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  • 真贋バトルロワイヤル
  • Brave Souls ─Spinning Wheel─

真贋バトルロワイヤル

Brave Souls ─Spinning Wheel─

最終更新:2024年12月31日 14:34

匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集
◆


「――――!?」

目を見開いて自分を見上げるのが、別室で寝ている筈の少女と気付くも手遅れ。
今更止められない、ドロドロとした衝動に突き動かされ殺意は振り下ろされた。
『彼』から託されたMSを纏っておらず、度々見せた傷を肩代わりする術も恐らく発動されていない。
優れた剣の腕があっても、決して不死の肉体を持つ異形に非ず。
ヘイローの無い彼女が自分の一撃を頭部に受けた時、どうなるかは馬鹿でも分かる。

「だ――」

ダメだと、口を突いて出る筈の言葉は消える。
代わりに自分の声が、殺せば良いと耳元で木霊した。
殺し合いにおける方針を忘れた訳ではない。
皆と手を取り合って主催者を倒す、その正反対を行う。
全員殺して優勝し、あの女(サオリ)に突き付けてやるのだ。
あなたのせいでこうなったと。
自分と違い、仲間も居場所も失っていない女への復讐を果たす。
だからここで一人殺したって、何も問題は無い。
優勝を目指してるのであれば殺人に躊躇を抱く方が矛盾の極みだ。

その筈なのに、またしても己の声が問い掛ける。
じゃあ『彼』は、何の為に自分達を生かしたというのだろう。
自分なんかよりずっと信頼出来る少女を、同じく『彼』に生かされた自分が殺すのは。
幼稚な考えに突き動かされてセイアを襲わせ、何もかも取り返しが付かなくさせた時と変わらない。
結局自分は、キヴォトスにいようといまいと――

(私は……)

全てが振り出しに戻る。
冥黒王とは違う、本当の意味で自分を理解しようとしてくれた、彼らとの間に生まれたモノを壊す。
後に残るのは何もかもを失った一人の魔女。
やること為すこと全部裏目に出るというのに、学習できない自分がただただ惨めだった。

「…………?」

と、ぶち撒けた墨のように諦観が広まる中で違和感があった。
床に赤い花が咲くまでほんの数秒にも関わらず、未だその気配がない。
そもそも何故こうも長々と自嘲に耽っていられるのか。
コミックの中のモノローグじゃあるまいし、何かがおかしい。
まるで世界が、スローモーションに閉じ込められてしまったかの不自然さ。

「……!?」

否、本当に自分の動きが異様に遅くなっている。
得物を叩き付けるのに数秒どころか、下手をすれば数十分は掛かるかもしれない鈍重さだ。
奇怪な世界で唯一速く、とういうよりは元の速さで動けるのはこの状況を作った張本人のみ。

「わっ……と!?」

困惑から覚めぬまま世界は正常に戻り、動きに従い得物は床を粉砕。
いるべき筈の標的は忽然と消え、被害を受けたのは運動部の聖域の一部だけ。
訳が分からず周囲へ視線をやれば、少し離れた位置に彼らはいた。

「無事か?」
「は、はい。ありがとう、ございます……?」

いつの間にやら抱えられ、危険から遠ざかり命は助かった。
感謝を伝えたは良いが、状況をハッキリ飲み込めてはいない。
重加速、そう呼ばれる現象だとはミカにも篝にも分かる筈が無く。
現実として存在するのは、キラ・ヤマトが残る自我を振り絞り逃がした少女達の間で、大きな悲劇には発展しなかったこと。

徐々に頭も冷え、篝はミカの真正面へ移動。
パワードスーツを着ている少女と視線を合わせると、向こうは微かに震えた。
自分を助けてくれた、名も知らぬ男と戦っていたのを問い詰める。
それも一つの正しさだろうし、破天荒な先輩と会う前の自分ならそうしたと思う。

「ミカさん……良かった、あなたが無事でいてくれて……!」

でも今は刀使としての正解よりも、純粋に無事を喜びたかった。
涙ぐみながら、鋼鉄で覆われたミカの顔へ手を当てる。

「か、篝ちゃん……?」
「キラくんがあんなことになって、その上あなたにまで何かあったら……!」
「……っ」

ミカが篝をただの殺害対象と見れないように、篝もまたミカを単なる危険人物だとは思えなかった。
自らを魔女と嘯き、おどけた態度の裏でずっと傷口を抉り。
間違った道を進んで尚も善性を捨て切れず、己の不甲斐なさを恨み続ける。
殺す機会なら幾らでもあっただろうに、眠りに落ちた自分を守ってくれた。

「だから、ありがとうございます。無事でいてくれて、私を守ってくれて……」
「……本当に、キラくんも篝ちゃんも見る目無さ過ぎで心配になるよ。よりにもよって……」

自分に向けて良い言葉ではない、自分が受け取るべき言葉じゃない。
MSを纏ったままで良かったと心から思った。
きっと今浮かべているのは、到底誰かに見せられる顔じゃないから。

「…あなたとミカさんの間に起きた事情を、私は把握していません。ですがどうか、今だけは矛を収めては頂けないでしょうか」
「あ、ちょ、篝ちゃん!?」

視線をミカから外し、自分を助けた機械の戦士へと向き合う。
両者の間で戦闘が起きた理由を知らない、相手からすれば憤りを覚えるだけの出来事があったのか。
或いはミカの逆鱗に触れてしまったのか。
どちらにしても、助けられた事実からも話が全く通じない相手では無い筈。
深々と頭を下げると、ややあって低い声が頭上から聞こえた。

「謝る必要はない。原因が誰かというならそれは――」

一度言葉を区切り、変身を解除。
コピーした人間の姿でミカに目をやれば、昏い瞳で睨まれた。
『先生』に関する内容で偽りを語った覚えはなく、この目で見た事実を口にしたに過ぎない。
だとしても、彼女にとってはきっと違う。

