-組織



まず、私が考える理想の組織について
  • クリエイティブな融合が生まれやすい組織
  • 階層の少ない組織(政治的な調整が極力ない環境)
  • 構成人数(組織規模)は30人以下(統制が取れつつ集団的利点が生まれる最小単位)
  • 破壊と創造のスタンス(古いものを大事にしつつも、いつでもそれを捨てられる覚悟)
  • シンプルなフォーカス(解釈の余地のない迷いなき方向性)
  • 使命感(最悪な状態を乗り越えられる最後の希望)
  • リスクの取れるリーダー


シンプルなフォーカスの重要性

組織には「シンプルなフォーカス(解釈の余地のない迷いなき方向性)」が絶対必要です。
私が組織に所属する経験から、トップがこれを十分にできていない場合、
組織の中の小さな単位で方針がブレて、組織内対立が起こりやすくなります。※
「あれもこれも重要」と解釈できるような曖昧な方針では、
役割別に整えられた小さな単位(セクター)別に
その役割に応じた解釈を持ちますから、当然矛盾が起こります。
例えば、一方では「利益拡大、そのためには必要な投資を」と考えなければいけないセクターと
「コストカットでスリムな組織を」と考えなければいけないセクターがあるとします。
そうすると、「どういう時に投資を行い、どういう時にコストカットするのか」の判断ポイントが明確でないと
当然セクター同士で意見対立が起こります。ミッションが異なるわけですから。
セクター同士で意見が対立し、その調整に余計な時間がかかるのです。
そして結局、その曖昧な部分の決着をつけられるのは、基本的にトップ層になります。
仮にセクター間で結論がついたとしても、どちらの意見も踏まえた中庸的な結論にならざるを得ず、
今ひとつパッとしない曖昧な内容の結論となり、結果、マーケットから見たら
「なんでこんな中途半端な製品・サービスを出したの?」というような成果となります。
※とは言っても、なかなか何かにフォーカスするのは難しいことです。
 何かを捨てなければいけないし、その決定は創業者でもない限り、個人の一存ではできませんので。


リスクの取れるリーダー

組織での立場が上になればなるほど、意思決定の力を持つことになります。
それと同時に、リスクのある決断ができなくなりがちです。
本来であれば、意思決定の力が強くなればなるほど、
リスクのある決断が取れる力を持つはずですが、
そのリスクに対する責任も伴うため、
逆に決断ができなくなります。
力を持ちながらにして、力を活かせない。
リターンを得るためには当然リスクを伴うので
勇気ある決断ができるリーダーが必要です。


経験に乏しくはありますが、
大企業に所属している経験、ベンチャーを起業した経験、
両方の世界を多少見ている経験から、
今後も少しでも理想のイメージを追求したいと思い、
時間のある時になど、更新していきます。


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2013.8
最終更新:2013年10月02日 23:19