「うーん。なんと言うことだ。私を敵と思うやつばかりが来てしまった。」
シドに貴虎。それとアーマードライダー関係者。
ユグドラシル関係者で湊だけがいないのは気がかりではあるが、些末事の程度の問題。
自分の性格をいやと言うほど知ってる参加者がいる上にオーバーロードの王までもがいる。
よくオーバーロードの王を参加者にできたものだとも思うが、あれをどう倒したものか。
今ある支給品や戦力面を考慮しても、アレに勝てるヴィジョンと言うものが今は見えない。
もっとも、見えたその時こそ、彼にとっての最強の存在を自分の最高傑作が生まれるはず。
そういう意味では、データのサンプルとしていいのではないかとも思うところはあるため、
マイナス方面での考えはほぼほぼあってないようなものだ。
「それ以前に、お前に味方してくれる人は?」
「ハハハ、いるわけないだろう。大体私がやらかしてるわけだからな。」
自分の問題行動を一切悪びれることなく笑う戦極。
こいつ状況分かってるのかと虚ろ目で正邪は見やる。
同類なので組む相手を間違えてると言う自覚はあれども、
よくまあそれを笑っていられるなと思わずにはいられなかった。
死に物狂いの無法の中逃走を続けてた自分とは大違いの行動である。
「けれど、首輪解除と言う点においては私は役立つこともある。
信用はされないにしても、利用価値はあるだろうから暫くは無事だよ。
もっとも、私を呼んだ時点で首輪の解除されるのも想定内だろうから難易度は高そうだが。」
彼がアーマードライダーの基盤を作り上げたのは事実だ。
戦極ドライバーを作り上げるだけの技術面のことを考えれば、
首輪を何とかしなければならない存在にはなくてはならないだろう。
今もあくまで正邪をアップデートしてるだけであり、殺し合いなど微塵も興味がない。
蟲毒のような使い古された儀式に類する殺し合いに対して意義を見出せるものではなかった。
「どうだかね。」
その露骨すぎる性格ではまず反感を食らうだろうに。
と言うよりも殺し合いに乗る気のある奴に気軽に手助けしてる。
どの面下げて味方面ができると言うのかと呆れ気味の表情だ。
「しかしベリアル達も気が利く。
ユグドラシル・コーポレーションがあるおかげで、
支給品をある程度調べ上げることができる。まあ殆ど未知だろうが。」
ユグドラシルには使い慣れたものが豊富にあるので、
向かえば大方の情報を情報を手に入れるのは可能だろう。
場所もG-7の牢屋敷にいるので、目的地はそう遠くない。
しかしあくまで元の世界の再現だろう。具体的な性能については、
多くが支給された代物の説明から情報を引き出していくしかない。
こればかりは仕方ないし、未知に対する好奇心は尽きることはないので、
彼にとってはその行為そのものがご褒美になった宿題のような類である。
「で、支給品は? 私のも合わせていいのはあったか?」
「魔魂丸薬(イヴィル・フォース)、魂依刀使装備一式、曰く付きの魔法の杖。
よくもこれだけ私達に劇物ばかりを押し付けるものだ。ま、私のドライバーはあるのが救いか。」
二人に渡されてたのは、軒並み劇薬のような代物の支給品が大半だ。
どれもデメリットがあったりして危険と言うほかにないぐらいの代物で、
知ってる人からすれば『空の底に捨ててしまえ、そんなもの』なレベルの物ばかりになる。
まっとうな武器と言えるのは、彼の愛用の専用のゲネシスドライバーや正邪側の武器ぐらいだ。
「にしてもいいのか? これってお前のやり方としては邪道だろ。」
戦極はあくまで自分の力で作り上げたいのであって、
ただ単にほかの世界にちりばめられた力を束ねたところで、
それは戦極の手ではなく単にそれらが強かっただけの話になる。
だからこそ、オーバーロードに至った駆紋戒斗を許容できなかったのだから。
「否定はしないとも。
私の才能が唯一最高価値のあるものだからね。
けれど、実験をしようにも二日では作る猶予すらないのが問題だ。」
一朝一夕で話がどうこう終わるのであれば、
今頃元の世界で戦極ドライバーが世界中に渡っているだろう。
ついでに、弱小妖怪を名乗る君に選択肢も余り残されてないのもある。
いくつもの世界の道具を駆使して、一先ずは死なないことは大事だ。
「君だって生き残るためにいろんな道具を手にしながらやってたと聞いたが?」
「まあそうだけど……いい死に方しないよ、お前。」
「ああ、勿論しなかったとも。それで、装備してみてはどうだね?」
死んだのに変わらないのかよこいつは。
そろそろ彼に対して嫌悪感と言うか一歩引いた感情を持ちそうだ。
やれやれと思いながらも、彼が持っていた魂依を貰って装備していく。
彼女は知らないが、どことなく墓守のウェザエモンのような鎧に近しいものだ。
全てを身につけ、彼女を正邪と判断するには頭部の角や露出した髪ぐらいになる。
装備を終えると、得も言われぬような不快な感覚が襲い掛かり、軽く蹲る。
自我がなくなる、そんな気がしてしまうもののそれを歯を食いしばって耐え抜く。
自他ともに認める弱い存在ではあるが、この程度は乗り越えなければこの先叛逆などできやしない。
「調子は?」
「最高。なんか二重人格でもなりそうな感覚。」
「つまり最悪と。ところで君は反転、ひっくり返す能力があるのだろう?
