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NEMESIS 第6話 回想~フィオラート・『S』・レストレンジ 2/2
「さて、我々はこれからこの報復のための作戦計画を練ることになるが…ジョセフさん。そろそろお時間の様子だ。ヒカリお嬢様が寂しがっているだろう」
「そうだね…ヒカリも心配しているだろうから僕はこのあたりで失礼するよ。それじゃみんな、仕返ししたい気持ちは十分わかるけどくれぐれも大事にはしないでね?」
「そうだね…ヒカリも心配しているだろうから僕はこのあたりで失礼するよ。それじゃみんな、仕返ししたい気持ちは十分わかるけどくれぐれも大事にはしないでね?」
そしてジョセフは自宅へと戻って行った。残った告死天使の7人は早速報復のための作戦を練るのであった。
まずは、日時だがこれは明日の午前8時半に決定。告死天使の黒装束を身に纏い、午前7時半をもってアリーヤとシオンの運転する2台の車にて聖ヘスティア学院に移動。
駐車場に車を止めてまずは放送室を占拠。全校にシュヴァルツの催眠術を放送を通じてかけ、生徒、教員を眠らせたところで目標である1年生の教室へ侵入。
そこでシュヴァルツが一年生のみの催眠術を解き、目覚めさせたところで報復を開始するという訳だ。
これこそ、貴族の大粛清に並ぶ閉鎖都市未曽有の大事件、『聖ヘスティア学院虐殺事件』の計画の全容である。
その準備のために今日はシオンの病院に泊まることになり、明日の報復実行に向け各々の武器を取ってくることになった。
40分ほど経過し、武器と黒装束を取りに自宅に戻ったシオンを除く6人が戻ってくる。鬼焔、ヴォルケンクラッツァー、ボルドー&ブルゴーニュ、
グランシェ&ルシェイメア、アスナのグローブ、クラウスの靴、シュヴァルツの催眠術。明日の虐殺劇を演じる彼らの相棒である。
計画に不備がないか最終調整を行い、全てが終わった時には時刻は午後11時半を回っていた。
まずは、日時だがこれは明日の午前8時半に決定。告死天使の黒装束を身に纏い、午前7時半をもってアリーヤとシオンの運転する2台の車にて聖ヘスティア学院に移動。
駐車場に車を止めてまずは放送室を占拠。全校にシュヴァルツの催眠術を放送を通じてかけ、生徒、教員を眠らせたところで目標である1年生の教室へ侵入。
そこでシュヴァルツが一年生のみの催眠術を解き、目覚めさせたところで報復を開始するという訳だ。
これこそ、貴族の大粛清に並ぶ閉鎖都市未曽有の大事件、『聖ヘスティア学院虐殺事件』の計画の全容である。
その準備のために今日はシオンの病院に泊まることになり、明日の報復実行に向け各々の武器を取ってくることになった。
40分ほど経過し、武器と黒装束を取りに自宅に戻ったシオンを除く6人が戻ってくる。鬼焔、ヴォルケンクラッツァー、ボルドー&ブルゴーニュ、
グランシェ&ルシェイメア、アスナのグローブ、クラウスの靴、シュヴァルツの催眠術。明日の虐殺劇を演じる彼らの相棒である。
計画に不備がないか最終調整を行い、全てが終わった時には時刻は午後11時半を回っていた。
「みんな、明日は忙しくなる。病室はほとんど空いているから好きなベッドで休んでくれ。私は自室に戻らせてもらうよ」
そしてシオンは病院の自室へと戻り、残された6人は2階の病室へ向かう。6人が2階へ上がり真っ先に向かった先は、フィオの眠る病室である。
彼女を起こさないようにそっと病室のスライドドアを開き、病室へと入ってゆく。その病室の右端のベッドで全身を包帯に巻かれたフィオが静かに寝息を立てて眠っていた。
その寝顔に6人の顔も綻ぶ。その後、静かに部屋を後にし、空いている病室に入ってゆく6人。こういう場合、男女で部屋を分けるものだがアリーヤが突然切り出した。
彼女を起こさないようにそっと病室のスライドドアを開き、病室へと入ってゆく。その病室の右端のベッドで全身を包帯に巻かれたフィオが静かに寝息を立てて眠っていた。
