武装神姫SSまとめ@wiki内検索 / 「探偵猫の願い事」で検索した結果
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探偵猫の願い事
... 第三話 探偵猫の願い事 「……暇ですね」 一等兵が起動してから1ヶ月が経過して、『ミッシェル・サイエンス』の一階にある受付カウンターは、一等兵の席になっていた 主な仕事は訪れる客に応対する事と、かかってきた電話に出ること しかし…直接訪れる客など、一等兵がこの任に就いてから三週間の間に一人として現れず、もっぱら電話応対が主な仕事になっていた 実際は電話すらかかってくる頻度が少なく、日がな一日武器を磨くか、エントランスの中で飛行訓練をしているだけとなっている 「…やっとフライトユニットにも慣れてきましたし、今日は曲芸飛行でもしてみますか」 彼女が身に着けているフライトユニットは、フロントラインの純正品ではなく、主翼に大きく『ミッシェル・サイエンス』のロゴマークがペイントされた、ミッシェルの自社製品である 純... -
Forbidden Fruit
...?」 第三話 探偵猫の願い事 当SSは伏字を使いません 第四話 探偵猫の「ゆーわく」 大切な人との大切な繋がり ※エロ注意! 第五話 千尋の理想 奇麗事だと分かってても歩みは決して止めない…そう決めたから 第六話 対決、山田農場神姫部門 一等兵のバトル初めて物語 第八話 MとLの本気? 「いや、まだ序の口だし?」「……私は……」 ある日のミッシェル ぐだぐだ不定期更新です リンゴのぼやき ひゃっほい! 我が家にアイネスがやってきた! 次は年明けにレーネをお迎えするのですよ! ……あ、その前にベリクとダスクをお迎えせねば ビッグバイパー二姫も捨てがたいし…… しかし、キシマさんとタコマリさんもリペが…… 私を破産させる気かKONAMI! コメントテストです ... -
探偵猫の「ゆーわく」
……ん? どうした一等兵 自分は今忙しい、用事ならば後にしてくれないか? ……そのモニターは何だ、と言いたいのか? これは記録用の機材だ、これからこのモニターに写っている部屋で行われる事を記録しておく 総帥がご覧になるデータだから、失敗は許されない ……少佐か? 少佐は諸事情あってこの任に就けない。だから自分が請け負っている …………いやな予感がする、だと? ふむ、そうだな……一等兵、お前にはまだ早いかもしれんな これから先の記録は特に見なくても良い、おとなしく次に行くんだな ……見る、というなら先に言っておいてやる 後悔するぞ? 第四話 探偵猫の「ゆーわく」 ……スケ…………ジョースケ! ルルコに呼ばれている気がして、俺は意識を取り戻した 「ジョー... -
最後の願い
● 三毛猫観察日記 ● ◆ 第四話 「最後の願い」 (注:神姫破壊表現あり) ◆ ○8月11日(土) 昨日のサンタ子との死闘以来、ミアの元気が無い。 サンタ子が立ち直ったのは嬉しいみたいだが、バーストモードを破られたのか ショックだったらしい。 「遠隔操作だったし、いきなり初めての体だったし、仕方ないじゃないか」 ミアは体育座りで壁のシミを数えている。 こうなったら… 「ほ~らミア、舌平目の猫缶だよぉ~!」猫缶をカンキリでトントン叩く。 途端にミアの尻尾がピーンと伸びる。でもコッチを向かない。今日はしぶといな。 「わぁ~これ、パタパタ面白いなぁ~!」オモチャの猫ジャラシをパタパタ。 パタパタ。パタパタ。パタパタ。パタパタ。 「ふみゃぁぁぁ~~~!」ミアがオモチャの先端に飛びつく。フッ、かかったな。 「そ~らコッチだ」「フミャッ」「次はコッチ」「ミャ... -
3Sが斬る! その14
「こんばんは、あなたの3Sが斬るのお時間です」 「ちなみに、所有格への抗議は一切受け付けておりませんワン」 「……まさにありがた迷惑」 「しかも今回は、豪華三本立て!」 「正気の沙汰とは思えませんねワン」 「……まさに自重しろ」 「さて、本日のお題はこれ! 『ちょっと小粋な神姫ジョーク』!」 「これはまた突飛な方向にワン」 「……『隣の塀に、空き地が出来たってねー、ウォール』」 「まぁ皆さんに、小粋なジョークをご披露していただこうと、そういう企画です」 「しかも、せっかくですので神姫に絡んだジョークを、とそういう訳ですねワン」 「……『隣の柿はよく客食う餓鬼だ』」 「テッコさん、新種の妖怪誕生は程ほどにお願いしますワン」 「しかもそれはジョークですらありません」 「……残念」 「ええと、このままではいつもの事とはいえグダグダになる一方ですので、 私めが先陣を... -
妄想神姫:外伝・その二十二
星に、願いを──あるいは七夕の夜 本日最後の客も帰り、どっと疲れが沸く。私・槇野晶の一日が終了、 となる所なのだが……今日はこれからが本番だ。何故なら七月七日。 そう、七夕である。昼の内に、我が“妹”たる三人の神姫には準備を お願いしてあるがどうなっているだろうか。居住スペースに向かう。 「ふぅ。待たせたなお前達、準備は……おお。しっかり出来ているな」 「がんばりましたの~♪飾り付けもばっちり完成してますのっ……♪」 「……千羽鶴まで。有無、無駄に豪勢だな……再生紙故問題はないが」 「竹じゃなくて中古の釣竿なのは勘弁してほしいんだよ、マイスター」 「しょうがないですよ。環境問題もありますし、この辺から……ね?」 テーブルの上にあったのは、リールの付いていない古い釣竿1セットに 釣り糸に結ばれた紐。更にそこに繋がった無数の短冊や折り紙などだ。 ……更... -
天の川 星の海
