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  • 真贋バトルロワイヤル
  • Brave Souls ─ガールズリミックス─

真贋バトルロワイヤル

Brave Souls ─ガールズリミックス─

最終更新:2025年01月08日 19:36

匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集
◆


「あれ……?」

はるかと千佳、そして自分自身の手当てを終え一息ついた頃。
物音が聞こえたような気がして、果穂は周囲へと目をやる。
変わった所は何も無い。
ベッドの上には衣服を元の位置に戻し、包帯が巻かれた二人の少女。
傷の手当てを行っている間、一度も目を覚まさなかった。
それだけ疲労が大きいのなら、無理に起こす必要もあるまいとこちらから目覚めを促さずにいる。
彼女達でないということは、校舎内を調べに出た仲間だろうか。

(チェイスさん……?)

何となく、不安を感じそっと保健室の外に出る。
雑談に花を咲かせる女子生徒も、移動先の教室へ急ぐ男子生徒も、目敏く見付け注意する教師もいない。
誰に見られることもない張り紙がずらっと並んでいるだけの、いっそ気味が悪い程の静けさ。
太陽が照らす時間帯にも関わらず、まるでホラー映画のような雰囲気があった。

嫌なものを感じる静寂は、唐突に響いたクラクションで破られた。

「ひゃっ!?と、トレーラーさん…?」

突然で驚きはしたが、音の正体は果穂も知っている存在。
保健室を出る前、念の為にとチェイスが自分達の傍へ付かせたトレーラー砲だ。
シフトカーの例に漏れず自律行動を行い、音を発して果穂の周りをグルグル走る。
悪ふざけでこのような真似に出たのではない。

「もしかして……」

バっと振り向くと今の今までいなかった者が瞳に映り込んだ。
その男の顔を忘れてはいない。
既に一度会っており、向こうも果穂の顔は覚えているだろう。
尤も友好的な相手とは間違っても言えない。
チェイスは勿論、先の戦闘で共に戦ったリュージやロロとも違う。

「お前…あの時のガキか」

蛇柄の衣服を着こなし、薄っすら浮かべた笑みは肉食獣のように凶悪そのもの。
忘れる筈も無い。
一番最初に自分と出会い、殺そうとした危険人物が立っていた。


◆


話は数時間前に遡る。
殺し合いが本格的に開始し、最初の獲物にまんまと逃げられた後。
租界エリアで浅倉は休める場所を探していた。
怪物染みた凶暴性の浅倉と言えども、肉体はあくまで普通の人間。
動き続ければ疲労が溜まるし腹も減る。
故に万全へ近付ける為にも手頃な休憩場所を求めたのだが、知った事かと襲い掛かる者達の相手を強いらる羽目になった。

「アアアアアアアアアアアッ!!」

獣染みた雄叫びと共にドラグセイバーを振り下ろす。
激しい殴打の嵐を受け虫の息となっていた所へ、渾身の一撃を食らってはもう手遅れ。
悲鳴も出せずに爆散し、先に逝ったミラーモンスター達と同じ所へ旅立った。

それなりの数は揃っていたが、ミラーモンスターの相手など元の世界での日常と何ら変わりない。
苦戦する場面も無く、あっという間に全滅。
虫の居所の悪い浅倉を襲ったのは不運としか言いようがなく、凄惨な暴力の標的に選ばれた。

「チッ、もう終わりか……」

イライラさせやがると吐き捨て変身を解除。
疲れているとはいえ、レンに逃げられた苛立ちの解消にはなるだろうと応戦。
結果は余り効果があったとは言えず、歯応えの無さに却ってストレスが溜まるばかり。
無駄に時間と体力を削られただけ、とも言い切れないが。

「何だこりゃ?」

モンスターの死体があった場所に転がる奇妙な物体に眉を顰める。
NPCを倒した際、一定の確率で入手可能なドロップアイテムだ。
ご丁寧に説明書まで落ちており、軽く流し読みし小さく鼻を鳴らす。
役に立つか立たないかと聞かれれば、間違いなく後者。
拾っておいて損はなく手を伸ばし、

周囲一帯に激しい揺れが起こった。

「っ!」

地震かと身構えるも違う。
自然現象ではない、弾かれたように顔を上げ、見た。
遠くの方に聳え立つ城らしき建造物が、砂のように崩れ去るのを。

異変は城の崩壊だけに留まらない。
破壊の音が徐々に近付き、やがて浅倉のすぐ傍までやって来た。
光が空気を焼き、怖気の走る闇が家々を喰らい尽くす。
子供が気まぐれにミニチュアを踏み付けるかの如き勢いで、租界エリアに破壊が巻き起こる。

