坂田銀時は、とりあえず荷物の確認をすることにした。
支給品もとい支給アプリの確認はしたが、それ以外に何があるのかまだ確かめていない。
丸腰では不安があるので刀があればよいのだがと思いながら探っていると、出てきたのは…
「なんだ、新八の本体じゃねえか」
出てきたのは、眼鏡だった。
恒例の新八の眼鏡ネタというやつだ、と思ったのだが。
「ん?よく見たら形が違うような」
志村新八の眼鏡のフレームは、楕円形である。
しかし今ここにある眼鏡のフレームは円形だ。
そしてその眼鏡には、スマホと同じく紙が貼ってあり。
銀時はその紙を手に取った。
煉獄さんが「メガネメガネ」のギャグをするために使ったメガネ
「新八じゃねえのかよ!また煉獄さん!?つーかあの人そんなギャグすんの!?」
さすがに銀時も、小説版の煉獄さんの動向までは把握してなかったらしい。
これは一応本人に返すべきなのであろうか。
また彼に会う理由ができてしまった
「くっそ、厄介なもん持たせやがって」
メガネを眺めながら、銀時は毒づく。
なにせこのメガネは400億の男の私物である。
新八の本体なんぞより何倍も価値が高い代物だ。
万が一壊したりなどしようものなら、集○社とか映画関係者とかに修理代に加えて莫大な損害賠償とか請求されるかもしれない。
銀時は煉獄のメガネをゆっくり慎重にデイバックに戻した。
「この調子だとまた煉獄さん関係じゃねえだろうな…どうせ出てくるなら日輪刀とか出てきてくんねえかな」
さすがに身を守るものであるのでさっきみたいに損害賠償とかそういうボケは挟まない。
…煉獄さんの担当の刀鍛冶がひょっとこの人みたいな気性の荒い人じゃないといいなあとはちょっと思ったが。
銀時のそんなグルグルした思考をよそに、出てきたのは…望んだとおり、刀だった。
その刀を手に取った銀時は、思わずつぶやいた。
「ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲じゃねえか」
ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲。
それは、銀時の世界に存在する大砲型の兵器の名である。
反り立った砲身の横に二つの玉を設置されているその見た目から、男性のアレを彷彿とさせてしまう形状をした兵器だ。
どういうわけか空の世界にもこのネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲の開発者がおり、銀時がコラボに巻き込まれたのもネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲のせいである。
「いや、こいつは刀だからネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲じゃなく、ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング刀か…?」
そして銀時に支給された刀は、剣の横に二つの玉が浮かんでいるという不思議な刀だった。
左右に鎮座する二つの玉の存在から、銀時は思わずネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲と言ってしまったのだ。
「しっかし、誰だよ刀にこんな玉を二つも生やしやがったのは。源外のジジイか、あるいは空の世界で会ったモブおじさんが…?」
ちなみにこの刀の本当の名前は「真打・無名切」
空の世界の武器であるが、ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲を空の世界で作ったモブおじさんとは無関係だし、当然銀魂とも無関係な刀である。
無関係に、二つの玉を生やした刀が存在するだけである。
オクトーさんごめんね。
ともかく、生えてようが刀は刀である。
これでとりあえず戦う目途は立った。
銀時はスマホを取り出し先ほどのアプリを起動した。
前回は恐々としてしまったが、真面目に考えれば煉獄杏寿郎は主催者打倒の有力人物であり、合流しない理由などない。
まああと、さっきのメガネも返したい。
そんなわけで、銀時は煉獄さんを探すべく出発し。
レデュエによる放送が行われたのは、それからしばらくのことだった。
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「セルエルって…団長のとこの仲間じゃねえか」
既に述べられているように、銀時が空の世界で出会った団員で覚えているものはそれほど多くはない。
それでも、少ないながら何人かの団員のことは覚えており。
…放送で死者として呼ばれたセルエルは、その少ないながらに含まれる団員であった。
銀時達万事屋は、空の世界に2度来ている。
コラボ第2弾とかでなく、一度のコラボで2回来たのである。
1回目の時は団長であるジータたちとはほとんど交流を持てずモブおじさんと過ごす羽目になったが。
2回目の時にはそれなりに交流を持ち、一時的に彼女の騎空団に入団した。
セルエルは、騎空団に入団して最初に請け負った依頼で一緒になった間柄だった。
元王子という肩書を持ちながらも偉ぶったところがない、穏やかで好感の持てる男だった。
姉持ちの弟ということもあってか、新八とは話が弾んでいたような気がする。
短い間柄とはいえ行動を共にした仲間に、銀時は黙とうをささげた。
放送が終わると、銀時は名簿を確認する。
元の世界における仲間や宿敵、知り合いの姿は見当たらない。
他の世界で記憶にあるのは、ジータ団長、煉獄さん、それと虎杖と乙骨、夏油辺りは記憶にあった。
後は放送で呼ばれたセルエルと、もう一人。
「セルエルの隣…もしかして姉貴か?」
セルエルの隣にある名前…ヘルエス。
セルエルに姉がいるのは知っているが名前は知らないものの。
その姿はセルエルによく似ており、彼女こそが姉なのだろうと察した。
「…少し気合い入れるか」
再びアプリを起動して煉獄杏寿郎を目指し進む銀時。
死んだ魚のような彼の目は、ほんのり、輝きを取り戻していた。
【F-2/深夜/1日目】
【坂田銀時@銀魂】
[状態]:健康
[装備]:追尾機能付きアプリ@オリジナル、真打・無命切@グランブルーファンタジー
[道具]:基本支給品、煉獄杏寿郎のメガネ@鬼滅の刃
[思考・状況]
基本方針:殺し合いするわけねえだろ。
1:煉獄さんを探す。
[備考]
※参戦時期は原作の方は少なくとも吉原編以降。
※グラブルは少なくともコラボイベントと4アビフェイトエピソード経験済み。
グラブルに限らずメタ知識などについてはやりすぎない程度ならある程度自由です。
ジータ、セルエルについて覚えており、煉獄杏寿郎、虎杖悠仁、乙骨憂太、夏油傑についてある程度知識があります。
セルエルからの派生でヘルエスがセルエルの姉だろうと見当をつけています。
【煉獄杏寿郎のメガネ@鬼滅の刃】
銀時に支給。
小説版鬼滅の刃「片羽の蝶」の第5話「笑わない君へ」で、お館様の命により冨岡を笑わせようとした煉獄が「メガネメガネ」のギャグをするために用意したメガネ。
フレームは円型。
【真打・無命切@グランブルーファンタジー】
銀時に支給。
極星器というシリーズの武器。
刀の横に二つの玉が浮いている。
ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲とは全く関係ない。
最終更新:2026年05月09日 19:08