天の川 星の海 (てんのかわ ほしのうみ) さらさらと風に揺られる木々の音が聞こえる中 その中に影が二つ 一つは大人の男 一つは小さな少女 ふと見上げれば満天の星空 「…ごらん水那岐」 男が少女に話しかける 「…綺麗です…お父様…」 少女が答える 漆黒の闇に浮かぶ星々 そこを流れる天の川 その両岸に一際輝く星 「…織姫様と…彦星様は…いいですね…」 「どうしてだい、水那岐?」 一年にたった一度しか会えない二人 だが少女にはその事さえも羨ましかった 「だって…お父様は…お母様に…会えないから…」 「…そうだな」 男の妻、つまり少女の母にはもう会えない 少女が幼い時に病死したからだ 『大丈夫、絶対助かる』 周りの人間は皆そう言った 少女の家はお金持ちなどという言葉では言い表せない程裕福であった その金と権力があれば、幾らでも優秀な... -
猫の野望
7匹目 『猫の野望』 ある日、マスターがこんなことを言っていた。 「僕達はさ、世界の歯車みたいなものなんだよ。 たぶん」 マスターが夕飯を食べている時に、随分と唐突に、しかもそれほど改まって聞かされることでもないように思ったので、私は 「はあ」 と気のない返事をした。 そんな考えを私の表情から見て取ったのか、マスターは 「ああ、違う違う、そういう意味じゃなくて」 と話を続けた。 「社会で働いている人を歯車に例えるとかそういうことじゃなくて、なんて言えばいいのかなあ――世の中のすべてのものが脳の神経のような機能を持っていて、僕達の何気ない行動が何かの情報を産み出しているようなイメージなんだけど、どうかなあ」 「えっと、それは一昨日マスターがえっちぃ動画をこっそり見ていて、その行動を見た私に 【憤怒】 という情報を発生させたとか、そういったことですか?」 「だ、だからご... -
『13km』-1/3
『13km』-1/3 これから君に戦ってもらうのは、君のようにテンプレートに沿った改造をなされた神姫とはワケが違う。 七人が七人とも天下無双の変わり種だ。 いや、決して君の悲願達成の障害を強固にしようというわけではいよ、本当だ。 神である僕が神に誓ってもいい。 何故かって君、ありきたりな武装でありきたりな攻撃をしてくるありきたりな神姫なんて、いくら倒したところで何の御利益もないと思わないかい? つまり君の願望はそれほど、普通じゃないということさ。 恨むなら自分のそれを恨むんだね。 しかし相手が普通じゃないということはある意味、君にとって幸運と言えるのかもしれないぞ。 あくまで凡百レベルでしかない君が、例えばだが、全武装神姫の上位互換であるアラストールやキュクノス、それにジャスティスに勝てると思うかい? そう睨むなよ、君に限った話じゃない。 他の神姫だって、特... -
15cm程度の死闘
15cm程度の死闘 作;にゃー 与太話15で「15cm程度の死闘」本編・外伝を一区切りとしてみました。 最悪夢オチで……とも考えてましたが、それ以下になってしまいました。 勝手に始めたものであるにもかかわらず、ままならないものです。 ※注;一部の神姫に対して偏見が含まれています。言い訳はしません。ご勘弁願います。 ※注;コラボ大歓迎です。事前報告はノーサンキューです。 ※注;ご意見、ご感想をお寄せくださると嬉しいです。 よろしくお願いいたします。 < 第一部 戦乙女の憂鬱 > 『戦乙女の憂鬱』登場キャラ達 PROLOGUE 『もうやだこんなマスター』 1st RONDO 『どいつもこいつも神姫マスター』 2nd RONDO 『そうだ、神姫を買いに行こう ~1/4』 ... -
妄想神姫:第七十章
ただその翼は、姫を解き放つ為に(その一) ──思う所は有りました。今でも、無いなんて言ったら嘘です。それでも あの娘に笑顔を灯したい。哀しい呪いから、彼女を解き放ってあげたい。 そんな、あたしの“大切な人”の願い……叶えたいのが、あたしの──。 第一節:奇策 燃える様な太陽が、落ちました。冷たい夜に、あたし・アルマと“妹”の ロッテちゃんとクララちゃんは、戦闘態勢を整えます。マイスターの手を 気遣って、あたし達が自分で出来るチェックや調整は個人で行いました。 「足のモーターは大丈夫ですか、ファフナー?モリアンの駆動率は……」 『グルォッ!!』 『No problem(全身のチェックを完了しました)』 もちろんこんな夜分遅くに、マイスターやあたし達が神姫センターへと 出かける事はありません。ここはMMSショップ“ALChemist”……... -
三毛猫観察日記
● 三毛猫観察日記 ● トップページ by 修理屋 ・これは主人公による猫型神姫(?)の観察日記。 大学の神姫サークルの仲間達との活動を軸に 物語は進んでいきます!! (現在、第十八話までと番外編4までを公開中) ◎◎◎ 外伝 デカ神姫 トップページへ ◎◎◎ ◎◎◎ 長編コラボ 神姫のお仕事。(海底編) トップページへ ◎◎◎ ★登場人物一覧★ (設定は物語開始当時に基づいています) ◆ 一年目 ◆ 第一話 猫、飼いました 第二話 激闘!あおぞら商店街! 第三話 意思を継ぐ者 第四話 最後の願い (注:神姫破壊表現あり) 第五話 アタシも日記を書いてみよう 第六話 誘われて・沖縄 第七話 ミア!電光石火!! 第八話 雨の日に来たレイン 第九話 文化... -
「二人のマスター:導入部」登場神姫