その寝顔に6人の顔も綻ぶ。その後、静かに部屋を後にし、空いている病室に入ってゆく6人。こういう場合、男女で部屋を分けるものだがアリーヤが突然切り出した。
「みんなで一緒に寝ないか。さっきの病室、6つベッドがあっただろう。おそらくはどの部屋もそうだろうからたまにはいいのではないか?」
特に反対する理由もなく5人は頷いた。アスナが貞操を気にするかと思いきやこれまで長い時をともに過ごしてきた4人の男がそんなことをするはずがないと
強く信頼していた。故にアスナは即答したのだ。そのままやはり6人用の病室へと入り、6人はそれぞれのベッドへと潜っていく。
後頭部から腰のあたりまで長く垂れ下がったポニーテールをほどくアスナ。彼女はつい先日長年の夢であったケーキショップをオープンさせたばかりだ。
名前は『ブクリエ』。その名前はアスナを含めた四人のスタッフの名前から一文字ずつとったものである。アスナ・オブライエンの『ブ』
クレア・シュタークの『ク』。クリス・ラタトスクの『リ』。そしてシオンの6つ下の妹、シロアム・エスタルクの『エ』である。
やはり彼女の名の由来もキリスト教に纏わるものであり、キリスト教の開祖・イエスが奇跡を起こしたとされる池の名前からきている。
だが性格はと言うとシオンとは正反対で果てしなく明るく、姉妹の中も非常にいい。アスナいわく、『ブクリエの太陽』である。
そんな彼女のことは後に語るとして、6人は眠りに就いた。そして…午前6時半。誰に起こされるという訳でもなく6人は起床する。
強く信頼していた。故にアスナは即答したのだ。そのままやはり6人用の病室へと入り、6人はそれぞれのベッドへと潜っていく。
後頭部から腰のあたりまで長く垂れ下がったポニーテールをほどくアスナ。彼女はつい先日長年の夢であったケーキショップをオープンさせたばかりだ。
名前は『ブクリエ』。その名前はアスナを含めた四人のスタッフの名前から一文字ずつとったものである。アスナ・オブライエンの『ブ』
クレア・シュタークの『ク』。クリス・ラタトスクの『リ』。そしてシオンの6つ下の妹、シロアム・エスタルクの『エ』である。
やはり彼女の名の由来もキリスト教に纏わるものであり、キリスト教の開祖・イエスが奇跡を起こしたとされる池の名前からきている。
だが性格はと言うとシオンとは正反対で果てしなく明るく、姉妹の中も非常にいい。アスナいわく、『ブクリエの太陽』である。
そんな彼女のことは後に語るとして、6人は眠りに就いた。そして…午前6時半。誰に起こされるという訳でもなく6人は起床する。
「おはようクラウス君。昨夜は…あまり眠れなかったみたいだね」
「うん、全然眠くならなくてね。まあ、女の子たちにきっちりと借りを返して戻ってきたら自宅でゆっくり寝るさ。セフィリアも待たせているしね」
「うんそうだね…でも『サディスティッククラウス』にはなんないでね。あれはあたしもドン引きだったから」
「うん、全然眠くならなくてね。まあ、女の子たちにきっちりと借りを返して戻ってきたら自宅でゆっくり寝るさ。セフィリアも待たせているしね」
「うんそうだね…でも『サディスティッククラウス』にはなんないでね。あれはあたしもドン引きだったから」
アスナが言うのはつい3カ月前の貴族の大粛清の際、貴族の言葉に逆上したクラウスがまるで無邪気な子供のように笑ってその貴族を嬲り殺しにしたのを
目の当たりにしたことだ。その貴族の顔は完膚無きまでに蹂躙されており生前どんな顔をしていたか全くわからないありさまだった。
目の当たりにしたことだ。その貴族の顔は完膚無きまでに蹂躙されており生前どんな顔をしていたか全くわからないありさまだった。
「それは小娘たちがどんな対応を俺たちに見せるかによるんじゃないか?泣いて命乞いをするならば全治3カ月くらいまで痛めつけるだけで命だけは助けてやるが」
ベルクトが会話に入ってくる。体操と深呼吸を終わらせ、2人とあいさつを交わす。
「そうですね。ですがプライドの高い彼女たちのことです。おそらく何人かは確実に手にかけることになるでしょうね。非常に遺憾ですが」
