武装神姫SSまとめ@wiki内検索 / 「HLその1」で検索した結果
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HLその1
「武装神姫」 武器・装甲を装備し、オーナーに従って戦いに赴く全高15cmのフィギュアロボ「神姫」たち。 今まで、武装神姫と呼ばれていたものは、神姫として作られたものに武装を施したものを指し示す言葉だった。 それがFrontLine、GroupeK2、そして来週にも参戦するKemotech、Vulcan Labの神姫たちによって一変する。 これから武装神姫とはこれら、「武装神姫」になるために生まれた神姫たちのことだけを指すことになるだろう。 その第一弾をいち早く調べることが僕の目的だったんだけど…… 「ねーねー暇だよ。ひーまー!! 相手しろー!」 「……うるさい」 ジェヴァーナを起動して二週間ほど、その作業はいまいち進んでいなかった。 武装神姫がこんなにうるさいものだとは知らなかった。 最新のコンピューターガジェット、人間のパートナーとなるべく開発された究... -
HLその2
うかつだった。 そんなことをぼんやりと考える。 「どうしたのマスター?」 耳元でわめいているちび人形を無視して、もう一度思う。 うかつだった。 「どうしてマスターはボクのことを無視したがるのかなあ?」 「……うるさい、気分が悪いんだよ」 脂汗のにじむ額をぬぐって、肩にのったちび人形に毒づく。 「ひどい汗だね」 「……こんなに人がいるところにきたのは久しぶりだから、気持ちが悪くなったんだよ」 人いきれに酔った僕は壁にもたれかかりながら荒い息を吐く。 「そっか、マスターって引きこもりだもんね」 「……………」 言い返す気力も出ないまま、大勢の人間が出入りするそのビルを見上げる。 でかでかと掲げられたポスターには白いアーマーを着込んで、ジェット戦闘機のウイングのような羽を背負った少女と、つい先日、僕が部屋でいじっていたアシストアームを背負った、僕の肩に... -
HLその3
「まったく……」 ここ、神姫センターに来てから不満ばかり口にしている気がする。 そしてそのたびに耳元できぃきぃ言っていた声が今はしない。 ホントだったらありがたいことなのに、今に限ってかえって僕を苛立たせる。 「やれやれ……」 ティールームで時間を潰してしばらく、もう15分ほどで対戦時間、そろそろバトル筐体に向かおうとした所で、それに気づいた。 「まったく、どこに行ったんだ、あの馬鹿……」 つまり、あいつがいなくなったことに。 ティールームのディスプレイに対戦相手が表示されてから、僕はなんとなく黙り込んでしまったから、それからいつの間にあのチビ人形が落ちるにしろどこかに行ったにしろ、全然心当たりがない。 時間にして、五分ほど……だと思う。 バトルに乗り気だったあいつがわざわざすっぽかすためにどこかに行ったとは考えづらいから、そんなに遠くにいるはずはないん... -
出撃、討伐部隊 その1
「くそ…一体どうなってるんだ…」 暗く混沌とした意識の中、ヤクトはよろよろとからだをおこした。 「たしかあの時、あの黒い奴が現れて、そんで…どうなったんだったかな」 ヤクトは周りを見回したが、誰もいなかった。 「カウベル…、不動、どこに行った…!」 しかし、いくら叫んでもそこにいるはずの相棒達は返事をしてくれない。まるで消えてしまったかのように。 「どういうことだ、みんないなくなるなんて…」 ヤクトは立ち上がり、相棒達を探した。幸い、敵の姿は見えなかったが、この状態では探すのもままならなかった。 「ここも派手にぶっ壊されたからな…。早いとこ探さないと」 廃墟と化した戦場の中を、ヤクトは歩き始めた。 ネット界の侵略者 出撃、特殊部隊 その1 話は数時間前にさかのぼる。 「どうやら集ったようですね」 会議室に集った参加者たちに説明を... -
オワリとハジマリ その1
『我が名は零(ゼロ)!この世界に統べるものだ。今よりこの世界は余の支配下に入る。もし、反逆する国があれば、その国の全システムを破壊する』 いきなりネット上に現れた謎の人物『零』は、まるで全世界を敵に回すような発言を言い放った。その言葉を聞いたヤクトたちは、唖然としていた。 「おい、冗談だろ…。あんなこと、普通なら言わないぜ」 「だろうな、しかし、あの男はそれを容易く言っている。それはどんなことを意味しているのか、世界の人々は分かるはずだ」 零が宣言した事は紛れもなく本当であり、また、全世界を恐怖に陥れるのに十分な行動であった。現に、この発言のせいで各国で混乱が生じ始めている。 「でも、どうして今になってこんな宣言をするのでしょうか」 『答えは簡単だ』 研究所にいる和多がヤイバの質問に答えた。 『この世界を支配する準備が整った、ということだ。零はこの世界を統... -
逆襲の獅子虎コンビ その1
何とか研究所に戻ってきたヤクトたちだったが、心身ともにボロボロだった。それもそのはず、それぞれのパートナーは重傷を負い、本人たちも慢心相違の状態だからだ。 「…まさか、ここまで強いとは思わなかったな」 「ああ…」 メディカルルームで和多とヤクトは、前回の戦闘の事を話していた。 「カウベル、大丈夫なんだろうか…。あんなにダメージ受けて」 「今はスタッフを信じよう。それよりもヤクト」 和多はシートから立ち上がり、脇に座っているヤクトを拾い上げた。 「イリーガルを何とかしないと、ますます被害が広がる一方だ。他の討伐隊もあの黒いイリーガルに苦戦している様子だからな」 「そうだな、おいら達はあのイリーガルを倒さないといけない。そのためにはもっと強くならないと」 今まで気持ちが沈んでいたヤクトがやる気を出してきた。どうやらヤクトは気持ちの切り替えが早いようだ。 ... -
