ワールドカップとは?
ワールドカップとは、例年は10月-2月に合計6回、
オリンピックのあるシーズンは9-11月に合計4回、世界各地で行われる大会です。
それぞれの大会ごとに、順位に応じたポイントが各選手に与えられて
全てのワールドカップが終了した段階で、そのポイントが高い順にランクが付きます。
これが「ワールドカップランク」であり、その年の世界ランキングの役目を果たしています。
今季はオリンピックシーズンなので、ワールドカップは五輪のための調整という意味合いを持ちます。
よって、どれぐらい本気で臨んでいるかは人それぞれ、という側面はありますが
やはり、最も直近の世界大会であることを考えると、本番の結果を占う上で大いに参考になるはずです。
それでは、今季のワールドカップ4戦の結果を見ていきましょう。
男子
これまでの常識に囚われてる身からすると、とりあえずパッと見で驚くのは、「韓国選手の少なさ」ですね。
最強国、どうした!?という感じ。まあオリンピック本番に調子を合わせてくるのが上手い国ではあるんですが
それでもこの結果を見る限り、もはや韓国が独壇場という時代は終わったのだと思います。
全体的に見ると、カナダのチャールズ・ハメリンと、ロシアのヴィクトール・アン(元韓国代表アン・ヒョンス)が
どの距離でも中心選手でしたね。ハメリンは29歳、アンは28歳。ベテランながら、ここにきてさらに成長しているようです。
ハメリンは長距離が苦手、アンは短距離が苦手、なんてイメージもありましたが、それすら改めなければいけないのかも。
五輪本番も、この2人を中心に回っていくのでしょうか。
その他個人的注目は、相変わらず長距離では強い韓国勢のイ・ハンビンやノ・ジンキュ、
中国まだ19歳の武大靖、31歳にして五輪初出場の地元ロシアのウラジミール・グリゴレフ
前回強さを見せたアメリカの23歳J.R.セルスキー、自国史上初のショートトラックのメダル獲得を目指す
フランスの28歳ティボー・フォーコネやオランダの24歳シンキー・クネフトなどですかね。
日本勢はエースの坂爪亮介選手が第1戦1500mで8位(この大会で怪我をして以降のW杯は欠場)
坂下里士選手が第2戦500mで5位、高御堂雄三選手が第1回1500mで4位、1000mで7位という成績をおさめました。
女子
うわー。500mは中国ばっかり!1000m,1500mは韓国ばっかり!これは極端だ。
バンクーバーでは全距離を中国が制したものの、その状況は長くは続かなかった様子。
五輪でも1000m,1500mは韓国が他を圧倒すると予想できるでしょう。史上初の表彰台独占もあるか?
しかも、シム・ソクヒは17歳、キム・アランは18歳です。どんだけ将来安泰なんですかw
ただ、前回の1500m金メダリストの中国の周洋も、あの強さを本番までに取り戻せば、また金メダルをかっさらうかもしれません。
あの前回大会の圧勝を見てしまうと、今回も期待せずにはいられません。
500mは相変わらず絶対王者・王濛が強いですね。前人未到のオリンピック3連覇を期待したいところ。
しかし、同じ中国の范可欣や、バンクーバーで銀・銅メダルのマリアナ・サンジュレー、アリアナ・フォンタナも、着々と
その差を詰めてきていると言えるでしょう。
日本勢は伊藤亜由子選手が第2戦で1000m7位に入りましたが、他に8位以上はなしと
やや寂しい結果となりました。ぜひ本番では挽回を!
リレー
リレーに関しては、8チームしか出れないオリンピックの枠争いが熾烈でした。
第3戦と第4戦の結果のポイントのみを合計して、開催国ロシアを除いた上位7チームが五輪に出場します。
リレーの出場権を得た国は、代表として通常3選手のところを5選手派遣することができます。
それではまず、男子5000mリレーの国別のW杯の結果を見てみましょう。
※五輪ポイントは、第3戦と第4戦の結果のポイントの合計
前回のバンクーバーでは、カナダ・韓国・アメリカ・中国による一歩も引かない熾烈な決勝が名勝負を生みました。
その4強国のうち、今季は中国・韓国の力は陰り気味。もしこのまま調子が上がらないようだと
五輪では予選落ちもあり得るかもしれません(特に中国は、むしろ予選落ち濃厚!?)。
一方、カナダ・アメリカはメンバーも粒ぞろいで、今季のW杯は2回ずつ優勝を分け合いました。
この2チームが基本的には金メダル争いの主役となるのでしょうか。これまでの経験から言ってもカナダが本命でしょうね。
ヨーロッパ勢は、前回出場のイギリス、ドイツ、フランスが揃って落選。
欧州最強国イタリアも出場は決めたものの、各選手の個人種目の成績を見ると凋落は否めません。
代わってオランダと、ソチ五輪開催国・ロシア、前回は出場しなかった2チームがここ数年急速に伸びてきました。
メンバーを見ても強い選手が揃っており、納得の躍進です。
アジアは先述のように中韓の調子が上がらない中、日本もエース・坂爪選手の故障離脱もあって奮わずに2大会連続で落選。
一方、最近徐々に伸びてきている、とはいえまだ五輪は遠いと思われたカザフスタンがサプライズで滑り込んできました。
いやー、まとめますと、今年の5000mリレーは予選から読めません!(笑)
バンクーバーの時は、まあ予選は4強国が普通に抜けるだろうな、という予想がつきましたが
今年はイタリアとカザフスタンを除く6チームがかなり横一線に近く見えます。
W杯第4戦も4チーム全部互角で最後まで分からない超熱戦でした。
一体どこが決勝に進むのか。そして、どこが金メダルを取るのか。ワクワクです。
続いて女子3000mリレー。こちらは去年の世界選手権で日本が銅メダルを獲っており
ソチ五輪のショートトラックでも最も日本にメダルの可能性があると言われている種目です。
前回のバンクーバーでは、中国韓国の一騎打ち、離れてカナダ、さらに離れてアメリカ、という構図でした。
今大会のサプライズは、まさに前回の銅メダルチーム・アメリカの落選です。
確かに今のアメリカ女子のメンバーは小粒なのは否めないですが、それでも五輪出場は果たすものと思われていました。
しかし、第4戦で予選で失格となって順位が付かず、ポイントはゼロ。この結果、まさかの落選となりました。
さて、W杯の結果を見ると、なんと全ての大会で決勝の4チームのメンツが同じです。
韓国、中国、イタリア、カナダ。ソチ五輪本番でも、この4チームの優位は揺るがないでしょうね。
まあ普通に考えれば、韓国と中国の金メダル争い、イタリアとカナダの銅メダル争いといったところ。
男子に比べてこちらは混戦模様とは言えません。日本、ロシア、オランダは好調なら銅メダル争いに首を突っ込めるかというところ。
その日本も今季のW杯は期待より苦しんだと言えるでしょう。一度も決勝に進めなかったのは予想外のはず。
とはいえ、
こういう記事を読むと、期待もしたくなります。
ぜひイタリアやカナダに競り勝ってのメダル獲得、見てみたいですね!
2013世界選手権では、イタリアを破って決勝進出し、メダルを獲得したのですから!
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最終更新:2014年01月27日 18:43