それならば、そういったデメリットもすべて無視できるのではないかね?」
「私の能力はそこまで万能じゃない。精々左右や上下の動きを入れ替えるだけ。
前にジャンプしようとすれば後ろに飛んで、右に行こうとした奴を左に行かせる。
第一、そんな強力な能力であるのなら初めから私が弱小な妖怪になるわけがないだろうが。」
「ふむ、それもそうか。」
考えてみればその通りとしか言えなかった。
幻想郷の多くの異変の首謀者は大抵は強力なものだ。
しかし正邪は他者を利用し幻想郷を変えようとしたわけで、
自分自身が強ければ普通にレミリア・スカーレットを筆頭とした黒幕になれていただろう。
強力な存在には恐らくこの手の能力も通用しない、或いは即座に対策される。だから弱いのだと。
「にしても、刀使だっけ? 他の世界には随分便利な能力があるもんだな。」
本来は御刀に選ばれることで神力を引き出すのが刀使であり、様々な能力の行使も可能だ。
当然正邪にその素養はあるとは欠片も思ってない。だがベリアルが殺し合い向けに調整しているのか、
或いは今装備している鎧のお陰かは不明ではあるものの、御刀が光ったことで認められてはいる様子。
こんな妖怪に扱われるとは、道具も哀れなものだとわずかばかりの同情をするものの、その程度だ。
「一先ずその装備でやって、データの収集か。
後はのんびりと、見つけた相手から首輪とかを得てみよう。」
「お前本当に何で殺し合いに呼ばれたんだよってスタンスだな。」
殺し合いに乗るつもりも乗らないつもりもない。
優勝したいわけでもなければ、自殺願望者でもない。
正邪に利用価値がないと判断されればすぐに切り捨てる。
この男は終始遊んでいるのだ。こんな状況であっても不変を貫いてる。
これが妖怪とか上位存在ならまだ分かるが、彼は単に頭はいいだけでただの人間だ。
人間で此処までいかれた科学者については、少なくとも幻想郷ではお目にかかることはまずない。
「後は首輪が欲しいところだね。二、三個ほど。」
「そんなに興味があるのか? たかが首輪だろ?」
「考えてもみたまえ。誰であっても殺せる首輪。
明らかに未知な存在が使われているに決まっている。
オーバーロードの王ですら平等に死を与える最強の兵器。
これを調べないで科学者をやってられるわけがないだろう?」
「本当にいかれた研究者だ。私が一応優勝目当てなの忘れてないか?」
「それはアイデンティティーの問題でそういうだけで、
帰れる手段があれば勝ち馬に乗る程度には優先だろう?」
「ま、私が優勝できたら世も末だからな。」
天邪鬼としての存在だから逆のことをしたがるだけで、
戦極を連れて帰れる手段があるのであれば、彼女は脱出するのも一つの手としている。
と言うより、此処は殺し合いな以上少名針妙丸のような利用できる人物などごくわずかだ。
ついでに少名針については純粋だから利用しやすかった。此処でもそんなのいるかも怪しい。
だからと言って手をつないで仲良しこよしで殺し合いをただ打破するだけ、とするのも違う。
妖怪としての在り方を否定するわけにもいかない、ある種の業と言うべきものを抱えている。
皆が喜ぶことを嫌い、皆が落胆することを喜びとする。それが天邪鬼としての在り方だ。
「それはそうと、来客だ。試しに戦ってみるといい。」
「殺しても良いのか?」
「人材次第だ。」
「リコもいるのか……」
名簿を確認しながら頭を掻くフリード。
ポケモンが支給されている可能性は自分が証人だし、ポケモンを連れてる可能性もある。
しかしリコは出会った当時と比べると、かなり成長したと言ってもまだ幼く未熟な所も多い。
殺し合いには不向きな彼女を早いところ探すべく、名簿を見終えて急いで走り出す。
「それと、サトシも探さないとだな。」
「ピカチュ!」
リコとの間にあった名前にサトシと言う人物はフリードは知らない。
だが間違いなく、自分にモンスターボールから出てきたピカチュウの持ち主だ。
念のためサトシの名簿画像を見せたところを、大きく頷いたので確定である。
