『』 ◆mtws1YvfHQ
踏み躙られていた球磨川が小さく、動いた。
気付いたのか、安心院が跳び、教卓に座った。
それが自然であるように、更には足まで組んで。
実際座り慣れているような調子で。
「…………」
球磨川がゆっくりと起き上がる。
安心院が悠々と見ている。
何時の間に持っていたのだろう。
握られていた大螺子が一個、飛ぶ。
「…………」
しかし頭の動きだけでそれを避けた。
知っていたようにもう片手に握られていた螺子がその顔面に、螺子込まれる。
刹那、安心院は笑った。
抱き寄せるように。
優しく。
抱き抱えるように。
柔らかく。
『過身様ごっこ』『飽くまで遊び』『模範記憶』『無様な背比べ』『現実がちな少女』『無人造』『冷や水で手を焼く』『明日の敵は今日の奴隷』『豪華地獄をご招待』『失態失敗』
『時感作用』『私のかわりはいくらでも』『蹴愚政治』『名乗るほどの者ではない』『名を名乗れ』『伊達の素足もないから起こる』『脅威の胸囲』『次元喉果』『弓矢に選ばれし経験者達』『巣喰いの雨』
『人間掃除機』『魔界予告』『帰路消失』『卵々と輝く瞳』『いつまでも幸せに暮らしました』『勿体無い資質』『有限実行』『眼の届く場所』『話は聞かせてもらった』『馬鹿めそれは偽物だ』
『存亡』『有数の美意識』『手書きの架空戦記』『忘脚』『生合成無視』『殺人協賛』『舌禍は衆に敵せず』『穴崩離』『選択の夜討ち』『収監は第二の転生なり』
『確率隔離食感』『自由自罪』『頓智開闢』『歴史的かなり違い』『禁断の錬金術』『若輩者の弱点』『溺愛を込めて』『思いやりなおせ』『即視』『時系列崩壊道中膝栗毛』
『全身全霊に転移』『真実八百』『鹵獲膜』『王の座標』『成功者の後継者』『死なない遺伝子』『美調生』『行進する死体』『数値黙殺』『生まれたての宇宙』
『軽い足取り』『目障りだ』『競争排除息』『お気の無垢まま』『死者会』『故人的な意見』『起立気を付け異例』『天罰敵面』『頂点衷死』『逃げ出した人達』
『死んでなお健在』『ぼやけた実体』『掌握する巨悪』『敵衷率』『懐が深海』『不思議の国の蟻の巣』『神の視点』『驚愕私兵』『影の影響力』『防衛爪』
『命令配達人』『全血全能』『晦冥住み』『寝室胎動』『頬規制』『不老所得』『控え目に書いた勿論』『座して勝利を待つ』『吸魂植物』『ためらい傷の宮殿』
『蘇生組織』『別想地』『光ある者は光ある者を敵とする』『質問を繰り返す』『最後の最後の手段』『人間強度』『不自由な体操』『心神操失』『目一杯』『実力勝負』
軽やかに。
蹴散らした。
「 !」
「――さて。またきみの負けだ」
「………………」
「それでも立ち上がる。それでも挑む。そんなきみの決意を、本心を、教えておくれ?」
座ったまま。
安心院なじみは問い掛ける。
立ったまま。
球磨川禊は口を開く。
「あいつらに勝ちたい
格好よくなくても
強くなくても
正しくなくても
美しくなくとも
可愛げがなくとも
綺麗じゃなくとも
格好よくて
強くて正しくて
美しくて可愛くて
綺麗な連中に勝ちたい
才能に恵まれなくっても
頭が悪くても
性格が悪くても
おちこぼれでも
はぐれものでも
出来損ないでも
才能あふれる
頭と性格のいい
上がり調子でつるんでいる
できた連中に勝ちたい
友達ができないまま
友達ができる奴に勝ちたい
努力できないまま
努力できる連中に勝ちたい
勝利できないまま
勝利できる奴に勝ちたい
不幸なままで
幸せな奴に勝ちたい
嫌われ者でも!
