守るべきもの、守りたいもの ◆F9bPzQUFL.
苛々する。
心宿は一体何を考えているのだろうか?
見覚えのない部屋で目が覚めた自分の目の前に現れた心宿は、「巫女を選定する儀式」のために殺しあえと言った。
心宿を裏切り、朱雀の巫女に加担した亢宿が殺し合いを命じられるのはまだ分かる。
亢宿を助けるために、同じ青龍七星士である氏宿を殺した自分に命じられるのも分かる。
そう、そこまでなら理解できる。
青龍七星士を裏切った自分と亢宿に対する処罰だと受け止めれば、まだ納得が行く。
心宿は自身に対する忠誠心を試しているのだ。
実の兄を殺してまで忠誠を誓えるかどうか、自分に試しているのだ。
そう、そこまでだったなら。
見覚えのない部屋で目が覚めた自分の目の前に現れた心宿は、「巫女を選定する儀式」のために殺しあえと言った。
心宿を裏切り、朱雀の巫女に加担した亢宿が殺し合いを命じられるのはまだ分かる。
亢宿を助けるために、同じ青龍七星士である氏宿を殺した自分に命じられるのも分かる。
そう、そこまでなら理解できる。
青龍七星士を裏切った自分と亢宿に対する処罰だと受け止めれば、まだ納得が行く。
心宿は自身に対する忠誠心を試しているのだ。
実の兄を殺してまで忠誠を誓えるかどうか、自分に試しているのだ。
そう、そこまでだったなら。
計算が狂った原因は、青龍の巫女である唯様もあの部屋に居たことだ。
その唯様を含め、殺し合えと命じているのだ。
今居る青龍の巫女を失ってまで、新たな龍神の巫女を得ることが重要なのか?
自分には理解出来ない。
その唯様を含め、殺し合えと命じているのだ。
今居る青龍の巫女を失ってまで、新たな龍神の巫女を得ることが重要なのか?
自分には理解出来ない。
……ああ、そうか。
青龍の巫女を選定するというのは、嘘だ。
唯様が既に居る状況で、もう一人選ぶ必要などない。
ならば。
自分が唯様を最後まで守りきれるかどうかというのを心宿は試しているのではないか?
最後の一人しか生き残れない殺し合いというのは、周りの人間を極限状態にさせるためだ。
極限状態の人間を相手に生き残り、一人の人を守る。
心宿は自分が信用に足る人間なのかどうかを試しているのだ。
青龍の巫女を選定するというのは、嘘だ。
唯様が既に居る状況で、もう一人選ぶ必要などない。
ならば。
自分が唯様を最後まで守りきれるかどうかというのを心宿は試しているのではないか?
最後の一人しか生き残れない殺し合いというのは、周りの人間を極限状態にさせるためだ。
極限状態の人間を相手に生き残り、一人の人を守る。
心宿は自分が信用に足る人間なのかどうかを試しているのだ。
……そうだ、出来ることなら亢宿も助けよう。
三人で生き残り、自分が心宿に許しを請おう。
「青龍の巫女を最後まで守り抜いたのだから、亢宿だけは殺さないでくれ」と。
三人で生き残り、自分が心宿に許しを請おう。
「青龍の巫女を最後まで守り抜いたのだから、亢宿だけは殺さないでくれ」と。
そうすれば……きっと亢宿は生き残れる。
ならば、やることは一つ。
辺りの人間を片端から殺していき、一刻も早く唯様をお守りすることだ。
心宿に認めてもらい、そして唯様にも認めてもらおう。
辺りの人間を片端から殺していき、一刻も早く唯様をお守りすることだ。
心宿に認めてもらい、そして唯様にも認めてもらおう。
石榴計画の全貌を知らせるために、瓦版の手配をしている途中の事だった。
急激な眠気に襲われ、立つ事すらままならなくなったのだ。
寝ている場合ではないと何度も何度も踏ん張ったが、抵抗空しく眠りに落ちてしまった。
そして、目が覚めればこのザマだ。
全く見覚えのない部屋に連れ込まれ、どこの誰とも分からない奴に殺しあうことを強要された。
「ったく……揚羽さんは今忙しいんだよ」
そんなことに付き合っていられるほど、今の自分に時間はない。
袋の中を漁りながら歩きつつ、知り合いとの合流を図る。
中には武器と呼べるのは十手一本だけだった。後の道具はとても武器にはなりそうにない。
「ともかく、こんなことはサクっと解決して……」
ふと、そこで足が止まる。
その正体は更紗と同じ背丈ほどの少年が揚羽の視界に映る。
並大抵ではない殺気をその少年から感じ取った揚羽は、素早く袋から唯一の武器である十手を引き抜いて応対する。
心の中で軽く舌打をする、それとほぼ同時に揚羽の真横を一本の刃物が通り過ぎる。
運良く自分の顔を逸れたから良かったものの、あと数センチ横にいたら頬肉が持っていかれているところだった。
息つく間もなく、超高速で飛んでくる第二波。
一般人には目視することすら難しい一撃。
