ここでは演劇をつくるうえで知っといたほうがよい用語などを載せます。
なお、劇団しろちゃんと
その他の劇団で同じ意味合いで使われていない言葉が混じっているかも知れないので、他所の方と会話する際はくれぐれも注意。
このページに書いてない言葉は
ここ(舞台・演劇用語|シアターリーグ)を参考にするといいでしょう。
上手・下手
観客席から見て、右手側を上手、左手側を下手という。
混乱しやすいので、注意して覚えること。
ケコミ
舞台側面につけるベニヤ板のこと。
尺貫法
一分が約3mm。一寸が十分(約3cm)。一尺が十寸(約30cm)。一間が六尺(約180cm)。舞台は普通この単位であらわす。ただし、会場図がm法のため最近はそうでもない。
↑寸と間は覚えておいてもいいかな程度。分と尺は出てきません。
場見る
テープなどで簡単に舞台に位置取りをすること。舞台装置の位置や役者の立ち居地など。
見切り線
客席から舞台袖を見た祭に、どの位置までが見えるのかを示すライン。舞台の形によって若干取り方は変わるが、通常は袖口と対角線上にある、一番前の席からとる。
バトン
照明器具を固定するための棒。芝居小屋には普通、何本もの鉄パイプが組んである。無い場合は、寸角や小垂木(木材)などで作る。
ホリゾント
ホリゾントライト、ホリゾント幕。のこと?
ホリゾントライトは三色セットのライトが幾つも横に並んだ形をしていて、照射場所に対して様々な色を作ることが出来る。
ホリゾント幕は白い布で、ホリゾントライトの色をより綺麗に映し出すために使われる。
ちゃんとした劇場のホリゾント幕は、ビックリするくらいの値段がする。
平台
大きな台で、劇場にあったり、劇団がそれぞれ持っていたりする。
通常は縦横180*90cmの大きさで作られていることが多い。
高さは12cmくらいだが、規格が違うかもしれないのでそのつど確認したほうが無難。
はこ馬
小さな木の箱で、劇場にあったり、劇団がそれぞれ持っていたりする。
規格は場所によってばらばらなので、必ず確認すること。
しろの箱馬の規格は?
ナグリ
かなずち。とんかち。ハンマー。
スナップを効かせて打つのがポイントで、腕力で打っても釘は打てない。
ドリル
電動ドリルのことだが、穴を開ける用途よりも、むしろ電動ドライバーとして、ネジうちに使われることがほとんどである。
人形立て
直角三角形の形をした、木組みの足。決して人の形をしているものではない。
パネルなどの裏に打ちつけ、固定に使う。
人形と略されることが多い。
蓄光テープ
光を貯めることが出来るテープ。
紫外線で光を貯め、暗い場所で蛍光色に光る。
暗転中に役者が台から落ちたり、壁にぶつかったりするのを防ぐ。
買える量に対してべらぼうに高い(ガムテープなどと比べ)ので、ケチケチ使う。
よく似た商品に 蛍光テープ というものがあり、蓄光テープに比べて非常に安価だが、蛍光テープは光らないので、間違えないように。
ME(エムイー)
ミュージックエフェクト。BGM。
SE(エスイー)
サウンドエフェクト。効果音。
パン
スピーカーから出る音量のバランスを上下へ動かすこと。
ミキサー
複数のソースから音を集めそれぞれのレヴェルを調節して出力する。
音源ソース
音を出すもの。MDプレイヤー、CDプレイヤー、サンプラー、etc.