おまかせ♪ホーリーベル
おまかせ♪ホーリーベル あらすじ ある大会で一躍有名になったいずるとホーリー。彼らに憧れ、同じ道を目指す九重翔とリリィ、そして佐和田美由紀とシラユキ。それぞれの物語が始まる。 インフォメーション ●病気のせいで筆が進まないmunaです。番外編がうまく進まなくて申しわけありません。その代わり、先に完成しました本編を掲載します。つぎは・・・、病気が治り次第掲載になります。・・・何とか病気を治してもとのペースに戻りたいですね。 更新メニュー ●第2部の4話を掲載しました。 設定 この物語の登場人物 この物語の登場人物 第二部編 神姫装備関連集 神姫装備関連集 第二部編? 本編 第一部 素敵なハッピークリスマス ホーリーとの出会いがいずるの人生を変えた?! 聖夜に天使がやってきた?! 対決、黒のシュートレイ 其の一 対決、黒のシュートレイ 其... -
燐の16 「決着」
「武装神姫のリン」 第16話「決着」 燐とティアのいる空間はSSF本部からモニター出来ている。 しかしパスワード送信を完了してからというもの、先ほどから通信は一切繋がらなくなっていた。 「ティア、燐!! おい、応答しろ!!」 俺は声を張り上げてみる。しかしやはり向こうには届いてない様だった。 「ハッハ…まさか"デモンベイン"を持ってくるなんてね、驚いたよ。これもボク以外の"神様"の仕業かな?」 ナイアが芝居めいた口調で問いかけてくる。 「そんなことは関係ありません、貴女を倒します。」 「必ず叩き潰してやりますわ!! 行きますわよ、お姉さま」 「ええ、一気に決めるわ。 断鎖術式ティマイオス、クリティアス!!」 "デモンベイン"の脚部シールドに紫電が走り周囲の景色が一瞬歪む。 そ... -
戦うことを忘れた武装神姫-15
戦うことを忘れた武装神姫 その15 ・・・その14の続き・・・ 今までにない、変則的なスタイルで勝ちを収める久遠の神姫たち。 そして久遠の付近へ群がるギャラリー。シンメイを迎えに行こうにも、 近づくことが出来ず、店員の手を借りてなんとかフィールドへ到達。 「モードB・レベルF+、解除。および、モードBに音声ロックを。」 セットポイントへ戻ったシンメイに久遠が命じると、右目の色が元に戻り、 動作音も収まった。全能力を対戦闘に投じるモードを解除したシンメイは ふっと一息つくと、 「・・・所要時間6分55秒でした。 目標達成です。」 と言いながら、久遠の手の上へ。 「その計算能力には毎度毎度助けられるよ。 本当にありがとう。」 「べ、別にどうって事はないです。私の出来ることを、いつも通りにこな しただけですから。。。」 ちょっと顔を赤らめるシンメイ... -
戦うことを忘れた武装神姫-13
戦うことを忘れた武装神姫 その13 ・・・その12の続き・・・ 「おつかれー! いやー、お見事!」 シールドが解除され、久遠がイオに手をさしのべる。イオは酒瓶を片手に持った まま恥ずかしがりながら駆け寄ろうとするが、瓦礫に足を取られ見事転倒。さら には、手にした酒瓶の栓が開いてしまい、頭から酒をかぶってしまう。 「ふえぇ・・・やってしまいました〜。」 半泣きで酒臭いイオの姿に、わき上がる笑い。と、かえでが、ギャラリーをかき 分けて近づいてきた。その姿に先に気づいたイオが、 「はじめまして、かえでちゃん。 お話はリゼから聞いています。ちょっと変な 形にはなっちゃったけど、敵はとったつもりです。」 酒臭いまま久遠につまみ上げられ、かえでにご挨拶。かえでは目を輝かせていた。 「すごかったです、イオ・・・さん! あんな技、見たことも聞いたことも無い で... -
燐の1 「リン」
武装神姫のリン 第1話「リン」 今日は久々の休みだった。ということで某家電量販店へ出掛た。 目当ては今話題の「武装神姫」。 最初は購入を考えていなかったが、ネットでの評判や友人に勧められたこともあったので購入することにした。 結構な人ごみの中、なんとか最後の1箱を入手して帰宅した。 購入したのは「TYPE DEVIL STRARF」一番気に入っていたモデルだった。 早速起動させてみる。 瞳をゆっくりと開くと彼女は俺に挨拶をした。 「おはようございます。」 どうやら正常に起動したようだ。 マニュアルを片手に初期設定(とは言っても彼女に名前を与えるだけなのだが)を開始する。 「まず最初に私の個体識別のための呼び名をいただけますか?」 名前については購入前から決めていた。 「リン・・・リンですね。認識しました。」 それから彼女は部屋の中を走り回って... -
戦うことを忘れた武装神姫-12
戦うことを忘れた武装神姫 その12 ・・・その11の続き・・・ 「在庫じゃないんだからああぁあぁぁ!!!」 ひときわ大きく絶叫すると、イオはLC3とツガル装備のHEMLを取り出した。 さらには妙なコードを取り出すと、背中の翼に載る推進器と、LC3・HEMLを接続。右手にはLC3、左手にはHEML・・・それぞれを片手で軽々と扱うその姿は、もはや武装神姫ではなく、武装鬼神・・・!!! 「な、ななな・・・そんなこけおどしが通用すると思っているのか!」 大型の射出型パイルバンカーを取り出し、すぐさま一発打ち出すディサ。だが、撃ち出されたされたパイルは、イオまで到達することはなく「消滅」した。 先端が真っ赤になっているLC3・・・そう、推進器のエネルギーの大半を、両手に持つ得物へそそぎ込み、機材の限界をはるかに越える弾を撃ちだしているのだ。そして、エネルギーの... -
戦うことを忘れた武装神姫-17