初撃から割り出した対象までの距離、物体の速度、使い手の狙い目。
その全てからきっちりと軌道を読み、揚羽は完全なタイミングで十手を振るう。
それでも速度を殺しきれず、軌道を逸らすだけに留まったのは揚羽の得物が刀ではなかったからだろうか。
少年は揚羽に向けて再び得物を構えなおしたとき、揚羽は瞬時に二発目の落ちた刃を拾い、少年に目掛けて投擲する。
少年のそれには叶わないものの、高速で迫る刃を防ぐために少年は避けることを選んだ。
急激な眠気に襲われ、立つ事すらままならなくなったのだ。
寝ている場合ではないと何度も何度も踏ん張ったが、抵抗空しく眠りに落ちてしまった。
そして、目が覚めればこのザマだ。
全く見覚えのない部屋に連れ込まれ、どこの誰とも分からない奴に殺しあうことを強要された。
「ったく……揚羽さんは今忙しいんだよ」
そんなことに付き合っていられるほど、今の自分に時間はない。
袋の中を漁りながら歩きつつ、知り合いとの合流を図る。
中には武器と呼べるのは十手一本だけだった。後の道具はとても武器にはなりそうにない。
「ともかく、こんなことはサクっと解決して……」
ふと、そこで足が止まる。
その正体は更紗と同じ背丈ほどの少年が揚羽の視界に映る。
並大抵ではない殺気をその少年から感じ取った揚羽は、素早く袋から唯一の武器である十手を引き抜いて応対する。
心の中で軽く舌打をする、それとほぼ同時に揚羽の真横を一本の刃物が通り過ぎる。
運良く自分の顔を逸れたから良かったものの、あと数センチ横にいたら頬肉が持っていかれているところだった。
息つく間もなく、超高速で飛んでくる第二波。
一般人には目視することすら難しい一撃。
初撃から割り出した対象までの距離、物体の速度、使い手の狙い目。
その全てからきっちりと軌道を読み、揚羽は完全なタイミングで十手を振るう。
それでも速度を殺しきれず、軌道を逸らすだけに留まったのは揚羽の得物が刀ではなかったからだろうか。
少年は揚羽に向けて再び得物を構えなおしたとき、揚羽は瞬時に二発目の落ちた刃を拾い、少年に目掛けて投擲する。
少年のそれには叶わないものの、高速で迫る刃を防ぐために少年は避けることを選んだ。
そこから間もなくである。
「ガーーーーガピピーーーーピガガーーーー!!!」
耳をつんざく様な爆音が鳴り響く。
その音の正体は、揚羽が瞬時に取り出した拡声器によるものだ。
ボリュームとスイッチが一体型であるこの拡声器のボリュームを最大まで一気に上げたことによって起こった事は。
拡声器のスイッチは入りっぱなしになり、音を拾うレベルが上がりきった拡声器は自らの音を拾いそれを増幅させて出力し、それをまた拾うという輪廻に陥っている。
即座に支給品の耳栓を嵌めていた揚羽は、足元すぐに拡声器を放り出し一目散へとかけた。
少年が未だに耳を押さえながら蹲っていることを確認してから、揚羽は風のように駆け出した。
その音の正体は、揚羽が瞬時に取り出した拡声器によるものだ。
ボリュームとスイッチが一体型であるこの拡声器のボリュームを最大まで一気に上げたことによって起こった事は。
拡声器のスイッチは入りっぱなしになり、音を拾うレベルが上がりきった拡声器は自らの音を拾いそれを増幅させて出力し、それをまた拾うという輪廻に陥っている。
即座に支給品の耳栓を嵌めていた揚羽は、足元すぐに拡声器を放り出し一目散へとかけた。
少年が未だに耳を押さえながら蹲っていることを確認してから、揚羽は風のように駆け出した。
そう、今はこんなことをやっている場合ではないのだ。
あの場所に居た更紗も同じことだ。
殺し合いをさせるというのならば、それを覆すまで。
あの場所に居た更紗も同じことだ。
殺し合いをさせるというのならば、それを覆すまで。
そうだ、更紗ならば。
きっとこの場でも皆を先導し、行くべき道を照らしてくれる。
きっとこの場でも皆を先導し、行くべき道を照らしてくれる。
だから、なんとしてでも更紗と合流しなければならない。
更紗はこんな場所で死ぬべき人間ではないのだから。
更紗はこんな場所で死ぬべき人間ではないのだから。
揚羽は走る、己が定めた「命をかけられるただ一人の女性」を求めて。
その胸に、たった一つだけの疑問。
あの部屋に死んだはずの四道が居たことを、少しだけ思いながら。
あの部屋に死んだはずの四道が居たことを、少しだけ思いながら。
揚羽は走る。
苛々する。自分のふがいなさに苛々する。
武器が扱いなれていないということもあった。
流星錘があればあのような男一撃で仕留めることが出来ただろう。
