧しかったので、カーレンは靴を買うお金もありません。 なので、いつもカーレンは裸足で歩いてました。 そして、いつか素敵な赤い靴を履く日を夢に見ていたのです……。 カーレン(フェータ)「待ってください、これってまさか、靴欲しさに殺人を犯して人皮で靴を作って血で染めるとか言う物騒な話なんじゃ……?」 お母さん(マヤア)「あらまぁ、この子ったら。すっかりすれてしまって……。ゴホゴホ」 カーレ... -
ウサギのナミダ
ウサギのナミダ 泣き虫な神姫とちょっと無愛想なマスターの、絆の物語。 著:トミすけ ○勝手な文章の改変はしないでください。大変迷惑です。 ○バトルロンドのバーチャルバトルの設定を『Mighty Magic』よりお借りしております。 ○一部、武装神姫の性能などを独自解釈している部分があります。ご了承下さい。 ○コラボ歓迎です。この作品のキャラクターや設定は無理のない限り、自由にお使いいただいてかまいません。 登場人物紹介 (本編のネタバレを含みますのでご注意下さい) ストーリー ACT0は過去編、ACT1は現在編となっています。 それぞれのACTごとの順番で、時系列順に追うことが出来ます。 お読みになる際には、下記リストの順番でお読みいただければ幸いです。 ACT 1-1 ACT 0-1 AC... -
SecondPlace『第四話力の差、心の差-1-』
ジルダリアのバックパックの花弁が巨大化していく。 破壊した腕のバーツも復元し、伸びてくる。 「…なんなんだよ。変形…か?」 「違うよ。正確にはハイパーモード。花型が花型としての本来の形になる事で能力が向上するんだ。」 「隆斗っねぇ!どうするの!?」 可凜が慌てて判断を仰いでいる。 「そうだ、開花しきる前に倒すんだっ」 「わかったっ」 可凜は十手で決着にかかる。 しかし ガッ! 伸びた腕バーツでたやすく弾かれた。 そして反撃、素体のままの腹部に一撃喰らう。 「ぅくっ」 思ったよりもダメージがあり、追撃を恐れ距離をとるしかなかった。 「可凜、一旦離れて吼莱を取りに行くんだっ」 「ぅ…うん。」 多少よろけながらも急いで吼莱を拾いに行く。 だがそれは叶わぬ作戦のようだ ヴンッ ザシュッ 一瞬にして回りこまれた。 「嘘だろっ何て速さだよ…!…マスィーンズ!可凜を護る... -
武装食堂
武装食堂 小さな町の、小さな食堂。 そこには、神姫を連れた変わったコックさんがいました。 ちょっと不器用だけど頼りになるその人との出会いは、やがて僕の、私の、みんなの運命を少しづつ変えていくのでした―。 著・ばるかん ※一部設定をMighty Magicよりお借りしています。 ※コラボ歓迎。また、他作品様のキャラクターが登場する事があるかもしれません。 不定期更新です。早かったり遅かったり。 ※物語の関係上、実在の地名と架空の地名が混在していることがありますが、ご容赦ください。 更新の履歴。 2012/1/7・・・全話更新完了。 3/3・・・第二十話+αをUP. 5/25・・・第二部スタート、第二十一話をUP. 5/27・・・番外その3を二編に分けUP. 8/24・・・第二十二話をUP. 10/3・・・第二十三話をUP. 2013/2/23・・... -
第12話:夜の戦場(その2)