戦うことを忘れた武装神姫 その17 ・・・その16の続き・・・ ・・・リゼは、始めから劣勢だった。 気持ちの整理が付かぬまま、サイトウに威嚇されるかの如く急かされて、 ひとまずの武装とその他の袋を持たせただけで試合開始となってしまったの だ。徐々に防戦一方となるリゼを、久遠は腕を組んだまま、黙ってモニター 席で見ていた。 リゼの戦い方に、久遠は勘づいていた。 リゼが、本気で戦えない理由に。 -リーダー、なぜそんな姿で戦うのですか? ・・・相手は、リゼのかつての仲間、リーダーであったストラーフ・・・。 しかし、そこにはリゼの知るリーダーの姿は無かった。アームどころか搭載 できる限界をはるかに超えているであろう様々な武装から、雨あられの如く 繰り出される、力任せとも取れる技と砲撃。地に足を着ければ、建物に仕掛 けられた爆薬... -
戦うことを忘れた武装神姫-16
戦うことを忘れた武装神姫 その16 ・・・その15の続き・・・ 何年前になろうか。 ・・・武装神姫、一般発売。 その翌年、バトルサービス開始。 各地で繰り広げられる熱い戦い、築かれてゆくつながり。ペアが生まれ、 チームが編成され・・・ 楽しむために戦う、仲間と集うために戦う。 そして・・・ 名誉と、賞金のために-。 スポンサーが付き、賞金のかかる試合もぼちぼち増えてきた頃。 とある町の、小さなチーム。彼らもまた、神姫バトルで賞金を稼ぐ者たち のあつまりであった。 彼らは、全員がストラーフのみを所有し、「黒い嵐」とも呼ばれた強豪で あった。 その中で、試合へ出向く神姫たちの、トレーニングをする際の 相手だけを務めるストラーフが居た。 特定のオーナーを持たず、 名前も与えられず。 表舞台へと向かう仲間... -
逆襲の獅子虎コンビ その3
一方、ヤクトたちはイリーガル軍団が集結しているホストコンピュータ端末に移動していた。 「ここのあたりはまだいないみたいだな…」 「油断するな、イリーガルはこの中枢にいる。おそらくこの中には無数の敵がいるはずだ」 ヤクトたちは手分けして端末周辺を捜索した。どこかに中枢に入ることができる入り口があるはずなのだ。 「おかしいな、入り口なんてないぞ」 「いや、そんなはずはない。必ずどこかにあるはずだ」 そのとき、リオーネは奥のほうで誰かが倒れているのを発見した。 「どうした、誰かにやられたのか?」 倒れていたのはメリクリウスだった。リオーネは応急処置用のエイドパックを取り出して傷口を治療した。 「…誰だ、お前達は…」 「安心しろ、敵じゃない。それより、どうしたんだ、そのケガは」 メルクリウスが受けた傷は致命傷こそなかったものの、明らかに防護服を貫いてい... -
燐の11 「光と闇」
武装神姫のリン 第11話「光と闇」 今俺は窮地に立たされている。 というのも出勤してすぐに部長に呼びつけられた(部長の顔はいつにも増して複雑だった)と思えば「社長室に行け」と言われた。 もちろん俺みたいな平社員が社長に呼び出されるなんてふつうありあえない。 やっぱり前の大企業との契約の際に出した企画に不都合が出たのか? その責任を取ってくれとか…… やばいかな?? 俺の給料カットとか、最悪クビとか…そうなったら30年のローンどうすんだよ とかイロイロ考えているうちに社長室の前に来てしまった。 深呼吸してからノックすると返答があった。 恐る恐る俺はドアを開ける。 「藤堂君、だね。座りなさい」 俺は指定されたソファーに座る。 やっぱりソファーはふかふかですこしお尻が埋まるくらいだ。 「社長、お話とはなんでしょうか?」 俺は思い切って社... -
戦うことを忘れた武装神姫-18
戦うことを忘れた武装神姫 その18 ・・・その17の続き・・・ 「ぬっふっふ・・・」 装着した機械のスイッチを入れるリゼ。 キュイイィィィ・・・ サイズに似合わない、妙に迫力のある動作音がフィールドに響いた。 「あーっ! リゼ、いつの間にぃ?!」 謎の機械を搭載したリゼの姿に、エルガが声をあげた。 「なんだ、あれは。」 「あれー? にゃーさん知らないの? リゼとにゃーで作った、サブパワーユニットにゃの。 CTaねーさまに持って行かれちゃったと思っていたんだけど、予備も作ってたみたいにゃのだ。」 「あぁ、この前発売延期になった、アレの原型かぁ。」 CTaに振る久遠。 「そうそう。ま、形かえて出すつもりだけどね。 さーて、リミッター無しのプロトタイプ、どれだけの能力があるか、見せてもらおうかねぇ。」 腕組みをしながら、いつの間にかモニター... -
戦うことを忘れた武装神姫-11
戦うことを忘れた武装神姫 その11 ・・・その10の続き・・・ 「『おめざめはおたま』、かぁ。。。ありゃ俺でも痛いし。神姫だったら下手すりゃ致命傷になるぞ。」 苦笑いをしながら、イオを肩に乗せてフィールドに歩み寄る久遠。 「・・・そういえば、ヌシさんが朝起きないときはエルガがいっつもアレをやってたっけ。 あの間合いと速度は・・・流石だわ。」 「ええ、その後毎回のたくってましたよね、マスター・・・。」 モニタ席に残ったリゼとシンメイが、フィールド上で誇らしげにおたまを かざすエルガを見ながら言っていた。 シールドが解除され、エルガは久遠の姿に気づいた。 「おー、よしよし。良くやったぞー。えらいえらい。」 「にゃーさーん! たっだいま〜! 勝ったよー!」 久遠に飛びつくエルガ。だが、右手のヤンチャオを装備したままだった為、ヤンチャオが久遠の腕にざっくり刺... -
戦うことを忘れた武装神姫-14