「すまなかった。お前と、お前が信じる先生を傷付けたことを謝罪する」

人間に関する事を多く学んだつもりだったが、まだまだ自分は無知な部分も多いと思い知らされる。
自分と果穂を襲った『先生』への警戒は変わらずとも、真実はそう単純ではないのかもしれなかった。
篝と同じように深く頭を下げられ、ミカは何か言いた気に口を動かすも肝心の言葉が出ない。
解けないパズルを目の当たりにしたような、苦い表情で視線を彷徨わせる。

「…お互い話すべきことは多いでしょうけど、今は戻らなければいけません」

ここまで自分を吹き飛ばした元凶は、おそらくまだ健在。
三人の少女達に相手を押し付ける形となったが、急ぎ自分も加勢に行かねば。
ミカを見ると頷いてくれた。
キラの件を経て彼女がどう動くか不明瞭な点はあれど、共闘関係は継続中。
不謹慎ながら心強さと、見えぬ所で罪悪感を溜める危うさへの心配を抱く。

尤も現状の最優先は赤い龍の騎士を倒すこと。
先程よりも力強い足取りで駆け出した。


◆◆◆


『SHOOT VENT』

分身体の龍騎を見てナーゴがディケイドと同じと考えたのは、強ち間違いでもない。
耐久性と支給品の長刀を持たない以外は、本体と何も変わらない。
カードを使った戦法も例外ではなく、3体の分身が同じ効果を発動。
契約モンスターを呼び出さない代わりに、龍騎単体で火炎弾を連射する技。
飛竜爆連弾を生きた的へ放つ。

『ROCK FIRE』

『TACTICAL FIRE』

炎には炎で対抗するべく、音にエレメントを付与。
弦を掻き鳴らすナーゴの下半身を覆うのは赤い装甲、ブーストフォームに変身した証だ。
火力を大幅に引き上げ、殺到する灼熱の弾を切り裂く。

「嵐月・燕!」

黒槍を振り回してマジアマゼンタも火炎弾を近寄らせまいとする。
刃は即座に旋風へと変化、徐々に巨大化して悪しき炎を消し飛ばす。
火炎弾の掃射が止まり、煙が晴れた時には五体満足で立つ少女達の姿。
余裕があるとは言い難いが、揃って火炙りにされる末路は退けた。

ナーゴとマジアマゼンタの技に加え、千佳が唱えたマジックバリアがダメージを最小限に抑え込んだのだ。
敵の放った呪文の威力を半減する効果は、ミラーモンスターとの契約で得た力にも作用するらしい。
無事に凌いだと安堵するには早過ぎる、防がれたと分かるや否や直接斬り掛かった。
仲間には近付けさせまいとマジアマゼンタが立ち向かうも、襲うのは一体だけではない。

「うぁ…!」
「果穂ちゃん!この…!どいて!」

ビートアックスの防御も空しく、双剣を用いた斬撃が全身を痛め付ける。
顔色を変えたマジアマゼンタ目掛けドラグブレードが突き出され、剥き出しの肌に赤い線が複数刻まれた。
この程度大した傷では無い、かといって対処に動かねば串刺しは免れない。
助けに行きたくても二体の龍騎に阻まれ、自身への猛攻を防ぐだけで手一杯。

「か、果穂ちゃんから離れて…!」

恐怖を押し殺して千佳が杖を振り被るが、目障りとばかりに接近。
トレーラー砲が絶えず放つレーザーを長刀が切り払い、反対の剣を振り下ろす。
ツインテールの髪が赤く汚されるまで一刻の猶予も無い。

「うああああああああっ!!」

己を苛む痛み以上に、目の前で新しく出来た大事な友達が死ぬ方がもっと恐い。
脚部のマフラーが火を吹き急加速、銃剣の前に自らナーゴが割って入った。
ビートアックスを翳すも全てを防ぐのは叶わない。
胸から腹部を刃が駆け、盛大に散る火花は血飛沫の代わり。
装甲の恩恵で即死は免れてもダメージは大きい、地面を転がった先で変身が解除される。

「果穂ちゃん…!?」
「まだまだ…大丈夫です…!誰かを守る時…ヒーローはとっても……強くなれるんです……!」

殺し合いに巻き込まれなければ、生涯感じる機会は無かっただろう激痛。
零れそうになる涙を堪え、悲鳴交じりに名を呼ぶ千佳を少しでも安心させられる言葉を紡ぐ。
手が白ばむ程にドライバーを握り、立ち上がろうと足に力を籠める。

「お前、城戸の馬鹿と似たような奴か」
「え……?」

頭上から掛かった声に思わず聞き返す。
見下ろす顔は仮面に隠れて、どんな表情か確認出来ない。
けど何故だろうか。
不思議な事に今の言葉にだけは、これまでのような苛立ちは宿っておらず、純粋な呆れが感じられた。

龍騎の雰囲気が変わったのは僅か一瞬だけ。
まるで今のちっぽけなやり取りは最初から無かったように、命を刈り取る刃を振るう。

寸前、響き渡る銃声が凶刃を阻む。

「チッ…!」

飛来したエネルギー弾が次から次へと命中。
装甲のみならず四肢にも火花が咲き乱れ、龍騎の全身へ痛みが襲う。
首を落とすのは急遽中止で後退し、更には好機と見たトレーラー砲がここぞとばかりに連射。
鬱陶しい銃撃の嵐にあっという間に果穂の死が遠ざかった。

「はああああああっ!」

龍騎が齎す終焉を望まないのは一人だけではない。
悪しき騎士の剣を弾き返すは、隠世で命を終える筈だった刀使の刃。
御刀同様、珠鋼の効力を宿した装飾を纏い戦乙女(ヴァルキュリア)の如き煌めきを発す。
剣筋の鋭さたるや、少し前に斬り合った時とは別物。
撫でる刀に脇腹を切り裂かれ、臓物は零れずとも痛みは殺せない。
魔法少女を追い詰める手が止まり、すかさずもう一人が畳みかけた。

「そーれっ☆」

気の抜ける声とは裏腹に、金色の物体が砲丸もかくやの勢いで投擲。
メジャーリーガーですら及ばない剛力で投げたソレは、分身の龍騎へ見事にヒット。
短く呻き怯んだ隙に、マジアマゼンタは仲間の元へ駆け寄る。