憎まれっ子でも!
やられ役でも!
主役を張れるって証明したい!!」
そして。
そうして。
沈黙が下りる。
目を閉じていた安心院は。
ただ開き、変わらず黙って教卓から降り、球磨川は動かない。
そして一瞬の、
「ちゅ」
事だった。
重なって離れ、それでおしまい。
何事もなかったように安心院は教卓に戻り、唇に指を当てた。
「ふふふふ」
「…………」
無言で口を拭く球磨川を見て笑う。
「と言う訳で、返して上げたよ。よかったね」
「……ありがとう」
「どういたしまして。公平な僕だから、返しただけでそれ以外は何もしてないよ? 大嘘憑きも」
その言葉に動きを止め、一度強く口を拭ってから、背中を向けた。
何事もなかったように。
安心院は変わらない様子で軽く手を振る。
刹那、思い出したようにまた口を開けた。
「ところで、やっぱり彼女を蘇らせる気かい?」
その問い掛けに、一瞬の間を置いてから球磨川は頷く。
予想外の事ではなかったのだろう。
むしろ予想通りの事なのか、安心院は何度か首を縦に振る。
しかし何も言わない。
その、奇妙と言えば奇妙な対応に不審を抱いたらしい球磨川が振り返る。
際に投げ付けたネジは軽く避けられた。
「…………」
小さく舌打ちし、それを見て首を傾げた。
それだけで、今度こそ歩き始めた。
教室の扉を開く。
そのまま慣れた様子で通り抜けながら呟く。
「オールフィクション」
言い終えた時には、その姿は消えていた
さて、そう言う訳で僕は蘇った。
晴れて禁断の過負荷を取り戻して。
しかもありがたいことに『大嘘憑き』はそのままだ。
予想した通り、妙な具合に改善されているらしいけど。
関係ない。
死んでも死にたくない。
だけどそれより、死んでも勝ちたい。
いや勝つ。
そのために言ったんだ。
「初めまして。欠陥製品、七実ちゃん」
少し騒がしい。
呟きながら身を起こす。
だから、死ぬ前に勝つ。
黒神めだかに勝ってみせる。
「僕が、球磨川禊です」
目を開けて、見た。
欠陥製品が吊り上げられていた。
七実ちゃんに。
「えっ」
思わぬ状況に声が漏れていた。
聞こえたのか七実ちゃんと、下ろされた、欠陥製品が僕を見る。
どう言う状況だよ。
「おはようございます、球磨川さん。丁度良い所でした……いえ、悪いのかしら?」
「………………一先ずお早う」
何か言いたそうな顔をしながら、欠陥製品は近付いて、何も言わずに僕の後ろに回った。
え、何なの。
「任せる」
「そうですね。球磨川さんならもちろんご存じでしょう」
「?」
話が見えない。
とりあえずやたら背中を押してくる欠陥製品は何なんだ。
それに七実ちゃんは何を聞きたいんだろう。
可能な限り答えるけど。
僕が聞く前に、口を開けた。
「裸エプロンってなんですか?」
「………………」
「裸は分かるのですけど、そのえぷろんと言う言葉の意味を知らないものですから。聞いた事もない言葉ですので。いっきーさんたら聞いても話を逸らすばかり。今さっき強引に聞こうと思っていた所で」
「本当に蘇りやがったんだよ。そう言う訳だ人間未満。自分で撒いた種は自分で何とかしろ」
「…………」
『僕は、知らない。よく分からなかったけどとりあえず欠陥製品の話に合わせてただけだ。だから、僕は知らない』
場が完全に沈黙しました。
あ、どうもわたし、鑢七実です。
しかし球磨川さん。
その顔で知らないはないでしょう。
何と言いますか、わたしの目がなくとも一目で嘘だと分かります。
言いたくないようならどうしましょうか。
二人同時に問い詰めればその内に吐くでしょう。
けどどちらも無駄に口は固いでしょうし。
「さて……」
と、小首を傾げます。
一先ず見ているとしましょう。
それがいいし、悪い。
表情も変えずに呆然とした様子だったいっきーさんがまず復活されました。
意外とかかりましたね。
「人間未満」
『僕は悪くない』
「違う! 大嘘憑きで車は直せるか?」
『もちろん。だけどそうしてどうするんだい? むしろ密室で逃れないぜ?』