戦うことを忘れた武装神姫 その14 ・・・その13の続き・・・ ジャッジマシンが、フィールドの準備が出来たことを知らせる。 「両者、神姫をフィールドにセットして下さい。」 久遠は、狐スタイルのシンメイを静かに置いた。 プラントフィールド、神姫 サイズの工場が次の舞台。相手は、軽装にバックパックのみの兎子。一見すると 普通の「中装備兎子」なのだが。。。 「むむ、あの兎子の装備・・・」 「ええ、本気ですね。 全く無駄がありません。」 ぼそっと呟くように答えるシンメイ。 「おそらく、このフィールド自体にも相当慣れているのでしょう。」 しばしフィールドを眺め、なにやら考えるシンメイ。 「そうだ。マスター、私の背中のハコを、緑の大きいモノに換えていただいても いいですか? ついでに、ぷちの弐号も載せて下さい。」 と、久遠を見るシンメイの顔は、普段は滅... -
燐の14 「無名」
武装神姫のリン 第14話「無名」 「距離200.100.50....来る!!」 大きな砂煙を上げて敵の大型機動兵器が姿を現す、巻き上げられた砂煙によって完全な姿は分からないがシルエットで"ソレ"が球体であることが認識できた。 しかし… 「なに、この臭い!!」 「うっ…この臭気は……」 「鼻が、歪む」 「おねえさま コレは!」 「頭がくらくらする…」 「こういう兵器…なの??」 いままでに感じたことのないほど醜悪で、怖気さえ感じるおぞましい臭気が皆を襲う。 どうやら機動兵器から発せられているらしいが、ただの兵器にここまでの臭気を発生させられるのだろうか?? まだ敵は動かない。ならばと臭気に負けじとセリナがコンテナから2連装式のガトリングガンを引き出し、グリップを握る。 「ふぅ…みんな下がって! 先制攻撃行くよ!!!」 ... -
燐の17 「花憐」
「武装神姫のリン」 第17話 「花憐」 「ぶっふぇぇ!!!」 今日はリンの2回目の"誕生日"、それでリンにプレゼントに何がいいか聞いてみた。 その返答に対する俺の反応が上のモノだ。 思わず下品にも口に含んだものを吹き出してしまった… そのリンの返答っていうのが、 「子供が欲しいです」 うん、俺の反応は間違ってないはずだ。 茉莉も口をポカンと開けるばかりでティアもさすがに閉口している。 「…リン。判ってるよな? 子供って…」 「あの、私そんなに変なこと言いましたか? マスターが子供に相当するパーソナリティを持つモデルを買ってくれるって言ったじゃないですか。」 しばしの沈黙。そして… 「もう、亮輔のバカ!!!」 茉莉の思い切りのいいビンタを頂戴した俺であった…orz そして数時間後、俺たちはエルゴ... -
燐の13 「進攻」
武装神姫のリン 第13話 「進攻」 日本時間にして午前4時15分。 「べーオウルフ」本部サーバーへの突入が開始された。 モニターには基本はヴァッフェバニー装備ということで見た目はほぼ同じだが装備の各部が違う神姫たちが画面いっぱいに表示されている。 左腕に表示されるマークからそれが世界のあちこちから、この作戦のために集まった戦力であると分かる。 その数は なぜこれほどの戦力が必要なのかというと、べーオウルフのサーバーのセキュリティはとてつもない防御力を誇るからである。 まずは厳重なファイヤーウォールが13、そしてそれを全て抜けたらすぐに待っているのが無数の防衛ユニットだ。 ウィルスのデータを調整した単純な物ではあるが、その攻撃はハチの針を思わせるように接触と共に膨大なバグデータと即効性のウィルスを対象に注入して消えてしまう。しかも消えた分新たに補充されるというオマケつ... -
戦うことを忘れた武装神姫
戦うことを忘れた武装神姫 書いている中の人:けものや(#4 - 618) < 100401・第43話追加。> < 091225・第42話追加、イベント情報追加。> < 081228・第41話追加、東杜田技研 人物追加。 > お話の中身:何故か戦いたがらない性格になっちゃった神姫と、そのオーナーのお話。 まぁ、戦いを忘れた・・・というよりオーナーがさせないだけのようですが。 ※更新履歴には出ませんが、こっそり加筆修正を加えることが多々あります。 〜中 身〜 久遠家の日常(本編)基本設定@久遠家とその周辺 第1部・Monolouge of HISATOH 第2部・What's Battle style? -It's my Life style. 第3部・Day after day 久遠家の... -
戦うことを忘れた武装神姫-9
戦うことを忘れた武装神姫 その9 ・・・その8の続き・・・ 「ずいぶんと集まってるなぁ。」 CTaとの会合から数日後。久遠は、M町のセンターに居た。 「ネット上でもずいぶんと話題になっていましたし・・・」 久遠のバッグから顔を出したリゼが言うと、同じく顔を出していたシンメイが、 「さっきその辺で、ここ始まって以来の人の入りだ、とかいってましたね。」 と付け加えた。 「・・・。でもまぁ、いい舞台が出来ていると思えばいいんじゃないかな?」 ちょっぴり緊張した面持ちながらも、いつもの口調で受付へと進む久遠・・・。 あの翌日、仕事から帰った久遠はCTaのアドバイス -といっても酔っぱらいのつぶやきレベルだが- を伝えた。 すでに対戦をすることについては皆了承していたものの、久遠同様どうすればよいか、悩んでいた。 だが。 CTaの言葉の意味は、どうやら... -
燐の19「覚醒」
武装神姫のリン 第19話「覚醒」 「アレを使うんですか? 調整なんて出来てないのに…」 「仕方ない。最悪でも武器のリーチが伸びるし、無いよりはマシだ。」 「わかりました、1度後退します。」 リンが戦闘開始地点に戻る、俺はサイドボードを操作(弾の補充意外に使ったことが無いのですこし手間取ってしまった…)してアレをフィールドに出す。 N-02。ストラーフ対応の強化ユニット。大きな翼とアーンヴァルのモノほど大容量ではないが推進剤ユニットを装備したバックパックに大きな鎌がセットされたものだ。ほかに各部に小型のスラスターが追加されている。他にもギロチンブーメランやロケットハンマーといた武器があるが燐のスタイルではあまり有効ではないので今回はサイドボードに入っていない。 リアルバトルの場合は1度だけ装備交換が出来る。ほんとに1度きりなので無駄な装備は省いた。 まあこの組み合わ... -