鋼の心 ~Eisen Herz~ 第12話:夜の戦場(その2) 季州館近辺の山間道に一台のバイクが停車した。 ヘルメットを取った女は、切りそろえたセミロングの髪を夏の夜風に揺らし、崖下の森を見る。 「マスター。発信機の方位はこの先300m。……すぐ傍です」 コートの胸元から顔を覗かせたジルダリアに浅く頷き、彼女は荷台に積んだコンテナを開けた。 「起きろ。戦いの時間だ…」 隻眼で見下ろすコンテナの中、三人の神姫が顔をあげ、それぞれの方法で解意をあらわす。 「ストレリチアはブーゲンビリアを狙撃ポイントに移送後、上空で待機。カトレアとアルストロメリアは私と一緒に目標の確保に当たる」 「はい。マスター……」 姉妹を代表して頷くカトレア。 「分かっているとは思うが―――」 眼帯の女は神姫達を見渡し、いつもの言葉を口にする。 「―――他の神姫はもちろんの事... -
引きこもりと神姫:5-2
7月25日(月) その翌日、つまり月曜日。私はまたもや炎天下の元に歩いていた。 今日は神姫センターに行って、マスター登録をするそうだ。そうすることで公式大会にも出られるらしい。出る気はないんだけど。 「いいじゃん、無料だし色々特典ついてくるし」 「でも暑い」 「仕方ないでしょ。仁さんはお店あるんだし」 定休日とか言ってなかったっけ? 「樹羽はちょっと外に出て散歩した方がいいんじゃない?」 肩掛け鞄の中から、シリアがひょっこり顔を出す。 「シリアまで華凛の味方だ」 「私は樹羽のためを思って言ってるんだよ」 それくらいわかっている。が、やっばり不思議だな、神姫って。 その時、華凛がこちらを見て笑っていることに気が付いた。 「不思議でしょ、神姫って」 「……うん」 「??」 シリアは何のことかわか... -
第三十四話『同じ気持ち、皆の想い』
「・・・うん。まだ動くね」 暗い倉庫の中、アメティスタは“それ”のハンドルを握りながらそう呟いた。 「あの、アメティスタさん。私少し怖いなーって思うんだけど・・・」 「・・・姉さんはほんとに怖がりね。っていうかここのどこが怖いのかが判らないわ」 アメティスタに付き合って倉庫の中に入った美里と敦子は言う。 容姿はそっくりなのに性格は似ていない双子である。 「それじゃ、これ居間に運んでおいてくれる? ボクはもう少しここで探してるからさ」 「じゃぁ私が運ぶわ。アメティスタさんは敦子とゆっくり探し物しててね!」 美里は早口にまくし立てると急いで倉庫を出て行ってしまった。 よっぽど倉庫がいやだったらしい。 「・・・姉さん。昔閉じ込められたのがトラウマになってるのかな。・・・で? アメちゃんは何探してるの?」 「ん? 足だよ」 「・・・・・・・・はい?」 ... -
第12話:夜の戦場(その1)
鋼の心 ~Eisen Herz~ 第12話:夜の戦場(その1) 旅行二日目、正午。 季州館付近の山中。 「リーナ、リーナ。こっちこっち」 「…なに、美空?」 ジャブジャブと川の中を、美空の下へ向かうリーナ。 「…そこ、急に深い」 「―――ガボボッ!?」 美空の指差した地点で急に沈むリーナ。 他の場所は精々リーナの胸ぐらいの深さだが、そこだけはリーナの足が付かない深さであった。 「……リーナ、おぼれるから注意してって言いたかったんだけど……?」 「そっちを、ガホッ!! 先に、言いなさい!! ゲホッ!!」 「………」 川で戯れる美空とリーナを見ながら祐一はノートパソコンを立ち上げる。 「……amami.co.jp、っと」 巡回先一覧から、天海神姫センターのBBSを呼び出し接続。 天海神姫センターBBS ... -
歌えばいいんでしょ!
