武装神姫SSまとめ@wiki内検索 / 「燐の7 「ティアVSジャンヌ」」で検索した結果
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燐の7 「ティアVSジャンヌ」
武装神姫のリン 第7話 「ティアVSジャンヌ」 私の名前はティア。愛するご主人様の所有物。 武装神姫ですわ。 で今日はアーンヴァルの基本パーツの1つ。 大口径ブースターの出力を強化した先行試作モデルをいただいたので、その調整と試運転を兼ねて近所の公園で飛行中です。 そのためにご主人様が見ていないうちに辺りのカラスや鳩をレーザーライフルで追い払ったのでいま空に私をさえぎるモノは存在しません。 なんて空を飛ぶのは気持ちよいのでしょうか?? お姉さまにも体感させてあげたいくらいです。 おや、あそこに見えるのは豪華なドレス。 しかしそれを身にまとうのは"ぽっちゃり"と言うのさえも、お世辞にならないくらいに丸々太った体躯。 全くもって美しくありませんわ。 私の瞳はあののような"物体"を映すために存在しているわ... -
武装神姫のリン
...の記録」R-18 燐の7 「ティアVSジャンヌ」 燐の8 「ホビーショップへ行こう!」 燐の9 「決断!?」R-18 第2章~なんだか波乱な日々~ 武装神姫のリン 登場人物設定~第2章~ 注意 第2章後半(14話より)はある作品について過剰な演出が描写されています。 この文体に嫌悪感を覚える、もしくは閲覧中に覚えた方は2章を飛ばして3章から読んでいただくことをおすすめします。 燐の10 「強敵出現!?」 燐の10.5「小さな挑戦者」 燐の11 「光と闇」 燐の番外編2 「勇者特急!?」 燐の12「決意」(残虐描写注意) 燐の12「決意」(残虐描写修正版) 燐の12.5「進化の予兆」 燐の13 「進攻」 燐の14 「無名」 燐の15 「無垢なる刃」 燐の16 「決着」 凪さん家シリーズ、ねここの飼い方、師匠と弟子、魔女... -
燐の番外編1 「リンの某日の記録」
...とでした。 燐の7 「ティアVSジャンヌ」 -
燐の10.5「小さな挑戦者」
武装神姫のリン 第10.5話「小さな挑戦者」 「藤堂亮輔さんですよね?」 「うん?」 俺はお使いのためにリンと2人でエルゴに向かっていた(茉莉とティアは家でくつろいでいる)のだけど、後ろから急に声をかけられた。 俺が振り返るとそこには中学生ぐらいの少女と見た目は小学生。 それも結構低学年らしい男の子が少女の服のすそを掴んでいる。 そういった2人が立っていた。 「えっと…どこかで会った事あったかな?」 今の所心当たりがないので聞いてみた。 「いえ、これが初めてだと思います。」 少女が応えた。 「じゃ~、なんで俺の名前知ってるのかな?」 「神姫ネットで調べたんです」 「なんでそんなことを?」 「…ほら新。この人でしょ??」 「………うん……」 少年は小さくうなずいた。 「えっと、俺に用があるのはこっちの子なのかな?」 だいたいの予想はついてい... -
燐の6 「決闘、対ルクレツィア」
「武装神姫のリン」 第6話「決闘、対ルクレツィア」 リンがウチに来てから遂に半年が経過した。 コレまでの燐の戦績は16勝4敗。 今では俺のランクもサードリーグの最上位レベルに達している、次の大会で入賞(もちろん一番良いのは優勝だが)すればセカンドリーグへの参加が認められるはずだ。 リンは今でも普段は可愛いもの好きでとても可愛いヤツなのだが、ひとたびバトルとなると表情が変わる。 敵を見つめる紅い瞳。そこから発せられ、敵を鋭く射抜く視線は敵をそれだけで戦意喪失に追い込むほどだ。 サードリーグのランカーではもうリンの二つ名を知らない者は少ない。 ソレは「黒衣の戦乙女」 なんとも大層なネーミングだ。 もちろんこれは俺たち自身で考えたわけじゃない、ネットの掲示板で"どこかの誰か"が勝手につけたものだ。 それでもネットの力によりこの名は数日の... -
燐の15 「無垢なる刃」