「こいつは…!」

誰がやっているのかは分からなくとも、闘争を求める本能が理解する。
これは祭りだ。
ライダーやミラーモンスターなど目ではない程の化け物共が、自分を差し置いて祭りを楽しんでいる。
自然と頬が吊り上がり、体中の血が滾り出す。
感じていた肉体的な疲れすら、どうでもいいと思えるくらいの高揚感。
ド派手なパフォーマンスを見せ付けられて、大人しくなどしていられなかった。

尤も、破壊の原因である二人の参加者。
神と魔女が意識を割くのはお互いのみ、浅倉の存在など眼中にない。

「チッ…!」

浅倉を取り囲む建造物が纏めて吹き飛び、瓦礫が豪雨となって降り掛かる。
再度デッキを取り出し変身している余裕は無い。
かといってこのままコンクリートに埋もれ、誰にも知られず脱落など真っ平御免。
頭であれこれと考え込むより早く、手に入れたばかりの道具を使用。
掲げた一枚のカードが光を発し、直後瓦礫が覆い被さった。

辺りを見回すとさっきまでは無かった筈の施設があった。
崩壊した建造物群は影も形も見当たらない。
握り締めたカードが自分の命を救った、そう理解しても浅倉が浮かべるのは不機嫌な表情。
逃走には成功したものの、肝心の祭りからは遠ざかったらしい。
ホットラインで現在位置を確認すれば、今から行っても到底間に合う距離ではない。
レンに逃げられた時といい、どうにも上手くいかずイライラが募る。

とはいえ、休める場所が見付かったのについては文句もない。
青春の学び舎には相応しくない脱獄犯だろうと、殺し合いでは等しく受け入れる。

中に入り、浅倉が真っ先に向かったのは購買部。
主催者が気を利かせたのか、無人であるが商品は置かれていた。
犯罪者に金銭を支払わない罪悪感など微塵も無く、片っ端から手に取り開封。
惣菜パンやスナック菓子を次々に食らい、ジュース数本をがぶ飲み。
腹を満たす為なら野良犬や泥でも胃に流し込むが、普通の食事にありつけるならそれに越した事はない。
平らげ満足がいくと、残った商品をリュックサックに放り込む。
これで移動先でも食料には一先ず暫くは困らない。

空腹を凌げば適当な教室に行き、椅子に腰掛け目を瞑る。
食事と睡眠は疲労回復の基本だ。
連戦の疲れも影響しすぐ眠りに落ち、その様子をガラス越しに契約モンスターが睨む。
アドベントカードさえなければ、すぐにでも腹の底へ真っ逆様になっただろう。

「くぁ……」

数時間後、欠伸と共に目を覚まし軽く肩を解す。
疲労全てが抜けてはいないが、幾分か楽にはなった。
後は肝心の獲物を見付けてイライラを消し去るのみ。
自分が寝ている間にこの場所を訪れた者がいるかもしれず、中を探し回ること数分。
通りが掛った部屋から見覚えのある少女が現れた。

「あなたは……」
「何だ、いるのはお前だけか?」

分かり易く顔を強張らせた少女の傍に、紫の服の男は不在。
死んだのか別行動中か、どちらにせよつまらない。
あの男なら戦うのに丁度良い相手なのだが。
またしても苛立ちが湧き上がり、しかし代わりなら目の前に突っ立っている。

「おい、死にたくないなら俺と戦え」

腰のベルトを指差し短く告げる。
カードデッキとは違うがライダーに変身可能ならば、自分の相手は多少務まるだろう。
ビクリと震えたのは意に介さず、問答無用でデッキを取り出す。
反射物はそこら中にあり、一々探し回る必要も無かった。

「変身!」

デッキを翳しバックルが出現、慣れた手付きで装填すれば変身は一瞬で完了。
鏡像が重なり合い、赤龍を従える真紅の騎士の鎧を纏う。

気怠そうに首を回す龍騎へ、果穂も逃げられないのを悟った。
バイザー越しの赤いレンズが射抜き、早く変身しろと急かす。
凍り付いたままでいれば痺れを切らし、生身だろうと構わず痛め付けるに違いない。
他人を悪く言いたく無いけれど、そういう人だとは最初の出会いで嫌と言う程に分かった。

(あたしが、戦わないと……!)

