すすめ!ハルトシュラーズ 第2話
117 :すすめ!ハルトシュラーズ 第2話:2010/02/06(土) 21:47:54 ID:dpJnH19U
開幕戦当日。
満員御礼となったハルトシュラーズの本拠地・ハルトシュラースタジアム。
そんな球場の様子を、VIPルームから満足げに見つめる人物がいた。
彼女を知らぬ者から見れば、その姿は幼さの残る少女にしか見えないことだろう。
だが彼女は、外見の何百倍という月日をすでに生きている。
この人物こそが、S.ハルトシュラー。
世界的大企業「ソーハツ」の創始者にして、ハルトシュラーズのオーナーである。
開幕戦当日。
満員御礼となったハルトシュラーズの本拠地・ハルトシュラースタジアム。
そんな球場の様子を、VIPルームから満足げに見つめる人物がいた。
彼女を知らぬ者から見れば、その姿は幼さの残る少女にしか見えないことだろう。
だが彼女は、外見の何百倍という月日をすでに生きている。
この人物こそが、S.ハルトシュラー。
世界的大企業「ソーハツ」の創始者にして、ハルトシュラーズのオーナーである。
「なあ、倉刀」
ワインで口をしめらせると、ハルトシュラーは傍らに控えていたチーフスカウトの倉刀作に声をかける。
「ついに開幕戦を迎えたわけだが……。私のチームは勝てると思うか?」
「難しいでしょうね」
「難しいでしょうね」
ハルトシュラーからの問いに、倉刀は躊躇なくそう答える。
「たしかに、実力のある選手は集めました。ですが、それでもまだ足りない。
高卒ルーキーをレギュラーで使わざるを得ない状態です。
勝てる可能性はもちろんあります。ですが、それは決して高い可能性じゃない」
「そうか」
高卒ルーキーをレギュラーで使わざるを得ない状態です。
勝てる可能性はもちろんあります。ですが、それは決して高い可能性じゃない」
「そうか」
悲観的とも取れる倉刀の言葉を、ハルトシュラーは素直に受け止める。
だがその口元は、笑みの形に歪められていた。
だがその口元は、笑みの形に歪められていた。
◇ ◇ ◇
桃花は、ひどく緊張していた。
彼女は、八番セカンドとして開幕戦のスターティングメンバーに選ばれたのだ。
桃花はその事実に嬉しさと同時に、不安も感じていた。
高校時代、評価してもらえるだけの実績を残したという自負はある。
だが、それでも自分は高校を卒業したばかりのルーキーに過ぎない。
そんな自分にスタメンを任せねばならないほど、ハルトシュラーズの選手層は薄いのだ。
彼女は、八番セカンドとして開幕戦のスターティングメンバーに選ばれたのだ。
桃花はその事実に嬉しさと同時に、不安も感じていた。
高校時代、評価してもらえるだけの実績を残したという自負はある。
だが、それでも自分は高校を卒業したばかりのルーキーに過ぎない。
そんな自分にスタメンを任せねばならないほど、ハルトシュラーズの選手層は薄いのだ。
「まあ、今更私があれこれ考えても仕方ないか」
蚊の鳴くような声で呟くと、桃花はマウンド上の投手に視線を向ける。
そこにいるのは、移籍組の一人であるキョン。
去年は京都アニマルズのエースとして20勝5敗、防御率1.98という驚異的な成績を残し、先発投手にとって最高の名誉である沢村賞を獲得している。
そこにいるのは、移籍組の一人であるキョン。
去年は京都アニマルズのエースとして20勝5敗、防御率1.98という驚異的な成績を残し、先発投手にとって最高の名誉である沢村賞を獲得している。
「さすがだな……」
118 :すすめ!ハルトシュラーズ 第2話:2010/02/06(土) 21:48:56 ID:dpJnH19U
桃花の口から、今一度つぶやきが漏れる。
キャンプで彼女が接したキョンは、大投手のオーラなどまったく感じさせない、むしろ親しみやすい男だった。
桃花の口から、今一度つぶやきが漏れる。
キャンプで彼女が接したキョンは、大投手のオーラなどまったく感じさせない、むしろ親しみやすい男だった。
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,リ `、 `" /リ お前はトマトか!
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だが、今の彼は違う。マウンドに立ったキョンは、鬼神を思わせるほどの圧倒的な闘志を纏っていた。
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`ー-'ツ二ニ=‐、ノ ,ノト、_ 「`r- ハ
く(ヽ/(⌒)ゝ/,r'´/ r' {ゝニソ〃
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《∨ i Y i l // ト、
jゞリ ` j ´ / | ヽ / _ヽ
※あくまで桃花のイメージです
「プレイボール!」
審判の声が、球場に響き渡る。
20XX年開幕戦、創発ハルトシュラーズ対東京メッツが、この瞬間に開始された。
20XX年開幕戦、創発ハルトシュラーズ対東京メッツが、この瞬間に開始された。