● 三毛猫観察日記 ● ◆ 第十五話 「歌えばいいんでしょ!」 ◆ 今日は5月10日。デストーラⅡとの死闘が明けて最初の土曜日。夕方だから授業は無い。 なんか色々あってバタバタしてたけど、とりあえずレインのファーストリーグ入りを祝う 祝賀会を開くことになった。 最初はファミレスでやる予定だったんだけど、何かレインが桜花の手料理を食べたがって いたので、急遽アキオのマンションで開催することになった。 「お待たせしました!」 サンタ子、じゃなくって桜花がブースター全開で料理を運んできた。 「あっ、運ぶの手伝うわよ!」「おっと、そやなぁ」由奈さんと金城さんが台所へ立った。 次々と居間に運ばれてくる料理。何か…お子様ランチのフルコースみたいな感じ。 「わぁ~!スゴイですスゴイですぅ~~~!!」 レインが三段重ねのイチゴケーキの傍でクルクルと踊ってる。全身で喜びを... -
ねここの飼い方、そのよん
『さて今宵始まります!本センター大晦日年越し企画、特別リーグトーナメントぉ!サードリーグの部ぅ、開幕だぁ! 』 「…ぅーん」 『初戦はなんとぉ!あの鶴畑3兄弟の末娘、鶴畑和美嬢がなんと~っ、特別参戦! 同じく特別参戦、来期発売の当社新製品でもある騎士型MSSのジャンヌと共に、その華麗な血筋の力をみせつけてくれるのかぁっ!』 「…ぅにゅう、なんかうるさいの」 軽快なアナウンサーの実況が無理やりにでも場を盛り立てようとしているようで。 『その対戦相手はぁ!今年デビューしたての新人、風見美砂嬢~! そして猫型は標準装備が一番愛らしい!ねここのポテンシャルはどこまで発揮されるのか!』 「そうねぇ、年末の思い出作りのつもりが何でこんな事になっちゃったのかしら……」 何故か私たちは広い会場のど真ん中にある特設ステージの舞台に立つ羽目になっ... -
日記その二 〈後編) それぞれの恐怖
「……無残だな…」 「……無残だねぇ~」 イベント会場であるバトルシステムがある中央ホールではなにやらバトルがおこなわれていた 片方は俺と同じく臨時神姫バトルレクチャー教室の先生役をしている雄也である となれば相手は生徒だよな? でもどう見たって… 「おされてるよなぁ~」 「おされてるよねぇ~」 そうなのだ、俺の目から見ずとも明らかに裕也のほうが劣勢なんだわ 「……手加減してんのか?」 ほんとにそうならレクチャー教室の先生役としては尊敬物だな ………俺は嫌だけど 「どうやらそうじゃないらしいよ?」 そういいながら俺たちの後ろにやってきたのはユーナだった 「あれ? ユーナ、久しぶり! どこいってたの?」 「ほんと久しぶりだぜアネキ、今回も外で客の呼び込みかとヒヤヒヤもんで…」 「なにいってんだ... -
3Sが斬る! その15
「では二本目です」 「引っぱる価値は皆無な話題ですけどねワン」 「……まさにスレの無駄遣い」 「暖かい声援を背に、行きます。 ……1人の男が、武装神姫を買おうと思いました。 そこで男は、武装神姫を持つ友人たちに、どんな武装神姫を買えばいいか相談する事にしました。 1人目の友人は、自分の武装神姫を示してこう言いました。 『こいつはね、バトルがすごく強いんだ! 色んな武器を使いこなすし、どんな敵と当たってもすぐに弱点を見破っちゃうんだ! やっぱり武装神姫といえばバトルだからね! こいつは最高の戦友さ!』 2人目の友人は、自分の武装神姫を示してこう言いました。 『こいつはね、生活サポートが優秀なんだ! メールやスケジュールの管理から最新情報のチェックまで、なんでも卒なくこなしてくれるんだ! やっぱり、武装神姫といえばサポート能力だからね! こいつは最高のパ... -
徒然続く、そんな話。 番外節、そのに。