あ、確定しました。
お二人とも、裸えぷろんなるものをご存じのようです。
まずそこから吐かせる手間が省けました。
しかしどうもお二人、気が動転しているようで。
気付いてもよさそうな失敗を、悪そうな失敗に気付く様子もなく。
一応小声ですけど聞こえてますし。
珍しい。
そんなに慌てているなんて。
背中だけは向けて、目の前で今後の相談を始めました。
隠れるゆとりすらありませんか。
「とりあえずこの場から離れる名目で車を走らせる。無駄話はなしって事を言い含めて」
『乗ってくれるかな?』
「何とかしろ。それからぼくが適当に車を走らせる」
『適当に?』
「そうだ。上手く人間失格に会えれば良し。会えなくても考える時間はある」
『よしきた。それじゃ何かの間違いで診療所に着かなければ幾らでも時間は稼げる訳だ』
「あぁ、そうなると怖いのは自分だけだ」
『……負け続けの人生だけど』
「失敗ばかりの人生だけど」
『今回ばかりは』
「勝つ」
妙に息の合った会話を終えて、お二人がわたしを見ます。
「裸えぷろんとはなんでしょう?」
試しに出鼻を挫いてみました。
口を開く前に突っ込みます。
口だけは上手いですから乗せられないようにしないと。
と言う事で。
あからさまに呻いて、狼狽える様は何と言いますか。
そんなに言いたくないのでしょうか、裸えぷろん。
ですがまあこうなれば意地でも聞かせて頂きますけど。
『はっ、羽川さんはどこか知らない? 直った車に乗せてあげないと!』
「あちらに。それと」
「おーいたい……おい、人間未満」
『なんだい欠陥製品』
目を向けず指差した先に急いで駆けたいっきーさんの足が止まりました。
横目で見て、ふと異変が目に入ります。
羽川。
まにわに風の装束を纏った、まあ装束の方はボロボロですが、白髪の女。
のはず。
だと言うのに。
何時の間にか、
『……黒髪?』
髪が全て黒に変わっています。
どう言う事でしょうか。
少なくとも殺してしばらくは白だったはず。
ちらりと視線を四季崎にやっても首を振るだけ。
四季崎は関係ないと。
早速役に立ちませんね。
「少し、失礼」
いっきーさんに退いて頂き、目をしっかりと開きます。
見る。
視る。
診る。
果たして異常はないかどうか。
見続けて理解しました。
結果は、
「…………何の変化も見当たりません」
変わらない。
単に猫のような部位が消え、髪が黒に変わっているだけで。
何も見当たらない。
むしろ良い方向に変わった位でしょうか。
ええ、悪い方向ではなく。
そのまま目をお二人にまずは。
いっきーさんは少し顔をしかめているだけですか。
それだけでも珍しい気はしますけど。
ですが球磨川さんは、
『………………』
今まで見た事もないような、険しい表情を浮かべています。
さも何かに気付いたような。
何に気付かれたんでしょうか。
「球磨川さん」
『僕は、羽川さんをただ復活させただけでそれ以上の事はしてない。したとすれば……』
目を閉じて、開いた時には元の表情に戻っていました。
ですが動揺は隠し切れていませんね。
微かですが見て取れます。
しかしこれ以上突っ込むだけ無意味でしょう。
さてならば、
「………………」
未だ寝たフリを続けている彼女はどうか。
動揺に焦りに焦燥。
状況に焦っているだけでそれ以上の何物でもない。
何に焦っているかが少々気にはなりますが。
あ、球磨川さんが蘇られた事にでしょうか。
だとしたらやはり別の原因と言う事、か。
「人間未満」
『なんだい、欠陥製品?』
「お前の大嘘憑きで元には戻せないのか?」
『無いものは無くせない。それになかった事にした事をまたなかった事には出来ない』
「本当にお前のせいじゃないのか?」
『僕は弱い者の味方だ。弱い者を更に貶めるような真似はしない。強い者は幾らでも貶めるけどね』
それだけで、二人は押し黙りました。
沈黙。
ふざけあっているお二人にしては珍しく。
言葉に不自由のない二人にしては珍しく。