「ミカさん?今投げたのはいったい……」
「あーあれねー。一応拾ったけど正直いらないから、こういう使い方もアリかなって。ミナトとか何とか言う人らしいけど」
「美奈…っ!?い、いえ、偶然同じ名前なだけですね」

剣を構えたポーズの黄金像を指差しながらの会話が聞こえるが、果穂の意識は違う方へ向かう。
自分を助け、腕の中に抱き止めた男へと。

「チェイスさん……」
「すまない、遅くなった」

真顔で謝罪の言葉を口にするも、チェイスの内心に湧き上がるのは龍騎と自分自身への怒りだ。
ミカへの対応を間違え不要な戦闘を発生させてしまったせいで、肝心な時に果穂達の元へいてやれなかった。
自らの不甲斐なさに憤りを覚えるが、ここですべきは延々と己を責めるのに非ず。
果穂を抱き上げ仲間達の所へ向かい、傷の回復をマジアマゼンタに頼む。
任せてと力強く頷かれ、果穂だけでなく全員の負傷を癒すべく力を行使した。

手を離す直前、幾度となく傷を負いながらも戦った少女を見つめ、

「良く、頑張ったな」
「……っ」
「後は任せろ」

自分を支えると宣言し、共に悪へ立ち向かった小さなヒーロー。
決して守ることを諦めなかった彼女へ恥じぬよう、ここからは己も戦う。
人を守る戦士の名を、暴虐の所業で踏み躙る龍と対峙。
チェイスの戦意に呼応するかのように、掌でエンジン音が響く。

ミカがドロップ品として手に入れ、篝経由で己の元に渡ったアイテム。
まるで愛車をそのまま小型化した機械を、再び手にするとは思わなかった。
本当ならばこれは、人間に貰った失いたくない宝物として剛に託したのだから。
偶然にしては余りに出来過ぎている、しかし胸の中で高出力エンジンとは別のナニカが熱を帯びるのも事実。
導かれるように取り出すのは、ロロ・ヴィ・ブリタニアの最後の支給品。
嘗て、自分を信じ続けた人間の女に託され、黄金の悪魔との決戦で失い、今また戻って来た機械。
もう一度、『あの姿』になるのに必要な二つが揃っている。

もしかすると、これすら主催者達の差し金なのかもしれない。
本来の力を使って殺し合いを加速させろ、という魂胆だとも言い切れない。
だけど、仮にそうだとしても。
自分がこの力でやる事は今も昔も、否、グローバルフリーズの夜からずっと同じ。

腹部に当てた機械、『マッハドライバー炎』からベルトが巻き付く。
パネルを開き軽快な音楽が鳴り、右手を顔の横へと構える。
手にするもう一つのキーアイテム、『シグナルチェイサー』を装填。
魔進チェイサーではない、再起を図ったもう一つの姿へと変わる時だ。

『SIGNAL BIKE!』

「変身!」

『RIDER!CHASER!』

タイヤ状のエネルギーが重なり、現れるはロイミュードの番人ではない。
太陽を浴び一層輝く、シルバーメタリックのボディースーツ。
パープルのラインを走らせた装甲は、魔進チェイサーに比べスマートだが性能は数倍。
左右非対称の仮面を被り、真紅の瞳が輝きを発す。

仮面ライダーチェイサー。
記憶を失い、人間の敵となり、そして迷走の果てに本来の使命を取り戻した姿。

眩い銀の戦士を目に焼き付けながら、果穂は静かに意識を落とす。
傷が癒える心地よさ、蓄積された疲労による体力の限界、出会ってからずっと信頼を向けるヒーローが来てくれた安堵。
それらが重なり暫しの眠りへと誘われる寸前、

「かっこいいです……」

憧れのヒーローを目の当たりにし、年相応の無邪気な笑みを浮かべた。

「はっ、何だ。そっちのがライダーらしいなお前」

機械仕掛けの装甲姿より、今の見た目の方が自分の知るライダーにまだ近い。
低く笑う龍騎とチェイサーの視線が交差、両者の間で対立の火花が弾ける。

「遅れて来やがった分、余計にイライラしたぜ。これでようやく、ライダーの戦いが楽しめる」
「俺が戦うのは守る為だ。お前のように、欲望のまま他者を殺す為ではない」
「だったら守ってみせろ!御託はどうだっていい!」

龍騎が求めているのは対話でなく戦い。
故に最早これ以上の問答に意味は無く、言葉で止まる男でないのは誰の目にも明らか。
双剣を打ち鳴らして突進する赤い騎士に、遅れは取らぬと分身達も続く。
異世界の戦士達が入り交じる闘争が幕を開けた。

ピオリム、千佳の唱える四文字が全員の耳に届く。
魔法少女や仮面ライダーのように、正面切って戦う力が無くても出来ることはある。
傍らで目を閉じた果穂があれだけ頑張ったのだから、自分も守られるだけではいられない。
来てくれた皆を笑顔にした、サマーライブの時とは違うけれど。
誰かを助ける為の魔法というなら、どんな場だろうとラブリーチカは唱えてみせる。

敏捷性の強化を実感し、内心で感謝を伝えながらもチェイサーは疾走。
見据えるは前方より迫りくる双剣の騎士、仮面ライダー龍騎。
二振りの刃を血で染め、人々の屍を積み上げる真似は断じて許さない。
長刀と銃剣、リーチの差を活かして先制を打たれるも怯まず前進あるのみ。

「がぁっ!?」

くぐもった悲鳴は龍騎から。
血を求める刃が銀の装甲を食い千切る、疑いも無く描いた予想図は呆気なく崩れた。
剣の到達を抜き去る速さで懐へ潜りこみ、腹部へ拳を叩き込む。
高圧縮エネルギーの解放を受け、衝撃波を伴った打撃に骨まで悲鳴を上げる。

たたらを踏んだ標的を逃がしはしない。
頬を狙った鉄拳が命中、脳を揺さぶられ龍騎の視界が不安定に。
なれど一方的なサンドバッグになるのはお断り、ドラグブレードを狙いも付けずに振り回す。
牽制のつもりだろうがチェイサーは冷静に見極め、強化グローブの裏拳であらぬ方へと弾いた。