フブキ型神姫「与一」 燃えないゴミ捨て場に廃棄されていたところを義弘によって拾われ再起動した神姫。「アテナ」「キュベレー」にとっては姉的存在。 普段は言って聞かせる程度だが本気で怒らせると恐怖の人となる。 アーンヴァルmk2型神姫「アテナ」 「キュベレー」とともに義弘がどこからか手に入れてきた神姫。まじめな性格で表裏のない性格とても恥ずかしがりやで頂点に達すると、 手近なものを投げつける習性がある。 ストラーフmk2型神姫「キュベレー」 「アテナ」とともに義弘がどこからか手に入れてきた神姫。冷静さを常に保とうと表面上そう努めてているが、「アテナ」と違い天邪鬼 なところがあり、本人も気にしている。その点について「アテナ」をうらやましく思っており、その反動からかアテナをよくからかっては 物を投げつけられている。 マオチャオ型神姫「たま子」 天真爛漫でマオ... -
『13km』-2/3
『13km』-2/3 「ふへへ……」 ああ、ダメだ。 ニヤけすぎた顔が引き攣って痛むのに、いくら気を引き締めようとしても昼間のことを思い出してしまう。 さっきからずっとHDDの側面の放熱するアルミに顔を押し付けて冷やしてるけど、もう顔が届く範囲で冷たい箇所がなくなってしまった。 そして再びトロ~リ緩む、私の表情。 「ふへへ……」 「なんだなんだ、気持ち悪い飛鳥型がいるぞ。HDDに頬ずりなんかして、そんなに大切なデータがその中にあるのかい」 振り向くと、いつの間にか自称神様のオールベルンが私のクレイドルに寝そべって、私以上にニヤニヤしていた。 慌ててHDDから離れた。 「君は今日、愛しの彼とその神姫に負けたんだろう。だというのにその奇行、考えられる理由は2つだな。ひとつ、帰り道で100円を拾った。ふたつ、君は想いを寄せる相手に痛めつけられることで快感を得られるマ... -
夏扉7・「暗い夜」
「暗い夜」 何故、アタシはこんな所に居るのか? 何故、アタシはこんなに涙を流しているのか? 何故、アタシの胸はこんな痛みを訴えているのか? 何故? 何故? 何故? 病院。 白い壁。 リノチウムの床。 硬いソファー。 人気の無い薄暗いロビーには、時折車のヘッドライトの光が入り込む。 手の中に固い感触。 その存在感が、かろうじてアタシの意識を保たせていた。 廊下に響く硬質な足音が耳朶を打つ。 その音は徐々にアタシに近づき、そして目の前で止まった。 「刹奈、おいで」 その声に反応して、アタシの手の中でおとなしくしていた刹奈が、ゆっくりと動く。 アタシは刹奈に指示をしたその声の持ち主の顔を見た。 それは夢絃と似ていて、それで居てまるで違う女性。 露草流音。 夢絃の妹。 「……こんな事言っても、きっと何の慰めにもならない... -
Raven and Cat~紅き瞳と猫の爪~
Raven and Cat~紅き瞳と猫の爪~ 一人の少女「スバル」と猫型マオチャオ「香鈴」の飽くなき(?)戦いの日々。 レイヴンと呼ばれる神姫の正体とは? (戦闘描写はあまりうまくありません。時折、神姫破壊描写があります) Raven and Cat~紅き瞳と猫の爪~設定資料 武装設定 サブキャラクター&その他神姫紹介 施設&オリジナル神姫設定 著:kuon(スバル・ナカジマ) 第一話『出会い』 第二話~レイヴン~ 第三話『要注意神姫…KARASU』 1・2・3話を終えて(スバルとユカイな神姫たち座談会) -
「はるか遠くの始まり」
第2幕「はるか遠くの始まり」 神姫には三つの心がある。そしてその心とは別に頭脳がある。心と頭脳を繋ぐのは、それらに情報を与える肉体である。 神姫にとってボディー、コアパーツ、そして三つのCSCは不可分であり、その三種のユニットが分断される事は機能停止を伴う。 そして一度停止に至った神姫は記憶、経験等が全てリセットされ、再びその個性を取り戻す事は無い。 たとえ全て同じパーツを使用したとしても。 ――心を司るCSC。 過去に記録を宿していながらも真っ白になったその心を、新たな肉体に埋め込まれた神姫は一体何を思うのだろうか。 結城セツナの新たな武装神姫、焔はそういう境遇にいる神姫である。 焔がセツナの元で目を覚ましてから約3週間が過ぎた。 例の事件の際にセツナを救ったとある少女からの連絡を受け、晴れてセツナは自由を再び満喫できるようになっていた... -
届かぬ思い
ここにある分全部引き取りってことで成立だな。しかし何だ、最近の連中はなってないね。リセットもせずに神姫を捨てるなんてな。しかもご丁寧に自分のパーソナルデータだけはかき消して。おかげでここにいる奴らはマスターの顔も覚えてないくせに毎晩マスターマスターって泣きやがるんだぜ。そういうアプリも出回ってるし何ともやるせない世の中になったもんだ。ま、ペットと違って本当に生きてるわけじゃないし、あの事件以降売るにも色々面倒になったから持ってたくないって考える連中がいるのも分かるさ。そのおかげでこの仕事も成り立ってるんだしな。 -保護される野良神姫は2039年以降急増した。しかし現実にはその3倍以上の神姫が遺棄されていると考えられている 連続神姫ラジオ 浸食機械 17:届かぬ思い 「行くの?勝君、プルミエ」 清四郎が僕たちに声をかける。 <うん、僕の願いはみんなで無事に帰ることだ... -
2.目覚めは猫の鳴き声で
2.目覚めは猫の鳴き声で 「どれどれ……えーっと、これがCSCってやつかな? ずいぶん小さいな……」 家に着いた僕は、早速神姫のセットアップを始めた。 箱から出てきたのは全長15センチくらいの人形だ。 細かい造形までよく出来ていて、今にも動き出しそうだ……って、それは当たり前か。実際に動くんだし。 米粒よりも小さなCSC――正式名称をコアセットアップチップという――をピンセットでつまみ、素体と呼ばれるボディ部分の胸元にある、小さな三つの穴に埋め込んでいく。 このCSCを埋め込むことで神姫は起動するのだが、その組み合わせによって神姫の基礎人格や得意分野、嗜好などが方向付けられるという。 CSCの種類自体いくつもあって、それぞれに特徴があるらしいのだが、僕の手元には若山さんから譲ってもらったCSCがちょうど三つあるだけなので、選択の余地はない。 とはいえ同... -