本音を言うなら勿論恐い。
チェイスの助けも借りられず、自分一人で危険な男と戦う。
大好きな特撮番組を見るのとは全く違う、命の懸かった本物の戦いだ。
殺し合いではもう何度も経験してるけれど、恐怖は未だに無くならなかった。

それでも自分が戦わなければ、きっとこの人ははるかと千佳まで傷付けようとする。
眠りに落ちた二人を今守れるのは自分しかいない。
そう思ったら手は自然とレイズバックルに伸び、ドライバーに叩き込んだ。

『SET』

緊張を少しでも和らげるように深く息を吐く。
迷っていては自分も、大切な仲間も全員殺されてしまう。
善が敗北し悪が一人笑う、血濡れたバッドエンドは望んでいない。
脳裏に浮かんだ最悪の光景は、隣で聞こえたエンジン音に掻き消される。
ライトをチカチカと点灯させ、言葉が無くてもトレーラー砲が何を伝えたいのかは分かった。
仮面ライダードライブと共に戦場を駆けた一台として、果穂と共に戦う気だ。

「ありがとうございますトレーラーさん!トレーラーさんが一緒なら、きっと大丈夫ですっ!」

心強い味方の存在に感謝し、瞳に力強さが宿る。
恐怖は消えずとも迷いは最早欠片程も無い。

「変身っ!」

『BEAT』

猫を思わせる仮面を被り、上半身には装甲を纏う。
ナーゴの変身を見届け、待ちくたびれたとばかりに龍騎は笑いを零す。
散々闘争の機会を取り上げられ、いい加減我慢の限界だ。
誰が何と言おうと止まる気はない。

『READY FIGHT』

ライダーバトルとデザイアグランプリ。
願いを懸けた異なる戦いの参加者が、異界の地で激突。
真っ先に動いたの龍騎、握り拳を作り顔面狙いで殴り付ける。
相手がまだ小学生の少女だろうと関係無い、ライダーになった時点で己のイライラを晴らす対象なのだから。

対するナーゴは真っ向から迎え撃つのではなく、回避に動いた。
強化されたライダーの能力を以てすれば、向かって来る拳をハッキリ捉えるのも難しくはない。
無慈悲な暴力の標的に選ばれ緊張感が増すも、これまでの戦いが冷静な判断力を齎す。
何も出来ずに棒立ちでいたって事態は悪くなるだけ。
全身を大きく捩って躱し、動きを止めずにガラス窓へ体当たり。
破片が体中を切り付けるも無問題、装甲とボディースーツの恩恵で傷一つ付かなかった。

ナーゴが真っ先に優先しなければならないのは、保健室から龍騎を遠ざけること。
自分達の戦いにはるか達を巻き込み、いらぬ負傷をさせる訳にはいかない。
龍騎がこちらへ視線を寄越すのを確認し、背を向け駆け出す。

「あたしはこっちですよ!」

追い掛けてみろと安易に伝えれば、向こうもその通りにする筈。
戦いたがっている龍騎なら、安い挑発と分かっても切り捨てられまい。
俊敏なナーゴの機能を駆使し疾走、保健室からはあっという間に遠ざかる。
後は龍騎本人をどうにかするだけ。

「っ!?」

チラと振り返った時、龍騎の姿はどこにも見えない。
変わりに近くのガラスから、赤い影が飛び出して来た。
反応が遅れるナーゴ目掛け拳が飛ぶ。
命中を確信するも、龍騎が感じた手応えは殴り飛ばしたのとは別物。

「チッ……」

自らの頑強な車体を盾にし、トレーラー砲がナーゴを守った。
零れた舌打ちは、けたたましく響くクラクションに掻き消される。
ミラーワールドを使い追い掛け、不意打ちで殴り付けたが結果は失敗だ。
己を盾代わりにしただけではない、運転席部分からレーザーを発射。
以前は敵同士だった魔進チェイサーをも怯ませた威力だが、当たらなければ無意味。

「邪魔だ!」

左腕のガントレットを叩き付け、トレーラー砲を殴り飛ばす。
召喚機として備わった箇所であるも、強度の高さ故にこういった使い方もある。
悲鳴のようなエンジン音を聞き流して、素早くカードを引き抜く。
元々変身する姿でなくとも、神崎士郎のライダーシステムなら慣れた動作だ。

『SWORD VENT』

青龍刀タイプの武器、ドラグセイバーを掴むや否や接近。
型も何も無い荒々しい一撃へ、無手で迎え撃つのは些か無謀。
幸いにして変身と同時に得物は手元に出現済み。
拡張武装、ビートアックスで刃を受け止める。