戦うことを忘れた武装神姫-19
戦うことを忘れた武装神姫 その19 ・・・その18の続き・・・ 名無しとリゼの「勝負」は、開始早々から大変な迫力になった。 リゼがポイントへ近づくや否や、トラップが作動。巨大な落とし穴と、左右 の建物の崩壊。加えて何の為なのか疑いたくなるほどの大量の爆発物。 しかし、リゼはパワーユニットを過負荷使用させ、さらには強化されている ボディを駆使し、回避に回避を重ね、砂埃が収まったときには、名無しの前 に無傷のリゼが立っていた。 「・・・流石ですね。 ならば・・・っ!」 トラップがダメと解ると、今度は3次元の移動 -すなわち立体的な移動- を 伴った スタイルで、ランチャーを打ち出す。しかしこれらも優々と回避され てしまう。 次々に隠し武器を掘り出しては撃ち、砲撃し、斬りかかる名無し。 対して、パワーユニットを背負った鈍重なスタイルで、たった一... -
HLプロローグ
プロローグ 西暦2036年。 第三次世界大戦もなく、宇宙人の襲来もなかった。 20世紀末から、ほとんど、なんの変化もなく、ただムーアの法則を若干下回る程度に市販コンピューターの性能は上昇しつづけた。 そんな時代に新しい形のコンピューターガジェットが誕生する。 神姫、そう呼ばれたその新しいコンピューターガジェットは、身長15センチほどの少女の姿をした、フィギュアロボだった。 汎用性を兼ね備えたそのガジェット……神姫は玩具として発売されながら徐々にその認知度を上げていき、現在、1990年代における携帯電話なみには、普及し始めていた。 心なんて、信じない。 父さんと母さんが離婚したのは、僕が十歳の時だった。 原因は母さんの浮気。 勿論当時の僕には、そんなことは教えられなかった。 ただ父さんが口癖のように、「母さんは俺たちを裏切っんだ」と言... -
出撃、討伐部隊 その2
ネット界の侵略者 出撃、討伐部隊 その2 「こんな所にいるのかねえ…」 ネット上のハイウェイを通り、ヤクトたちは施設に向かって走っていた。 「私たちの使命はイリーガルを見つけて、これ以上の犯罪を止める事です。ですから、もう少し気合を入れてください」 隣からアスティが声をかけてきた。 「わーったよ。で、あんたらはどうして先発隊に志願したんだ?」 「それはだな」 ヤクトの質問に、後方に座っているリオーネが答えた。 「これ以上被害が広がるのを指をくわえて見ていられなかったからだ」 「へェ、意外だな」 「そんなの当たり前だ、自分たちもお前たちと同じ、責任感というものがあるからな」 「責任感、ねえ…」 リオーネの自信ありげな答え方に、ヤクトは半分呆れながら聞いていた。 「何だ、不満でもあるのか?」 「いいや、あんたがいかに自信があるのか分かっ... -
燐の15 「無垢なる刃」
「武装神姫のリン」 第15話「無垢なる刃」 ==== 「ッ、ここは…」 ファムは周囲を見渡す。ゴーストタウンに見えなくも無いがなにか雰囲気が違う。 ふと目を背後に移すとベルゼビュートの顔が真近にあった。ふと"顔"と思われる部分が開く。 その闇の底に見えるのは己と同じ赤い瞳。 「今回も陵辱し甲斐のあるカワユイ娘がきたわぁ~~ もう犯して犯して犯し尽くしちゃうんだからぁ」 いかにも下品な声が聞こえる、しかしこの声は紛れもなく神姫のモノだ。 「中身は同じ悪魔型ですか…しかし礼儀がなってませんね」 「そんな涼しい顔してられるのも今の内なんだからぁ さあ、暴食しなさい、ベルゼビュート!!!」 「貴女なんか、きゃあ」 ファムは大鎌を振りかぶろうとした、しかしベルゼビュートから発せられる霧によって力が抜ける。 「さあ私の作ったワ... -
HLキャラクター
『僕』 一応本編の主人公。 悪魔型武装神姫、ストラーフ『ジェヴァーナ』のマスター。 両親の離婚により、「心」が信じられないというトラウマを持っている。 ハードウェア、ソフトウェアの知識は人並み以上にあるが、 それを整備以上のことに役立てるつもりは、今のところない。 『ジェヴァーナ』 一応本編の主人公その2、悪魔型ストラーフ。『僕』の武装神姫。 ツンデレボクっ娘Sっ気あり、というオフィシャルストラーフ。 なのでマスターにお茶目をしたり、つっかかったりは日常茶飯事。 (画像は多分本編一年後くらいです) 戻る -
戦うことを忘れた武装神姫-10
戦うことを忘れた武装神姫 その10 ・・・その9の続き・・・ 「両者、神姫をフィールドにセットして下さい。」 ジャッジマシンの音声に従い、久遠はフィールドに歩み寄る。 M町の筐体は、立体フィールドが実際に構築される最新型のCMU-381型。広がるは・・・人間サイズのキッチン。にやり口元に笑みを浮かべる久遠。 「こりゃ初戦は・・・エルガで決まりだな。」 神姫達も異論なし。 「じゃぁ、頼むぞ。」 「にゃーん! まーかせてー!!」 エルガと、各種装備・得物のつまった箱をフィールドの指定箇所にセット。対するサイトウは、2体分の装備を組み合わせた白子をセット。 「両者、準備はよろしいですか? では、フィールドを閉じます。」 フィールドバリアがおろされる。 久遠たちは、モニター席に移動。ここからは指示を出すことも可能で、待機神姫用のクレイドルもある。。。 「... -
土下座その17