完全に押し黙ってしまいました。
はぁ、とため息を溢して考えてみます。
どうも訳の分からない事態が発生してしまったようですが、考えるだけ無駄と言う物でしょう。
「……見た所、気絶しているだけです。ですから何処かで休ませれば起きるのではないですか?」
「…………そうだね」
『じゃ、車に運ぼうか。七実ちゃんは真宵ちゃんを運んでくれる?』
そう言って、格好付けた球磨川さんが羽川を持ち上げようとして潰されました。
代わりにいっきーさんが背負って運んでいきます。
それを何やら羨ましそうに見ているのは何ででしょうか。
どうでもいいけど。
どうでも悪いけど。
お二人が何処にも異常の見当たらない車に乗るのを横目に、見下ろします。
あからさまに固まりました。
気にせず小脇に抱えあげます。
「診療所までゆっくり考えるんですよ」
小声で。
呟くと体を震わせました。
思わず小さく笑いながら車に乗り込みました。
横には球磨川さんが。
羽川は助手席とやらに乗せられています。
「どうぞ」
『急ごう』
「えぇ。着いたらゆっくりお話しましょうか」
途端、体を固くした三人を尻目に。
動き始める外を眺めます。
あの橙色は見えないものかと。
思っていても残念ながら見えませんでした。
戯言さんだと思いましたか。
残念でした、八九寺ちゃんでした。
可愛い可愛い八九寺ちゃんでした。
ごめんなさい。
こんな冗談でも言わないと心臓が持ちません。
訳が分からないとはこの事です。
何なんですか一体。
何なんですか一体。
大事な事ですから何度でも言いますが何なんですか一体。
突っ込みどころが多過ぎます。
過多です。
過多過多です。
「…………はぁ」
なんてため息を吐いてるこの人。
目を閉じてても分かります。
この人、あの人を殺した人ですよね。
その人の膝枕を受けてる時点で心臓が危機的状況です。
ところがどっこいそれだけじゃありません。
『………………』
何やら視線を感じます。
多分、球磨川と言う人の物でしょう。
羨ましいですか。
そうですか。
でもあなた、頭ふっ飛んでましたよね。
見ましたからね私。
転がってる頭を見て悲鳴を上げそうになったんですから。
なのになんで生きてるんですか。
吸血鬼状態のらららぎさんでも多分死にますよ。
失礼噛みました。
よし、少し余裕が出来てきました。
餅つきましょう。
失礼かみまみた。。
とりあえず時々話題に上がっている例のオールフィクションなる物が絡んでいるんでしょう。
何かをなくせる怪異か何かでしょうか。
「…………」
と言う訳で最後に来ましたよ戯言さん。
私の。
私の記憶を消すとはどう言う事ですか。
確かにどうしようもないです。
ですが、私に黙って勝手な結論を出すのは頂けませんね。
役立たずかも知れません。
足手まといかも知れません。
それでも。
あなたと一緒にいた時間を、思いを、勝手に消されては敵いません。
だから絶対、消させはしません。
「………………」
なんて、気軽に言えたらなんていいでしょう。
言える訳が、ありません。
私が足手まといなのは事実。
それに戯言さんと関係のない部分の記憶が負荷になっているのも事実です。
悔しいですけど。
今、一考して冷静に物を考えられているように感じられるのは奇跡に近い偶然でしょう。
混乱し過ぎて一周した感じに。
その内、また、何も考えられないような状態になるかも知れない。
そうなれば私は、負担でしかない。
戯言さんにとって邪魔でしかない。
「……………………私は」
私は。
いえ。
もう少し、考えましょう。
それからでも遅くないはずです。
無意味な先伸ばしでは、ないはずですから。
だから。
だからどうか。
もう少しだけ、考えさせて。
【一日目/夕方/F-4】
【
戯言遣い@戯言シリーズ】
[状態]健康、車で移動中
[装備]箱庭学園制服(日之影空洞用)@めだかボックス(現地調達)、巻菱指弾×3@刀語、ジェリコ941@戯言シリーズ