「う……」

曲を掻き鳴らすのみならず、斬撃武器としての性能も持つ。
ドラグセイバーを真正面から防ぐのは問題無いが、拮抗を保つのは難しい。
両腕に掛かる重さへ、ほんの僅かでも気を抜けば簡単に押し負けるだろうと確信。
今こうして防御しているだけでも、骨がへし折れそうだった。

互いの変身後のスペック差に加え、成人男性と女子小学生ではどうあっても力では勝てない。
そして膠着状態を長々と維持するのは、龍騎にとっても望む所に非ず。
腹部へ蹴りを入れ、呻き後退したナーゴへ追い打ちを掛ける。
させじと阻むはトレーラー砲、レーザーを連射し龍騎の足を強引に止めた。

『METAL THUNDER』

仲間の援護に感謝しつつ、ビートアックスを操作。
弦を鳴らし雷を振らせるも、龍騎は数時間前に戦った頭領ジャマト以上に手強い相手だ。
前方へと飛び込むようにして地面を転がり、雷を回避しながらナーゴへ距離を詰める。
背後からトレーラー砲が阻止に動くが、その程度は予想の範囲内。

『GUARD VENT』

赤龍の腹部を模した盾、ドラグシールドを両肩に装備。
レーザーは悉く盾に阻まれ、龍騎の動きを微塵も止めることが叶わない。
間近へ迫りつつある赤い騎士に、弦を鳴らすのは間に合わないと理解。
咄嗟の判断で得物を翳すも、龍騎の剣はナーゴの抵抗をも上回る速さ。
次第に防ぎ切れなくなり、とうとう刃はすり抜けた

「うあ…っ!」

胸部を龍の尾が切り上げ、両者の視界を火花が覆う。
装甲がダメージを最小限に抑え即死を防ぐも、一撃で死なないのは龍騎とて分かっている。
だからこれだけで終わらせはしない。
二度三度と続けて剣を振るい、辺りへ散る火花は激しさを増す。
地面を転がり倒れてもまだ続く。
腹部へ足を乗せ体重を掛ければ、靴底から痛みを訴える声がより大きなものとなった。

「あぐ……や、やめてくださ……げほっ!?」

何を言われようと止めるつもりはない。
イライラを晴らすように腹部を蹴り上げる。
爪先がボディースーツ越しに捻じ込まれ、痛みと吐き気が同時に襲い掛かった。

「お前といいあのガキといい、弱過ぎて余計にイライラする……」

救出へ動いたトレーラー砲へ盾を投擲し弾き飛ばす。
助けを期待できなくなったナーゴの片腕を踏み付け、ビートアックスに伸ばし掛けた手を止める。
本当に骨が砕けそうな痛みに悲鳴が上がるも、聞き入れるような罪悪感は無い。
つまらなそうに鼻を鳴らし、頭部目掛け剣を振り下ろした。

「メラ!」

寸前で聞こえたのは幼い少女の声。
同じタイミングで龍騎を火の粉が襲い、仮面の上から熱を感じる。
火炎で攻撃するカードを持っているが自分じゃない。
鬱陶し気に振り払うも意識が逸れたタイミングで、邪魔をする者が更に現れた。

「てやあああああああああっ!!」

またもや聞き覚えの無い声に振り向けば、光輝く得物が勢い良く振り被られた。
ドラグセイバーで迎え撃つも、今度は敵が一手早い。
傷こそ負わずとも後退させられ、ジロリと今しがたの乱入者を睨み付ける。
ピンク色の衣装を纏った、なれどレンとは似ても似つかない少女。
ナーゴを背に庇い、その後ろではこれまた見知らぬ少女が駆け寄るのが見えた。

「果穂ちゃん!大丈夫!?」
「うぅ……千佳ちゃん……?はる…マジアマゼンタさんも……」
「遅くなってごめん!今治すから!」

龍騎に警戒を払いながらも、得意の回復魔法を発動。
痛みが和らぎ、何とも言えなこそばゆさが包み込む。

目を覚ました時、はるかも千佳もすぐに状況を理解出来なかった。
見知らぬ部屋のベッドに寝かされ、傍らには殺し合いが始まって間もない頃に出会った仲間の姿。
隕石が振る地獄から脱出出来たのだろうか。
はるかに至っては自分が斬られて以降、何があったのかを知らない状況。
ただ痛みこそあれど死は遠ざけられた己の体と、瞳を潤ませ安堵する千佳に心配を掛けさせたとは理解。
「ごめんね」と言いながら抱き合ったのも束の間、外から争い合う音が聞こえた。
千佳からも一緒に逃げた筈の果穂がいないと言われ、もしやと思い急行。
駆け付けた先でナーゴが痛め付けられるのを目にした時、迷わず介入に出たのだった。