皆さんこんばんわ。 さて今日の私とマスターさんは、深夜の散歩としゃれ込んでおります。 深夜とは言いましたが、周囲には私どもと目的を同じくする方々であふれ、そんな方々のために至る所に篝火が焚かれ、それを見込んでの屋台も立ち並び、ちょっとしたお祭り状態です。 私たちはといえばそんな方々からしばし距離を置き、境内のベンチに並んで座り(私はもちろん正座でです)その時を今か今かと待ち受けております。 目的の時間まではまだしばし猶予があるのですが、さすがに冬の深夜ともなればかなり冷え込みます。私はこの程度の寒さならば動作不良を起こすこともないので問題ありませんが、マスターさんはといえばセーターやコートを常よりも着込んでおり、時折缶コーヒーをすすりつつ暖を取っております。 申し遅れましたが、散歩の目的地は私達の住居にほど近い神社。 そしてその目的は、「二年参り」とのことです。 ... -
燐の12「決意」(残虐描写修正版)
武装神姫のリン 第12話「決意」 警報から約1分。すでにウィルスによって侵食されつつある島田重工メインコンピューターのサーバー内に5人の神姫が出現する。 彼女達は全員がヴァッフェバニーの装備をしてさながら特殊部隊の様だった。 だが各自で装備している武器は様々だ。 ファムはサブマシンガンを2丁持つ以外は全てが格闘戦用の武器。 一方セリナは武器庫を兼ねているらしいミサイルポッドを背に担いでいる。足は皆とちがって追加ブースターを装備している。 重量による移動速度のハンデを減らすためだろう。 そして両腕にはさながらガンダムヘビーアームズのようなダブルガトリングガンが存在感を漂わせている。 エイナ、メイはほぼ同じバランスがとれた装備で唯一違うのは己の特殊武装であるドリルと吼莱壱式を装備していることだけだ。 だが、キャルは違う。 装備するのは……数本のナイフとリボルバ... -
燐の12「決意」(残虐描写注意)
武装神姫のリン 第12話「決意」 警報から約1分。すでにウィルスによって侵食されつつある島田重工メインコンピューターのサーバー内に5人の神姫が出現する。 彼女達は全員がヴァッフェバニーの装備をしてさながら特殊部隊の様だった。 だが各自で装備している武器は様々だ。 ファムはサブマシンガンを2丁持つ以外は全てが格闘戦用の武器。 一方セリナは武器庫を兼ねているらしいミサイルポッドを背に担いでいる。足は皆とちがって追加ブースターを装備している。 重量による移動速度のハンデを減らすためだろう。 そして両腕にはさながらガンダムヘビーアームズのようなダブルガトリングガンが存在感を漂わせている。 エイナ、メイはほぼ同じバランスがとれた装備で唯一違うのは己の特殊武装であるドリルと吼莱壱式を装備していることだけだ。 だが、キャルは違う。 装備するのは……数本のナイフとリボルバ... -
燐の10.5「小さな挑戦者」
武装神姫のリン 第10.5話「小さな挑戦者」 「藤堂亮輔さんですよね?」 「うん?」 俺はお使いのためにリンと2人でエルゴに向かっていた(茉莉とティアは家でくつろいでいる)のだけど、後ろから急に声をかけられた。 俺が振り返るとそこには中学生ぐらいの少女と見た目は小学生。 それも結構低学年らしい男の子が少女の服のすそを掴んでいる。 そういった2人が立っていた。 「えっと…どこかで会った事あったかな?」 今の所心当たりがないので聞いてみた。 「いえ、これが初めてだと思います。」 少女が応えた。 「じゃ~、なんで俺の名前知ってるのかな?」 「神姫ネットで調べたんです」 「なんでそんなことを?」 「…ほら新。この人でしょ??」 「………うん……」 少年は小さくうなずいた。 「えっと、俺に用があるのはこっちの子なのかな?」 だいたいの予想はついてい... -
ねここの飼い方、そのじゅうご
「さてさて、今日の朝ご飯は何にしましょうか?」 「……」 「あれ、どうしたの。何時もはあれが食べたーいって言うのに」 「ぇ……と。ねここ、ホットケーキが食べたぃ、です・・・の~」 「了解、それじゃちょっと待っててね。直ぐ作っちゃうから」 「(な、何でこんな事してしまったんでしょう私は……!?)」 ねここの飼い方・そのじゅうご 「いっくのー!」 「今日こそ、負けませんっ」 2人のやる気満々の叫びがバトルフィールドいっぱいに響く。 なんというか、最早恒例になりつつある風景だったりする。 あれから何度となくエルゴやPCの神姫ネットワークでの通信対戦を重ねているねこ ことネメシスちゃん。……まぁ対戦成績は、ねここの大幅勝ち越しだったりするのだけど。 彼女もねここに負けず劣らず負けず嫌いなようで、ネット対戦で翌日が休日と... -
燐の12.5「進化の予兆」
武装神姫のリン 第12,5話「進化の予兆」 これは俺とリンが小さな挑戦者を迎える前日の話である。 「う~ん……これはダメか」 「ダメですねぇ」 「じゃあ、こっちは?」 「コレもちょっと違和感が…」 「あーーー これで終わりか……」 俺とリンは戦闘スタイル、技に変化をつけるべくエルゴに行ったのだが、良いものが無く結局流通向けの神姫向け装備のカタログに目を通しきってしまった… 「だめかな??」 店長が話しかけてくる。 このエルゴの品ぞろえの豊富さ(数もさることながら厳選されていて、かつ比較的リーズナブルな品)を持ってさえ解決のしようが無い。 今回のお目当ては「空戦装備」 セカンドリーグともなると空を飛べないというストラーフでは当たり前のことでさえ戦闘での不安要素になってしまう。 例えばホーミングミサイルを次々と避けるのはステップだけではどうしても... -
燐の18「アキバ博士登場」
