俺が賽の目を振る。一が出る。
死神が賽の目を振る。六が出る。
俺が賽の目を振る。一が出る。
死神が賽の目を振る。六が出る。
俺が賽の目を振る。一が出る。
死神が賽の目を振り、俺は───
死神が賽の目を振る。六が出る。
俺が賽の目を振る。一が出る。
死神が賽の目を振る。六が出る。
俺が賽の目を振る。一が出る。
死神が賽の目を振り、俺は───
森を抜けた先にある開けた草原。
岩などの遮蔽物は多少あれど身を隠せるものではなく、殆どは草原だ。
そよ風に合わせ、金属のぶつかり合う甲高い音が周囲へと響き渡る。
甲高い音を、刃を交えているのは二人の男女だ。
一人は紫の和服の男。武士や侍と言った風貌をしており、
必死の形相で刀を振るい続ける姿は、鬼と言うほかないだろう。
岩などの遮蔽物は多少あれど身を隠せるものではなく、殆どは草原だ。
そよ風に合わせ、金属のぶつかり合う甲高い音が周囲へと響き渡る。
甲高い音を、刃を交えているのは二人の男女だ。
一人は紫の和服の男。武士や侍と言った風貌をしており、
必死の形相で刀を振るい続ける姿は、鬼と言うほかないだろう。
「お前を殺して優勝する! それ以外に俺の双六に上がりはないんだよぉッ!!」
同じく刀を持った、紅白の学生服の少女が一撃を受け止めるも、
そのパワーに圧され、地面を後ずさりする形ではあるが攻撃を防ぐ。
攻撃こそ防いだものの、相手の強さに驚嘆と同時に───少しだけワクワクしていた。
そのパワーに圧され、地面を後ずさりする形ではあるが攻撃を防ぐ。
攻撃こそ防いだものの、相手の強さに驚嘆と同時に───少しだけワクワクしていた。
(この人、強い! 剣の腕もだけど、力もすごくある!)
少女、衛藤可奈美は剣術オタクだ。
趣味が立ち合いであり、ことあるごとに立ち合いを所望するぐらいに。
趣味が立ち合いであり、ことあるごとに立ち合いを所望するぐらいに。
「何を笑っているんだ貴様ぁッ!!」
命がけの殺し合いと言う最中であっても、それが隠しきれてなかった。
とは言えこれは刀使同士との立ち合いではない。本物の死と隣り合わせの命がけの戦い。
ワクワクこそしているものの、一方でその強さと圧には少しばかり圧倒されかける。
彼女が持つ武器は千鳥でもなければ、御刀でもない別の刀だ。
刀使としての力は扱えないまま戦うことになっていた。
とは言えこれは刀使同士との立ち合いではない。本物の死と隣り合わせの命がけの戦い。
ワクワクこそしているものの、一方でその強さと圧には少しばかり圧倒されかける。
彼女が持つ武器は千鳥でもなければ、御刀でもない別の刀だ。
刀使としての力は扱えないまま戦うことになっていた。
続けざまにくる力強い剣戟を可奈美は受け止めず、なるべく避けを優先する。
八幡力なくしてはこの男との打ち合いは危険と判断。事実、この男は木を一刀で伏せる威力だ。
生半可な防御では受けきれない上に素早い太刀筋を相手に可奈美は攻めすら許されない。
八幡力なくしてはこの男との打ち合いは危険と判断。事実、この男は木を一刀で伏せる威力だ。
生半可な防御では受けきれない上に素早い太刀筋を相手に可奈美は攻めすら許されない。
(凄く追い詰められてる剣……この人にも負けられない理由がきっとあるんだ。)
可奈美は剣を交えることで相手を理解することがある。
事実、今相対している男、五大院宗繁は後がない男だ。
妾の子の首を売ってもその鬼畜の所業故に新田方から追い出され、
最後の手段となる正室の子である北条時行を狙うもこれに失敗。
最期は逃げながら戦うという奇抜な戦法により、首を刎ねられて死んだ。
事実、今相対している男、五大院宗繁は後がない男だ。
妾の子の首を売ってもその鬼畜の所業故に新田方から追い出され、
最後の手段となる正室の子である北条時行を狙うもこれに失敗。
最期は逃げながら戦うという奇抜な戦法により、首を刎ねられて死んだ。
素早く状況に適応できるのが五大院の長所。
生きるためであれば主君の子すら秒で売れるほどの鬼畜な武将だ。
故に生き返った瞬間の行動は一択だった。この殺し合いと言う名の双六を踏破し返り咲く。
理想を叶える力が本当であるということは、自身の復活で身をもって理解していた。
生きるためであれば主君の子すら秒で売れるほどの鬼畜な武将だ。
故に生き返った瞬間の行動は一択だった。この殺し合いと言う名の双六を踏破し返り咲く。