「どうしてこんなことするの!?」

槍を構え問い掛ける瞳には、明確な怒りが宿っている。
普段は温厚なはるかと言えども、大切な仲間を傷付けられ笑って済ませられない。
マジアマゼンタへの変身はとっくに済んでいる、返答次第では再度斬り掛かるのに躊躇は無し。

「殺し合いってのはそういうもんだろ?」

何を馬鹿なとでも言うような態度が答え。
瞬間、マジアマゼンタとしての意識が龍騎を倒す方向へと即座にシフト。
果穂を殺そうとしておきながら悪びれもしない様子を見るに、言葉でどうこう出来る相手でないのは明白。
ヒーローらしい外見だろうと、アルカイザーとは似ても似つかない悪人だ。
ノワルやギラ程の絶大な力の持ち主でなくとも、放って置ける相手に非ず。
他の仲間達がどうなったのかは非常に気になるが、今は詳しく聞ける状況でも無い。

「ノコノコ顔を出したんなら、お前も俺の相手をしろ!」

有無を言わさずに斬り掛かった龍騎へ、マジアマゼンタも己の得物を豪快に叩き付ける。
魔力で生成した槍はライダーの装備とも打ち合える強度だ。
リーチの差と持ち前の素早さを活かして突きを放つ。
対する龍騎もまた、武器を用いた殺し合いはライダーバトルでは最早お馴染みの光景。
雑に見えてその実的確に捌き、一撃だろうと受け入れない。

「二人共ありがとうございます…!もう動いても大丈夫なんですか…?」
「うん!ぐっすり眠ったから、すっかり元気だよ!」

本当はまだ体が重く、疲労が残っている。
けれど気を失った時に比べればマシ、何より果穂へ暗い顔をさせたくはない。
普段通りの、ラブリーチカとしての笑みを見せ杖を握り締める。
皆が戦っているのに、自分だけ休んではいられない。
サポートすべく呪文を唱えようとし、ナーゴもまたビートアックスへ手を掛けた。

だが少女達の様子に龍騎も次の手に出る。
千佳はともかく、ナーゴが演奏による支援を行う気なのは察しが付く。
また無駄にストレスを溜めさせられるのは御免だ、槍を弾き流れる動作でカードを引き抜く。

『AD VENT』

熱の籠らぬ電子音声に応え、龍騎の契約モンスターがミラーワールドから出現。
ガラス窓を通って巨大な赤龍、ドラグレッダーがナーゴを襲う。
本来の契約者と違って友好的なものを何一つ抱けぬ男であれど、アドベントカードがある限りは命令に従う他ない。
たとえそれが、少女を殺すという元の主が決して望まぬ命令であってもだ。

「きゃっ…!」
「あ、果穂ちゃん!」
「だ、大丈夫です…!トレーラーさん!千佳ちゃんをお願いします…!」

演奏を中断し回避したお陰で、牙の餌食にはならずに澄んだ。
慌てて駆け寄ろうとする千佳を制し、起き上がったトレーラー砲に彼女を任せる。
変身しているのもあってか、襲う優先度は自分の方が上らしい。
巨体を揺らして尾を叩き付けられ、大きく跳んでどうにかやり過ごす。

「ピオリム…!」

トレーラー砲の誘導で距離を取りつつ、千佳も呪文を唱えて支援。
敏捷性を強化し幾らかは余裕が生まれるも、決して油断は出来ないのが此度の敵。
ドラグレッダーの巨体から繰り出す威力は、変身していても直撃すれば大ダメージは確実。
元々スピードに優れたナーゴだからこそ、変身者が一般人の果穂でも危うい所で躱せていた。
マジアマゼンタも同様に、呪文の恩恵を受けはしたが焦りも加速。
果穂達がドラグレッダーに襲われているのはこっちにも確認出来た。
助けに行きたいが龍騎が素通りさせてくれない。

仲間達や宿敵のように、真化を未だ使えない以上打開策はない。
己の不甲斐なさに唇を噛み、ふと思い出すのは支給されたアイテム。
一番の武器であるトランスアイテムがある上、使いこなせるかどうかも分からず仕舞ったままにしていた。
だが腐らせておくよりは少しでも状況を変える為に、ここらで取り出すべきじゃあないか。