第一話:賞金姫
第一話:賞金姫 「脱走神姫の捕獲?」 「そう! このHMT型イーダっていう本当は市場にまだ公開しない予定だったレア神姫を捕獲したら百万円もらえるんだって!!」 前オーナーを倒してから二ヵ月後のある日、神姫センター内のティールームでいつもの様に同席している真那は嬉々とした顔をして緑と黒のツートンカラーのボディと紫色のなびくツインテールが印象的な素体の神姫が緑色の三輪車……トライクに乗っている写真を見せ付けながら、俺に変な話を持ちかけた。 こいつの持ち込んでくる話は大抵、厄介なものばっかりなんだよな……。 前オーナーを倒してから二ヶ月が経った訳だが、その二ヶ月間、センターでほぼ百パーセントと言っていい程、真那と遭遇し、一緒に行動するハメになっていてその度にこいつは厄介ごとを持ち込んでくれるのだ。 「随分と支払いがいいな。なんかヤバい物でも積んでいるんじゃないの... -
妄想神姫:外伝・その三十(後半)
曙の女神達──あるいは新年三ヶ日(後半) 雪は無くとも、元日の空気は刺す様な冷たさを以て私達四人を襲う。 真っ白い息を吐きながら、私は大切な“妹”達を抱えて歩を進めた。 その行き先こそ“狛犬はうりん”が居るという、近所の神社が一つ。 「こういうのは久しぶりだな、有無……お前達、寒さは問題ないか?」 「あ、大丈夫です。特に関節の動きも悪くないですし、平気ですよっ」 「……それにしても、ハウリンタイプの娘に逢うのが楽しみなんだよ」 「クララちゃんはやっぱり、どんな感じか気になっちゃいますの~?」 私の腕の中で、クララが肯く。やはり情報を知っていただけあってか、 その“狛犬はうりん”とやらに酷く強い興味を抱いているらしかった。 今が元日である事も考えると、忙しくて逢えぬかもしれないが……だが それでもなお、クララは『行ってみたい』欲求を隠さなかったのだな。... -
神姫に願いを
神姫に願いを 神姫に願いをかけたなら…… 白百合の章 感想などありましたら、こちらにコメントをお願いいたします。 名前 コメント -
妄想神姫:第三十章
次女の生い立ち、遠くて近き過去 暑苦しい夜が訪れる。地下は常に快適な物、と思いきや気を抜くとすぐに 湿っぽくなるので、この時期は空調をしっかりしないと寝苦しいのだな。 とは言え過度に湿気を取り去ると、今度は肌や髪によろしくない。神姫の 人工毛髪も、その影響を受けてしまう。私・槇野晶は勿論、“妹達”にも 気を遣い設定は厳密にしてある……だが、日々のコンディションもある。 「今晩は、こうか……よし、エアコンの設定終わりッ!寝るか……」 「──────なら、ロッテお姉ちゃんが神姫として産まれたのは」 「ええ、その暫く後なんですの。リーグ登録は昨年末ですけどね?」 「意外と昔から、なんですね……あたし達の中にある“コレ”って」 ……部屋に入ろうとした所で、何やらロッテ達の会話が聞こえてくる。 否、それは寝物語という感覚の物であり……ロッテがアルマとクララに ... -
引きこもりと神姫:12-2
「今日はどこに行くの?」 道中、華凛にそう尋ねた。よくよく考えたら行き先を聞いていない。華凛はその問いに対する答えをあらかじめ用意していたようだ。すぐに答えが返ってくる。 「あたしと樹羽が初めて一緒に行ったプレイス」 それだけで、これからどこに行くのかがわかった。 私は華凛の手を握ぎり直した。あのときは手を引かれて行ったけど、今度は並んで行きたい。華凛ももう一度確かめるように手を握り返してくれた。 駅前に行き、電車に乗る。そこから歩いて数十分、目的の場所が見えてきた。 夏休みが故に沢山の人で賑わうそこは、一年前に来たばかりの場所。長いレールの上を、猛スピードで駆け抜けるコースターや、大きな観覧車。 私と華凛が初めて一緒に行った場所、それがここ、遊園地だった。 その日は目一杯遊んだ。もう遊び倒した。 定番のジェットコースターや、失... -
バレットエンジェル1
「・・・・・・完成、したことはしました」 珍しく心配そうな表情のかすみが、修也に言った。 「本気で使うんですか?」 「ああ」 答える修也の表情には、微塵の揺るぎもない。 そんな彼は、かすみの手からあるものを受け取る。 「おまえが設計して、秋が造って、舞が試したんだろ? だったら大丈夫だ」 「そうですよ、かすみさん」 修也の肩に乗る天使型神姫リュミエも、彼に同意する。 「私は皆さんを信じてますから」 ・・・・・・とは言ったものの。 「不安がないわけじゃないんだよなあ・・・・・・」 かすみが自分の研究室に戻った後、修也はそう呟いた。 事実、受け取ったもののとんでもなさは、彼自身よく知っている。製作を頼んだのは、他でもない修也なのだから。 『純正品の倍の推力を持つエクステンドブースター』 この提案をした時のかすみの顔は、文字通り... -
絶望の先
神姫の願いを叶えるために強くあり続けようとした大地さん。 自分が壊してしまった神姫を守るために大人になろうとあがくグレーテルさん。 己の神姫を愛するが故に他の全てを踏みにじっても最高の神姫を作りたかった西園寺。 神姫という夢に背を向けて現実を突きつけてきた楓。 僕とプルミエは・・・ 連続神姫ラジオ 浸食機械 18:絶望の先 通気口の中に爆音が鳴り響く。コウガの元に潜入しようとして選んだ進入経路内で僕たちは彼女らの熱烈な歓迎を受けていた。多種多様なロボット、ゾイド、MS、さらにはイリーガル事件の際に見られたネイキッド素体達が次々と襲いかかってくる。 「全く、こんな所まで出張ってくるなんて、あきらめの悪い人ですね」 「自分が死ぬこととか考えてないんでしょうか?」 「もっと賢い選択をするべきですよ、あなたは人間なのですから」 「そもそも... -