理想を叶える力が本当であるということは、自身の復活で身をもって理解していた。
理想を叶えれられれば足利など目ではない。
自分が天下に上り詰めることだって可能なはずだ。
故に彼の行動に迷いなどなく、しかし命がけの戦い。
自分だけが優位でないことは分かっており、死に物狂いで相手の命を狙う。
賽の目を、双六で素早く上がるためにはまず必要なのは支給品を追加で手に入れる。
それに選ばれたのが偶然この草原で見かけた可奈美と言うわけだ。
何の偶然か、時行と戦った場所に酷似した場所ではあるがそんなことはどうでもよかった。
自分が天下に上り詰めることだって可能なはずだ。
故に彼の行動に迷いなどなく、しかし命がけの戦い。
自分だけが優位でないことは分かっており、死に物狂いで相手の命を狙う。
賽の目を、双六で素早く上がるためにはまず必要なのは支給品を追加で手に入れる。
それに選ばれたのが偶然この草原で見かけた可奈美と言うわけだ。
何の偶然か、時行と戦った場所に酷似した場所ではあるがそんなことはどうでもよかった。
「ちょこまかと時行みてえに逃げよって……だが俺にはこれがある。」
踏み込むと同時に前方へと跳躍しながら肉薄し、真一文字の斬撃を行う。
しかしただの水平斬りではない、可奈美は一瞬錯覚した。
攻撃の際、流れる水のような勢いがあり、太刀筋が急に変わったと。
しかしただの水平斬りではない、可奈美は一瞬錯覚した。
攻撃の際、流れる水のような勢いがあり、太刀筋が急に変わったと。
「水の呼吸 壱の型 水面斬り!」
迫る一撃を手に持つ刀で受け流すように防いだものの、
続けざまにその勢いを維持したまま横へ回転してからの突き技。
速度が上がった突き技を回避は完全には間に合わず、首筋に血が滴る。
ただでさえ早かった太刀筋が、さらに速度が増していた。
続けざまにその勢いを維持したまま横へ回転してからの突き技。
速度が上がった突き技を回避は完全には間に合わず、首筋に血が滴る。
ただでさえ早かった太刀筋が、さらに速度が増していた。
「ハーハッハッハ! どうだ! 鬼をも殺す技術の呼吸だ!
そーどすきるとは何やら奇怪な名前に疑念を抱いたが、
使ってみればどうだ、こういうこともできるんだよぉ!
この力があれば時行なんぞ、その逃げにも劣る貴様も敵ではないわぁ!」
そーどすきるとは何やら奇怪な名前に疑念を抱いたが、
使ってみればどうだ、こういうこともできるんだよぉ!
この力があれば時行なんぞ、その逃げにも劣る貴様も敵ではないわぁ!」
五大院が持つ刀は富岡義勇の日輪刀。
それに内包されるのは鬼を殺すための呼吸の中でも古参たる『水の呼吸』。
護衛を任される程度に強い剣の腕、木をも刀で倒せる膂力、そして水の呼吸。
元より格上の鬼を狩るための呼吸により賽の鬼はより力を増して迫ってくる。
迫る攻撃を受け止めるだけの力がない可奈美には防戦一方だった。
上空から降り注ぐ滝壷を転がるように回避し、
流れるように迫る流流舞いを受け流す形で攻撃を正面からは受け取らない。
それに内包されるのは鬼を殺すための呼吸の中でも古参たる『水の呼吸』。
護衛を任される程度に強い剣の腕、木をも刀で倒せる膂力、そして水の呼吸。
元より格上の鬼を狩るための呼吸により賽の鬼はより力を増して迫ってくる。
迫る攻撃を受け止めるだけの力がない可奈美には防戦一方だった。
上空から降り注ぐ滝壷を転がるように回避し、
流れるように迫る流流舞いを受け流す形で攻撃を正面からは受け取らない。
(こいつ、ただのガキじゃないな。太刀筋は俺よりもいい。
何処かの武家の出の者とみるが、得物の長さのせいで全力を出し切れてないな!)
何処かの武家の出の者とみるが、得物の長さのせいで全力を出し切れてないな!)
攻めているのは五大院だ。それは誰が見てもそう答えるだろう。
可奈美は必死に対応をし続ける。彼女は別に逃げ上手ではない。
水車、打ち潮、ねじれ渦。水の呼吸から繰り出される数々の技を前に、
避けに徹するのは容易ではなく、避けきれず刀傷を増やしていく。
しかし、だ。
可奈美は必死に対応をし続ける。彼女は別に逃げ上手ではない。
水車、打ち潮、ねじれ渦。水の呼吸から繰り出される数々の技を前に、
避けに徹するのは容易ではなく、避けきれず刀傷を増やしていく。
しかし、だ。
(何故だ、何故当たらなくなってきた!?)