「武装神姫のリン」 第15話「無垢なる刃」 ==== 「ッ、ここは…」 ファムは周囲を見渡す。ゴーストタウンに見えなくも無いがなにか雰囲気が違う。 ふと目を背後に移すとベルゼビュートの顔が真近にあった。ふと"顔"と思われる部分が開く。 その闇の底に見えるのは己と同じ赤い瞳。 「今回も陵辱し甲斐のあるカワユイ娘がきたわぁ~~ もう犯して犯して犯し尽くしちゃうんだからぁ」 いかにも下品な声が聞こえる、しかしこの声は紛れもなく神姫のモノだ。 「中身は同じ悪魔型ですか…しかし礼儀がなってませんね」 「そんな涼しい顔してられるのも今の内なんだからぁ さあ、暴食しなさい、ベルゼビュート!!!」 「貴女なんか、きゃあ」 ファムは大鎌を振りかぶろうとした、しかしベルゼビュートから発せられる霧によって力が抜ける。 「さあ私の作ったワ... -
燐の16 「決着」
「武装神姫のリン」 第16話「決着」 燐とティアのいる空間はSSF本部からモニター出来ている。 しかしパスワード送信を完了してからというもの、先ほどから通信は一切繋がらなくなっていた。 「ティア、燐!! おい、応答しろ!!」 俺は声を張り上げてみる。しかしやはり向こうには届いてない様だった。 「ハッハ…まさか"デモンベイン"を持ってくるなんてね、驚いたよ。これもボク以外の"神様"の仕業かな?」 ナイアが芝居めいた口調で問いかけてくる。 「そんなことは関係ありません、貴女を倒します。」 「必ず叩き潰してやりますわ!! 行きますわよ、お姉さま」 「ええ、一気に決めるわ。 断鎖術式ティマイオス、クリティアス!!」 "デモンベイン"の脚部シールドに紫電が走り周囲の景色が一瞬歪む。 そ... -
燐の12「決意」(残虐描写修正版)
武装神姫のリン 第12話「決意」 警報から約1分。すでにウィルスによって侵食されつつある島田重工メインコンピューターのサーバー内に5人の神姫が出現する。 彼女達は全員がヴァッフェバニーの装備をしてさながら特殊部隊の様だった。 だが各自で装備している武器は様々だ。 ファムはサブマシンガンを2丁持つ以外は全てが格闘戦用の武器。 一方セリナは武器庫を兼ねているらしいミサイルポッドを背に担いでいる。足は皆とちがって追加ブースターを装備している。 重量による移動速度のハンデを減らすためだろう。 そして両腕にはさながらガンダムヘビーアームズのようなダブルガトリングガンが存在感を漂わせている。 エイナ、メイはほぼ同じバランスがとれた装備で唯一違うのは己の特殊武装であるドリルと吼莱壱式を装備していることだけだ。 だが、キャルは違う。 装備するのは……数本のナイフとリボルバ... -
燐の18「アキバ博士登場」
武装神姫のリン 第18話「アキバ博士登場」 今日は神姫バトルの公式戦の日。全国で一番神姫センターが賑う日。 そしてウチもそれの観戦に向かおうとしている。いちおう今日の大会からリンの出場停止期間(開発にかかわっていたためだ。)も終わりを告げたのだが、今回は花憐に生のバトルを見せようということになった。 リンもまだ感覚(セカンドで中盤以上になったために最近はリアルバトルが多めになってきている。)が花憐の世話やらで鈍るというかなんというか、まあ以前の100%の力を発揮することがまだ難しい。 そんな状態でバトルに出たとしても勝てる見込みは少ないし、またリンが傷つく所を花憐にはあまり見せたくない。 花憐も同じ武装神姫であってバトルについての知識はあるが、まずはホンモノを見て慣れさせていこうということになった。 で会場へはやっぱり公共機関が最適ということで今回は大... -
燐の19「覚醒」
武装神姫のリン 第19話「覚醒」 「アレを使うんですか? 調整なんて出来てないのに…」 「仕方ない。最悪でも武器のリーチが伸びるし、無いよりはマシだ。」 「わかりました、1度後退します。」 リンが戦闘開始地点に戻る、俺はサイドボードを操作(弾の補充意外に使ったことが無いのですこし手間取ってしまった…)してアレをフィールドに出す。 N-02。ストラーフ対応の強化ユニット。大きな翼とアーンヴァルのモノほど大容量ではないが推進剤ユニットを装備したバックパックに大きな鎌がセットされたものだ。ほかに各部に小型のスラスターが追加されている。他にもギロチンブーメランやロケットハンマーといた武器があるが燐のスタイルではあまり有効ではないので今回はサイドボードに入っていない。 リアルバトルの場合は1度だけ装備交換が出来る。ほんとに1度きりなので無駄な装備は省いた。 まあこの組み合わ... -