ならば早いところ再会させた方が、ピカチュウもうまく戦える可能性は高いだろう。
その後自分はどうするかについては色々考えなければならないのだが今は二人の捜索か。
サトシも画像を見る限り少年だ。ピカチュウの動きのキレから熟練のトレーナーだろうが、
子供であることには変わりはない。ライジングボルテッカーズのリーダーとしては、
リコと同じぐらいの扱いで対応するつもりだ。
「!」
ライジングボルテッカーズの拠点であるブレイブアサギ号。
あそこ以外にリコが向かう場所があるとはあまり思えないのもあり、
魔女因子を持った少女たちを幽閉していた牢屋敷もそのまま通り過ぎようとするが、
玄関口から突如出てくる、白亜の鎧に身を包んだ騎士のような姿の相手に足を止める。
顔は分からないものの、フリードはポケモン博士として名をはせた人物でもあるため目敏い。
だからわずかに露出した角や髪色からは、鬼人正邪と言うの名前の人物だけは理解できた。
「どうやら、敵と見た方が良さそうだな。」
ゆっくりと歩きながら鞘に収まった刀を構える。
フリードの世界で人間とポケモンが戦うことは基本的にない。
だからどの程度加減すればいいかは分からないところもあるが、
向こうはそのような考えを考慮することなく、構えると走り出す。
「ピカチュウ、エレキネット!」
まずは先制攻撃、もとい素早さをダウンさせるエレキネットで様子を伺う。
電気の網は大きく広がり、少なくとも彼女を電気の網で捕まえるのは容易だ。
それを正邪は刀を使うことなく、右に避ける形で速度を上げてさらに肉薄していく。
腐っても妖怪だ。並の人間よりは優れた動きでフリードたちへと迫っていき、
彼女が持つ御刀、山姥切国広の間合いに入るとピカチュウに対して刀を振り下ろす。
「アイアンテール!」
尻尾が銀色にコーティングされると、それを刀とぶつけ合わせて相殺。
いや、相殺と言うよりは正邪の方が押され気味に軽くよろめいている。
魂依刀使と言うこともあり能力は向上していると言っても、彼女は剣技に関しては素人。
長い旅路を経て、単なる個体の強さだけでは測れないポケモンとは経験値がまるで違う。
「そのまま右手を狙ってでんこうせっか!」
一瞬の判断がバトルを分けることはそう珍しくない。
よろめいたところをすかさず攻撃して山姥切国広を手放させる。
すぐに拾われる可能性もあるが、それを理解してかその間にはピカチュウが立つ。
まだ出会って数十分程度なので心が通い合ってるとは言い難い距離感ではあるものの、
この辺りは今まで戦ってきた経験値から動いているのだと思うと、とても頼もしくある。
(よし、武器はなんとかなったが次は───)
武器を取り上げて次の行動は何をするか。
此処からは未知数でもあったが、流石に予想はつかない。
彼女の手から弾幕を放つなんて答えを出せるはずもなく。
ポケモンバトルではトレーナーを攻撃することはまずありえない。
「ピカチュウを狙うより、トレーナーを狙うのはそりゃそうか!」
だがここは殺し合い。持ち主であるトレーナーを狙うのは当然とも言えた。
此処まで一度も指示以外で戦闘しているのを見てないならばなおさらである。
もうなりふり構ってられないのか、弾幕を粗雑に放ち、面積での攻撃。
下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる。そう体現しているかのようでもある。
「けど今の俺は、見てるだけじゃねえからな!」
向かってくる弾幕に、拳を突き出すフリード。
同時に、暴風のような風が彼の手から放たれる。
風は道を開くように弾幕を吹き飛ばして一本の道を作っていく。
安全地帯を作ったフリードはそのまま走り、彼女の両肩を跳び箱の要領で飛んで後ろへ回り込む。
「弾幕を覆うようにエレキネットだ!」
狙うは彼女が落とした山姥切国広。それを回収と同時に振り返ると同時に距離を取り、
弾幕が多数飛んでくるところをピカチュウのエレキネットが壁となり、攻撃を防ぐ。