剣術オタクであり、天賦の才を持つ可奈美にとって、
剣術を基礎に沿った技が基本とされる水の呼吸は相性が最悪に近かった。
加えて水の呼吸は元々攻めよりも防御に重きを置いた呼吸でもあるのも大きい。
もしも彼が得たのが炎の呼吸や風の呼吸であればより優位に戦えただろうが、
攻撃に慣れ始め、その身に受ける傷の回数も僅かな時間で被弾はなくなっていき、
水の呼吸をもってしても避ける、受け流すことにより最初の時と変わらない展開になる。
剣術を基礎に沿った技が基本とされる水の呼吸は相性が最悪に近かった。
加えて水の呼吸は元々攻めよりも防御に重きを置いた呼吸でもあるのも大きい。
もしも彼が得たのが炎の呼吸や風の呼吸であればより優位に戦えただろうが、
攻撃に慣れ始め、その身に受ける傷の回数も僅かな時間で被弾はなくなっていき、
水の呼吸をもってしても避ける、受け流すことにより最初の時と変わらない展開になる。
(相手は時行ではないのだぞ! 全力も出し切れてない、
こんな小娘一人に俺の双六が立ち止まっていいはずが……)
こんな小娘一人に俺の双六が立ち止まっていいはずが……)
攻撃が当たらなくなってきてることに次第に焦り始める五大院。
水面斬りを可奈美がジャンプする形で回避された瞬間、
彼の目には信じられない光景を目の当たりにした。
水面斬りを可奈美がジャンプする形で回避された瞬間、
彼の目には信じられない光景を目の当たりにした。
「確か……捌の型、滝壷!」
可奈美が呼吸を整えると、刃を縦に振るう。
単なる見様見真似の一撃。容易く防いで反撃しようとしたその時だ。
五大院にも見えた。まるで彼女の刃が滝のように迫ってくるのを。
受けては刀が折れるのでは? とすら錯覚しかねないその一撃。
防ぐことをやめて咄嗟に距離を取ってからの雫波紋突き。
単なる見様見真似の一撃。容易く防いで反撃しようとしたその時だ。
五大院にも見えた。まるで彼女の刃が滝のように迫ってくるのを。
受けては刀が折れるのでは? とすら錯覚しかねないその一撃。
防ぐことをやめて咄嗟に距離を取ってからの雫波紋突き。
「参の型、流流舞い!」
それを流れるような太刀筋で弾き、五大院の刀を手放させようと指を狙うも、
攻撃の動きに気付いた五大院が距離を更に取ることで失敗に終わる。
攻撃の動きに気付いた五大院が距離を更に取ることで失敗に終わる。
「い、今のは滝壷に流流舞い……だと? 何故貴様がそれを扱える!?」
相手が使ってきたのは見様見真似ではない。
完全に彼が使用し、そして再現されている水の呼吸だ。
刀の一撃にも重みが出ており、呼吸による身体能力の底上げもされていた
今まで防戦一方だった以上ソードスキルはなかったはず。
だというのに今の動きは完全に水の呼吸のそれである。
完全に彼が使用し、そして再現されている水の呼吸だ。
刀の一撃にも重みが出ており、呼吸による身体能力の底上げもされていた
今まで防戦一方だった以上ソードスキルはなかったはず。
だというのに今の動きは完全に水の呼吸のそれである。
「私の刀にも、ソードスキルがあるからだよ。」
可奈美が持つ刀もまた、ソードスキルが内包されていた。
英霊へと召し上げられた人斬り、岡田以蔵が所持していた刀。
見た剣技を覚える対人魔剣『始末剣』をソードスキルとして獲得している。
一度見た剣技を忘れない上に努力すればそれを模倣をもできる可奈美に、
一度見てしまえば完全に技を覚えられる始末剣の相性は言うまでもない。
後は天賦の才を持つ可奈美の剣技によってその性能は五大院を上回る。
英霊へと召し上げられた人斬り、岡田以蔵が所持していた刀。
見た剣技を覚える対人魔剣『始末剣』をソードスキルとして獲得している。
一度見た剣技を忘れない上に努力すればそれを模倣をもできる可奈美に、
一度見てしまえば完全に技を覚えられる始末剣の相性は言うまでもない。
後は天賦の才を持つ可奈美の剣技によってその性能は五大院を上回る。
「……相手の技を模倣できるそーどすきる、だと?
そんな、そんな無法なことがあってたまるかぁーッ!!」
そんな、そんな無法なことがあってたまるかぁーッ!!」
今までソードスキルを使わず戦ってきて、
突然ソードスキルを使うようになってきた。
それが相手の技を模倣するものだと理解してしまう。
理解すると同時に激昂し、力業で刃を振るいまくる。
呼吸は使ってないが元の膂力のある一撃なのは変わらない。
水の呼吸を覚えても可奈美には五大院と決定的な違いがある。
突然ソードスキルを使うようになってきた。
それが相手の技を模倣するものだと理解してしまう。
理解すると同時に激昂し、力業で刃を振るいまくる。
呼吸は使ってないが元の膂力のある一撃なのは変わらない。
水の呼吸を覚えても可奈美には五大院と決定的な違いがある。
「俺は時代に適応したんだ! 足利の掲げる戦国の時代に!