燐の13 「進攻」
武装神姫のリン 第13話 「進攻」 日本時間にして午前4時15分。 「べーオウルフ」本部サーバーへの突入が開始された。 モニターには基本はヴァッフェバニー装備ということで見た目はほぼ同じだが装備の各部が違う神姫たちが画面いっぱいに表示されている。 左腕に表示されるマークからそれが世界のあちこちから、この作戦のために集まった戦力であると分かる。 その数は なぜこれほどの戦力が必要なのかというと、べーオウルフのサーバーのセキュリティはとてつもない防御力を誇るからである。 まずは厳重なファイヤーウォールが13、そしてそれを全て抜けたらすぐに待っているのが無数の防衛ユニットだ。 ウィルスのデータを調整した単純な物ではあるが、その攻撃はハチの針を思わせるように接触と共に膨大なバグデータと即効性のウィルスを対象に注入して消えてしまう。しかも消えた分新たに補充されるというオマケつ... -
模倣技
『模倣技』 響から聞いた話で行き着いた尊の新たな戦術。ネットやシミュレータに記録されている様々な神姫の必殺技、スキル、得意技を蒼貴、紫貴に見せる、或いは受けさせる事で学習させ、自分達の使えるようにアレンジして使用する。 何でも真似できるわけではなく、雷や炎が伴うような大技はCSCの使い方もあり、基本的にコピーできず、武器を用いた技は蒼貴と紫貴の持つ武器の範囲内でアレンジしないと使えない。 また、アレンジしたものであるため、オリジナルと比べると、その技の熟練度の差、アレンジによる劣化などの問題がある。 『蒼貴』 先打(さきうち) 蒼貴がティアの技『ノールックショット』を見て取得。相手の動きを先読みして、何も見ずにその位置に飛び道具を放つ ↓ 元ネタ:『ノールックショット』(『ウサギのナミダ』の主人公 ティアが使用する技) 誘牙(ゆうが) 響から聞い... -
燐の14 「無名」
武装神姫のリン 第14話「無名」 「距離200.100.50....来る!!」 大きな砂煙を上げて敵の大型機動兵器が姿を現す、巻き上げられた砂煙によって完全な姿は分からないがシルエットで"ソレ"が球体であることが認識できた。 しかし… 「なに、この臭い!!」 「うっ…この臭気は……」 「鼻が、歪む」 「おねえさま コレは!」 「頭がくらくらする…」 「こういう兵器…なの??」 いままでに感じたことのないほど醜悪で、怖気さえ感じるおぞましい臭気が皆を襲う。 どうやら機動兵器から発せられているらしいが、ただの兵器にここまでの臭気を発生させられるのだろうか?? まだ敵は動かない。ならばと臭気に負けじとセリナがコンテナから2連装式のガトリングガンを引き出し、グリップを握る。 「ふぅ…みんな下がって! 先制攻撃行くよ!!!」 ... -
燐の5 「腕試し」
「武装神姫のリン」 第5話「腕試し」 もうリンと俺の2回目のバトルから2週間が経っている。 あの日からリンはあの時の敵ヴァッフェバニーの「コニー」にかすかなライバル心を持ったのか、賞品の訓練機で日々練習に励み、俺が仕事で家を空けている時間の半分は訓練機に向かっているらしい。 というのも訓練機はUSBケーブルでPCに接続すると訓練のデータをHDDに保存し、リプレイしたり、ゴーストとの戦闘も行える。つまり自分自身との戦いが行え、そうして自分の弱点も見つけることが出来る。 つくづく俺たちにはもったいないほどのモノを貰ってしまったと思う。 それでも、当の本人はそれがとても楽しいみたいなので俺は何も言わないが・・・・・・ 問題が1つだけある。最近のウチの電力料金が上がっているのだ。 もちろん原因は言うまでもなく、今まで仕事時は動いていることが無かったPCと訓練機の分だ。 ... -