もう片方の長刀が振るわれるのを許した覚えはない。
制御機関が備わる腕部へ手刀を振り落とし、斬り付ける前に対処。
敵が攻撃へ移る前に二発、三発と拳が胴体を叩く。
仮面の下で漏れる呻き声には構わず、腰の捻りを加えた一撃を放った。
命中箇所は分厚い胸部装甲。
最も高い耐久性があるというのに、痺れる痛みに襲われ大きくよろける。

一撃一撃が重い、変身者は同じでも魔進チェイサー以上の力が引き出されている。
変わったのは外見だけではない、最初の時と同じだとは侮れない。
身を以て知った龍騎だが、戦意喪失は有り得ない。

「があああっ!」

餓えた野獣の雄叫びを思わせる声は、聞く者によっては恐怖で身が竦むだろう。
生憎チェイサーが抱くのは恐怖どころか、必ずや龍騎を倒さねばという折れぬ決意。
ドラグブレードの一閃を強化グローブで防御、間髪入れずに頭上から長刀が襲い来る。
脳天へ食い込み真っ二つにする狂人の刃へ、高性能複合モジュールが最適の対処法を伝達。
得られたデータは実行可能か否か、無論言うまでもない。

「ふっ!」

パシリと音を立て、両掌に刀身が挟み込まれる。
真剣白刃取り、得物を用いず無手で刀を封じ込める技。
このまま両手が使えない体勢の維持は不利になるだけ、おまけに龍騎が長刀へ籠めた力も非常に危険。
自由に動かせる右脚を突き出し蹴り飛ばす。
強化グローブ同様、靴底の圧縮エネルギー解放により通常よりも威力が数段上だ。

仮面ライダーチェイサーは魔進チェイサーに比べ、全体的なスペックが上昇している。
特にパワー面は劇的な強化を受けており、スマートな外見と裏腹に重々しくも力強い格闘戦が可能。
そこへピオリムの効果で走力も引き上げられ、隙の無さを我が物とした。

『GUN』

距離を取らされた龍騎の接近をむざむざ許しはしない。
魔進チェイサーの時から変わらぬ愛用武器、ブレイクガンナーを遠距離形態へチェンジ。
持ち前の射撃能力は当然、補佐する各種機能も劣化しておらずむしろ向上。
何処を撃てば着実に体力を減らせるかを瞬時に弾き出し、迷わずトリガーを引く。
エネルギー弾が的確に急所を狙い、アスファルトへ火花の雨を降らせる。

猛吹雪の如き光弾が叩き付けるも、龍騎はこれを真正面から力任せに突破。
通常形態以上の耐久性と、長刀の影響でよりキレを増した身体能力。
何よりライダーバトルで磨きを掛けた戦闘スキルが、無茶を可能にする。

荒々しくも速い双剣の乱舞がエネルギー弾を斬り落とす。
連射速度を一段階上げるが、尚も龍騎は平然と食らい付き距離を詰める。
獲物を噛み千切る牙を突き立てるように、チェイサーへと迫る剣。
防御性能も強化済みだとて、必ずしも無傷で耐えられるとは限らない。
ならば、最も強靭な部分で受け止めるのみ。

「あ゛!?」

突如背を向けたチェイサーへ、疑問を声に出しながらも攻撃は続行。
二本の牙は背中に惨たらしい傷跡を、付けられない。
高速回転するタイヤ型のコネクターは、頑強さを利用し盾にもなる。
生前、チェイサーに初変身した際も同じ方法でロイミュードの攻撃を防いだ。
回転に巻き込まれギャリギャリと耳障りな音が鳴るばかりで、一向に切り裂けない。

『TUNE CHASER SPIDER』

その隙にチェイサーは次の手を終えた。
背部コネクターは仮面ライダーとなっても、魔進チェイサーの武装展開を可能にする。
銀色の蜘蛛を思わせるクロー、ファングスパイディーを装備。
振り返り様に横薙ぎの斬撃を放つも、今度は龍騎もやられてばかりじゃあない。
ドラグブレードを咄嗟の盾にし防御、弾かれ合い間髪入れずに長刀で攻め込んだ。


○


苛烈に攻め立てるのは本体だけではない。
長刀が無くともドラグブレードがあれば十分だと、分身の龍騎は篝と斬り合う。
強度と切れ味はドラグセイバーを超え、龍騎自身もサバイブ形態になり膂力は上昇。
少女の細腕が振るう日本刀で打ち合える相手では無い。
呆気なく砕かれた挙句、白い素肌を己が血で染め上げるのが当然の末路。

であれば繰り広げられる光景は、俄かには信じ難いだろう。
打ち合う刀は折れず曲がらず欠けず、神秘が宿ったかの輝きを未だに保ち。
使い手たる麗しき少女もまた、刀を自分の手足同然に振るい応戦。
赤龍の牙を我が身へ掠らせまいと、水流の如き軽やかさで捌く。

(やはり、力という面では私が不利ですね)

左胸目掛け突き進む切っ先を弾き、反対にこちらが袈裟斬りを仕掛ける。
蚊を叩き落とす様な動きで払われ蹴りが飛ぶ。
受け止めたとて御刀は破壊されない、とはいえ防御は最適な選択とは言えまい。
跳躍し頭上から振り下ろすも、龍騎は薙ぎ払う動作で腕を振るい防御。
刀身へ受けた衝撃にあえて逆らわず、距離を取って一旦仕切り直し。
向こうから近付くのを待つ義理は無い、迅移を用いての突きを放つ。

闘争に集中しつつ、龍騎との力の差を極めて冷静に受け入れる。
まず乱入した時から分かり切っているが、単純なパワーは写シと八幡力込みでも龍騎が上。
時間制限の解除された祭祀礼装を纏って尚、打ち合う毎に腕へ低く見れない衝撃が走る。
分かり切った事だが刀を主武装にする以上、腕のダメージは何よりも深刻だ。
写シを剥がされても再使用可能とはいえ、回数が重なれば重なった分体力も消費。
後先考えずに戦えばガス欠を起こし、逃れられない死を受け入れる未来が待つのみ。