勿論、フリードにあんなポケモンの技のようなものが出せるわけがない。
あくまで今それができるのはポケットに忍ばせてある、支給品による恩恵だ。
外付けの魔力器官でもあるそれは、テイワットの世界では『神の目』と呼ばれるもの。
空を目指したポケモンとの縁かは不明だが、彼は風元素を操ることができるようになっていた。
「ただの人間と思ったら、なんか変なの使ってやがるな……だったら───」
「それぐらいにしておきたまえ。付け焼刃で強くなった今の君では勝てる相手ではない。」
弾幕を展開しようとするものの、
戦極の一声により制止されて手を止める。
適当な弾幕ではなく能力を行使したものを想定するが、
「おっと、親玉の登場か?」
「いいや、私はただの付き添いだとも。
一応殺し合いに乗る気はつもりではないさ。
もっとも、彼女一人で勝てるなら首輪のためそのまま見殺にしていたが。」
「そこまでストレートに言うことあるか?」
殺し合いで首輪が必要なのは分かることだ。
けれど、殺し合いに乗る気がない相手からでも構わず奪う。
態々ストレートにそんなことを言っていいのかと言う疑念も残る。
スピネルのように腹に一物抱えてるとみるのがいいだろうと、警戒心は強まっていくばかりだ。
「一応聞くが、それでもう既に誰か殺したりとかはしてないだろうな?」
「始まってから会ったのは君とそこの彼女だけだ。」
「二度とそういう理由でやらないなら、この刀は返すぜ。」
「ああ、別にそれでもいいとも。ただ、
向こうから襲ってきた場合は勘弁してもらいたい。
正当な防衛でも駄目だと言われたら何もできはしないのだからね。」
二つ返事でOKとしてきたことに面食らうフリード。
判断が早いと言うよりは、どうでもいいのかのような扱いだ。
明らかに危険人物なのだが、正邪を制止したのは彼であるのも事実。
信用するべきか分からないが、かといってブレイブアサギ号まで連れてくのもあれだ。
確実にリコが利用される可能性もある。どうするべきかフリードは軽く考え込む。
「ま、軽く話し合いでもしようじゃないか。牢屋敷とは言うが、寛げる場所も多いよ此処は。」
考える暇も与えないかのように中へと戻っていく戦極。
めんどくさそうに渋々了解するかのように正邪も御刀をそのままに戻る。
マジかよと思いながらも、仕方なくフリードもついて行き、ラウンジで話し合う。
と言っても、始まったばかりの殺し合いで得られるものはそう多くはない。
そう、普通の参加者にとってはだが。
「神の目にポケモンか。やはり興味が尽きないな。」
「言っとくが渡すつもりはないぞ。」
「分かってるとも。此処で奪おうとすれば、
即座にそこのピカチュウに攻撃されてしまうだろう。」
モンスターボールに入るつもりはない、
と言うより入りたがらないのもありフリードはそのままピカチュウを連れている。
何かあれば10万ボルトを撃つように事前に言ってるのでほぼ対策済みだ。
「えーっと戦極と正邪だったな。結局二人は乗る気があるのか? ないのか?」
「さあ?」
「さあって……あんまり褒められないぞ。」
どっちつかずの立場なんてもの、
どちらの立場の相手であっても断られる対象だ。
最終的に行きつくのはどちらからも狙われる可能性で、
痛い目を見るのは確実に中立と言うよりは、傍観者だ。
「私はあくまで土産を持って彼女の言う幻想郷に行きたいだけだ。
殺し合いに乗るだの乗らないだのと言う、低レベルの話に興味はない。」
話せば話すほど、戦極と言う男は理解できない男だ。
まだエクスプローラーズの連中の方が理解できる部類になる。
「因みに彼女は優勝狙いでもあるが、別に帰れるならすぐに転換できるタイプだよ。」
「遠慮なさすぎだろ……」
大っぴらに殺し合いに乗る気のある発言をしたり、
かと思えば別に乗るかどうかを考えてる発言をしたりと、
戦極と正邪の言動に振り回されて軽く頭を抱えるフリード。
普段なら自分が言い忘れてたことで船の皆を驚かせたり困らせたりするが、
これが皆から見た自分なのかと思うと、大分やらかしてるなと軽く自省する。