[道具]支給品一式×2(うち一つの地図にはメモがされている、水少し消費)、ウォーターボトル@めだかボックス、お菓子多数、缶詰数個、
赤墨で何か書かれた札@物語シリーズ、ミスドの箱(中にドーナツ2個入り) 、錠開け道具@戯言シリーズ、
タオル大量、飲料水やジュース大量、冷却ジェルシート余り、携帯電話@現実
[思考]
基本:「主人公」として行動したい。
0:診療所で羽川さんを休ませる。
1:それから真宵ちゃんの記憶を消してもらう
2:
掲示板を確認してツナギちゃんからの情報を書き込む
3:零崎に連絡をとり、情報を伝える
4:早く玖渚と合流する
5:不知火理事長と接触する為に情報を集める。
6:展望台付近には出来るだけ近付かない。
7:裸エプロンに関しては戯言で何とか。無理なら人間未満に押し付ける。
[備考]
※ネコソギラジカルで
西東天と決着をつけた後からの参戦です。
※
第一回放送を聞いていません。ですが内容は聞きました。
※夢は徐々に忘れてゆきます。完全に忘れました
※地図のメモの内容は、安心院なじみに関しての情報です。
※携帯電話から掲示板にアクセスできることを知りましたが、まだ見てはいません。
※携帯電話のアドレス帳には
零崎人識のものが登録されています(ツナギの持っていた携帯電話の番号を知りましたがまだ登録されてはいません)。
※参加者が異なる時期から連れてこられたことに気付きました。
【
八九寺真宵@物語シリーズ】
[状態]寝たふり、ストレスによる体調不良(発熱、意識混濁、体力低下)、動揺 、鑢七実から膝枕、一周回って一時的正気、車で移動中
[装備]人吉瞳の剪定バサミ@めだかボックス
[道具]支給品一式(水少し消費)、 柔球×2@刀語
[思考]
基本:生きて帰る
1:戯言さんと行動
2:なんでこの二人が
3:記憶を消すとはどう言う事ですか
4:こっそり聞きたいけど隣に居て聞けません……
5:頭が上手く回りません……
6:なに、この……なに?
[備考]
※傾物語終了後からの参戦です。
※本当に迷い牛の特性が表れてるかはお任せします
【球磨川禊@めだかボックス】
[状態]『健康だよ。お腹は満腹だ。それに車で移動中さ』
[装備]『大螺子が2個あるね』
[道具]『支給品一式が2つ分とランダム支給品が3個あるよ。後は食料品がいっぱいと洗剤のボトルが何本か』
[思考]
基本:「黒神めだかに勝つ」」『あと疑似13組を作って理事長を抹殺しよう♪』
『1番は欠陥製品の返答を待つよ』
『2番はやっぱメンバー集めだよね』
『3番は七実ちゃんについていこう! 彼女は知らないことがいっぱいあるみたいだし僕がサポートしてあげないとね』
『4番は善吉ちゃんの無念をめだかちゃんにぶつけてあげよう』
『5番は宇練さんについてだけど、まあ保留かな』
『6番は裸エプロンに関しては欠陥製品に押し付けよう! それが良いよね!』
[備考]
※『大嘘憑き』に規制があります。
存在、能力をなかった事には出来ない。
自分の生命にかかわる『大嘘憑き』:残り0回。もう復活は出来ません。
他人の生命にかかわる『大嘘憑き』:残り1回。
怪我を消す能力は再使用のために1時間のインターバルが必要。(現在使用不可能)
物質全般を消すための『大嘘憑き』はこれ以降の書き手さんにお任せします。
※始まりの過負荷を返してもらっています。
※首輪は外れています
【鑢七実@刀語】
[状態]健康、身体的疲労(中)、交霊術発動中、八九寺真宵を膝枕中、車で移動中
[装備]四季崎記紀の残留思念×1
[道具]支給品一式×2、ランダム支給品(2~6)、球磨川の首輪×1
[思考]
基本:弟である鑢七花を探すついでに、強さと弱さについて考える。
1:七花以外は、殺しておく。
2:もう面倒ですから適当に過ごしていましょう。
3:気が向いたら骨董アパートにでも。
4:途中で裸えぷろんの事でも聞きましょうか。
5:宇練さんは、次に会った時にはそれなりの対処をしましょう。
6:四季崎は本当に役に立つんでしょうか?