この殺し合いだってそうだ! ただの乱世と何ら変わらない!
この殺し合いと言う乱世に適応できた俺こそが勝者となるべきだ!」
この殺し合いだってそうだ! ただの乱世と何ら変わらない!
この殺し合いと言う乱世に適応できた俺こそが勝者となるべきだ!」
彼女の剣は荒魂を祓う為にある。人を殺すための剣ではないのだ。
そこが決定的な違いであり、殺そうと思えばいつでも殺せていた。
だがそれをしない。無力化しようと画策して先ほども指を狙っている。
ついでに言えば鎮痛剤となるレジスターが腕にあるのも邪魔な要因の一つだ。
この差が大きな差を生んでおり、可奈美は避けや防御に徹せざるをえなかった。
そこが決定的な違いであり、殺そうと思えばいつでも殺せていた。
だがそれをしない。無力化しようと画策して先ほども指を狙っている。
ついでに言えば鎮痛剤となるレジスターが腕にあるのも邪魔な要因の一つだ。
この差が大きな差を生んでおり、可奈美は避けや防御に徹せざるをえなかった。
「刀を手にしとる癖に腰の引けた小娘なんぞに俺が倒されてたまるかぁッ!!」
攻撃を避け続ける可奈美ではあったが、
ついに受け流すことができず一太刀を防いでしまう。
宙を舞う刀。無手となる可奈美に五大院の日輪刀を防ぐ手段は存在しない。
ついに受け流すことができず一太刀を防いでしまう。
宙を舞う刀。無手となる可奈美に五大院の日輪刀を防ぐ手段は存在しない。
「取ったぁ! 刀のない貴様に水の呼吸の真似事ができるかぁ!!」
滝壷によって振り下ろされる日輪刀。
頭から下半身まで両断するであろう一撃を、可奈美は左へと避ける。
それまでは別によかった。すぐに着地し水面斬りに対応すればいいだけの話だと。
問題はそこではない。高速で振り下ろされた日輪刀の柄を右手で掴み、峰の部分を左手で抑える。
可奈美が柄を始点に回すと、五大院の手から日輪刀が離れていったのだ。
『逆取り』と呼ばれる無刀取りの一つであり、テコの原理を利用して刀を奪い取る技。
無理に逆らえば刀が流れるままに移動した先は股間という急所に突き刺さり致命の一撃。
此処で逃げるとしても刀を放棄すると言う選択に迫られる。
自分へと襲い掛かる刃を回避するべく距離を取るものの、
今度は逆に五大院自身が無手となってしまう。
頭から下半身まで両断するであろう一撃を、可奈美は左へと避ける。
それまでは別によかった。すぐに着地し水面斬りに対応すればいいだけの話だと。
問題はそこではない。高速で振り下ろされた日輪刀の柄を右手で掴み、峰の部分を左手で抑える。
可奈美が柄を始点に回すと、五大院の手から日輪刀が離れていったのだ。
『逆取り』と呼ばれる無刀取りの一つであり、テコの原理を利用して刀を奪い取る技。
無理に逆らえば刀が流れるままに移動した先は股間という急所に突き刺さり致命の一撃。
此処で逃げるとしても刀を放棄すると言う選択に迫られる。
自分へと襲い掛かる刃を回避するべく距離を取るものの、
今度は逆に五大院自身が無手となってしまう。
「降参して。刀は返せないけど、私は命までは取らないから。」
日輪刀を向けながら、地面に突き刺さった以蔵の刀も回収する可奈美。
水の呼吸は身体能力を底上げする能力も備わっている。
五大院は確かに強いが、相手が呼吸を使ってくる以上、
逃げきれるかどうかが怪しい。この間の思考は凄まじく短い。
状況に適応するのが長所。それが五大院なのだから。
水の呼吸は身体能力を底上げする能力も備わっている。
五大院は確かに強いが、相手が呼吸を使ってくる以上、
逃げきれるかどうかが怪しい。この間の思考は凄まじく短い。
状況に適応するのが長所。それが五大院なのだから。
「グヌヌ……ああ、わかった、降参───」
故に選ぶのは休戦、撤退だ。
この殺し合いの乱世で殺さないなどと言う、
時行よりも甘っちょろい考えを持つ小娘なぞ容易に騙せる。
まだ武器は残されている。故に此処では身を引くのが先決。
この殺し合いの乱世で殺さないなどと言う、
時行よりも甘っちょろい考えを持つ小娘なぞ容易に騙せる。
まだ武器は残されている。故に此処では身を引くのが先決。
「ちょっと待ちな。」
そんな五大院の考えを崩す男が一人現れた。