なので直接の得物の打ち合いは避け、最初と同じく回避へ重点を置く。
首元へドラグブレードが走れば頭を下げ、姿勢を低くしたまま疾走。
回転斬りを繰り出すも刃が当たったのは敵の武器、防御を維持し龍騎が大きく後退。

『STRANGE VENT』

埒が明かないのを向こうも察したのだろう。
篝は未だ己の剣を届かせられないが、龍騎も同様に命を喰らえていない。
このまま変わらぬ剣戟を展開し続けるより、もっと別の手を考えた方が得策。
取れる手段は剣一本だけじゃない、もっと強力なカードが己にはある。

『SHOOT VENT』

読み込ませたのはトリックベント同様、龍騎ではないライダーの所持カード。
両肩に装着されるのは緑色の大砲、ギガキャノン。
遠距離攻撃を主体にする、仮面ライダーゾルダが召喚可能な装備の一つ。
両腕を自由にしたまま、高火力の二門の大砲で照準を合わせる。
ミラーモンスターを消し飛ばす威力が直撃すれば、写シは一撃で剥がされるだろう。
再度使用するのを待たず、肉片へ変えられても不思議はない。

それなりの連射も効く大砲が放たれ、篝は迷わず迅移を発動。
真横へ跳び退き、数秒前まで立っていた場所がアスファルトごと吹き飛ぶ。
これを見て命中しても大丈夫など、楽観的には考えられまい。

続けて放たれる砲撃を躱し、またその次も地を蹴り回避。
逃げ惑う獲物を甚振るように、徐々に追い詰める。
そう捉える事も出来る光景なれど、篝は一切の焦りを面に浮かべずジグザグに駆ける。
厄介かそうでないかと言えば前者、脅威に感じていないつもりはない。

(だからといって、今更怯んでもいられません……!)

やらねばならないことがある、止めねばならない人達がいる。
刻まれた傷は自分が思う以上に深く、気を抜いた瞬間に血を垂れ流すだろう。
きっとこの先も、本来辿る筈だった終わりを迎えて尚慣れはしない。
しかし痛みを抱えたままでも駆け抜け、剣を振るわねば本当に何もかもを取り零してしまう。
それに罪悪感と無力感へ苛まれている間にも、自分よりずっと幼い少女達までもが歯を食い縛って戦っている。
守りたい者を守る為、喪失と死の恐怖へ立ち向かっているのだ。

「すみませんが、押し通らせてもらいます!」

大火力の砲撃が目前に迫った時、両の瞳から光が消失。
抗えぬ末路へ希望を失ったのではない、自らの剣で絶望を斬り伏せる合図に他ならない。

いつの間にやら自身の背後へ移動した篝を、龍騎は終ぞ視界に収められなかった。
急上昇した思考速度が動くべき位置を弾き出し、秒と掛けずに実行。
接近を許したと気付かぬ内に、荒ぶる魂を鎮める刀が全てを終えた。
腹部へ刻まれた傷に何一つ感じ入る事なく、鏡が砕け散るように無へ還る。


○


「何ていうかさぁ」

銃剣と渡り合うのは、笛ともブーメランとも付かない可変型の武器。
ドラグブレードがミラーモンスター、ライダー両方に有効なダメージを与えるのは言うまでもない。
だがミカが持つフルートバスターもまた、獰猛の戦騎Dが愛用する得物。
悪のメロディを奏で獣電竜を支配下に置いた力は、使い手がデスリュウジャーでなくとも健在。
NPC達を操り同士討ちを強要、屍で舗装された道を作り出したのはミカ自身記憶に新しい。
笛としての性能のみならず、直接敵を地獄に叩き落とす剣としても優秀。
キョウリュウジャー達を刃の餌食にし、悲鳴を上げさせた切れ味を仮面ライダー相手に発揮。
生え揃った牙を思わせる装飾は、肉を求める唸り声が今にも聞こえて来そうだった。

「ほんの数時間でやらなきゃいけないことが、どーんと増えちゃってねー」

急所目掛け次々に襲い来る剣を、打ち漏らさずに全て防ぐ。
龍騎サバイブと真っ向に得物をぶつけ合えば、却って自身の腕に負担を強いる。
しかしそれに当て嵌まらない者もゼロではない。
痛みは勿論、僅かな震えすら感じずに顔面を襲う刃を弾き返す。
次の剣が来るのを待たず、反対の手を叩き付けた。

『STRANGE VENT』

『STRIKE VENT』

引っ掻くと言うには凶悪極まりない爪が傷を生み、声は無くとも龍騎はダメージに後退る。
戦い方を変えるべきだと判断を下し、変化したカードを装填。
サイの頭部に似た籠手、メタルホーンは仮面ライダーガイの武装だ。
パワー重視の武器に持ち替え、突進の勢いを乗せて突き出す。
ドリル状の一本角はライダー複数人を纏めて吹き飛ばす威力を誇り、MSのパワードスーツでも危険である。

「向こうのチビっ子ちゃん達と、あのエッチな恰好の女の子はキラくんを止めるのに協力してくれそうだし」

ではこれは、一体何が起きているのだろうか。
一本角を片手で掴み、突進を力技で阻止。
分身とはいえ龍騎サバイブの走力は劣化していない、なのにこれ以上進めない。
握り締めた角が軋みを上げ、徐々に亀裂が生まれる。
ガンダム・バルバトスルプスレクスのパワーだけが理由じゃあない、纏う本人の尋常ならざる力が加わっているからだ。

「それから、チェイスおにいさんに先生のことをく・わ・し・く聞いておきたいし」

砂糖細工のように掌の中で砕け散り、パラパラと零れ落ちる。
軽く手を振って破片を落とすのを最後まで見届けず、龍騎が新たにカードを引き抜く。
が、召喚機へ読み込ませるのは叶わない。
メタルホーンを破壊したばかりの手で顔面を鷲掴みにし、頭部を締め上げられた。
ついでにフルートバスターでカードを叩き落として、抵抗を封じてやる。