ねここの飼い方・光と影 ~四章~
「何なのネ、コイツッ!?」 虚空の空を一瞬で塗り替える、華麗で危険な花火の大群。 「……ふ」 しかし彼女はまるで、危険な花火師の影から産み落とされたかのように、平然と現れ出る。 「貴様も……贄となれぇ……!」 「チョ!?」 次の瞬間、フィールドには断末魔の絶叫ではなく、残酷な破裂音が響き渡っていた。 頭部をパイルバンカーで打ち抜かれ、無残な姿を晒す相手の神姫。 彼女の脳髄が砕け、貫かれ、オイルと言う名の血肉が、漆黒の神姫の全身に新たな彩を加えていく。 「ファン・エタンセル!!!」 まるで追悼の言葉を送るように……しかしその口元には禍々しい三日月の笑みを浮かべ……最後のシーンへと彼女は躍り出る。 復讐と言う、華麗で狂気に満ち溢れた舞台へと ねここの飼い方・光と影 ~四章~ 試合終了... -
第十一幕
第十一幕。上幕。 ・・・。 私がマスターの神姫になって、もう。何日経ったでしょうか。 私はまだ、目を開ける事さえ出来ません。 ・・・。 その日。そう。その日。風の止んだその日でした。 不思議な日・・・マスターが『おはよう』も、『おやすみ』も言ってくれなかった日は、はじめてでした。 本当に私は。今もまだ、マスターのベッドの枕元にいるのかな? そんな事を考えながら耳をすましても。マスターの声は聞こえません。ただ、慌しい足音。それに、お母様と、誰かが話す声。 時折聞こえる私の名前。何を話しているかは解りません。 ・・・的確に刻まれる電子音が聞こえます。 液体が、一滴、一滴と落ちる音が聞こえます。 そして・・・何か、空気が。くぐもったように・・・漏れるような、音。 お母様の、泣く声に。マスター... -
妄想神姫:第六十三章
新しき風と、揺れ動く錬金術師達(その三) 第六節:宿業 アルマとクララが飛び出し、葵……ロッテが後を追って、どれ位の時間が 過ぎただろうか。物音が止んだのを確認し、私・槇野晶も漸く動き出す。 暇潰しに一人で淹れたココアは、苦い。だがそれも、三人の心中に湧いた “澱”の苦さと思えば、敢えて飲み干さねばならぬという想いが勝った。 「なんで……あたし達なんて、所詮ただのお人形遊びだったんです?」 「ボクらは、歩さんとクリスティアーネさんの……代わりなのかな?」 嘆きが聞こえる。黙っていたが為、傷つけてしまった二人の哀しみが。 改めて己の愚かさと弱さを悔いつつ、そっと聞き耳を立てる。今の私が 何を喚いた所で、容易には聞き入れてくれぬだろう。ロッテが頼りだ。 「あたし達の所為で、マイスターのお姉さんが死んじゃったなんて……」 「ボクらの存在意義が分... -
Elysion_b02
えりゅしおん order 1.5 母と母の意外な趣味 Back order 0.5 珈琲と神姫と男と女? | Elysion トップ | Next order? 私の名前は宮永香織(みやなが かおり)、私立華百合(はなゆり)学園に通う高校3年生。 私の神姫 リルハ は、今日駅前の喫茶&MMSショップ エリュシオンで買ってきたばかり。 セットアップが終わってようやく起動して、リルハといっぱいおしゃべりしている間に いつの間にかもう夕食の時間になっていたらしい。 「お母さ~ん、今日の晩ご飯は何~?」 「香織の大好きなクリームシチューよ~・・・ってあら?その子は?」 「あっ、はじめまして!ボクはリルハ」 「あら可愛い、で・・・香織、どうしたのこの子?」 「今日買ってきたの」 このとき・・・っていうか、リルハを見た瞬間から母の態度が微妙にいつもと違う。 ... -
休日一日目
「いらっしゃいませ~」 「いらっしゃいなの~」 今日も私とネムの二人の声がお客さんを出迎える。 ここは喫茶店「日々平穏」。テーブル席16席、カウンター席5席のコーヒーがちょっと美味しいお店。母さんから受け継いだ大切な場所。今はネムと二人で頑張ってます。 忙し時はあきの春香ちゃんと鈴夏ちゃんも手伝ってくれるし、最近は冬花ちゃんも加わって助けてくれます。 まだまだ母さんの味には追い付けてはいないけど、少しづつ成長していると思います。 だから母さん安心してください。私達は今も元気にやっています。 「いらっしゃいなの!御注文をどうぞなの!」 首から下げた神姫サイズのオーダー用端末を持って、注文の決まったお客さんのテーブルの端に立つ。 「こんにちはネムちゃん。今日もお手伝い?偉いわね~」 品の良さそうな初老の女性がネムの頭を優しく指で撫でる。 「うにゃあ~♪... -
ACT 1-20
ウサギのナミダ ACT 1-20 ◆ 月曜日の夜、九時閉店少し前に現れた客は、息を切らして店に入ってきた。 端正であろう顔には疲労が濃く、目は赤く充血している。 徹夜明けであろうか。 夜通し楽しくフザケていたわけではないようだ。 その証拠に、疲れ切ったその顔の、両の瞳だけが、意志の光を強く放っている。 もちろん、今彼の置かれた状況を考えれば、楽しくフザケる気分ではないわけだが。 右手には痛々しい包帯。デイバッグを担いでいる。 シャツの胸ポケットからは、うさ耳の神姫が顔をのぞかせていた。 息を整えている、その青年に声をかける。 「いらっしゃい……遠野くん、だったかな?」 「はあ、はあ……店長……ご相談が、あります」 「……自分の中の整理はついたのかい?」 「……はい!」 迷いのない返事だった。 すべてを決... -
