図書館革命!? ◆VxAX.uhVsM
「おおっー!すげぇ!すげぇ!すげぇ!こんなでかい図書館なんかあったのか!」
「火憐さん、図書館では静かにするのがルールだよ」
「おっと…そうだった…サンキューな!」
「…と言っても守る必要はないんだけどね…」
「え!?どうしてだよ!ルールは守るためにあるもんだぜ?」
「人がいない時は、必ずルールを守る必要はないんだよ。
図書館で静かにするのは、周りの人間が読書をしているのを邪魔しないためなんだ。
最低限のマナー…とでも言うのかな?例えば、信号が赤の時だけど車が一切通らないから渡る…というのがあるだろう?
信号があったら止まるのがマナー、でも車が来なかったらそのルールやマナーは意味が無いんだ。
で、ここに人はいない…だから特に気にしなくてもいとは僕は思う。」
「ふーん、そういうもんか」
阿良々木火憐、
宗像形の二人は図書館まで来ていた。
その図書館の大きさは国立の図書館に匹敵する。
それだけの、財力、権力が不知火理事長にはあるということだ。
「さて、とりあえず…探すとするか」
「なあ、本当にこの中にいるのかな?」
「そんなのは分からない、でもこんなに広い場所なんだ。
きっと誰かいたとしてもおかしくはない」
宗像の目的はとがめを探すことだけではない。
まずは、初心に帰って考えるとしよう。
まずこの殺し合いの目的とは何だろう…。
これは言っていた、完全な人間の創造だろう。
そこで一つつながるのは、
黒神めだかの存在だ。
フラスコ計画において、新しく加える候補である人物。
しかし、その事をすっぽかして殺し合い…。
つまり…これは僕たち『十三組の十三人』を交えて、黒神めだかの実力を見る…。
それで納得がいくか…といえばそうでもない。
そうなると、火憐さんはどうなる?
彼女はフラスコ計画に何の関係もないはずだ。
火憐さんはいたって『普通』だ。
確かにその正義心や強さには瞠るものはある。
それでも、彼女は『普通』…言ったとしても『特別』であろう。
決して…決して『異常』ではない。
いや、でも…彼女が呼ばれた理由が無いのなら?
例えば……そう、『異常』ではない人物もつれてきての殺し合い。
つまり、彼女はこの実験では捨て駒なのかもしれない。
だったら、僕がする事は一つだ。
さっきからずっと考えてきた事…。
彼女を最後まで守ってやることなんだ。
「ん?どうかした?」
「いや、なにもないよ…」
「ふーん、変なの」
しかし、彼女に知られてはいけない。
裏の問題は、僕の専門なんだ。
彼女みたいな…火憐さんみたいな人を危険な目を合わせるわけにいかない。
さて、それではここに来た理由と言うのを言おう。
僕がここに来た理由は、情報を探すことだ。
本当に図書館に情報があるのか?
そんなことは知らないし分からない。
でも、僕はこう思うんだよ。
木を隠すなら森の中という言葉があるように、機密情報は大量の本の中に。
図書館と言っても、ここまで大きくする必要はないはずだ。
つまり、これだけ大きくする必要があるという事だ。
これだけあれば情報がどこかにあってもおかしくない。
「とりあえず…火憐さんは一階や二階を探して、僕は内部を探すから」
「ああ、分かったぜ!見つかったらすぐに呼んでくれよな!」
「もちろんだよ、じゃあこっちからも…危険だったらすぐに呼んで、逃げてくれよ」
「…大丈夫だ!多分!」
大丈夫…か。
一応信頼だけはしておこう…。
さあ、これで彼女と一旦離れる事が出来た。
僕は今から、情報を探すとしよう。
「じゃあ、とりあえず…ここにいる上限は午前6時…放送まででいいかな?
ここまで広いと探すのにも時間がかかりそうだしね。今の時間は午後2時50分だから約3時間だ」
「了解!じゃあ、また後でな!宗像さん!」
「あ、ちょっと待って…大声を出すのはやめた方が良いよ」
「え!?なんでだよー!だってさっきの人がいたら気付いてくれるだろうし…」
「じゃあ、もしさっきみたいな人が来たら?」
「うっ……」
「だから、探索中は出来るだけ隠密行動を心がけた方がいいと思うよ」
「うーん、分かった!今度こそ、そっちも頑張ってくれよ!」
「ああ、頑張るよ」
彼女は、僕に笑みを残して走って行った。
さて、ここからが本番だ。
ここを探せるのは3時間だ。
そこで見つからなければ仕方ない。
さあ、急ごう…時間が無いんだ。
【1日目/黎明/F-7図書館閉架1階】
【宗像形@めだかボックス】
[状態]疲労(小)
[装備]千刀・?(ツルギ)×872
[道具]支給品一式、ランダム支給品(0~2)
[思考]
基本:殺したいけど、死なせたくない
1:火憐さんと一旦別行動、しかし彼女を守る
2:誰も殺さない。そのために手段は選ばない
3:殺人衝動は隠しておく
4:機会があれば教わったことを試したい
5:とりあえず、殺し合いに関する裏の情報が欲しい
【1日目/黎明/F-7図書館開架1階】
【阿良々木火憐@物語シリーズ】
[状態]健康
[装備]
[道具]支給品一式、ランダム支給品(1~3)
[思考]
基本:この実験をぶっ壊す。悪人はぶっ飛ばす。
1:三時間この図書館を探して、見つからなかったら他の所に行く
2:白髪の女の子と合流したい
最終更新:2012年10月02日 08:28