「だから、ね?」

パワードスーツの下でどんな表情を作り覗き込んだのか、分身体の龍騎は知る由もない。
仮に知った所で辿った末路に変化が起きはしない。

「あなたは今一番邪魔なの☆」

バリンと、砕け散る音と共に分身体は消滅。
血の一滴も落ちずに消え去った騎士へ、ミカが抱いたものは何もない。
所詮は魂なき鏡像、自我があるのかも怪しいNPCを蹴散らしたのと何が違う。

救われぬ道だろうと止まる気は無い。
漆黒の騎士のように復讐を望むでもなく、まして譲れない願いを叶える為でもない、
殺したいから殺す、そんな理由で“乗った”獣に足を取られてなるものか。


○


「弧月閃!」

斬撃の軌道が満月を描き、赤龍の牙を打ち鳴らす。
背後へ黒槍を振り回し、自らが生んだ月を真っ二つに。
二連撃を防ぎつつ龍騎は後方へ跳ぶ、撤退の意思が宿ったのではない。
カードを引き抜き装填の流れを無駄なく実行、元々の召喚機でなくともすっかり慣れた。

『STRANGE VENT』

『FREEZ VENT』

読み込み完了と共に、マジアマゼンタの全身が凍り付く。
殺し合いでは松阪さとうも変身した仮面ライダー、タイガが持つカードだ。
少女の柔肌が冷たく硬い氷に変わり、生きた氷像と化す。

「っ!待ってて、今助けるから!」

獰猛なミラーモンスターすら凍結させる効果も、今この場においては間違いなく悪手。
マジアベーゼから託された固有魔法、イノセンスはあらゆる束縛を認めない。
拘束魔法の完成形とも言える闇檻ですら無効化した力には、タイガのカードも紙切れ同然。

「ありがとうラブリーチカ!」

凍結が一瞬で解除され、またもや助けてくれた魔女っ娘へと感謝を告げる。
ほのぼのとした空気は長続きしない、フリーズベントが効かないと分かるや龍騎は宙に十字を描く。
ドラグブレードで生成した炎刃が、近付く事すら憚れる熱量を帯び飛来。
バーニングセイバーとも呼ばれるこの技は、下手なファイナルベントをも超える威力を持つ。

「落月爪!」

となればマジアマゼンタもより高威力の技を選択。
柄を掴む力を強め、穂先へ黒槍に籠められたエネルギーとマジアマゼンタ自身の魔力が宿る。
渾身の一撃を叩き込む、シンプルながら月をも砕かんばかりの奥義。
怯まず退かず、炎刃目掛け黒槍が激突。
火炎と魔力が衝撃で飛び散り、光となって龍騎の視界を覆う。
片手で振り払う中捉えたのは、使い手を失い宙へクルクルと円を描く黒槍。
立ち向かったは良いが返り討ちに遭った。
分身故に敵の呆気ない末路へ特別何かを思うでもなく、焼け焦げた死体を確認しようとし、

「せりゃあああああああっ!!」

有り得ぬ声を聞いた時には既に手遅れ。
炎刃を迎え撃った奥義はこの瞬間の為の一手に過ぎない。
視界を封じ、手元から離れた黒槍へ龍騎の意識が逸れたタイミングで死角へ移動。
命の危機より羞恥的な危機が常に付き纏うエノルミータとの戦いだが、こうした戦法を取れるくらいには踏んだ場数が糧となっている。

ピンクの魔法少女衣装を再び纏い、両手に構えるはマジアマゼンタ本来の武器。
ハートをモチーフにした槍が腹部を貫き、力の核であるデッキを破壊。
分身であっても弱点は本体と同じ、全身に亀裂が走り砕け散る。
最初から存在しなかったように消滅、残ったのは勝利を収めた魔法少女だけだった。


○


刃と刃、守護者の爪と獣の牙が互いを引き裂かんと攻め立てる。
剣の道に生きた者による、一つの完成された舞のような美しさは無い。
仮面ライダー、ミラーモンスター、ロイミュード。
異なる世界での戦いに身を投じ、今日に至るまでに培われた戦闘技能で以て食らい付く。

得物の数の差をここぞとばかりに活かし、手数で勝る龍騎が四方八方より斬り込む。
一つ防いでも休む間もなく襲い来る刃へ、ファングスパイディーを時には盾として使い対抗。
二方向より同時に来た剣をパワーに物を言わせて薙ぎ払い、素早く技の発動準備へ掛かる。

『EXECUTION SPIDER』

ブレイクガンナーの銃口を押し込みエネルギーを充填。
爪の先端部分へ光弾を生成、必殺の威力にまで高める。
仮面ライダードライブを幾度も苦しめた力を、此度は悪を倒す為に放つ。
だが善側の勝利を歓迎する気は皆無、ドラグブレードによる十字状の炎刃で相殺。
霧散した炎が装甲表面に当たるも両者共にダメージはゼロ、直接当てるまでは倒れない。

「ああいいぜ、やっぱり戦いってのはこうでなくちゃな……!」

燻っていたイライラが薄れるのを実感し、上機嫌でカードを引き抜く。
デッキを使って変身する相手とは違うも、ライダー同士の戦いは飢えと渇きを満たす最高の娯楽だ。
このまま斬り合うのも選択肢の一つ、しかしチマチマ小競り合いを続けるよりは派手な技で勝負を動かす方が良い。

『FINAL VENT』

サバイブの恩恵は契約モンスターにも及び、重装甲のドラグランザーがミラーワールドから出現。
反抗的な態度は変わらずであれど、カード効果には逆らえない。
巨体を震わせ光を放出し大型バイクへと変形、運転席と化した胴体へ飛び乗る。
敵対者の屍で舗装された道を往く、邪悪な騎乗者が疾走。

「やはりそれが来るか……」

一度見た攻撃方法だが決して油断は出来ない。
重加速は篝を助けるのに使い、制限もあっては未だ再使用は不可能。
最初の時と同じ方法が無理な以上、こちらも正面突破あるのみ。