「其の求める名は」
最終幕「其の求める名は」 起動直後の神姫は、最低限のパーソナリティーを有しながらもまっさらな状態で目を覚ます。 それはコミュニケーションをも目的とした玩具、道具であるからである。 余談ではあるがそれは、十数年前まで流行していた育成シミュレーションゲームに取って代わる原因でもあった。 たとえ一度起動したものだとしても、原則的に別のオーナーの所有物になった時点で全ての蓄積されたデータは消去される。新たなオーナーと、新たな関係を作り出すために。 では、この何も加えられてはいない記憶領域に、過去に蓄積された別の神姫の記録をコピーされるとどうなるのだろう。 もちろん、その過去の記録の所有者になるはずは無い。 最低限の個性が、初期段階で生まれているのだから。 しかしそれは、本当の意味で初期状態の個性から派生する人格と言えるのだろうか。 結城セツナの友人となった武装神... -
無頼11「校内ねこねこ大騒動!」
「オハヨ、姉貴」 「はよっ、アンタにしては早いね?」 少々年季の入った一軒家、リビングにて会話する姉弟。 飛竜一深とその弟、槙人である。 「俺だってたまには早起きするって。…かぁちゃん起きねーの?」 「全然! まぁ完全に片付いたの昨日だもんね、仕方ないよ」 「そーかー、ならしゃーないな。……ツナ缶がない」 冷蔵庫の中を見まわし、昨日まではあったものがないのを聞く。 「さっきリックが引きずってったから、たぶん野良猫の餌にするんじゃないかな?」 「なんとも贅沢な野良猫…。ちぇっ、消費期限二日過ぎてら!」 「それじゃ行くから」 「こんなに早く!?」 「やりたい事があんのよ」 …… 夏休みが終わる。 SOS団とは違って、普通の高校生にとってこれほど辛い事は期末テストくらいのものか。 さらに、僕が頭を痛める理由はもう一つある。... -
1.武装神姫、里親募集中
1.武装神姫、里親募集中 珍しいこともあるものだ、と思う。 その晩僕は、会社の友人と共に行きつけのバーへとやって来ていた。 それ自体は別に珍しいことではない。 人数の関係で普段のカウンターではなくテーブル席にいることは、まあ珍しいことではあるが、ここではさほど重要なことではないので置いておく。 僕が珍しいと言ったのは、その友人の隣に座っている女性の存在だ。 グラスの中身を一口飲み、ちらり、と斜め前に座る彼女を見やる。 「んー? どうしたの、狩野クン~」 僕――狩野暁人というのが僕の名前だ――の視線に気付いたか、彼女が間延びした声で問い掛ける。 酔っているように感じられなくもないが、彼女の場合普段からこんな口調なので、それだけでは判別がつかない。 「いや……若山さんがここにいるなんて珍しいな、と思ってね」 彼女は若山成海といって、僕の同期... -
通信塔を越えてゆけ
私があの場所に出入りしていたのはヘンゼルとバトルできる唯一の場所だったからなのだわ。違法だってことは知ってたけど私のせいでああなってしまったヘンゼルの願いを少しでも叶えてあげたかったのよ。…いえ、本当はあんな風になってしまったヘンゼルの言うことを聞いて苦しんでいるふりをして自分を許してあげたかっただけかもね。でもその結果がこのざま。 …ここを出たらどうしたいかって?そうね、まずは迷惑をかけた人達に謝りに行って、ヘンゼルがもう一度普通の場所でバトルできるように一緒にがんばっていくつもりよ。私は自分で自分を許すばっかりはやめようと思う。本当はヘンゼルに許して欲しいんだから。…人形に許してもらうだなんて変だって言わないなんて、あの人と同じで刑事さんも変わっているのだわ。 -違法カジノ摘発の際の調書より抜粋 連続神姫ラジオ 浸食機械 9:通信塔を越えてゆけ 周辺の敵を制圧... -
妄想神姫:第七十一章
ただその翼は、姫を解き放つ為に(その二) ──幕は切って堕ちる、羽は舞い散り焔となる。それは、ボクらが彼女を 受け入れる為の“儀式”。大切な人の願いを叶える為に、捧げる“舞”。 迷いはある。けど、絶対叶えてあげたい。そしてその先に、ボクの──。 第三節:決闘 ボクらは、彼女の内に秘められた殺気を殻の肌で感じ取るんだよ。そう、 同じMMSとして……ボク・クララとお姉ちゃん達には、誰よりも分かる。 けれど憎悪の果てにある暖かい光を抱きしめる為なら、恐がれないもん。 「……本気ね?もし負けたら、アンタだけじゃない。そっちの神姫も」 「遠慮無く殺ってくださいですの。マイスターを喪えばどの道、ね?」 「あたし達は生きられませんから……ならせめて一緒に滅びたいです」 「ボクらは、死を畏れない。一緒にいられない事が、恐ろしいんだよ」 そう。自分を呪... -
ワタナベ3号
9匹目 『ワタナベ3号』 「なにするにゃー!? 狙いが違うにゃー!」 頭を抱えた疫病猫の絶叫が響く。 ノートパソコンの画面を砕いたワタナベ3号のロケットパンチ 『遺憾の意』 は見事、表示されっぱなしだったカシヨのプライバシーを隠すことに成功した。 ……モニター叩き割るってどんだけ威力があるのよ。 あれが私に向けられていたらと思うと、ゾッとする。 神姫があんなものを食らったらひとたまりもないじゃない、なんてものを持ち出してくるのよ、あの疫病猫。 せめてちゃんと手懐けてから出しなさいよ。 いや、手懐けていたら今頃粉々になってたのは私だけど。 「どうしてくれるのにゃ! パソコンがにゃいとワガハイの計画が頓挫してしまうのにゃ! 言う事を聞くにゃワタナベ3号、オマエが狙う的はあっちにゃ!」 そう言って、疫病猫は私を指差した。 「ちょっ!? あんなの当たったらひとたま... -