「義理だっつーの、そこ、混ぜっ返さない」 「事実なのに、全く」 固まっている二人に向け。 「それに母親ちゃうし、おれよか年下だし」 「いいじゃないのよ、義理でも」 この人は、獅導麻遊利(しどう・まゆり)といって……。 体質はアルビノで虚弱体質のため、普段は車椅子行動をしている。 実家は、まあぶっちゃけ、そっち系の人で、俺はこー……学生のときに。 アッチのかたがたに喧嘩を売って勝っちまった、と。 で、麻遊利さんの父親、に気に入られて、そのままこー、なんというか。 俺の背後関係まで洗って養子縁組まで持ってかれて、二十歳になったころに独立することになった。 まあ、というわけでこの人は、年下なのに俺の母親になっていた、ということだ。 「で、えと、何故にその、麻遊利さんのお手伝いを?」 「じゃな、あんな……ぷぷぷ」 「笑うなっつーのよ」 黒ぷち被ったまま言う台詞ではない... -
徒然続く、そんな話。 番外節、そのいち。
人間、立ち位置がある。 愛する人の隣。 一番前で戦うもの。 そして、底辺で支えるもの。 「……つーわけで、先輩、今回は参加できねえっすよ、俺、ええ、本業っつーか」 携帯で連絡、悪いがエルゴの手伝いは今回は出来そうも無いのだ。 「ああ、えーっと、すんません、ええ、静香ちゃんにも申し訳ないって」 その事情から、今回は”鳳凰カップ”には便宜上参加しないことになっている。 「……あー、すんません、ほんと、当てにしてもらってなんすけど、はい」 「実家というかまー、保護者っつーか面倒見てもらった人の手伝いなんで、はい、んでは」 受話器を下ろし、いまどき珍しい黒電話を切る。 「マイロード……んー……店長さん、ですか?」 テーブルの上に座っていた碧鈴。 声、聞いてたのかな。 「あー、よーわかったな……ん……」 ポテチを差し出して、あーんしてやる。 「もしゃ... -
第四回戦闘記録
敗者復活戦終了!! 第四回戦闘記録 トーナメント表 本戦一回戦一回戦 第一試合上弦VSフォンフー(風虎) 一回戦 第二試合フォリカVSユキ 一回戦 第三試合ゆりあVSカール 一回戦 第四試合朝霧VS六花 一回戦 第五試合ジンVSマリーシ 一回戦 第六試合カレラVSレン 一回戦 第七試合クロロ(ケロロヘッドVer.)VSラプラス 一回戦 第八試合風雨&時雨VSアンリ・マユ 一回戦 第九試合エクスVSチャイカ 一回戦 第十試合ヴェラVSリン 一回戦 第十一試合TITANIAVS天環 一回戦 第十二試合悠VSエミリ 一回戦 第十三試合アセリアVS未希 一回戦 第十四試合ラーリVSルウ 一回戦 第十五試合フィオナVSルゼ 敗者復活戦敗者復活一回戦 第一試合フォリカVSリン 敗者復活一回戦 第二試合ルウVSエミリ 敗者復活一回戦 第三試合レンVSフィオナ 敗者復活一回戦... -
Elysion_a02
Elysion 第2話 「学園」 Back 第1話 「邂逅」 | Elysion トップ | Next 第3話「饗宴」 私立華百合(はなゆり)学園 ここは全国でも珍しい、神姫を受け入れた学校である。 この学校では、生徒の所持する神姫にも制服を着せ登校させるという、 極めて異例のシステムが存在する。 隣接する敷地内に高等部、大学部を持ち高大一貫教育を行っている。 「百合原(ゆりはら)さ~ん」 その日の放課後、帰り支度を始めていた百合原さんに声をかけた。 「ちょっといいかな?」 「あら香織ちゃん、どうしたの?」 「実はさ~、神姫を買ったんだけど・・・・学校の手続きとか解らなくて」 「あ、ついに買ったんだー!ねね、どこで何を買ったの?」 「エリュシオンってとこで、エウクランテ型ってやつ」 「あ~、あそこ・・・・・ん・・・?エウクラン... -
引きこもりと神姫:8-1