茶髪で黒い服に身を包んだ、壮年の男性。
少々厚着ではあるが、それ以外は何処にでもいそうな青年だ。
彼が手に持つそれが何かを理解してる可奈美は、
咄嗟に刀を握りしめて構えるも男が先に右手を突き出し制する。
茶髪で黒い服に身を包んだ、壮年の男性。
少々厚着ではあるが、それ以外は何処にでもいそうな青年だ。
彼が手に持つそれが何かを理解してる可奈美は、
咄嗟に刀を握りしめて構えるも男が先に右手を突き出し制する。
「お前に向けるつもりはねえ。
一部始終は見ていたからな。
おっさん。今から俺の質問に答えろ。
嘘は吐くなよ? 吐けばこいつをぶっ放す。」
一部始終は見ていたからな。
おっさん。今から俺の質問に答えろ。
嘘は吐くなよ? 吐けばこいつをぶっ放す。」
「な、なんだその黒い物は?」
「チッ、銃すら知らねえ人間まで呼んでるのかよ……ほらよ、こういう武器だ。」
近くの木へと向けると、銃声と共に木の側面を抉り取る。
当時中国では存在していたとはいえ鎌倉時代の日本人に、現代の銃など理解が及ばない。
だが今ので分かった。あんなのが当たってしまえば確実に殺されると。
甘っちょろいガキと違って事と次第で本当に殺すと言う目をしている。
だから慎重に言葉を選ぶ。
当時中国では存在していたとはいえ鎌倉時代の日本人に、現代の銃など理解が及ばない。
だが今ので分かった。あんなのが当たってしまえば確実に殺されると。
甘っちょろいガキと違って事と次第で本当に殺すと言う目をしている。
だから慎重に言葉を選ぶ。
「当たれば痛いじゃ済まねえぞ。名前は?」
「ご、五大院宗繁だ。」
「殺し合いには乗ってるのか?」
「も、もう乗らない! 俺は無手だぞ!? 戦う術なんぞもうない……」
パン、と乾いた音が響く。
五大院の足元に銃弾が撃ち込まれ、
一瞬撃たれたと勘違いして彼はへたり込んでしまう。
五大院の足元に銃弾が撃ち込まれ、
一瞬撃たれたと勘違いして彼はへたり込んでしまう。
「特別に外してやった。『顔をよく見せながら』本当のことを言いな。
もしも次に嘘を吐いたら眉間にぶち込む。二度目はないと思えよ。」
もしも次に嘘を吐いたら眉間にぶち込む。二度目はないと思えよ。」
何故嘘と分かったのか。
可奈美と五大院には分からない。
ただ分かるのは彼には次がないということだ。
可奈美と五大院には分からない。
ただ分かるのは彼には次がないということだ。
「待って! この人はもう戦意がないんだよ!」
「これ以上殺し合いに乗ってない奴を殺さないって誓えるか?」
可奈美の言葉を無視し、男は淡々と問いかける。
「お、俺はもう死にたくないんだ!
必要ならアンタらにだっていくらでも媚びを売る!
だからお願いだ! 命までは取らないでくれ! 頼む!
誓う! 誓うとも! 殺し合いに乗ってない奴は殺さない!」
必要ならアンタらにだっていくらでも媚びを売る!
だからお願いだ! 命までは取らないでくれ! 頼む!
誓う! 誓うとも! 殺し合いに乗ってない奴は殺さない!」
必死に土下座をして命乞いをする。
生きるためであればどんなことでもする意地汚さ。
本当に必死であり嘘ではないと可奈美は感じていた。
生きるためであればどんなことでもする意地汚さ。
本当に必死であり嘘ではないと可奈美は感じていた。
「ああ、そうかい。分かったぜ。」
分かってくれたのか。
涙や鼻水でぐちゃぐちゃになった顔を上げる五大院。
よかった。この死の淵において生き延びることができたと。
殺し合いを諦め、生存の道をこの二人とともに獲得する。
涙や鼻水でぐちゃぐちゃになった顔を上げる五大院。
よかった。この死の淵において生き延びることができたと。
殺し合いを諦め、生存の道をこの二人とともに獲得する。
(俺のツキはまだ終わっちゃいない。まだ双六は続いている!!)
当然嘘である。
彼は隙を見計らって銃を奪い、形勢逆転を狙うつもりだった。
彼は隙を見計らって銃を奪い、形勢逆転を狙うつもりだった。
『特別に外してやった。『顔をよく見せながら』本当のことを言いな。次に嘘を吐いたら眉間にぶち込む。』
(『顔をよく見せながら』と強調したのがてめえの失策だ、青二才!)