「アクロの丘」
何日経っただろうか 神浦琥珀言う所の『食事と排泄』というのを少なくとも30セットは繰り返したのではないか その度にエルギールかニビルが代わる代わる来ていた様な気がするが、何を言っていたかはさっぱりわからなかった 灰色の時間が流れていた 最早マスターの事を夢に見る事すら無くなっていた マスターを失った神姫は壊れてしまう事もあるという 私はもう 壊れているのかも知れなかった 「アクロの丘」 華墨の扱いは奇妙だった 専門のクリニックがこんな片田舎にあった事にも驚いたが、最も異質だったのは、華墨の身にあの準決勝で起きた事が、まるきり隠蔽されてしまった事だった 当事者のランカー達にすら、何も知らされず、準決勝の結果は後日発表という事になったらしい 不満を抱く者も居たが、大概のランカーは最早今回の闘いに対する興味を失っていた 華墨とニビル、そしてヌルの三人の研究に必... -
最果て
世間では「神様」と呼ばれている私様にとって、それはとてもよく見慣れた光景でした。 二人の男が争っていました。 と言っても直接的に拳や蹴りを応酬しているわけではなく、十五センチの人形同士が剣やら銃弾やらを刺し向かい合っていて、何らかのカラクリで人形の傷がそのまま持ち主の傷として伝道するようになっている、互いに作った呪いの藁人形を戦わせて傷付け合っているような、何とも回りくどい戦いでした。 そんな事をしているのは、共に十代前半で、日本の中等部に籍を置く学生で、同じ学校に通う同級生でした。 その戦いを偶々目にした私様は、初め、興味を持てず、そのまま別の場所へ行こうと考えていました。 何故そんな二人が争っているのか何て、少し考えれば理由は幾らでも思いつきますし、考えていても詰まらないものだからです。 私様には詰まらないものと分かっているものを見るような悪趣味はありません。私様が見... -
Raven and Cat~紅き瞳と猫の爪~設定資料
Raven and Cat~紅き瞳と猫の爪~ キャラクター 長月 スバル 妄想CV:中原 麻衣 性別:女性 年齢:17歳 職業:工業高校二年生 妄想が激しい、現役高校生の少女。 可愛い物にめっぽう弱く、猫型MMSマオチャオの香鈴に一目惚れ。 神姫達と部屋で遊ぶのが日課。 他にも神姫が、天使型MMSアーンヴァルの春姫、忍者型MMSフブキの神無月、犬型MMSハウリンの彩里といる。 一ヶ月前にバトルロンドで出逢った、悪魔型MMSストラーフに負けたことから、 香鈴と一緒にリベンジを果たすべく、猛特訓中。 口癖は、「ウチの神姫達は世界一~!」 ちなみに、純正装備型のジュビジーとジルダリアが大の苦手。 香鈴(かりん) CV:橋本 まい スバルが飼っている(?)猫型MMS。 外見的特徴は、首から提げている小さな鈴。 他の神姫達とも仲が良... -
Gene8 ノミ屋
Gene8 ノミ屋(鳳凰杯乱入スペシャル!) みにゃさん、こにゃにゃちわっ!! にゃ―ことにゃーの助ですにゃ。今日はウワサの鳳凰院グループ主催の武装神姫イベント、鳳凰カップ春の陣(の2日目)に来てるのですにゃ♪ でもホントは初日から来たかったですにゃ~。あのヘタレマスター、出場しないにゃら2日とも行く電車賃無いとかしょっぱいコト言うから悪いんですにゃ~。・・・え? 一応ファーストランカーなのに出る気にゃかったのかって? そんな事してたらブースまわれにゃいですにゃ! ヘタレは賞金稼げとかにゃんとかわめいてましたがにゃ。それにお祭で踊らされるのはにゃーの趣味じゃにゃいのです。つー訳で売り切れないうちにチェック入れた店回るですにゃ。まだ残ってるかにゃ、ALChemistのアクセ。あ、ちなみにヘタレは邪魔なので撒きましたにゃ。 「さてさて、どこからまわろっかにゃ~ ・・・あにゃ?」... -
妄想神姫:第七十三章
呪いと嘆きの縛鎖を、断ち切って(その一) ──正直言って、まだ全てを信じ切れた訳じゃない。けど、あの人達は。 “お姉ちゃん”達は、こんなアタシを受け入れてくれると言った。だから 掴みかけた暖かい幸せは、絶対に放さない。それが、アタシの願い──! 第一節:呪縛 アタシ・“五女”エルナが、皆に受け入れられて数時間。戦いで疲労した 皆は、“マイスター”……晶さんのチェックを受けていたわ。仮想空間で 戦っていたとは言え、予想外の出来事を受け……皆、ガタが来てたのね。 「ロッテの全チェック終了……特に、異常なし。負荷は掛かった様だが」 「何よりですの♪でもマイスター、“アレ”は結局何だったんですの?」 「CSCに同名のルーチンはあるが、名前以外は特に問題ない要素だな」 「だけどあの時のアタシを倒した光の槍は、間違いなく普通じゃないわ」 予想外と... -
3Sが斬る! その12
「神姫オーナーの皆様。新年明けましておめでとうございますm(_ _)m」 「流石、犬〇さん。見事な土下座です」 「……正確には、座礼」 「今年一年、なにとぞ私たち武装神姫をよろしくお願いしますね」 「よろしくお願いします」 「……ん」 「と、言う事で。何か正月っぽいネタをやりたいですね」 「ん~。そうですねぇ。では正月に相応しい座礼講座などを……」 「……却下」 「同じく」 「あうぅ」 「では、初夢など如何でしょう?」 「初夢、ですか?」 「……初夢」 「ええ。私の初夢は、マスターが彼氏と行く所まで……」 「ストップ、サラ(仮)さん!! 3Sは健全コラボです」 「そういえば、コラボでガチエロって少ないですよね」 「……微妙すぎるから」 「確かに微妙ですよね。……と言う事で、次は犬〇さんどうぞ」 「私ですか。そうです... -
天使のたまご