燐の10 「強敵出現!?」
武装神姫のリン 第10話「強敵出現!?」 「おめでとう、亮ちゃん~」 「お姉さまお美しいですわ~茉莉、ご主人様も決まってましてよ」 「お二人さ…じゃなくて3人とも、おめでとう」 「茉莉~おめでとう。 ちなみにブーケは私に投げるのよ~~」 「リン、おめでとう。」 歓声を浴びながら花道を3人で歩く。俺の横には純白のウェディングドレスに身を包んだ茉莉、そして肩には同じ形状の神姫サイズのドレスを着たリンが。 そう、俺たちは結婚したのだ。 アレから10ヶ月。 俺たちはやっとのことで結婚式を挙げることが出来た。 というのも、「リンにもドレスを着せ、式にも出す」と言う提案に両親が猛反対したからで…… でも俺は引くわけにはいかなかったからこうして辛抱強く交渉を続けた。 で両親が折れたのが先月末。 ちなみにこの半年で交渉に必要なスキルが鍛えられたらしく、先月は大手企... -
燐の8 「ホビーショップへ行こう!」
武装神姫のリン 第8話 「ホビーショップへ行こう!」 「ほらほら、亮輔! 先行くよ~」 「ま、待て、俺の状態を見て言ってるのか…」 俺たちは茉莉の新しい衣服や日用品などの買い物に来ている。 というのも茉莉の通う大学がこっち(わざとこの辺の大学選んだんじゃないかと邪推できるが)らしく、 それで結構広いマンションに1人暮らしの俺の家が推薦されたそうだ。 もちろん親からの連絡もナシ。と思っていたが家に帰ると手紙が届いてた。遅いんだよ…… そして茉莉は家に着くなり俺の寝室の隣の空き部屋を占領した。 しかし家具はもちろん(クローゼットぐらいは備え付けてあるが)、持ってるのは大学で使う参考書、文房具のみ。 衣服の代えさえも3日分しか持って来てない。 そうしてさっきの手紙には「おまえがちゃんと買い揃えてやるんだぞ」との1文。 今日の騒動で手にした100万の小切手... -
燐の22 「喪失」
武装神姫のリン 燐の22「喪失」 「あ~かったるぃ!!!」 現在月曜日を通り越して火曜日の午前3時。 全く仕事が終わらずに会社に泊まり込みすることになったのだがいっこうに終わりが見えず、PCデスクに突っ伏してみるがそれで仕事が片付くはずもなく、視界の隅に見える書類の山で再び現実に引き戻される。 わかってますよ~前から貯まってた書類だってのはわかってるけど…こんなに貯めたか? どう考えても先週末に見たときの倍はあるぞ…なんかやっかいごとを回された感じがする。 ああ、わかってるよ!! 日曜日に休日出勤の要請があっても家族で出かけることにしてたから無視した罰だろう? それにしても増加量が半端がない… ふて寝しようかな… 「ピンポーン」 ??? こんな時間に誰だ?警備のおっさんか? にしても夜勤だって言ってあったはずだが… ... -
dream 00 紅の戦乙女
武装神姫のリン 外伝"J dreamer" dream 00 紅の戦乙女 鋼鉄と鋼鉄が己の存在意義を賭けてしのぎを削る血闘。 そう表現することしか出来ない。 今行われているのはセカンドランクの頂上決戦。 ランク暫定1位と2位のどちらか、勝った方がファーストへの昇格を果たす。 コレを逃せば半年は昇格が不可能なこの試合。 両者共にまさに誇りと、己の全力を持って相手にぶつかるのである。 今も刃同士がぶつかる甲高い金属音が会場に響く。 観客は声援を忘れて固唾をのんで見守る。 というのも、戦っているお互いが美しすぎるためだ。 それは決して容姿のことを言っているわけではない。 姿だけ見ればお互いにボロボロ。砂埃にまみれ、"血"を流して戦い続ける。 お互いに悪魔型、そして装備もほぼ同じデフォルト状態+α... -
燐の20「ある日の午後に」