『ヒッサツ!』

『FULL THROTTLE!CHASER!』

ドライバーのパネルを操作、上部のスイッチを押し込む。
シグナルチェイサーの特殊エネルギーを最大まで増幅させ、コンディションを知らせるメーターが炎を吹く。
放出した力は全身から右足へ収束、地を蹴り高く跳び上がった。

フロントフェンダーが激しく首を揺らし、火炎弾を連続して発射。
灼熱の弾幕をチェイサーが蹴り砕きながら龍騎へと迫る。
仮面ライダーマッハとの一騎打ちや、No.099のロイミュードとの死闘を制した蹴り技だ。
望む所と龍騎もスピードを一気に引き上げ急加速。
真紅と白銀の戦士達が我が身を弾丸に変え激突、押し通らんと拮抗を見せ溢れるエネルギーが互いを痛め付ける。

「ぐっ…!」
「がぁ…っ!」

両者それ以上は前に進めず、破裂音と共に揃って後方へと吹き飛ぶ。
冷たく硬いアスファルトに衝撃緩和の役目は期待できない。
叩き付けられ地面を転がるチェイサーの反対で、龍騎もドラグランザーから離れ地に放り出された。
致命傷には至らずとも痛む体へ顔が歪み、だが生きているなら戦闘続行を選ぶ。
よろけながらも立ち上がるべく動きを見せる。

「いいえ、ここで終わりにします!」

これ以上暴れ回って被害を広めるのは、刀使としても許容出来ない。
分身を片付けた篝が迅移を使い、人の限界を凌駕する速度で接近。
御刀による流星の如き一撃を前に、反射的に龍騎の体は防御を取る。
長刀を翳すが籠めた力は篝に些か劣り、体勢が大きく崩れた。

「もう付き合ってられないから、いい加減大人しくしてよ!」

篝が作ったチャンスを捨てる気はなく、分身相手の戦闘を終えたミカが片手を振り被る。
持ち前の力にMSのパワーを加えたフルートバスターの斬撃は、幕を引くのに十分な力。
何やら殺し合いを楽しんでいるようだが、長々と付き合う義理はない。
餓えた赤龍はとうとう一人も食らえないまま、魔女の刃で沈黙。
誰もが確信を抱いた決着の未来を、現実にするべくミカの剣が軌道を描く。

ここまで来て狙いが外れた、などと肩透かしな展開は起こらない。
悪しき魂の宿る刃は深く傷を刻み付けた。






ミカの眼前に現れた、篝を標的にして。





「は……?」
「なっ……」

理解が及ばぬ声が二人分呟かれた。
斬った者も斬られた者も、自分達に起こった現象へ頭が追い付かない。
終わらせる気で振り下ろした刃だ、写シは一刀の元に解除。
痛みを感じる間もなく霊体から生身へ戻り、凍り付いた思考が再び熱を帯び、

「がふっ…!?」

激痛と熱さが襲った。
喉奥からせり上がるモノを堪らず吐き出し、赤いソレは自分を生かす為の血液。
見下ろせば刃こぼれの激しい刀身が、腹から違う生き物のように生えている。
刺されたとようやく分かった途端、痛みをより強烈に感じ出す。
次いで湧き上がるのは疑問、何故ミカの攻撃が自分に当たったのか。
何故の二文字が瞬く間に脳内を埋め尽くした。

「うそ……」

MSのカメラレンズへ飛び散った赤が、ミカに現実を叩き付ける。
彼女もまた全てを正しく把握出来ていない。
それでも分かるのは一つ、キラが左腕を失った時と同じ。
自分が原因でこの惨状は引き起こされた。

「はっ、こりゃ面白ぇカードだな」

もう一人の原因は、篝を刺したのとは反対の手に持つアイテムへ笑みを浮かべる。
租界エリアで手に入れたドロップ品の名はシフトチェンジ。
デュエルモンスターズの罠カードであり、攻撃対象に選ばれた時別の相手と位置を変える事が可能。
殺し合い中は現実世界にも効果が及ぶよう細工が施され、篝を身代わりにし助かったのだ。

刺したままの長刀を真横へ動かせば、バックリと腹部が裂かれる。
祭祀礼装を自らの体液で汚し、篝の意識も急激に薄れる。
歯を食い縛って耐えるも望まぬ眠気に襲われ、嫌でも終わりが間近に迫りつつあると分かった。

『BREAK』

力づくでも死から引き離すのは、生きた者達の役目だ。
打撃力を上げたスパイクで殴り掛かり、龍騎を篝に近付けさせない。
拳を放ちながら振り返り、同じく駆け付けた魔法少女へと叫ぶ。

「果穂達の所まで下がれ!この男は俺が……!」
「分かった!」

余裕ぶって会話してられる状況でないのは明白。
チェイサーに頷き返し、マジアマゼンタは篝を運び退避。
その際、茫然自失のミカにも「こっちに来て」と付いて来るよう促す。
言われた内容を理解したのか、或いは篝が離れて行くの見て体が勝手に動いたのか。
理由を察する暇は無い、運んだ先で急ぎ傷の回復を試みる。

「あ…ぐ……ミカさ……」
「今は喋らないで!」

ゴボゴボと泡のような血を零す篝へピシャリと言い放ち、回復魔法の発動に集中。
これまでの戦闘の影響もあり疲労が重く圧し掛かるが、知った事では無い。
額に汗を浮かべるマジアマゼンタへ、ほんの少しだけ力が加わった。

「ホイミ…!」

マジアマゼンタの魔法よりは低い効果だが、傷を癒す術は千佳にもある。
まともに話せていない人だけど、初対面の自分達を助けてくれたのは事実。
少しでも役に立てればと疲労を押し殺して呪文を唱える。