武装神姫のリン 第18話「アキバ博士登場」 今日は神姫バトルの公式戦の日。全国で一番神姫センターが賑う日。 そしてウチもそれの観戦に向かおうとしている。いちおう今日の大会からリンの出場停止期間(開発にかかわっていたためだ。)も終わりを告げたのだが、今回は花憐に生のバトルを見せようということになった。 リンもまだ感覚(セカンドで中盤以上になったために最近はリアルバトルが多めになってきている。)が花憐の世話やらで鈍るというかなんというか、まあ以前の100%の力を発揮することがまだ難しい。 そんな状態でバトルに出たとしても勝てる見込みは少ないし、またリンが傷つく所を花憐にはあまり見せたくない。 花憐も同じ武装神姫であってバトルについての知識はあるが、まずはホンモノを見て慣れさせていこうということになった。 で会場へはやっぱり公共機関が最適ということで今回は大... -
戦うことを忘れた武装神姫-20
戦うことを忘れた武装神姫 その20 ・・・その19の続き・・・ フィーナの次のオーナーは・・・なんとティナのオーナーの、かえで。 CTaにティナのメンテナンスを頼んだ際に、フィーナの話を聞いたかえでは、 その場でフィーナを迎え入れたいと申し出たとか。 もっとも、この流れは CTaの計らいも少なからずあったようだが、リーダーの希望もあったらしい。 そして、リーダーは本名の「フィーナ」として、かえでの元で新たな生活を 始めていた。 「あーっ! リーダー! 元気してた?」 かえでの肩の上の「リーダー」に、リゼは久遠のポケットから顔を出し手を 振って応える。 「もう、リーダーじゃないですっ。 フィーナと呼びなさい!」 と、叱るフィーナの顔は、大変に穏やかな・・・笑顔だった。 その様子に、雑誌社の一人が気づき、カメラマンを含めた数人がやってきた。 ... -
なぜなに武装神姫、そのに
【なぜなに武装神姫、そのに】 「さて早くも第二回になりました。ねここを探し回ってヘロヘロなみさにゃんがお送り致します」 「ねーこーこーのせいじゃーないもーん」 「ま、調整しなかった私も悪いんだけどね……それでは第二回の疑問はこちら」 『武装神姫は改造できるの?』 「やめろー、じょっかー!ぶっとばすにゃー☆」 「何時のネタよ……えぇと開き直って行きましょう。 武装神姫は素体と呼ばれる少女型の15cmボディに武装や機動ユニットを増設、というよりは着せるに近い形で装着させるの。 それで各部にある拡張スペーサーと呼ばれるハードポイントに接続するんだけど、この規格は全武装神姫全て共通。 装備のごちゃ混ぜはいくらでも可能と言う訳ね。だからねここの背中に飛行ユニットを付けたりも出来たの」 「なっるほどぉ~☆」 「それと今は規格にこだわらない改造も増えてるみたい。例えば... -
燐の10 「強敵出現!?」
武装神姫のリン 第10話「強敵出現!?」 「おめでとう、亮ちゃん~」 「お姉さまお美しいですわ~茉莉、ご主人様も決まってましてよ」 「お二人さ…じゃなくて3人とも、おめでとう」 「茉莉~おめでとう。 ちなみにブーケは私に投げるのよ~~」 「リン、おめでとう。」 歓声を浴びながら花道を3人で歩く。俺の横には純白のウェディングドレスに身を包んだ茉莉、そして肩には同じ形状の神姫サイズのドレスを着たリンが。 そう、俺たちは結婚したのだ。 アレから10ヶ月。 俺たちはやっとのことで結婚式を挙げることが出来た。 というのも、「リンにもドレスを着せ、式にも出す」と言う提案に両親が猛反対したからで…… でも俺は引くわけにはいかなかったからこうして辛抱強く交渉を続けた。 で両親が折れたのが先月末。 ちなみにこの半年で交渉に必要なスキルが鍛えられたらしく、先月は大手企... -
その壱
凪さん家の弁慶ちゃん 番外編その壱 「ばーんがーいへーん!!」 「どうしたんです部長?」 「とりあえず。番外編よ」 「はぁ…」 「てなわけで後はよろしく!はいこれ」 「え、なんですかこれ?って!?」 【教えて!知得r(ゲシビシバシドッガァァァン!!)弁…慶…ちゃんorz】 「…失礼な奴…」 「まぁまぁ弁慶」 「…で、何?」 「さぁ…?あ、あのぉ…どうしたら?」 「…質問に…答えていけ?」 【ジャン!「セブンって何?」】 「…武器。終わり」 「べ、弁慶…」 「…なんだ?」 「えぇと、あの…「セブン」は僕達で作った、その名の通り七つの装備を持つ武器です。 どんな状況、近中遠距離すべての攻撃法を持ち、機動性もカバー。武装変更無しで、ありとあらゆる戦況に対応できるようにしたんだ。ね?弁慶」 「…重いけどな」 「ま、まぁね、だか... -
武装神姫のリン 鳳凰杯篇その1
武装神姫のリン 鳳凰杯篇 その1 「…すみませんが、終わりにさせて頂きます」 アングルブレードが相手のマオチャオの武装腕部を切り落とし、強烈な後ろ回し蹴りを放つ。 壁に激突したマオチャオは遂に沈黙。 リンの予選突破が決定した。 「リン、お疲れ様」 筐体から出てきたリンにパックジュースを渡す。もちろん神姫サイズだから指先でつまむような感じだが 「ありがとうございます。さすがに4連戦は疲れました」 「公式戦より1試合のインターバルが短かったからな~仕方ない。まあ今日はこれで終りだから大丈夫だろ?」 「はい、もちろんですよ。」 リンを肩に乗せてオーナールームを出る。 「リンちゃんに亮輔もお疲れ様~」 入り口付近で茉莉がティア、花憐を連れて待っていた。手作りの弁当を持って。 ==== 「さて、予定通り?に決勝リーグ進... -
狛犬はうりん劇場 日常の1
日常の1 ざっざっ、と掃く竹箒(神姫用)の音が小気味良い朝の境内。 ここは秋葉原近くのとある神社。漫画やラノベにあるような奇怪な事件はないありふれた神社です。 規模は小さいけど公園もあり日曜となればご老人の憩いの場となる。まぁそんな所です。 私こと「結」はここの息子さんの神姫でタイプはハウリン。いつも境内の掃除をしたりお御籤のお勤めをさせて頂いているのです。 今はいらっしゃる参拝客様を迎える為掃除に精を出しているしだいです。 もう直ぐ通学の生徒さん達が通られる頃でしょうか。私は箒を止め石段の前に向かいます。 「お早う御座います。気を付けていってらっしゃいまし」 小学生の皆さんに声をかけるのも朝のお勤め、皆さんが健やかに過ごされるようにと願いを込めて挨拶します。皆さんも笑顔と元気の良い声で応えて下さるのが嬉しい限りです。 こうしている間に母屋の方からご主人が... -