「武装神姫のリン」 第20話「ある日の午後に」 「…ひゃうん、マス…たぁ…気持ちいいですか?」 「…ああ、いいぞリン。」 「私、がんばります…ぁん」 「ココか?」 「そ、そうですぅ!!」 ふむ。何でいきなりこんなエロい状況かって? それは30分前にさかのぼることになる。 「あ~~終らん!! なんで休日なのにPCに向かってるんだ俺は!」 今日は休日だ。そのはずだったのに、昨日の仕事上がり直前に激務とも言える量で追加の仕事が入った。 あの強化パーツのクレーム等の処理だそうだ。 半分ぐらいは職業クレーマーのものだろうが、目を通すだけでなくソレに対応する回答案を月曜までに仕上げろだなんて… 売れ行きと引き換えに俺は時間を失ったらしい。 目を通していると「白、黒共に飛行可能時間がパッケージに載っている数値の半分しか出てない」とか、「黒の鎌か... -
燐の12.5「進化の予兆」
武装神姫のリン 第12,5話「進化の予兆」 これは俺とリンが小さな挑戦者を迎える前日の話である。 「う~ん……これはダメか」 「ダメですねぇ」 「じゃあ、こっちは?」 「コレもちょっと違和感が…」 「あーーー これで終わりか……」 俺とリンは戦闘スタイル、技に変化をつけるべくエルゴに行ったのだが、良いものが無く結局流通向けの神姫向け装備のカタログに目を通しきってしまった… 「だめかな??」 店長が話しかけてくる。 このエルゴの品ぞろえの豊富さ(数もさることながら厳選されていて、かつ比較的リーズナブルな品)を持ってさえ解決のしようが無い。 今回のお目当ては「空戦装備」 セカンドリーグともなると空を飛べないというストラーフでは当たり前のことでさえ戦闘での不安要素になってしまう。 例えばホーミングミサイルを次々と避けるのはステップだけではどうしても... -
燐の11 「光と闇」
武装神姫のリン 第11話「光と闇」 今俺は窮地に立たされている。 というのも出勤してすぐに部長に呼びつけられた(部長の顔はいつにも増して複雑だった)と思えば「社長室に行け」と言われた。 もちろん俺みたいな平社員が社長に呼び出されるなんてふつうありあえない。 やっぱり前の大企業との契約の際に出した企画に不都合が出たのか? その責任を取ってくれとか…… やばいかな?? 俺の給料カットとか、最悪クビとか…そうなったら30年のローンどうすんだよ とかイロイロ考えているうちに社長室の前に来てしまった。 深呼吸してからノックすると返答があった。 恐る恐る俺はドアを開ける。 「藤堂君、だね。座りなさい」 俺は指定されたソファーに座る。 やっぱりソファーはふかふかですこしお尻が埋まるくらいだ。 「社長、お話とはなんでしょうか?」 俺は思い切って社... -
戦うことを忘れた武装神姫-7
戦うことを忘れた武装神姫 その7 ・・・その6の続き・・・ 神姫オーナーがよく来ることで名のしれた、T市のとある居酒屋。 情報交換の場でもあり、久遠もちょくちょく訪れている。 「・・・で。今日の相談なんだけど。」 カウンター席で、イオの手にしたぐい飲みに自らのコップから酒を分け注ぎながら、久遠が話を切りだした。 「実は神姫バトルする事になっちゃってね・・・」 「なんだ、そんな事か。やっちゃえばいいじゃないか。 あ、オヤジさん、唐揚げ一皿追加ね。」 と、バリバリ食べ物を注文してはモリモリ消費するDr.CTa。 彼女の神姫、沙羅とヴェルナも同様に、どんどん食べている。 「いやー、それがさぁ。M町のセンターのトップとやるんだよ。」 「ふーん。それで? ・・・おねーさーん、生中一杯追加おねがいしまーす。」 「それでって・・・。」 ため息ひとつ、久遠は手元... -
燐の17 「花憐」
「武装神姫のリン」 第17話 「花憐」 「ぶっふぇぇ!!!」 今日はリンの2回目の"誕生日"、それでリンにプレゼントに何がいいか聞いてみた。 その返答に対する俺の反応が上のモノだ。 思わず下品にも口に含んだものを吹き出してしまった… そのリンの返答っていうのが、 「子供が欲しいです」 うん、俺の反応は間違ってないはずだ。 茉莉も口をポカンと開けるばかりでティアもさすがに閉口している。 「…リン。判ってるよな? 子供って…」 「あの、私そんなに変なこと言いましたか? マスターが子供に相当するパーソナリティを持つモデルを買ってくれるって言ったじゃないですか。」 しばしの沈黙。そして… 「もう、亮輔のバカ!!!」 茉莉の思い切りのいいビンタを頂戴した俺であった…orz そして数時間後、俺たちはエルゴ... -
