時系列は、7巻 陰謀で、キョンらが過去の自分を助けに行った少し後の話。

SOS団部室にいったキョンはそこで、朝比奈みくるが、なにやら虚空を見つめて、憂鬱そうにしているのを見た。
その後、朝比奈さんから、今度の日曜日買い物に付き合ってほしいと頼まれる。

その当日、朝比奈さんとキョンは、駅近くのデパートに入り、お茶店へ。
そこで、適当な茶を購入後、散歩に出向く。
朝比奈さんは腕時計をせっかちに確認する。

その時、線路の踏切近くの十字路で、メガネの少年が横断歩道を渡るとき、いきなり信号を無視した車モスグリーンのワンボックスカーが突進してくる。
キョンは反射的に飛び出し、少年の襟首をつかみ、放り投げた。
間一髪、事故のすんぜんで止めたキョン。
朝比奈さんは「これだわ」と一人ごとをつぶやき、メガネの少年に、これから車や、そのほかの乗り物に注意することを固く約束させた。
その後、メガネの少年は立ち去った。

朝比奈さんは涙を流しながらその場にしゃがみ込み、泣き崩れた。何もできなかった自分が情けないと劣等を感じたのである。
とにかく、駅前の公園に移動したキョンと朝比奈さん。今回のできごとは上からの命令だったのだと打ち明ける。
しかし、時間と場所を指定されただけで、詳細は教えてもらえなかった。
力不足で、権限がなく、そのことが自分にとって、情けないと思ったのだ。
しかし、キョンは朝比奈さんが将来、それなりの立場にいることを知っている。→朝比奈さん(大)
知っているがそれは教えてはならない。
キョンは、朝比奈さんに、きっと未来では重要な役目をしているという表現を説明しようとしたが、うまく言葉にできなかった。朝比奈さんはそれで、満足だったように、もういいです。といい、笑顔に笑った。

この時助けられた少年は後にハカセくんと名付けられる。
未来では、朝比奈さんたちのことをよく思っていない人らも多く存在し、過去に行き、未来を変えようとしたらいい。
その一方で、メガネの少年は未来にとってとても重要な人になると朝比奈さんは言う。
最終更新:2011年03月30日 13:29