第二十三話『すれ違い』
「・・・・なんというか、面倒な事になりましたね。また随分と」 「・・・チクショウ、遙のバカ野郎ぉ・・・・」 クラブハンド・フォートブラッグ 第二十三話 『すれ違い』 「で、本気で相手していいんですか?」 今日起きた遙の策略を話し終えると、サラはそういった。 本気で・・・いやいや・・・でも。 「それは・・・」 「手加減しませんよ。砂漠ステージですし」 私の言葉を待たずにサラは言う。 ・・・っていうかなんか怒ってる。 「あの、サラ? もしかして怒ってる?」 「もしかしなくても怒ってます。全く、そのハルカと言う友人は恐ろしい人だ。このわたしに負けろと言っている様に見えて、その実本気の勝負を期待しているようにしか思えない」 ・・・あの、サラさん? 言ってる意味がよくわからないんだけど? 「つまるところはですね。他のステージなら多分わた... -
プロローグ 侵略
「メインコンピュータルームに異常発生!」 真夜中、とある街の施設で事件が起きた。施設内に設置されているホストコンピュータに異常が生じたのだ。 「どうした、何かあったのか?!」 「外部から何者かがネットを通じてコンピュータルームに潜入、次々とプロテクトを突破して深層部に向かっています」 「何だと!」 外部からの進入―――それはここではあってはならない事件だった。おそらく強力なプログラムを送りこんでコンピュータを狂わせるつもりなのだろう。 「早く外部からのネットをシャットダウンしろ。最小限に食い止めるのだ」 しかしすでに遅かった。ウイルスは急激な速度で進行し、コンピュータを沈黙させてしまった。 「ホストコンピュータ、完全に沈黙しました」 「ウイルスはどうした?!」 「外部に逃げてしまったようです。跡形もなく」 ここまで素早いウイルスでは、もはや追跡... -
その夜の話
「ずいぶん思いきったことをしましたね?」 「わかってるわ。でも、誰かが言わなきゃいけなかった。それがあたしだっただけよ」 暗い店内で、話声がする。華凛と仁だ。 「それでも、相当な覚悟をしましたよね? 信頼しあってる親友ですから、なおさら」 「…………」 華凛は答えない。いつもの明るさはどこへやら。ただ、黙っているだけだ。 黙って、堪えているのだ。 「大丈夫。あの子は頭のいい子です」 仁が華凛の頭を撫でる。 「よく頑張りましたね、華凛さん」 「……ぐすっ」 強がっていた。堪えていた何かが決壊し、奥から押し殺していた感情が流れ出す。 泣いた。もう過ぎたことのはずなのに。もしかしたらそうなっていたかもしれない未来を恐れて、泣いた。 「仁さん……あたし……ぐすっ……あの子に嫌われたらどうしようって……ずっと……ず... -
土下座そのご
「犬子さん……」 不安な様子を隠そうともしないマスターさん。その呼びかけに、実は意味などありません。 ただただ不安で、声をかけずにはいられないだけなのでしょう。 私はそんなマスターさんに、優しく微笑みかけます。 「そんな顔をしないでください、マスターさん。いつかこの時が来るということは、以前から話し合っていた通りじゃないですか」 「ええ、ええ……この件に関しては、私たちは十分に話し合いました。 そのための準備だって繰り返してきました。 ですが……ですがそれでも、私は不安でならないのです。 こうして、犬子さんとお話しするのが、これが最後になってしまうのではないかと……!」 ……実を申せば、マスターさんのこのお言葉も今に始まったことではなくて。 幾度となく、幾度となく、同じお言葉を――同じ不安を、吐露されてまいりました。 ですがそれでも、私はその度にマスターさんのこのお言... -
彩・間幕 その1
・・・。 仙台港で、名残惜しそうに。それでも笑顔で手を振ってタラップ・エスカレーターを降りていくヤヨイとマーチ。 それを手を振リ返して見送ると、レオは目を細めた。 「うん? 楽しかった」 「はい」 降りたのはヤヨイ含めて数人。反して東北地方最大級の港町で乗り込んでくる人数は、この時勢でもそれなりに多いはずだ。船内も少々は賑やかになるだろう。 「良い、友達が出来たかな」 「・・・」 答えが無い事に、レオはノーヴスが顔を出しているポケスタを見やる。 「何か。あったのかい?」 「いえ・・・。そう、です」 ノーヴスは眠そうな瞳を閉じ、思い出すように言った。 「気になっている事が、あります・・・彼女は・・・」 どこか嬉しそうに。 「純粋に。武装神姫・・・では、ないのかも知れません」 「不思議なことを言うね。だけど、マーチはジュビジーだと思ったけど」 ... -
ゆりりね! その1
ゆりりね! その1 りり! ※過度な性的描写(女の子x女の子や器具ありなど)が嫌いな人は注意して下さい。 ※18才未満の神姫マスターは18才になってから読んでね! 『you lose』 真っ暗になった少女の視界に映し出されたのは、素っ気ないそんな表示だった。 you lose。 あなたの、負けです。 「…………」 暗転していた視界は、ゆっくりとその色を取り戻し。 内蔵されたセンサー類は、彼女が腰を下ろしているリフトが上昇している事を伝えてくる。 やがて電脳空間から現実空間へと完全に戻ってきた視界に掛かるのは、光。 頭上の蛍光灯の明かり。彼方に見えるゲーム筐体の明かり。周囲に灯る、バーチャル筐体のLED光。そんないくつもの光、光、光。 そして。 その光の中央。 彼女を迎えるように伸びるのは、細く小さな手のひらだ。 ... - @wiki全体から「HLその1」で調べる