「やあっ!」

決断したなら即実行に移すまで。
横薙ぎに槍を振り回し、龍騎を僅かにでも怯ませる。
得られた猶予は多くない、リュックサックから急ぎ目当ての物を取り出す。

手にしたのは槍、但し魔力で生成した自身の得物とは違う。
形状は細く全体が黒に染まっており、ハート型の自分のとは全く別。
天を突き刺す得物を握り締め、改めて構え直す。

「お願い、力を貸して!」

願いに応えるように、マジアマゼンタの頭へ流れ込む複数の術技。
ソーディアンや日輪刀と同じソードスキルの一種だ。
槍の本来の使い手と同じ力が、装備する事で使用可能となる。
豊富過ぎて逆に使いこなせるかどうか不安という、ディムロスを持った堀北鈴音と同じ感想が無い訳ではないが。
浮かんだ弱気な思いを捻じ伏せ、いざ技を放たんとし――

「……って、なにこの恰好!?」

いやに体がスースーする違和感へ視線を落とせば、嫌な予感は的中。
服装がトレスマジアのコスチュームから一変していた。
基本的に露出を抑えた魔法少女の衣装と違い、腹部も脚も大胆に開放。
胸元の布までパージしており、中学生ながら発育の良い膨らみの谷間が丸見え。
マジアベーゼやレオパルトのように、己の体を見せ付けるかの恰好だった。

「何で!?服まで変わるなんて書いてなかったよ!?」
「マジアマゼンタさんもパワーアップしたんですね!かっこいいです!」
「魔法少女だけじゃなく、違う変身ヒロインになれたんだぁ……」

へそ出しのアイドル衣装も珍しくない果穂と千佳からすれば、羞恥を覚えるような類ではなく。
むしろキラキラとした視線をぶつけられ、逆に胸が痛い。
何故こんな仕様なのか、羂索の趣味かと頭を抱えたくなるも得られた力は本物。
ハート型のシールだけで秘部を隠した時に比べればマシと、内心言い聞かせる間にも龍騎は構わず斬り掛かった。

「天月旋!」

緩い空気は終わりだ、新たに得た力で反撃に出る。
ドラグセイバーが身を切り裂くよりも早く、龍騎の懐へ潜り込む。
頭上から剣が振り下ろされるのは待たず、顎を蹴り上げた。
脳を揺さぶられながら宙へ浮いた標的を追い、マジアマゼンタも回転斬りを繰り出す。
マスク越しに蹴りを受けた為か敵の復帰も迅速、真下からの刃を弾き返す。
両足で華麗に着地、敵をしかと視界に捉える。

「月影刃!」

龍騎の目と鼻の先にマジアマゼンタが現れた。
ライダーの動体視力を以てしても、舌を巻く速度で間合いを詰め攻撃。
突き出された槍へ咄嗟に防御を取るが、加速の勢いを乗せた一撃は重い。
後方へと大きくよろけ隙が生まれたなら、どう動くかは決まったも同然。

「月牙!」

跳躍し龍騎の頭上へ陣取り、垂直に落下。
真上からの蹴りを両肩の盾で防ぎ、力任せに押し返す。
格闘戦に特化した龍騎だからこその荒業だが、マジアマゼンタにはむしろ好都合。
宙へ投げ出された勢いを利用して、一気に仲間の元まで到達。
執拗にナーゴを狙う赤龍へ、これ以上好き勝手はさせない。

「旋月刃!」

リーチを活かした薙ぎ払いが顔面を切り裂く。
出血こそ無いがライダー同様に火花が散り、悲鳴交じりの咆哮を上げる。
巨体であっても脆い部位への攻撃には堪らず、鏡の世界へと逃げて行った。

「いいぜ、ようやく楽しめそうだ……」

不甲斐ない下僕に憤るでもなく、むしろ反撃を受け闘争への期待が高まる。
やはり歯応えがなくてはつまらない、昂る心のままに龍騎も更なる力を解放。

『SURVIVE』

ガントレットから銃形態へ召喚機が変化。
より分厚い装甲を纏い、火炎の如き赤に染まる。
城戸真司の決意の証を踏み躙るように、龍騎サバイブが殺し合いにて二度目の降臨を果たす。

『SWORD VENT』

青龍刀から銃剣タイプの装備、ドラグブレードを手に有無を言わせず突進。
黒槍を振るうマジアマゼンタと真っ向から激突。
言葉は不要、刃を用いた応酬で白黒付ける以外に道はない。
リーチで勝る分、懐に潜り込まれれば取り回しで不利になる。
その点を理解しているが故、マジアマゼンタは一歩足りとも龍騎を進ませない。

(さっきよりも重い…!)