「監視役が欲しいのであれば道中の誰かに、
ユグドラシル・コーポレーションに暫く居座ると伝えておくのがいい。
あの会社は私が関わりがあるから色々勝手がいいので向かうつもりだ。
とは言え、敵とか来るようならこちらで対処させてもらうが。」
「そうするのなら俺は助かるが、首輪はせめて敵だけにしてくれ。
それが守れるなら、俺だって二人を味方のつもりで行動するつもりだ。」
これを知る人が聞けば戦極相手に温い妥協案と言われそうだが、
フリードもリーダーと言う立場なので責任感は強いものの、
強い言えども殺し殺されの世界とは少々違うが故の価値観の問題だ。
多くがポケモンバトルによって解決する。そこに命や魂がベットされることは稀で、
ギベオンのような決着とかなど、割と例外のパターンとしか言えないのもある。
もっとも、首輪を解決できる要因が今何人いるのかが分からないのも大きな点になる。
フリードはポケモン博士……生物学の方に長けているのであって機械方面に強いわけではない。
だからたとえ危険人物だとしても、有力な人物として戦極は必要と判断せざるを得なかった。
「と言ってもこの男、元の世界で敵を作り過ぎてるぞ。」
「ロシュオとシドは関係なく乗るだろうから実際は説得の対象は三人だよ。
もっとも、その三人が私についてどれだけ広めているのかは定かではないが。」
城乃内、鳳蓮、貴虎。少なくとも敵対か、信用しないかは明らかなことだ。
貴虎ならば能力だけは認めて、一時休戦も視野に入れるかもしれないが。
「説得ができるかどうか分からないが……できることなら取り持つことはしておきたい。
だがその代わり、約束は守ってもらうぜ。こっちには心が読む手段も持っているからな。」
「それは気を付けないとね。」
要するに、フリードの目の届かないところで殺したところで意味はない。
全てを見透かしている不敵な笑みをするが、対する戦極はいつも通りだ。
お互いに研究や探究を続ける者同士。
雲竜風虎とも言うべきかもしれないが、流石に道が違い過ぎる。
「まあ、いいだろう。ただ可能な限りであって絶対は約束できないが。」
「その時はおたくら全員、縛り上げるだけさ。」
「仕方がないな。説得できるのなら頼んでおくよ。正邪もそれでいいかな?」
「急に私に話を振るな。此処で反対したところでアウェイになるだけだから、意味ないだろこのやりとり。」
話が一先ず片付いたのもあり、
フリード達はラウンジを後にして牢屋敷を出ていく。
ラウンジから近い部屋の窓からフリードの後ろ姿を眺める正邪。
「おい、良いのか? あんな約束して。」
妖怪としての性にせよ、彼女としては一応レベルで殺し合いは乗ってもいい側の人物だ。
心を読める能力についても名前だけだが知ってる存在がいるので現実味がある。
それの対策は二人にはないし、もし殺しても誤魔化すことは難しいだろう。
「別に危険な男でもないのだから放置しておくことに越したことはない。
それに、心を読むのは普通に嘘だよ、あれは。」
「そうなのか?」
「試しにずっと彼を殺すと念じ続けてみたが、何一つ探りもなかった。
もっとも、後で手に入れた支給品にそういうのがあるのなら話は別だがね。」
様々な世界の支給品を見てきている以上、心を読む可能性は存在してると考えていい。
この場を収めるための方便だったとしても、今後そうとは限らないのだから。
既に二人の世界にはない支給品もゴロゴロ出てきてる以上は気を付けるべきことだ。
「敵に回すと面倒だな、お前。」
「誉め言葉として受け取っておくよ。」
【G-7 牢屋敷/深夜/1日目】
【戦極凌馬@仮面ライダー鎧武】
[状態]:テンション高い
[装備]:魔魂丸薬(イヴィル・フォース)@シャングリラ・フロンティア~クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす~、レモンエナジーロックシード+ゲネシスドライバー@仮面ライダー鎧武、魔法の杖@ちいかわ なんか小さくてかわいい奴