武装神姫のリン 鳳凰杯篇その3
武装神姫のリン 鳳凰杯篇 その3 「ふう、何とかなったな。」 鶴畑大紀は表情には何も表さないが、小さく安堵の声をだす。 ミカエルの勝手でセカンドランカー相手に黒星をこんな形でつけることになれば、自分は周囲の笑いものになると分かっていたからだ。 昨夜の出来事でミカエルのコアを変えることは確定していたが、それでもこの大会は兄に自分の力を示すための絶好の舞台なのだ。 ここで棄権という形をとることは出来ない。 だからこそ、何らかの要因でミカエルが戦う気をなくした場合の緊急用のプログラムとして"現在のミカエル"自身から体のコントロールを乗っ取り、戦闘行動を行う独立AIを仕込んでおいた。 これがこんな形で作用することになるとは思わなかったが、AIを仕込んだ彼の選択は正しかったのだ。 今このとき、"ミカエル"は生意気なことにも... -
燐の21「想像…そして行動」
武装神姫のリン 第21話「想像…そして行動」 …ここは? 私は何も無い…どこなのか 分からない場所に一人。 ふと視線を自分の身体に移すと…全裸、一糸まとわぬ姿に驚きつつも私は懸命にそこを抜け出そうと歩き出そうとします。 「リン」 突然マスターの声が聞こえました、私は振り向こうと…後ろからマスターに抱きしめられました。 そこで私の中に疑問が生まれます。 私は武装神姫。人間とは身体の大きさが根本的に違うのでこの様な事象は起こりえません。 なのに、ここでは私とマスターが同じ大きさの身体を持っている。でも今はそんなことを気にしている暇はありません。 私は状況を聞こうとするのですが、その前に唇を奪われていました。 マスターとの初めての大人のキス。唇の触れあいだけでなく舌をからめてきて、吸われました。 思わず私も自ら舌を絡からめて、ねぶり... -
武装神姫のリン 鳳凰杯篇その2
武装神姫のリン 鳳凰杯篇 その2 歓声が支配する会場に司会の声が響く。 "ついに決勝リーグ1回戦、第3試合の選手入場です!! 虎門から入場するのは鶴畑家の次男にして若年ながら立派なファーストランカー。 Eブロック覇者の鶴畑大紀選手とその神姫ミカエルの登場だ~" 司会が熱のこもった文句で鶴畑大紀の入場を告げる。 俺とリンは龍門よりの入場でまだ門の前で待機だ。 歓声はここからでも十分に聞こえているが、門を開ければ大音量で聞こえてくることだろう。 さすがにこんな大舞台は初めてだ。 冷静にしようと思っていてもどうしても心臓の鼓動が早くなる。 「緊張しますか?マスター?」 俺の様子に気が付いたリンが尋ねてくるが大丈夫だ、と視線で返した。 「はい、マスターがしっかりしないとこのバトル。勝てないですよ?」 「ああ。 やるぞ... -
燐の4 「予想外の初陣」
武装神姫のリン 第4話「予想外の初陣」 本来はイベントを見に来ただけだったはずだが、今、俺ははじめて見るバトル用のインターフェイスをまじまじと見つめていた。 データを使用するバーチャルバトルなのでリンはまるでロボットのコックピットのようなインターフェイスに腰掛け、首の下部にある普段は隠れた端子に専用ケーブルを繋がれる。 「なんにもそういう訓練みたいなのしてないけど、大丈夫か?」 俺が尋ねるがリンはキリっとした目を向けて。 「基本的な動きはプリセットされていますし、基本武装ならある程度は扱えるはずです。」 「そうか、俺が指示とか出したほうがいいのかと思ったけどどうする?」 「私が判断するよりもマスターの判断の方が信頼できます。お願いします。」 「わかった。で装備はどうする?」 「レッグパーツとセカンドアーム、アングルブレードをレッグパーツに。セカンドアーム基... -
燐の2 「初めてのプレゼント」