急に姿を変えたかと思えば、感じるプレッシャーも増大。
見掛け倒しでないのは一刃を弾く度に襲う、腕の痺れが確かな証拠。
真化とはまた違う強化形態、味方ならともかく敵が使えば非常に厄介。
しかもエノルミータと違って、本気で殺すつもりの攻撃を仕掛けて来る。

だが戦場に変化を起こしたのは龍騎だけではない。
命を取り合う熱気の加速に引き寄せられ、新たな戦士がエントリーを果たす。

背後からの猛烈な敵意が龍騎の肌を刺し、急遽標的を変更。
黒槍を弾き即座に一回転、振り返りながら刃を放つ。
響くは剣と剣の衝突による甲高い音、バイザー越しに襲撃者の正体を捉えんとする。

が、見えたのは風に靡いた黒髪の残像。
龍騎サバイブですら一瞬見失う速さに、目で追ってるだけでは無理と理解。
二撃目が来るより早く飛び退き、距離を取って次に備えた。

「咄嗟に助太刀に入りましたが……念の為に聞いておきましょう」

セーラー服に日本刀という、奇妙な出で立ちの少女。
彼女もまた目を覚ました直後は、混乱から暫し抜け出せずにいた。
もしや全てが隠世から消える間際に見た、泡沫の幻の出来事だったのかと。
都合の良い逃避は全身を苛む傷と、今尚軋む自身の心が許さない。
罪悪感に絡め取られ、それでもと正しき道で抗った青年。
彼が圧し潰されないよう支えると誓っておきながら、何の助けにもなれなかった無力感。
自身を最も苦しめる感情が、皮肉にも現実を直視させる役目を果たした。

「あなたはこの悪辣極まる殺し合いに――」
「ごちゃごちゃうるせえ!」

自分と共に逃げた『彼女』はどこへ行ったのか。
姿は見当たらず、玩具のような物体が近くで走り回っているだけ。
不安に駆られ捜索に出た所、目に飛び込んだのは平和とは言い難い光景。
仲間を庇いながら槍を振るう少女と、失礼ながら悪意しか感じない真紅の騎士。
この状況でどちらに味方すれば良いかは言うまでもない。

「っ、成程…では遠慮は無用ですね」

質問は切って捨てられ、十全の殺意を乗せた刃が迫り来る。
であれば最早、どう対処すれば良いかは決まったも同然。
写シの効果で体は既に霊体だ、引き上げた身体能力は仮面ライダー相手にも通用する。
IFの道を辿った可奈美の愛刀を手に、刀使が騎士と斬り結ぶ。

この地で戦った相手は誰も彼もが常人を超える膂力の持ち主。
故に此度も軽く見て良い威力では無いと考え、予め八幡力を行使。
判断は正しく、ぶつけた衝撃で細腕に無視できない衝撃を篝は感じた。

両手でしかと握らねば一瞬で剣を落とし兼ねない、なれどそのような初歩的ミスを犯す少女に非ず。
写シを使用中だからとて、受けるダメージは最小限に止めるに限る。
ドラグブレードを御刀が撫で力の行く先を誘導、望まぬ方へと剣が走れば篝が攻撃に移るチャンス。

だがサバイブ形態の龍騎は膂力のみならず、能力全般が大きく強化されている。
生まれた隙を即座に縫い付け、逆に敵へ一撃食らわせるのも容易い。
首を狙った刃に、焦りは微塵も浮かべる事なく数歩後退。
再度自身へ振るわれるまで数秒もない、されど篝には十分過ぎる時間。
軽やかながら刺突剣の如き踏み込みで胸部を突き、龍騎を怯ませた。

「崩蹴月!」

篝だけに押し付けはしない。
マジアマゼンタが放つは回し蹴り、本来の彼女らしからぬ格闘術だ。
重装甲の龍騎であっても宙へ浮きそうな威力へ、更に後退を余儀なくされる。

「助けてくれてありがとう!あたしはマジアマゼンタ!もっと詳しい話は一旦後って事で!」
「私もそれで構いません。名乗るのが遅れましたが、柊篝と言います」

互いに短く名乗るだけで済ませるも、敵では無いと分かっている。
だったら最優先は龍騎を倒し、他の話は全てその後。
離れた位置のアイドル達もそこは理解したらしく、揃って支援に出た。
戦場へナーゴの演奏が響くと同時に、篝は自身の体が軽くなった感覚を覚える。
千佳がピオリムをもう一度唱え、敏捷性がマジアマゼンタ同様に強化された。