そして何より○○が足りない 7月28日(木) ここに来るのが、段々と日課となりつつある気がするのは気のせいだろうか? 「連続3日目で何言ってんのよ」 「そうなんだけどね」 最初は肺炎でも起こすんじゃないかと思っていた煙草の臭いも気にならなくなってきた。人間、慣れる生き物らしい。 「あれ? なんだか今日は空いてるね?」 シリアの指摘する通り、今日はなんだか人がまばらだった。バトル用のブースに空きがあるほどだ。 「まぁ午前中だしね、学生連中はそろそろ夏期講習だし」 「華凛は?」 「はて、なんのことかしらね」 どうやらサボったようだ。 「でも、これじゃ対戦相手もいませんね」 「そういう時は座っとけばいいのよ。それが対戦待ちの状態だから」 「ん」 華凛が言った通りに椅子に座り、対戦相手を待つ。一体どん... -
第壱拾九話:勝者には栄光を、敗者には屈辱を
第壱拾九話 「はぁ・・・・・・。ヒマだ・・・・・」 ウェルクストラ・タイプのルリは暇を持て余していた。 長距離からの精密狙撃を得意とする彼女の戦法は一つ。『スコープに入った目標の弱点を狙って引き金を引く』、それだけだ。 彼女にとって銃、とりわけ狙撃銃は『殺したという実感が湧かない』最高の武器だった。 「さて、今回の獲物は・・・っと」 今回も、事前に敷設していた索敵センサーが敵機接近を知らせる。 そして、息をするくらい自然になってしまったスコープを覗き、狙いを付ける動作。 どうやら、シュベールトタイプのようだった。あの特徴的なシルエットを見れば嫌でも判る。 《しかし・・・・・、早いぞこいつは。気を付けた方が良い》 ルリのオーナーがアドバイスするが、彼女の耳はそれを無視した。 「今の今まで、これで撃ち殺せなかったのは居ない。今日も同じだ」 《はいはい、任せるよ》... -
街
ハウ 風が吹くビルの間。 ここがビルが並ぶ街ではなく、草が揺れる広大な草原だったらどれだけ気持ちがいいだろう。 僕はバイクのハンドルを握りながらそんなことを考えた。 「ん・・・・と、いけないけない。バトルの途中だったっけ」 そういってバックミラーを確認する。 そこには・・・・・・・・ 「えぇい待ちなさいよ! 出会いがしらで即逃げるってどうなの!?」 何か、色の黒いアーンヴァルが僕を追ってきていた。確か・・・ルーナさんだっけ。 色の黒さと相まって結構怖いかも。 今の速度は・・・・時速200km位だろうか。中々にスリリングなチェイスだ。 ブラックホークを走らせながら、僕は隠してあった手榴弾のピンを抜き後ろに向かって適当に放る。 後方で響く爆発音。 止まらずに走り続ける。今のはダメージ目的ではなくただの牽制だ。 「っぷはっ!? い、いきな... -
ウサギのナミダ・番外編 「少女と神姫と初恋と」その3
ウサギのナミダ・番外編 少女と神姫と初恋と その3 ◆ 翌朝。 昇降口で上履きに履き替えようとしたところで、呼び止められた。 「おはよう、八重樫!」 「あ……おはよう、安藤くん」 今日は普通に笑えているだろうか。 そんなことばかり気になってしまう美緒である。 昨日の今日で、安藤とはずいぶん距離が縮まった、ような気がする。 ほら、今も彼の顔がすぐ間近に…… 「……って、うわぁ!」 安藤の端正な顔がすぐ隣にあって、思わず飛び退いてしまった。 だが、安藤はいたって普段通りの様子で、不思議そうにこちらを見ている。 「どうかした?」 「え、えと……なんでも、ない……」 「そっか。昨日はありがとな。助かったよ」 「そんな……大したことしてないし」 「それでさ、よかったら今日の昼休みも付き合って... -
第28話:shattered skies ~ソラノカケラ~
鋼の心 ~Eisen Herz~ 第28話:shattered skies ~ソラノカケラ~ 身体のすぐ脇をかすめるレーザーの光条を危な気も無く避わし、フェータは高度を上げて更に加速する。 文字通り光速の弾速を持つレーザーは本来必中の武器だが、高速で飛行する飛翔体には風圧と言う枷がある。 LC3の長い砲身は、高速飛行中のアーンヴァルにとってノーズコーンに等しい。 前方以外に先端を向ければ、周囲を流れる風圧に曝され、たちまち砲身を押し流されてしまう。 即ち、そこから放たれるレーザーも前方以外には照射できない。 銃を扱う知識には欠けても、飛行特性に関する感性はアーンヴァルであるフェータには本能同然に刷り込まれている。 巧みな機動で追尾してくる4機ものブラックタイプをかわしながら、可変翼とスラスターを駆使し、空中で前転。 その場で前後を入れ替えると同時にアフ... -