五大院は聞き逃さなかった。
相手は嘘を見抜くことができるのは事実だろう。
一方で『顔を見ながら言葉を聞かなければ分からない』のだと。
だから事実を交えながら土下座をして顔を隠し嘘を吐きとおした。
撃たれる可能性はゼロではなかったが、その博打を乗り越えて相手からの信頼を得ることができた。
双六はまだ終わりを迎えたわけじゃない。盤面はまだひっくり返ってない。
賽の目を振る機会は残されていると。
相手は嘘を見抜くことができるのは事実だろう。
一方で『顔を見ながら言葉を聞かなければ分からない』のだと。
だから事実を交えながら土下座をして顔を隠し嘘を吐きとおした。
撃たれる可能性はゼロではなかったが、その博打を乗り越えて相手からの信頼を得ることができた。
双六はまだ終わりを迎えたわけじゃない。盤面はまだひっくり返ってない。
賽の目を振る機会は残されていると。
顔を上げると同時に、宣言通り眉間に風穴を空けられていた。
「……何、故?」
それが五大院の最期の言葉だった。
草原に倒れ、何故嘘がばれたかも分からず。
二度目の双六もまた、死神に刈り取られる形で終わりを迎える。
草原に倒れ、何故嘘がばれたかも分からず。
二度目の双六もまた、死神に刈り取られる形で終わりを迎える。
「なん、で……どうして撃ったの!? 殺さないって誓ったって……」
「お前、試しに嘘が混ざった発言をしてみろ。」
「え?」
「いいから答えな。それでわかる。」
「えっと、衛藤可奈美です。平城学館に通ってる刀使の十四歳で……あ、後納豆が好きです。」
「その中だと平城学館に通ってるのが嘘だな。
俺は相手の嘘が『言葉』で分かる。そう言う能力を持っているんだよ。」
俺は相手の嘘が『言葉』で分かる。そう言う能力を持っているんだよ。」
嘘発見器(トゥルーオアライ)。
それが彼、前坂隆二ことリュージが所有する異能(シギル)だ。
だからわかる。五大院は最後の誓いの言葉は嘘だと。
曖昧だったりはぐらかされると異能は発揮することができないので、
わざと嘘が吐けるように、念のため導線を敷いて罠を張っておいた。
そうして問いかけたら相手は引っかかり二度目の嘘を吐いた。
故に引き金を引いたわけである。
それが彼、前坂隆二ことリュージが所有する異能(シギル)だ。
だからわかる。五大院は最後の誓いの言葉は嘘だと。
曖昧だったりはぐらかされると異能は発揮することができないので、
わざと嘘が吐けるように、念のため導線を敷いて罠を張っておいた。
そうして問いかけたら相手は引っかかり二度目の嘘を吐いた。
故に引き金を引いたわけである。
「こいつも途中までは本音だったさ。
だがちゃんと警告した上であいつは最後の殺さないことを誓えなかった。
だから撃った。納得できねえだろうが、そう言う世界なんだよ此処も……」
だがちゃんと警告した上であいつは最後の殺さないことを誓えなかった。
だから撃った。納得できねえだろうが、そう言う世界なんだよ此処も……」
倒れる五大院から支給品を回収しながらリュージは可奈美と話す。
ダーウィンズゲーム。リュージがこの舞台に来る前から参加していた命懸けのゲーム。
子供を狙うのは少々寝覚めが悪いとは思う程度には良心はあるものの、人を撃つ覚悟はできている。
可奈美は違うのだろうと言うことは、先の戦い方を見て分かった。相手から無手で刀を実戦で奪えるなど、
シェエランのような卓越した技術でもない限り不可能だし、その後の行動だってそのまま斬ればいいのに、
降参を要求する辺り異能を使うまでもない。彼女は割り切れないだろうし、殺し合いにも乗らない。
スイのようなえげつない強さを持ってこそいるものの、人を殺めることには抵抗のある人物。
レインのような見る目が特別あるわけではないリュージでも十分に理解できる人柄だ。
ダーウィンズゲーム。リュージがこの舞台に来る前から参加していた命懸けのゲーム。
子供を狙うのは少々寝覚めが悪いとは思う程度には良心はあるものの、人を撃つ覚悟はできている。
可奈美は違うのだろうと言うことは、先の戦い方を見て分かった。相手から無手で刀を実戦で奪えるなど、
シェエランのような卓越した技術でもない限り不可能だし、その後の行動だってそのまま斬ればいいのに、
降参を要求する辺り異能を使うまでもない。彼女は割り切れないだろうし、殺し合いにも乗らない。
スイのようなえげつない強さを持ってこそいるものの、人を殺めることには抵抗のある人物。
レインのような見る目が特別あるわけではないリュージでも十分に理解できる人柄だ。
「にしても真剣の扱いは得意だったみたいだな。何をしてたんだ?」
「さっきも言ったけど、刀使って言う人を守る仕事を……」
荒魂を祓う為に御刀を振るう。
それが刀使の役割であることを説明する。
子供や学生が刀を使って治安維持とはどんな世界だよ、