武装神姫のリン 第2話「初めてのプレゼント」 今日はリンがウチにやってきてからちょうど3週間だ。 起動直後はプリセットの礼儀正しい口調、素直な性格であったが、武装神姫の学習機能はかなり優秀らしくこの頃は素直な性格はそのままに、だが時には俺に甘えたり、文句を言ったりもする。こういった変化もほほえましかった。 「マスター、おかえりなさい。」 「ただいま。」 俺は靴箱に上って俺を迎えてくれたリンの頭を指でなでてやる。 リンはうれしそうだ。 「そうだ、お土産だぞ。」 「えっ、何かあったんですか?」 今日は同僚の気まぐれで以前共同購入したロトくじが当選。とは言ってもせいぜい10万なのだが。 4人で1組購入したので1/4の配当だ。 仕事が終わってからは件の同僚3人と飲んでいたがリンのことが気になり早めに抜けることにした。 そうして予想外の収入を手にした俺が帰... -
戦うことを忘れた武装神姫-8
戦うことを忘れた武装神姫 その8 ・・・その7の続き・・・ 「・・・ロクな武装神姫にならないとは聞き捨てならないなぁ。」 振り向いた久遠は、M町センターのトップランカーに言った。 「別にこいつらは戦わせるだけが全てじゃないんだし。俺に言わせりゃ、あんな戦い方をする神姫こそロクでもない育ちをしている思うんだけどな。」 「言いたい事いってくれるっすねぇ、オッサン。」 と、言われたときだった。 「ヌシさんをオッサンと呼ぶなー!! このクサレ神姫使いがー!!!」 久遠の肩の上でリゼが叫んだ。あまりの声の大きさに周囲の目が一瞬にして彼ら に集まる。 側ではかえでがどうして良いのかオロオロ・・・。 「り、リゼ・・・肩の上では大声出すんじゃない・・・。」 片耳を押さえもだえる久遠。元々、耳が良い久遠にとってはかなりのダメージのようで、しきりに頭を振っている。一方... -
キズナのキセキ・ACT0-7:異邦人誕生 その2
キズナのキセキ ACT0-7「異邦人誕生 その2」 ◆ 花村は日暮店長に事前に相談し、自分たちが来るときに常連さんたちに集まってもらえるように声をかけてもらった。 はじめはただ、常連さんたちのバトルを見てもらえば、菜々子にもいい刺激になるだろう、くらいの考えだった。 しかし、店長の隣で話を聞いていた、バイトの戸田静香嬢が、それじゃあ弱い、と話に横やりを入れてきたのだ。 「それならもう、荒療治しかないわね」 うきうきとした口調でそう言う天才に、花村は不安を禁じ得なかった。だが、それでも静香に任せることにした。 花村にはそれ以上の打つ手が思い浮かばなかったのだ。 戸田静香が提案してきたのが、菜々子対エルゴ常連陣の無制限対戦である。 ただひたすら、菜々子が納得の行くまで対戦を繰り返す。 それが一体何の役に立つのか 菜... -
サークル合宿・冬の陣
● 三毛猫観察日記 ● ◆ 第十話 「サークル合宿・冬の陣」 ◆ ○11月25日(日) 今日は小春の公式戦の日。ミアと違って以前より着実にポイントを貯めていた小春は、 今日のリーグ戦で3位までに入ればセカンドリーグ入りが決まる。 元々才能はあったが、雷迅システムを使うようになってからは無敗を誇っている。 思うに、「接近する為に使うミア」より「距離を取る為に使う小春」の方がダイレクトに システムの有効性を引き出せるのではないだろうか。 (ちなみにサンタ子は空中戦主体なので雷迅システムは使っていない) 結果は5戦全勝。全て一方的な戦いだった。小暮君曰く、 「雷迅システムで近接攻撃から逃げられる以上、弾道計算も出来ないような相手だと 勝負にすらならない」とのこと。さすが学者の家系。戦いも何か詰将棋を見ている ようだった。いかにも小暮君の神姫って感じ。 ... -
燐の3 「イベントへ」
武装神姫のリン 第3話 「イベントへ」 最近はリンは俺の買ってきた服(あの日以来、月に1度ほど新しい服を買ってやることにしている) を着て、休日は出かけたりする。 で、今日も目的地へ向かう電車に俺は乗っているわけだが、今回は少し事情が違う。 今までは普通の繁華街へ行くぐらいだったのだが、今日は武装神姫のプロモーションも兼ねた大々的なイベントが開催されるということで一度行ってみようということになった。 イベントは基本的に新モデルの発表があったり、『舞装神姫』コンテストの成績優秀者の神姫によるファションショーやら、バトル方面ではS、Aランカーによるエキシビジョンマッチ等がある。 そんな中でも今回のイベントは格が違うらしく、イベントの会場が某オタクの祭典と同じらしい。 もちろんエキシビジョンもあるのだが、今回はメーカーからの販売基準をクリアした『同人』武装パーツや... -
