正妃であるエルマを母に持ち、正当なる王位継承権第1位を持つ。
エルマが正妃として迎えられたのは左大公ファブリナード家出身にして自身も王位継承権保持者であったため、「高貴な血」を維持するために
ギルミニューレが望んだといわれる。
実際アルトリーヴ誕生後にエルマは離縁されており(後、白色騎士団長
メルドール・アストラステと再婚)、継承者づくりの為だけの婚姻(一夜婚事件)と揶揄された。その為か父王との情は薄い。
エルマが
クォウを気遣い頻繁に交流があったため兄
カルムルードとの親交は多く、その影響か兄の上奏する同化政策には理解を示す。が、父王に対して抗するような事はなく、
カルムルードにしてみれば日和見主義と見えるような態度も少なくなかった。
アルトリーヴ自身としては、「王権の上に立っている自身が王を否定する事は制度自体の否定であり、自身が王権の主体となったときに改革を推し進める為にも、王権を強固たる物としておかねばならない」との考えからであったが、もとより王権の外に立ち現実の緊急性を理解している
エルムルードが理解を示せる筈もなく、二人の溝は深まっていった。
ミオナメルテ会戦における敗北の報が首都アルドハートにもたらされた際には、左大公とともに予備兵力の編成に当たっていたために難を逃れた。
が、右大公軍によって宮殿を制圧され、母と妹が兄自身の手により処刑されるのを目撃し、兄への復讐を決意する。
首都を脱出し左大公領に逃れたアルトリーヴは挙兵の為に各地を放浪するが、
エルムルードによる統治は良好で特にかつての下層民とされた被征服国の地域では歓迎されていた。
かつての己の理想を実現しつつある兄を見て自分の存在意義に苦悩するが、王たる自分を捨て、復讐だけの為に生きる事を決意。紅楼の援助を受け傭兵団を率いて国内の不満分子を糾合し、
エルムルード打倒の為の反乱軍を組織する。
「理想を体現するのに名分は必要です」
「王って何・・・血が何だって・・・」
「国を売り、民を売り、そして今、味方さえ売ろうとする。こんな男が生きていても天罰ひとつ落ちてきやしない」
「いっそ、雷で打ち砕かれた方が楽だっていうのにね」
最終更新:2010年06月24日 21:18