MTR(マルチトラックレコーダー)
音を重ねて録音できる機械。
フェーダー
電圧を調節して出力し光量を変えられる機械。
ゼラ・フィルタ・色
色つきのフィルター。100種類以上ありすべてに番号がついている。
10番台:ピンク系、20番台:赤系、30番台:オレンジ系(アンバー系)、40番台:黄色系、50番台:緑系、60番台:青緑系、80番台:紫系、90番台:特殊系。
ほかにも
0:無色透明、00:無色不透明、A-1、B-5など
CL(シーリング)
舞台前方から役者の顔を照らす光。
FR(フロント)
舞台前方から全体を照らす光。
地明り
舞台の地面全体を照らす明かり。
UH(アッパーホリゾント)
ホリゾント幕の上側を照らす明かり。
LH(ローホリゾント)
ホリゾント幕の下側を照らす明かり。
サス
上から舞台を狭く区切って照らす明かり。
ピンスポ
前方から舞台をせまく区切って照らす明かり。
フォロー
役者の動きを追いかけて照らす明かり。
SS(サイドスポット)
舞台真横から照らす明かり。
目つぶし
舞台側から客席を照らす明かり。
客電
客席を明るくする明かり。
ハンガー
おもに芝居小屋にあるような、ちゃんとした(重い)照明器具をバトンに固定するためのもの。クランプに似た形と機構をしている。
鉄製のものとアルミ製のものがある。
見た目では分からないが、ごく稀に老朽化していて、クランプ部分が折れてしまうことがあるらしい。照明の固定時は注意。
バインド線
やわらかい金属線にコーティングをしてあるもの。主に照明を吊るときに使うが、幕を吊ったりバトンなどを固定したりと、色々役に立つ。
金属性だが、紐で固定するよりはるかに楽で頑丈。
いわゆる針金と酷似しているが、バインドはそれよりはるかにやわらかいので、素手でも簡単に加工できる。
間違えて買うと罵倒される。
昔は東急ハンズで売っていたが、取り扱い中止になった。(※要確認)
そのため、今ではときどきまとめて取り寄せている。
オペ
本番中に音響や照明を操作する人たちのこと。
Qシート
音響・照明を入れるタイミングを書いてあるもの。
CI(カットイン)
いきなりあるレヴェルから入ること。
FI(フェイドイン)
あるレヴェルまで徐々に上がっていくこと。
CO(カットアウト)
いきなり消えること。
FO(フェイドアウト)
徐々に消えていくこと。
CC(カットチェンジ)
一瞬で次の状態に変化させること。
XF(クロスフェイド)
一方のレヴェルを下げながら、同時に一方のレヴェルを上げること。
ゲネ
ゲネプロの略だが、それ自体なんかの略なはず。
1ステージ目より前に、本番と同じ機材・場所を使って一度完全に劇をやってみること。リハは流したりするので、意味合いがすこし違う。
ゲネをしないと気がつかない落とし穴は結構多かったりする。
レベルチェック
小屋入りしてから本番までの間に、音響や照明の強さを調整する作業のこと。
かなり重要であり、きちんと終わらせておきたい。
ランスルー
小屋入りしてから本番までの間に、照明や音響のタイミングを、役者と合わせる作業のこと。
普段の練習の中でも少しずつ確認できるため、日ごろの練習をしっかりやっていればすんなりと終わるはずの時間である。
あたり合わせ
照明の位置を決める作業。
もちろん設置場所は先に決めておくのだが、それを何処に当てるかという作業である。
小屋入りしてから、最も時間を長く割く作業になりがち。吊る灯台数、小屋にもよるが3時間ほどかかると思って良い。
プレゼン
しろだと本公演の脚本を決定するために、脚本家・演出家が行うプレゼンを指す。
大体3週間くらいの日程で、脚本1つにつき3~5回のプレゼン機会が与えられる。
最終日に行われる最終プレゼンの後、投票が行われて次の公演の脚本が決まる。
自分の提出する脚本の面白さを投票者にいかに分かってもらうかが、プレゼンターの考えなければならないところ。
ショート
公演間期に有志が集って15~20分くらいの身内向けの芝居を作る企画。
少人数のチームに分かれて行う。
参加者の大半は役者。
とにかくみんな役者やってみる、発声等の基礎を上げるという目的があったりなかったり。
基本的には素舞台でやっていたが、最近は音響・照明を結構しっかり出したり、舞台装置を作ってみたりしている。
ま、楽しめばいいんじゃないかな。
ジャン
しろちゃんの、というよりも北大での伝統である。しろちゃんでは非常に盛ん。誰か一人が右手を突き出すと、突然始まるじゃんけん大会。勝つと、ジュース一本とかその程度の商品がもらえ、負けると全員分の商品の代金数千円を払わなければならない。
「ジャンは誰も幸せにしない」という有名な言葉がある。が、ジャンによる絆がきっとあると筆者は切に思っている。
ちなみに、ジャンには多数の負けるジンクスが存在する。
ジャンから逃げたがっていたもの、その日(家賃などをはらうため)お金を多めに持っていた者、久々にしろに顔を出した者、勝負前から負けた気になっている者などは負けやすいといわれる。
また、時期によって勝ち手、負け手が存在する。ジャンケンなのに。
サ館病
サークル会館に毎日入り浸ると発症する謎の病。
要はサ館の練習場の空気が悪いことでひきやすくなるただの風邪。
マスクつけよう。
因みに、似た用語で「サ館ホリック」というものがあるが、
これはサ館が恋しくなって用が無くても来てしまうようになる中毒症状のことであり、これと「サ館病」は違うので注意。
最終更新:2011年11月07日 23:25