天使のたまご (作:Taka ) ――CSC認識、起動シークエンスを開始します ――駆動系、スキャン開始……クリア ――感覚センサー、スキャン開始……クリア ――人格プログラム、スキャン開始……クリア ――プログラム展開……基礎人格の設定を完了 ――シークエンス、オールグリーン 天使型アーンヴァル、起動します―― 目覚めの時が来た。 起動シークエンスの完了と同時に、私の中に自我が宿る。 これから私は、どのような人生を辿るのだろうか。 ……いや、きっと人生という表現は正しくない。 私は武装神姫。 人に在らざる物でありながら、人の心を与えられた者。 それ以上でもそれ以下でもない。 さあ、目を開けよう。 マスターと呼ぶべき人物が、私の目覚めを待っている。 ゆっくりと開けた視界に最初に写ったのは、三角にとがった耳と横に長くのびた白いヒ... -
第八話:if、皆がヤンデレだったら…
{if、皆がヤンデレだったら…} 俺は今、目の前の驚愕に腰が抜けてしまっている。 おかげで立ち上がって逃げる事も出来ない。 部屋の中はクリナーレ、ルーナ、パルカの残骸がそこらじゅうに散ばっていた。 そして俺の顔近くに返り血を全身に浴びたアンジェラスがいる。 ポタリポタリ、と滴る血が俺の鎖骨の下部分に落ちていく。 目には光が灯っていない。 そんなヤンデる目で俺を見るな。 だが、俺の願いも叶わずアンジェラスはピトッと俺の右頬を撫でた。 ヒィッと声に出したかったがあまりの恐怖に声が出せない。 「ご主人様がいけないんです。私だけを見てくれなかったから…でも、もう大丈夫だよ。これでご主人様が他の女を見る事はないのだから」 「な、何を言って…?」 「あははは!ご主人様はまだ分からないの?こんなに私がご主人様の事を愛してるのに!!」 アンジェラスの光を失った目... -
イチャつきにも似た何かー後半
テスト開始二日目、黒野白太の眼には布団を敷いて眠っている見知らぬ女性が映った。警察を呼ぼうかと考え携帯電話を手に取ったところでそう言えばとアルバイトの一環でイシュタルが人間サイズになった事を思い出す。 何故かデジャブを覚えつつもそう言えば人間サイズの神姫のスリープモードの解除はどうやるのだろうと考え出す。 普段通り背中辺りにあるスイッチを押せばいいのだろうか、とりあえず何時もの通り起動させようと思って、そこで気付いた。 「(待て待て。眠っている相手の背中をまさぐるとか僕は変態か。)」 今のイシュタルは人間サイズだ、眠る女性の背中をまさぐる中学三年生、そう書くと非常に不味いような文になる。 「(いや、でも眼の前に居るのは人間サイズの神姫だ。そしてそのマスターである僕は神姫を起動させているだけなんだ…。)」 等と脳内で必死に自分自身に対する言い訳をしつつもパジャマ越しにイシュタルの... -
妄想神姫:外伝・その十七
久方ぶりの羽休め──あるいは啓示 えー……その、なんだ。世の中は、昨日までゴールデンウィークか? その様な気楽な休日を謳歌していたそうだな。だが、私・槇野晶には そんな物は無関係だッ!……否、別の意味では関係あったのだがな。 矛盾の答えは、目の前にあるモニターに全てが映っている訳で……。 ちなみに今日は定休日だが、“これ”を処理する為に朝から缶詰だ。 「うーむむむ……これが、昨日の伝票の最後で……結果はこうか」 「あの……マイスター、お茶でも如何です?麦茶いれたんですよ」 「む。すまんなアルマ……有無、キンキンに冷えていて旨いぞ!」 「あ、ありがとうございますっ!それで……えと、どうでした?」 「売り上げか……流石に祝日を全て潰しただけあって、多少はな」 そう。あくまでもこのMMSショップ“ALCemist”は、客商売である。 諸処のイベントも多く... -
第弐章第拾節:夢の中で…其の伍
{夢の中で…其の伍} 俺は夢の中の草原にいた。 空中にはシャボン玉みたいのが無数に浮かび、空には雲がまばらにあり、太陽の光が俺の目を覚ませさる。 「マスター、こんばんわ」 「ヨッ、元気だったか?」 アンジェラスが後ろから声を掛けてきたので、俺は振り替える。 その瞬間、俺はアンジェラスの可愛さに立ち尽くしてしまった。 袖なしの肩紐で白のワンピースを着たアンジェラスがいたのだ。 何処かで見た事があるその白のワンピースに感動。 素直に可愛いと思った俺はポカーン、としてしまい、アンジェラスの奴は不思議そうな感じで俺の顔を覗き込む。 「マスターどうしたんですか?」 「え!?いや、なんでもないよ!ちょっとボーッと、しちゃっただけだから」 「変なマスター。アハハッ」 笑われてしまった。 ちょっと恥ずかしい、話題を変えないと。 「そうだ。早... -
Gene5おまけ
Gene5の職務放棄軍団(間違ってはいない) 松代鋏:25歳刑事→私立探偵 とうとうレギュラーに昇格したものの女運(神姫運?)は急下降中のヒラ巡査。あ、でもオムニバスでレギュラー取っても毎度出るとは限らないから無意味か(酷)。以降は探偵として出現するっぽいです。ちなみに永山組の組長とは落し物を拾ってあげて仲良くなったというホントにカタギな出会いです。ただしその後は全然カタギじゃないのはお約束。その他に似た経緯の悪友多数(どうでもいいけど) キナ:兎型ヴァッフェバニー 装備:リミッター超無視H・E・M・L(コンセントから電源供給) デザインナイフの刃(切っても投げても) 他まち針とか花屋の花子さんから貰った(爆)毒薬とか 必殺仕事人兎。なんとGene Less初のツッコミ神姫!!(いやそんなの重要視するの!?)でも全ツッコミではない。まー鋏も半ボケ半ツッ... - @wiki全体から「探偵猫の願い事」で調べる