「……」

二人の魔法少女が刀使の命を必死に繋ぎ止める光景。
それをミカは色の抜け落ちた瞳で見ていた。


○


「貴様は……!」
「近くにいたあいつが悪い」

憤怒を拳に乗せ殴打の嵐を放つも、鼻で笑いながら双剣で捌かれる。
罪悪感の欠片も無い態度へ怒りを覚えたチェイサーを、さらりと受け流して跳躍。
ファイナルベントを破られ、少なくないダメージを負った。
サバイブに変身中なのもあって、消費される体力も無視出来ない。
それでも尚、龍騎が選ぶのは殺し合いの続行。
こんなにも楽しく、イライラが消える戦いを終わらせるなどそっちの方が馬鹿げている。
何よりもだ、自分にはまだとっておきの手札が残してあった。

「良いもの見せてやるよ…!」

長刀を両手で持ち構えを取る。
身体能力強化の恩恵を齎すこの得物は、それだけが持ち得る全てではない。
令呪一画という鍵を使い、封じ込められた力を解き放つ。
留まる所を知らない闘争心のままに、獣がソレを告げた。

「呑め――――『野晒』」

戦を求める本能へ、剣が応える。
満たされぬ飢えに同調し、食らわせろと顔を出す。
絡み付く鎖を砕き、待ちくたびれたと牙を覗かせる。
全てはただ、思うがままの斬り合いの為。

巨大で、
無骨で、
頑強で、
なれど疑いようもない、『力』の塊。
身の丈を遥かに超える、最早剣と呼べるかも不確かな鉄塊があった。

名/銘は野晒。
護廷十三隊、十一番隊現隊長の斬魄刀。
歴代最強の剣八と常に共にあったソレが、狂える赤龍の切り札。
魂魄を斬り魂を浄化する性質は、刀使と縁の深い珠鋼にも劣らぬ神秘。
篝の祭祀礼装をも貫いたとて何らおかしくはない。

「――――ッ!!!」

大剣と、そう呼ぶべきかも分からない斬魄刀へチェイサーも最大限の警戒を抱かざるを得ない。
機械の体でありながらも感じる、人間で言う悪い予感。
勝機が一気に遠のいたのは、恐らく気のせいではない。
だからといって逃げる選択肢は最初から無し。
届かぬ高みへ位置する強敵だろうと、最後まで抗うのみだ。

『SIGNAL BIKE!SHIFT CAR!』

『RIDER!DEAD HEAT!』

変身するのは生前の戦いで実現しなかった形態。
上半身に纏う装甲は、ドライブと同じ燃え盛る赤。
左肩には限界値を知らせるメーターを装着。
顎部分も同様に頑強なパーツで覆った、チェイサーの新たな姿。
デッドヒートチェイサー、その名を知る者はここにいない。

『BURST!』

『キュウニデッドヒート!』

ドライバー上部のスイッチを連続で押し、稼働状態を最大出力へと移行。
全身から稲妻の如きエネルギーを迸らせ急加速。
速度と威力の両方を通常のチェイサー以上に強化し、先手必勝で叩き込む。

「オオオオオオオオオオオオオオッ!!!」

気合の叫びはそのまま攻撃の勢いに変換、両の拳のスピードは銃弾を遥かに超える。
加えて一発一発が必殺級の破壊力、生身の人間ならば原型の留めぬ死体となっただろう。
ガトリングの掃射に等しい殴打の嵐へ、龍騎がやったのは野晒をただ振り回す。
特別な技術も何もない、単純な動作一つでデッドヒートの拳を打ち消す。

「っ!!」

迫り来る刃へ地面を転がって回避。
あのまま攻撃を続けていたら、一矢報いる機会すらなく破壊された。
戦士としての直感に逆らわず起き上がり、ブレイクガンナーの照準を合わせる。
デッドヒートとなりエネルギー弾の威力も強化済み、引き金を引き続けるが龍騎には豆鉄砲と変わらない。
薙ぎ払うように振るった剣にあえなく霧散、余波だけで体がぐらつくも隙は見せじと踏ん張る。

「ハハハハハ!良いぜぇ、こんなに面白ぇ力は初めてだ!」

狂気染みた笑いには聞く耳持たず、チェイサーバイラルコアを装填。
銀の翼を展開し飛行、両手には意志に応じて駆け付けたトレーラー砲があった。
レーザーを放ちながら龍騎を少しでも自身の方へと引き寄せ、マジアマゼンタ達から離す。
戦闘の巻き添えは万が一にもあってはならない。

(奴の刀は危険だが、逆に奴自身を追い詰める毒にもなっている)

脅威を正しく認識しながらも、危険な状態なのは敵も同じと分析。
視覚センサーが装甲の下の肉体構造を調べた結果、ある事実が判明。
自分の攻撃が当たっていないにも関わらず、龍騎は常にダメージを受け続けていた。
恐らくだが、大剣の持つ力の絶大な負荷が使い手自身をも苦しめている。

チェイサーの推測は間違っていない。
野晒は規格外の戦闘能力で特記戦力に名を連ねる、更木剣八だからこそ使える斬魄刀。
主催者の細工があるといえ、本来ならばただの人間には過ぎた力。
サバイブ形態の龍騎になっているから辛うじて耐えているのであって、それでも肉体に掛かる負荷は軽くない。
当然発揮出来る破壊力も、剣八が振るった時とは大幅な劣化を免れなかった。

だとしても、弱体化していようと危険なのには変わらない。
まして龍騎はサバイブ以上の力を手に入れた歓喜と、戦いへの尽きぬ欲求へ突き動かされている状態。
負傷を受け止め撤退を選ぶのへ期待するだけ無駄。
警戒度は依然として揺るがぬままに野晒を紙一重で躱し、急降下の勢いを乗せた蹴りを放つ。
刀身に阻まれ、衝撃波を伴ったキックでも罅一つ入らない。
サイズに見合った強度が備わっており、武器の破壊は現実的じゃあない。
押し返されれば枯れ葉のように吹き飛ばされる、故に自ら脚を引いて再上昇。
トレーラー砲にバイラルコアを装填、威力を高めた砲撃を放つべく指を掛け、

巨大な影が、二人を覆い隠した。

047:Brave Souls ─ガールズリミックス─ 投下順 047:Brave Souls ─戦わなければ生き残れない─
時系列順
柊篝
聖園ミカ
花菱はるか
横山千佳
小宮果穂
チェイス
浅倉威

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