日曜日
「マスター、完全に身体が溶けてるよ」 ぼーっとする頭の上から聞こえてきたのは、凛とした声。 溶けてるとはなんだ、私は雪だるまか、あるいはバターか何かかね。あ、でも確かに太った気もする、ヤバい気になる。 いっそ脂が溶ければダイエットになっていいんじゃね ……ダメだー、完全にダメだー。 もう暑さで頭回る気がしねー。 「……全く、女の子として自覚に欠けるんじゃないか、その歳で」 やかましいぞ、我が姫よ。アンタは気温でどうこうなるほどやわい身体してないからいーでしょーよぅ。 生身の人間は30度超えるとやってられなくなるのー。 そら、ちゃんと外出る予定がありゃ化粧もネイルもきっちりやるわい。 でもねー、出ないのにあついとねー、くそー、やーってらんねー。 やってらんねーからいいじゃないかー、どうせ、私以外誰もいないし、男もいないし。 ……やばい、男いない... -
合間 (義経)
凪さん家の弁慶ちゃん 第一話 合間 義経 「仕掛ける」 「了解」 二手に分かれる。タッグマッチとはいえ、基本は一対一。中には二体一に持ち込んで攻める戦法もあるが、弁慶はそれをしなかった。弁慶曰く「寄って集ってボコるのはダサい」そうだ。かっこよさを優先する弁慶ならではの理論と言えるが、私はそんな弁慶が好きだ。 「今日も勝っちゃうんだからね!」 「…」 目の前にはアーンヴァル。やんちゃな奴だな。 「あんな犬っころ、姉さんが蜂の巣にしちゃ生んだから」 そんな事を言いつつ高速で飛行しながらライフルを撃ってくる。 「…そうですか」 私はどうでも良いといわんばかりに呟いた。ついでにブースターを吹かして避ける。 「って、何!?君ってさぁ~」 「?」 「パートナーの事考えてるの?仲良さげに見えないね!」 「だからどうしたのです」 「!…この!!」 「付き合ってられま... -
激闘!あおぞら商店街!
● 三毛猫観察日記 ● ◆ 第二話 「激闘!あおぞら商店街!」 ◆ 「ドキドキします…お二人の足手まといにならなければいいんですが」 「なに言ってるのよ小春ちゃん、今日は小春ちゃんが主役なんだからね!」 「そうですよ小春さん、大いに期待してますからね!」 どうも小春ちゃんって自信無さげなのよねぇ、あんなに強いのに。 「それでは今日の作戦を最終確認しましょう」お姉さん格のサンタ子ちゃんが言った。 7月22日、とうとう大会の当日です。アタシと小春ちゃんのデビュー戦だけど、一緒に トレーニングしてきた感じ、なかなかいいチームになったと思うの。 索敵・司令塔のサンタ子ちゃん。(ランカーなので自主的にハンデのウエイト装備) へヴィアタッカーの小春ちゃん。 そして小春ちゃんの盾/遊撃兵のアタシ。 このメンバーとコタローの特製装備なら、セカンドクラ... -
妄想神姫:第二十七章(前半)
剣よ集え、神なる姫の元(前半) さていきなりだが……その娘に対し私・槇野晶は“ワタリガラス”という 印象を抱いている。誰か?魔剣匠工房“鬼奏”の刀匠・神浦琥珀の事だ。 時に神聖視され、時に主の知らぬ事を以て補佐し、戦の場へと導く霊鳥。 しかし凶兆の象徴・カラスの名を冠し、一所に留まれぬ定めを背負う者。 彼女の刃を得た神姫は、戦の栄光と戦の死を逃れる事が出来ぬとも言う。 「……これが“閃牙”。こっちが“舞剣”で……これが、“魔奏”」 「ふむ……だが、その名を大っぴらに出す訳には行かぬのだろう?」 「あったり前でしょ!アンタん家のハウリンなら乗っ取れるわよ!」 「そうか?では此方で、当座の名を考えておこうか。エルギールよ」 だが今、私はその彼女から三振り……厳密には四振りだが……の刃を、 受け取っている。無論これは、ロッテとアルマ・クララの為にある物。 ... -