[備考]
※支配の操想術、解放の操想術を不完全ですが見取りました。
※真心の使った《一喰い》を不完全ですが見取りました
※宇練の「暗器術的なもの」(素早く物を取り出す技術)を不完全ですが見取りました。
※弱さを見取れる可能性が生じています
※交霊術が発動しています。なので死体に近付くと何かしら聞けるかも知れません
【
羽川翼@物語シリーズ】
[状態]健康、ノーマル羽川、車で移動中
[装備]真庭忍軍の装束@刀語
[道具]支給品一式×2(食料は一人分)、携帯食料(4本入り×4箱)、毒刀・鍍@刀語、タブレット型端末@めだかボックス、黒い箱@不明、トランシーバー@現実、「ブラウニングM2マシンガン×2@めだかボックス、マシンガンの弾丸@めだかボックス」
[思考]
基本:不明
1:不明
[備考]
※ブラック羽川が解除されました。
※化物語本編のつばさキャット内のどこかからの参戦です。
※全身も道具も全て海水に浸かりましたが、水分はすべて乾きました。
※トランシーバーの相手は
哀川潤ですが、使い方がわからない可能性があります。また、当然ですが相手が哀川潤だということを知りません。
※道具のうち「」で区切られたものは現地調達品です。他に現地調達品はありませんでした。
教室らしき部屋の中。
その唯一無二の教卓の上。
「ニャオ」
と、鳥籠の中の真っ白な猫が鳴いた。
それを膝に置いた女は笑う。
「不安かい、ご主人様が?」
「ニャ」
何か不愉快に感じたのだろう。
猫は籠の隙間から、一心に女へと爪を伸ばす。
だが届かない。
近いはずの距離があたかも数千里以上あるかのように。
何れだけ腕を伸ばしても、ほんの僅かに届かない。
届きそうで届かない。
それを見て女は笑う。
「まったく――――下らねえ。誰も彼も有象無象も等しく平等なのに。何だってそんな執着するんだい? もし何だったらご主人になりそうな別の誰かくらい五万と紹介するぜ?」
「ニャオン!」
と声を張り上げなお爪で引っ掻こうとする様を見詰め、女はため息を吐いた。
「ま、これで多少動くだろうし、いいけどさ。それにそのご主人様が本当に君を必要とするなら、こんな鳥籠なんて意味ないぜ?」
「ナウ?」
「『無効脛』を適当に弄って作っただけの籠だ。設定的な話を言えば、『大嘘憑き』の効果と君の逃走の二つ防ぐ目的でした使ってない。どっちかって言うと過負荷寄りの君ならその内、抜け出せるかも知れないぜ?」
「ニャーン」
「かもだけどさ――しっかし今回の行動からして、わざわざする価値があったかどうか。良い結果になると良いなーと思ってやってるんだぜ、これでも。あ、いや違うか。こう言う時は」
猫を見る目はそのまま変わらず。
道端の石ころでも見ているように。
言った事すらもどうでもよさそうに。
何もかもどうでもよさそうに。
それでいて、
「悪い――んだったっけ? そう言えば良いか。いや、悪いか――それこそどっちも何も、変わらねえのになあ……」
悪そうに、笑った
最終更新:2013年11月06日 18:00