土下座その17
皆さんこんばんわ。 さて今日の私とマスターさんは、深夜の散歩としゃれ込んでおります。 深夜とは言いましたが、周囲には私どもと目的を同じくする方々であふれ、そんな方々のために至る所に篝火が焚かれ、それを見込んでの屋台も立ち並び、ちょっとしたお祭り状態です。 私たちはといえばそんな方々からしばし距離を置き、境内のベンチに並んで座り(私はもちろん正座でです)その時を今か今かと待ち受けております。 目的の時間まではまだしばし猶予があるのですが、さすがに冬の深夜ともなればかなり冷え込みます。私はこの程度の寒さならば動作不良を起こすこともないので問題ありませんが、マスターさんはといえばセーターやコートを常よりも着込んでおり、時折缶コーヒーをすすりつつ暖を取っております。 申し遅れましたが、散歩の目的地は私達の住居にほど近い神社。 そしてその目的は、「二年参り」とのことです。 ... -
第壱幕 「リライト」
別にどうという事も無い 70年前の国民的アニメで、永遠の小学生達が遊んでいた様な、時代に取り残された空き地が、丘の上にぽつんとあった だがそこは彼女達にとってだけ、聖地であった 「闘いに呪われ、闘いに祝福された存在」彼女の目指す/彼女の嫌う偉大な女王ならば、そう表現しただろう身長15センチの戦女神・・・武装神姫・・・彼女達こそ、2030年代に生まれた人類数千年の願望の結晶であった 「リライト」 本来の武装を一切装備せず、ヴァッフェバニーのブーツといくつかの銃器、短いが幅広の剣のみで武装した軽装のストラーフ・・・「ニビル」だった 砂埃を巻き上げる風に、マントがはためく 腰に差した拳銃はダブルアクションのリボルバー・・・いつでも抜き放ち、発砲する事は出来る 待ち人はなかなか来ない。元来気の長い「たち」では無い彼女にとって、この数分、否数十秒、否々数瞬はひたすら焦れる ... -
ねここの飼い方・劇場版 ~三章~
「……という訳なんですが、どうでしょう?」 『そうね。………出たわ。確かに現時点のデータだとHOSを確実に使用していたと思われる神姫は全体の7割以上。 準確定~可能性が存在する神姫まで入れるとほぼ100%に近くなるわね』 「ほぼアタリ……ですかね」 『かもしれない。何れにせよ一枚噛んでいるとみて間違いなさそうね。直ぐに本格的に探るよう命じておくわ。それじゃあ』 「……ふぅ」 私は鈴乃さんとの電話を切ると、そう息をつく。 店長と話したことによる情報と仮説を伝え、それに対して探ってもらう事にしたのだ。 これで何かしら、事態を解決できる道が見つかればいいんだけれど…… 「……あぁ、武装の問題も考えないとアレよね……」 すっかり忘れていた。 ……まぁAIが問題起こしてるみたいだし、その辺シャットアウトするようなシステムを作ればOKよね。 などと考えつつ、部屋のベッド... -
文化祭顛末記
● 三毛猫観察日記 ● ◆ 第九話 「文化祭顛末記」 ◆ 明日から大学の文化祭。でも出店の準備が全然出来ていません。 高槻さんがダウンしてるので、三人だけで何とかしなくてはいけません。 「とりあえず俺が市場に行って食材を買ってくるから、小暮と篠原さんは店の骨組を 作ってくれ。もう形になってれば適当でいいよ。プロパンとコンロは自治会で用意 してくれるから、あとは鉄板だけ何とかしよう。本当は下湯とかしたかったけどね」 「なんか…やっつけ仕事になっちゃいますね」 「仕方ないさ。時間も人手も足りないんだから…」 「そない手抜きをするやなんて、商売人の風上にもおけんなぁ!!」 いつの間にか部室のドアが開いていて、女の子が仁王立ちしてます。 「みんな久しぶりやなぁ~!美少女助っ人・金城彩音が大阪から来てやったでぇ!」 徳田さんが無言でドアを閉めます。(え、閉めち... - @wiki全体から「燐の7 「ティアVSジャンヌ」」で調べる