とは突っ込みたくなったがダーウィンズゲームも似たようなものだ。
表沙汰にならないデスゲームを定期でやってる世界のことを考えると、
彼女の世界の方はよほどましな部類だと言えるだろう。
それが刀使の役割であることを説明する。
子供や学生が刀を使って治安維持とはどんな世界だよ、
とは突っ込みたくなったがダーウィンズゲームも似たようなものだ。
表沙汰にならないデスゲームを定期でやってる世界のことを考えると、
彼女の世界の方はよほどましな部類だと言えるだろう。
「……ありえない話ではないから話しておくか。
もしも王(ワン)がいたら気をつけろ。ドレッドヘアーの極悪面の男だ。
話し合いは通じねえ。此処にいたら確実にゲームに乗るし、見かけたら即座に殺す方がいい。」
もしも王(ワン)がいたら気をつけろ。ドレッドヘアーの極悪面の男だ。
話し合いは通じねえ。此処にいたら確実にゲームに乗るし、見かけたら即座に殺す方がいい。」
五大院は銃を見ても何か分からなかった。
そこに嘘はなく、恰好を含め過去の人間であることは間違いない。
となればいてもおかしくない。過去に死んだ人間が此処にいる可能性。
奴が復活しているなら、もう一度息の根を止める。そう可奈美に語る。
そこに嘘はなく、恰好を含め過去の人間であることは間違いない。
となればいてもおかしくない。過去に死んだ人間が此処にいる可能性。
奴が復活しているなら、もう一度息の根を止める。そう可奈美に語る。
「……って言ってできそうにないのは分かってるよ。
お前はどっちかと言うとスイみたいなタイプだっつーのは……」
お前はどっちかと言うとスイみたいなタイプだっつーのは……」
「うん。私が斬るのはあくまで荒魂だけだから。
と言っても無力化するのは、難しいけども……」
と言っても無力化するのは、難しいけども……」
刀使同士ならば写シで刃傷沙汰にはならないが、
此処ではそううまくはいかない。武装を奪っても、
改めて異能を知った手前無手であろうとも様々な能力が、
説明の際にはS装備のような特殊な支給品もあると言っていた。
いくら人を斬らないと決めた可奈美でも相手を無傷で制圧は不可能だ。
此処ではそううまくはいかない。武装を奪っても、
改めて異能を知った手前無手であろうとも様々な能力が、
説明の際にはS装備のような特殊な支給品もあると言っていた。
いくら人を斬らないと決めた可奈美でも相手を無傷で制圧は不可能だ。
「可奈美。俺と即席でクランを組まねえか?」
「クラン? えっと、チームってことですか?」
「ああ。此処に俺の仲間がいるとも限らねえ。
それに動ける前衛がいる方が俺としては助かる。
銃器には心得があるから後方からのサポートもできるし、
交渉や敵か味方かも、異能の通り俺に任せれば優位に進められる。どうだ?」
それに動ける前衛がいる方が俺としては助かる。
銃器には心得があるから後方からのサポートもできるし、
交渉や敵か味方かも、異能の通り俺に任せれば優位に進められる。どうだ?」
「でも私、さっきも言いましたけど人は……」
相手が荒魂やNPC、異形の存在ならば斬れるだろう。
だが相手が人間ならばどうだ。先ほど忠告された王も、
もし相対して本当に斬ることができるかも怪しい。
五大院だって殺意を向けられたのに斬るとしても武器を奪うための腕ぐらいだ。
それも腕を斬り落とすレベルではなく、武器を手放す程度の傷にしようと抑えていた。
だが相手が人間ならばどうだ。先ほど忠告された王も、
もし相対して本当に斬ることができるかも怪しい。
五大院だって殺意を向けられたのに斬るとしても武器を奪うための腕ぐらいだ。
それも腕を斬り落とすレベルではなく、武器を手放す程度の傷にしようと抑えていた。
「その辺の汚れ仕事は俺がやる。元々殺し合うゲームで生きてきた奴だ。
今更一人二人増えたところで大して変わらねえし、気にする必要もねえ。
分かり合えない敵ってのは必ずどっかにいるもんだ。さっきの男とか、王とかな。」
今更一人二人増えたところで大して変わらねえし、気にする必要もねえ。
分かり合えない敵ってのは必ずどっかにいるもんだ。さっきの男とか、王とかな。」
「……わかり、ました。よろしくお願いします。」
嘘だ。分かってないことは異能で伝わってくる。
分かってないと言うよりは、割り切れないのだろう。
分かってないと言うよりは、割り切れないのだろう。
(納得はしきれてねえみてえだが、まあそりゃそうか。
やってることが警察や公務員と変わらない奴で、ガキなんだからな。)
やってることが警察や公務員と変わらない奴で、ガキなんだからな。)
似たような考えであるスイを思い返す。
彼女も最初は人を殺してまで生き残りたくないと言っていた。
けれど、生き残るには時に殺したり見殺しにする必要もあることをエイスとの戦いで思い知ったはずだ。