「あァ……」

思考を掻き乱す雑音はこれが初めてでは無く、消し去るにはどうすれば良いか。
難しく考える必要は無い、その為の手段は持ってるのだから。

『STRANGE VENT』

召喚機が読み込むも目に見えて大きな変化は起きない。
しかしこれでいい、手元のカードの絵柄は龍騎のデッキには存在しない物へ変わった。
ストレンジベントは武装を召喚させる等のカードとは異なり、他のライダーの力を行使可能になるという効果。
視線を落とせば見覚えのある絵が描かれており、思わず仮面の下で呆れた笑いを零す。
レンと名乗ったガキといい、妙な所で因縁が続くものだ。

『TRICK VENT』

電子音声が告げるのは、篝達にとって悪い冗談のような光景。
サバイブ形態の龍騎が4人に増え、凍り付く少女達を一斉に睨む。
本来仮面ライダーナイトが持つカードは見ての通り、複数体の分身を作り出す効果がある。
耐久性以外は本体と同スペックで、単純ながら強力な数の暴力を実現させた。

「これって、先生と同じ……!」

アッシュフォード学園で戦ったライダーの能力と同様ならば、脅威の程は身に染みて理解している。
戦慄を籠めたナーゴの言葉を皮切りに、4人の龍騎がドラグブレードを振り回し突撃。
残る本体は軽く首を鳴らしながら、新たな得物を装備。
カード効果で召喚した武器ではない、支給された三つ目の道具だ。

「祭りの始まりだ……!」

暴力的な喜びを声に出し、双剣を翳しいざ参戦。
狙われたのは隠世より引き摺り出された刀使、篝へと二振りの刃が振り下ろされる。
手数が増したからと言って今更動揺は抱かない。
慣れた己の御刀でなくとも、信頼の置ける少女の愛刀が手に有れば恐れる理由は無し。
八幡力で腕力を引き上げ、ドラグブレードを弾き返す。
片方が防がれ、次は己の番と言わんばかりにもう片方が牙を剥く。
ライダーの装備とは明らかに違う、刃こぼれの激しい長刀の一撃。
リーチはドラグブレード以上、少し退いた程度では避けられない。
だったらここは前進あるのみ、姿勢を下げて懐へ潜りこみ刃を走らせた。

「遅ぇ!」
「っ!」

自身の刀が切り裂くよりも、龍騎の双剣が速いと背筋を駆ける悪寒が伝えた。
迅移を一気に3段階まで引き上げ回避、両断はされずとも刃の到達は防ぎ切れない。
十字に刻まれる傷へ写シが大きく剥がされた。
後一撃受ければ解除は確実だろう威力へ、唾を飲み込んだ音がいやに大きく聞こえる。

(動きは乱雑、ですがこれは……!)

構え一つ取っても剣を学んだ者の動きとは程遠い。
技術の面で見るならば、驕り抜きに事実として確実に自分が勝るだろう。
しかしその差を覆す程の、異様な身体能力が発揮されている。
仮面ライダーに変身中というだけではなく、理由は恐らく左手の得物。
ノコギリのように刀身が削られた長刀こそ、龍騎に力を齎した。

一体全体どれだけ乱暴に扱ったのだと、刀使として一言言いたくなるが。
それ以上に、御刀とは異なる神秘的な力が感じられる。
似たような感覚で言うなら、ギギストが使っていた刀身を桜吹雪の刃に変える刀が近い。

「などと考えている場合ではありませんね…!」

思考をあっちこっちへ割いてられる余裕は皆無。
龍騎の力は言わずもがな、苦戦中のマジアマゼンタ達の様子が篝を更に焦らせる。
ビデオ再生のように脳裏で繰り返されるは、手を届かせられなかった青年。
そして自我無き骸人形と成り果てた、輝かしい未来を生きる筈だった少女。
零れ落ちた彼と彼女の末路は、集中せねばと分かっていても動揺を引き出す。

「っぁ……!」

速さと威力の両方を兼ね備えた斬撃が、二つ同時に叩き込まれる。
防御が間に合ったのは幸いと、素直には言えまい。
写シを使用中にも関わらず、篝の華奢な体が跳ね上がり宙を泳ぐ。
見えては消える加速の世界の光景は、叩き付けられた衝撃で消失。
一体どこまで吹き飛ばされたのか、視界の端に映り込むのは先程までの戦場ではない。
霊体から生身の肉体へ逆戻り、歪めた顔で立ち上がろうとし、

「え……」

見上げた直ぐ先で、鉄塊を振り被る悪魔がいた。

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