引きこもりと神姫:2-1
英語で言うならアサイラント 「いや~すごかったねー。まさかあのときああするとは思わなかった! ああもうホント、ドキドキしっぱなしだったよ!」 日が暮れて、私と華凛は帰り道を歩いていた。 「どう? 神姫に興味わいた?」 「……わかない」 強がってみせた。ここで興味が出てきたと言ったら、ものすごい敗北感を味わうことになるだろう。 「ふ~ん、そっか~……」 華凛がニヤニヤしながらこっちを覗きこんでくる。なにが言いたいのだ。 「顔赤いよ?」 「っ……夕日のせい」 「ふ~ん、そう……」 そう言って、サッと引き下がる華凛。多分、華凛はこれ以上追求してこない。でもその代わり…… 「あ、そうそう。あたしの親戚にホビーショップ経営してる人がいるんだよ」 こういうことは言ってくるのだ。 「……初耳」 「そりゃ... -
第参章第壱節:もう一人のアンジェラス
{もう一人のアンジェラス} アンジェラスの視点 「今回の敵は手強いですね!」 今の私はアンダーグラウンドの神姫センターでバトル…もとい殺し合いをしています。 バトルの場所は都市です。 空中を飛び交いながらグラディウスを右手に持ち、振りかざすし敵に向かって振り下ろすが避けられしまう。 流石は鳥型のエウクランテです。 機動性が高くて私の攻撃が全然あたりません。 しかも神姫侵食に犯されているので更にステータス能力が高くなっている。 「っこのー!」 再びグラディウスで右斜め上から斬りつけるがカスリもしなかった。 だが、私の攻撃はまだ終わってません。 先に斬りつけた体勢からグラディウスの重量に任せて、私の身体ごと回転させる。 そして一回転した所で私の身体を撃つ体勢に固定。 狙いを敵に定め、グラディウスの先の間からサイクロンレーザーを撃った。 ... -
ねここの飼い方、そのじゅうご
「さてさて、今日の朝ご飯は何にしましょうか?」 「……」 「あれ、どうしたの。何時もはあれが食べたーいって言うのに」 「ぇ……と。ねここ、ホットケーキが食べたぃ、です・・・の~」 「了解、それじゃちょっと待っててね。直ぐ作っちゃうから」 「(な、何でこんな事してしまったんでしょう私は……!?)」 ねここの飼い方・そのじゅうご 「いっくのー!」 「今日こそ、負けませんっ」 2人のやる気満々の叫びがバトルフィールドいっぱいに響く。 なんというか、最早恒例になりつつある風景だったりする。 あれから何度となくエルゴやPCの神姫ネットワークでの通信対戦を重ねているねこ ことネメシスちゃん。……まぁ対戦成績は、ねここの大幅勝ち越しだったりするのだけど。 彼女もねここに負けず劣らず負けず嫌いなようで、ネット対戦で翌日が休日と... -
ぶそしき! これから!? 第3話 『キエン』3-2
ぶそしき! これから!? 第3話 『キエン』 3-2 「それじゃあ、これからどうしよう? アーマーの材料を買いに行く?」 「うん。買いに行こ」 葉々辺たちを見送ると、友大は成行に向かってこれからの予定を話し合う。 「あ、でも僕は3日前に引っ越して来たばかりで、この辺りのことあまり知らないんだ。いいお店知ってる?」 友大はこの辺りの地理について思い浮かべる。 ご飯の材料を買いに行くデパートや、この間調べた神姫関係のショップ、学校への通学路の他は散歩で少し知っている程度だ。 「そうなんだ。あ、じゃあ、買い物ついでに案内してあげるよ」 「え、いいの? 助かるよ、ありがとう」 成行の申し出に感謝する。 「ヒイロ。こ――」 「――あっ! あのときのおねーちゃんなのだ!!」 友大が武装の材料をそ... - @wiki全体から「ゆりりね! その3」で調べる