可奈美もきっと、それをこれから理解することになるだろう。
彼女も最初は人を殺してまで生き残りたくないと言っていた。
けれど、生き残るには時に殺したり見殺しにする必要もあることをエイスとの戦いで思い知ったはずだ。
可奈美もきっと、それをこれから理解することになるだろう。
【五大院宗繁@逃げ上手の若君 死亡】
【前坂隆二(リュージ)@ダーウィンズゲーム】
状態:健康
服装:Dゲーム時のもの、防弾装備@ダーウィンズゲーム(ただし、スカルフェイスはなし)
装備:ブラックテイル(弾数7/9)@バイオハザードRe:4、予備の弾(27発)
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~3(自分の分0~1、五大院の分0~2、五大院の方には確定で武器が一つはある)、SA・ホットライン
思考
基本:Dゲームじゃないみたいだしとりあえず様子見。
00:可奈美と行動する。
01:王が生きてたら絶対に仕留める。
参戦時期:少なくともエイス壊滅以降
備考
※名簿の名前が前坂隆二かリュージかは採用され次第お任せします
状態:健康
服装:Dゲーム時のもの、防弾装備@ダーウィンズゲーム(ただし、スカルフェイスはなし)
装備:ブラックテイル(弾数7/9)@バイオハザードRe:4、予備の弾(27発)
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~3(自分の分0~1、五大院の分0~2、五大院の方には確定で武器が一つはある)、SA・ホットライン
思考
基本:Dゲームじゃないみたいだしとりあえず様子見。
00:可奈美と行動する。
01:王が生きてたら絶対に仕留める。
参戦時期:少なくともエイス壊滅以降
備考
※名簿の名前が前坂隆二かリュージかは採用され次第お任せします
【衛藤可奈美@刀使ノ巫女】
状態:迷い、刀傷(軽微)
服装:美濃関学院制服
装備:岡田以蔵の刀@Fate/Grand Order
令呪:残り三画SA
道具:ランダムアイテム×0~2、富岡義勇の日輪刀@鬼滅の刃、SA・ホットライン
思考
基本:殺し合いには乗らない。
00:人は斬らない……できるの?
01:リュージさんと行動。
参戦時期:アニメ本編終了後
備考
※岡田以蔵の刀のソードスキル『始末剣』により、
大半の水の呼吸のソードスキルを覚えています。
状態:迷い、刀傷(軽微)
服装:美濃関学院制服
装備:岡田以蔵の刀@Fate/Grand Order
令呪:残り三画SA
道具:ランダムアイテム×0~2、富岡義勇の日輪刀@鬼滅の刃、SA・ホットライン
思考
基本:殺し合いには乗らない。
00:人は斬らない……できるの?
01:リュージさんと行動。
参戦時期:アニメ本編終了後
備考
※岡田以蔵の刀のソードスキル『始末剣』により、
大半の水の呼吸のソードスキルを覚えています。
支給品解説
- 富岡義勇の日輪刀@鬼滅の刃
五大院に支給。悪鬼滅殺の四文字が刻まれた刀身が青い刀。
使用する場合ソードスキル『水の呼吸』が使用可能。
呼吸を使用するに伴い身体能力が上昇する。
富岡義勇の日輪刀であるため拾壱の型『凪』も使用可能。
……身体能力がついていければの話ではあるが。
使用する場合ソードスキル『水の呼吸』が使用可能。
呼吸を使用するに伴い身体能力が上昇する。
富岡義勇の日輪刀であるため拾壱の型『凪』も使用可能。
……身体能力がついていければの話ではあるが。
- 岡田以蔵の刀@Fate/Grand Order
可奈美に支給。史実では肥前忠広を使用していたとされているが、
FGOでもこの名前が出たことはなく、便宜上岡田以蔵の刀と表記する。
使用する場合、見た剣技を覚えるソードスキル『始末剣』が使用可能。
習得した剣技は他者に渡っても引き継がれることはない。
FGOでもこの名前が出たことはなく、便宜上岡田以蔵の刀と表記する。
使用する場合、見た剣技を覚えるソードスキル『始末剣』が使用可能。
習得した剣技は他者に渡っても引き継がれることはない。
- ブラックテイル(弾数7/9)@バイオハザードRe:4
リュージに支給。作中における最も優秀なハンドガン。
弾丸の装填数は初期レベルの9。
弾丸の装填数は初期レベルの9。
- 防弾装備@ダーウィンズゲーム
リュージの支給品、と言うよりデフォルトの装備。
特筆すべきことはない、黒い防弾装備。
特筆すべきことはない、黒い防弾装備。
候補作075:滅亡遊戯と不滅の雷 | 投下順 | 候補作079:企画主が牙狼書かなかったら誰も書かないよね |
時系列順 | ||
GAME START | 五大院宗繁 | GAME OVER |
前坂隆二(リュージ) | 002:どうすればいいかなんてもうわかっていた | |
衛藤可奈美 |