自分が飛ばしたこの刃物を、まさか投げ返されるとは思いもしなかった。
その隙に、奴はけたたましい音を出す物を捨てて逃げていった。
平衡感覚すら奪いかねないほどの轟音が一瞬にして俺の耳へと入り、迂闊にも砂漠に倒れ伏してしまった。
轟音を耳に入れないように、両手で耳を塞ぎながら音を出している物へ近づいた。
起き上がろうとするが、砂漠の砂は上手いこと体を起こしてくれず。
結局、手を耳から離さないように這って進むこととなった。
武器が扱いなれていないということもあった。
流星錘があればあのような男一撃で仕留めることが出来ただろう。
自分が飛ばしたこの刃物を、まさか投げ返されるとは思いもしなかった。
その隙に、奴はけたたましい音を出す物を捨てて逃げていった。
平衡感覚すら奪いかねないほどの轟音が一瞬にして俺の耳へと入り、迂闊にも砂漠に倒れ伏してしまった。
轟音を耳に入れないように、両手で耳を塞ぎながら音を出している物へ近づいた。
起き上がろうとするが、砂漠の砂は上手いこと体を起こしてくれず。
結局、手を耳から離さないように這って進むこととなった。
やっとの思いで物へと迫ったもの、音の止め方が分からない。
両手さえ使えれば叩き壊すことが出来るのだが、耳から手を離すことは出来ない。
よって、全身を使って体の向きを百八十度回転させ、足で蹴り続けることにした。
何度もそのものに対し、砕くように踵を落とす。
一回蹴るごとに、耳と指の隙間から入り込んでくる音が徐々に小さくなる。
何度か蹴りつけたとき、それは完璧に沈黙した。
両手さえ使えれば叩き壊すことが出来るのだが、耳から手を離すことは出来ない。
よって、全身を使って体の向きを百八十度回転させ、足で蹴り続けることにした。
何度もそのものに対し、砕くように踵を落とす。
一回蹴るごとに、耳と指の隙間から入り込んでくる音が徐々に小さくなる。
何度か蹴りつけたとき、それは完璧に沈黙した。
ようやく自由になった両手を使い、ゆっくりと起き上がり辺りを確認する。
先ほどまで戦っていた男は、当然いない。
何を人一人にココまで苦戦しているのだろうか。
こんなことでは唯様を守るどころの話ではない。
だが、ここで立ち止まっているわけにも行かないのだ。
先ほどまで戦っていた男は、当然いない。
何を人一人にココまで苦戦しているのだろうか。
こんなことでは唯様を守るどころの話ではない。
だが、ここで立ち止まっているわけにも行かないのだ。
とはいえ、この音を出すものに対して少し力を使いすぎた。
少しだけ、この砂の上で休むとしよう。
少しだけ、この砂の上で休むとしよう。
「唯様……唯様はこの俺が、絶対に守って見せます」
照りつける太陽に、俺は誓った。
【G-4/北西部砂漠/朝】
【揚羽@BASARA】
[状態]:疲労(小)
[装備]:十手、耳栓
[道具]:基本支給品
[思考]
基本:まずは状況を見極める。
1:更紗と合流、無駄な労力は使わない。
2:朱理、浅葱は保留
3:なぜ四道が……?
[備考]
※参戦時期は受け取った太郎の遺書を読んだ以降です。
【揚羽@BASARA】
[状態]:疲労(小)
[装備]:十手、耳栓
[道具]:基本支給品
[思考]
基本:まずは状況を見極める。
1:更紗と合流、無駄な労力は使わない。
2:朱理、浅葱は保留
3:なぜ四道が……?
[備考]
※参戦時期は受け取った太郎の遺書を読んだ以降です。
【角宿@ふしぎ遊戯】
[状態]:疲労(大)、耳鳴り、苛立ち
[装備]:スペツナズナイフ(残り10本)
[道具]:基本支給品、不明支給品(0~2)、スペツナズナイフの柄(2本)
[思考]
基本:唯を最後まで守るために、亢宿以外皆殺し。
1:休息を取る
2:扱いやすい武器が欲しい。
3:朱雀の巫女、鬼宿は最優先で殺す。
[備考]
※参戦時期は氏宿を殺害した以降です
※この殺し合いを心宿が自分に課した試練だと思っています
[状態]:疲労(大)、耳鳴り、苛立ち
[装備]:スペツナズナイフ(残り10本)
[道具]:基本支給品、不明支給品(0~2)、スペツナズナイフの柄(2本)
[思考]
基本:唯を最後まで守るために、亢宿以外皆殺し。
1:休息を取る
2:扱いやすい武器が欲しい。
3:朱雀の巫女、鬼宿は最優先で殺す。
[備考]
※参戦時期は氏宿を殺害した以降です
※この殺し合いを心宿が自分に課した試練だと思っています
※G-4北西部を中心にハウリング音が鳴り響きました。 一エリアほどなら届いていると思われます。
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