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×0~1
[思考・状況]
基本方針:この舞台で自分の研究をさらに進め、正邪を最強にしてみたい。
1:正邪と共に行動する。強化の方法は手段を択ばない。
2:殺し合い? 勝手にやってくれたまえ。私には優先順位がある。
3:運が良ければどちらかが優勝で私が蘇生ということで。うまくいけばで。
ダメだったら? まあ、強化案だけ提示して後は託すとしよう。
4:一先ずフリードの言うことは従っておくか。状況次第だが。
5:ユグドラシル・コーポレーションにでも向かおう。
[備考]
※参戦時期は死亡後。
【鬼人正邪@東方Project】
[状態]:健康
[装備]:魂依@刀使ノ巫女 刻みし一閃の燈火、山姥切国広@刀使ノ巫女 刻みし一閃の燈火、
[道具]:基本支給品
[思考・状況]
基本方針:殺し合いには一応乗る。と言うより乗らない気がないだけ。
1:戦極を利用して強くなる。手段はなるべく選ばない。
と言うより私に選ぶほどの選択肢もないんだけど。
2:ベリアルが倒せるようになったら殺し合いなんか終えて幻想郷に戦極を連れていく。
3:フリードとの約束、守らないといけないのか? それって天邪鬼としてどうなの?
[備考]
※参戦時期は弾幕アマノジャクのどこか。
※刀使の能力が行使できますが、現状は写シしか使用できません。
【フリード@ポケットモンスター(2023アニメ版)】
[状態]:健康
[装備]:神の目(風)@原神
[道具]:基本支給品、サトシのピカチュウ&モンスターボール@ポケットモンスター(サトシ編アニメシリーズ)、ランダム支給品×0~1
[思考・状況]
基本方針:ここから脱出しライジングボルテッカーズのみんなの元に帰る。
1:リコ、サトシを探す。
2:ブレイブアサギ号に向かう。
3:戦極は信用できないが、今は頼るしかない。それと、知り合いへの説得も試みる。
4:トレーナーを狙った対策も、しておかないとな。
[備考]
※参戦時期は89話でブレイブアサギ号から投げ出された直後。
※神の目(風)により風属性の力が行使可能になってます。
【魔魂丸薬(イヴィル・フォース)@シャングリラ・フロンティア~クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす~】
正邪に支給。飲めば15分の間はレベル99相当のステータスになるが、30秒ごとにレベルが(戦闘終了後でも)下がっていく。
本ロワではレベルの概念がないため、下がるのは身体能力(しかも永続)。普通に劇物である。
【レモンエナジーロックシード+ゲネシスドライバー@仮面ライダー鎧武】
戦極に支給。仮面ライダーデュークになるための一式が揃ってるが、
彼のだけは通常のドライバーとは違う特別性で、透明化と言った細かい能力が備わっている。
【魔法の杖@ちいかわ なんか小さくてかわいい奴】
戦極に支給。振れば使用者の望んだもの(限度はあるが)が出てくる。
ただし使用者が変化を起こし、怪物に変貌していく危険がある。
【魂依@刀使ノ巫女 刻みし一閃の燈火】
正邪に支給。舞草の過激派日高見派が開発した荒魂の力を身に纏うもの。
冥加刀使みたいに体内にノロを注入するよりも安全だが適合者が限られており、
着装に失敗すると装備解除が不可能となり、時には自我をも失うなど危険がある。
仮に適性がそれなりにあっても魂依になった者達は代償として体調不良や目眩を起こすことも。
【山姥切国広@刀使ノ巫女 刻みし一閃の燈火】
正邪に支給。元々は稲河暁の御刀。
魂依の影響かロワの制限かは不明だが、選ばれれば刀使としての能力が行使可能。
【神の目(風)@原神】
フリードに支給。外付けの魔力器官であり、これを持つ所有者は元素力を一種類使用可能。
この神の目で使用できるのは風。ものすごく頑丈なのか、物理的な破壊はほぼ不可能である。
最終更新:2026年05月05日 00:58