制作(せいさく)は、公演期間中に発生する様々な庶務を担当する人。



スタッフマニュアルより

制作ノートをつくる

「制作ノート」を1冊用意する。このノートにはスタ会での発言や練習状況などを記録する。これは常に練習場にあるようにすること。

会場を押さえる

公演予定日、演出の希望などをもとに会場を決め押さえる。

全体のスケジュールを組む

 各スタッフが決まったら第一回スタッフワーク大会議を開く。役者も含め全員を参加させ、まず会場、公演日時を正式に決定する。
 次に各スタッフに全体的な仕事の流れやスタッフ同士の仕事のかかわりを考えて本番までの仕事の予定を立てさせる。
 ここで大事なのは勝手に予定を立てさせるのではなく、経験者の意見や過去の反省をもとに実行可能な計画を立てさせること。あくまで会議なんだから。
 各スタッフの予定が立ったら、それらを全体的なスケジュール表(通し、スタ会)にまとめ全員に配る。一枚は練習場に張っておく。
 予定の追加、変更は随時全員に連絡する。
 可能なら2,3日前に今後の練習スケジュールを発表する。

連絡網をつくる

 公演に参加する人間全員の電話番号(自宅・携帯・PHS)、メールアドレスをまとめ全員に配る。
 メーリングリストをつくると楽である。

週間スケジュールを組む

全員のスケジュールを二週間単位で毎週聞く。
 月~木曜日の間に翌週の月から翌翌週の日曜日までの予定を聞き、金曜日には演出と相談の上、翌週のスケジュールを決める。
 この時、役者を芝居の練習と、スタッフワークの手伝いにうまく振り分けられるかが制作の技量といえる。
 おそらく一番大事な仕事がこれだろう。

スケジュールの組み方

 時間単位できっちりと組む。演出と制作が話し合って、がっちりスケジュールを組もう。
 変更があった場合は素早く書き、各スタッフとの連絡を密にとる。
 年末年始には実家の住所や電話番号をチェックすること。

スタッフ会議

 毎回練習の最初に今日やることを確認する。
 最初に各スタッフからの連絡を全員で聞く。役者からの発言を促したり、今後スタッフがすることをきちんと確認する。
 必ず最後の20分はスタッフ会議の時間が取れるように、だらだら練習させない
 各スタッフから報告を出させる。各部署のスタッフが来られない場合は代理で制作が報告するなどしてもよい。

台本の配布

スタッフは縮小版でもいい。オペにはどっちが良いか聞く。

会場の下見

 関係あるスタッフの予定をもとに下見の日時を決める。
 園に知事に下見ができるように会場側と交渉する。
 各スタッフの下見の目的を明確にしておく。スタッフが必要になったら、下見ができるように会場側と交渉する。

各スタッフの補佐

 各スタッフの要望に応じて人手が必要な仕事(立て看描き、装置作り、ビラはさみ、パンフ作りなど)の日程を決め、人手を集める。
 予定表通りに仕事が進んでいるか確認(進行表を利用)。遅れている仕事があれば急がせる。
 演出の補佐もできるとベスト。

ビラ・DM・チケット・パンフの校正

 外部に出るものについては、複数人で必ず間違い、誤字、脱字がないかチェックする。
特に公演日時、場所、連絡先は要チェック

会場入りスケジュール

 会場入りしてからの全員のスケジュールを練習や仕事を視野に入れてまとめる。
 これは会場にはっておこう。そのためにも見やすく、目立つものにすること。

会場入りタイムテーブル

 会場入り前にスタッフワーク大会議を開き、会場入りスケジュールをもとに、いつ何をするか、責任者はだれか、を明記した会場入りタイムテーブルをつくり全員に配る。これも見やすくなくてはならない。
 会場にもペンとともにはっておき、描き足しやチェックができるようにする。
 ゲネに来てくれた人に対してダメ出しをしてもらう時間をちゃんとつくる。

搬入

 スタッフワーク大会議で各スタッフに会場に持っていくものをリストアップさせ、まとめて搬入リストをつくる。(搬出も視野に入れること)
 搬入に使う車を手配する。通行許可証を取る。(サ館、2,3まい余分に)
 搬入しリストに記載されているものが確実に運ばれたか確認する。搬入リストをサ館側と会場側に持たせて、両方でチェックした方がよい。
 搬入リストには最初の搬入時だけではなく、会場入りしてから運ばれてきたものも随時書き込む。
 それぞれの段ボール箱には中身を書いておく。

会場設営

 会場入りのスケジュール、会場入りのタイムテーブルにしたがって人手を振り分ける。
 各スタッフの仕事の進み具合を確認する。
 トイレ掃除を確認させること。(学祭では必要ない)

撤収

 本番が終わったら全員でバラダン(バラシの段取り)をする。
 誰が何をするかを割り振っていく。まず、私物を一か所にまとめさせる。次に機材、工具、装置、小道具類を搬入時と同じ状態にさせる。衣装は使った役者に持ち帰らせる。
 各スタッフに対して搬入リストにのっているすべてのものが搬出されたか、行き先を確認しながら搬出を進める。
 余計なものが搬出されてないか、忘れ物がないか注意する。

反省

 反省会の司会も制作がやる。
 台本、スケジュール表、各スタッフの使った舞台図・Qシート・照明の回路図・イメプラ・衣装・小道具リスト等、反省会の議事録、反省文集など、公演の記録みたいなものを一冊のファイルにまとめておくと、後から参考にする時便利。

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最終更新:2010年02月04日 23:07