「いや、でも全員が全員いじめに加担してたって訳じゃねーんじゃねえの?中には優しい女の子だっているだろうし、助けてやってもいーんじゃねえかな」
「駄目だ。いじめを黙認したというだけで同罪だ。全ての小娘に死の制裁を与える。我々は告死天使なのだからな」
「いや、でも全員が全員いじめに加担してたって訳じゃねーんじゃねえの?中には優しい女の子だっているだろうし、助けてやってもいーんじゃねえかな」
「駄目だ。いじめを黙認したというだけで同罪だ。全ての小娘に死の制裁を与える。我々は告死天使なのだからな」
その後、シュヴァルツ、セオドール、アリーヤも加わり告死天使の黒装束に着替えた6人は1階へと降りてゆく。
降りるとすでに黒装束に身を包んだシオンが病院の受付で待っていた。
降りるとすでに黒装束に身を包んだシオンが病院の受付で待っていた。
「腹が減っては戦は出来ぬというだろう?朝食を用意したから休憩室へ来るといい」
シオンに案内され向かった休憩室には、7人分の焼き立ての食パン2枚とスクランブルエッグにベーコン、サラダにオレンジジュースが用意されていた。
「冷蔵庫の中の物をありったけ調理したのだが生憎これくらいのものしか用意できなくてね。口に合うかどうかわからないがどうか食べてくれ」
「ああ、わざわざ気を使ってくれてすまないなシオン。ありがたく頂こう」
「ああ、わざわざ気を使ってくれてすまないなシオン。ありがたく頂こう」
席に着き、いただきますの号令ともに食事を始める7人。シオンの料理の腕は告死天使随一であり、医者じゃなく食堂でも十分やっていけると思った6人であった。
そして食事も終わり、壁の時計は午前7時15分を指し示していた。作戦決行まであと15分。その15分間をコーヒーブレイクとし、
ついにその時は訪れた。午前7時半エスタルク医院の2台の車、シオンの所有する4人乗りの普通乗用車2台に乗り込む。
アリーヤの運転する車にセオドール、ベルクトが乗り込み、シオンの運転する車に残りの3人が乗る。
そして、シオンの車が先導し、聖ヘスティア学院へと向かうのであった。車内は沈黙が支配する。病院を出ておよそ45分の間一人も一言も喋らずに
車は聖ヘスティア学院の駐車場へと到着する。時刻は午前8時15分。報復開始まで残り15分となり、7人は車を降りた。
そのまま校舎へと向かい、生徒のロッカーが設置してある登校口ではなく職員や来客が利用する正面玄関から入っていく。
シュヴァルツがその玄関をくぐり受付の職員ににこやかに笑いかけながらあることを尋ねる。
そして食事も終わり、壁の時計は午前7時15分を指し示していた。作戦決行まであと15分。その15分間をコーヒーブレイクとし、
ついにその時は訪れた。午前7時半エスタルク医院の2台の車、シオンの所有する4人乗りの普通乗用車2台に乗り込む。
アリーヤの運転する車にセオドール、ベルクトが乗り込み、シオンの運転する車に残りの3人が乗る。
そして、シオンの車が先導し、聖ヘスティア学院へと向かうのであった。車内は沈黙が支配する。病院を出ておよそ45分の間一人も一言も喋らずに
車は聖ヘスティア学院の駐車場へと到着する。時刻は午前8時15分。報復開始まで残り15分となり、7人は車を降りた。
そのまま校舎へと向かい、生徒のロッカーが設置してある登校口ではなく職員や来客が利用する正面玄関から入っていく。
シュヴァルツがその玄関をくぐり受付の職員ににこやかに笑いかけながらあることを尋ねる。
「すいません、放送室はどちらでしょうか?」
「ああ、それならこの先の廊下を歩いた先ですが…なにかご用です…か…」
「ああ、それならこの先の廊下を歩いた先ですが…なにかご用です…か…」
職員がいい終えるよりも先にシュヴァルツの催眠術によって眠らされてしまった職員。彼の合図で残る6人が土足で廊下へと上がり、50mほど歩いただろうか。
放送室へとたどり着くが、鍵がかかっている。だが、そのドアもクラウスが数歩助走をつけてキックを叩き込むと簡単に破壊されてしまう。
今の音で誰かが来ないかとひやりとしたが職員室や教室はどうやら2階以降にあるらしく誰も降りては来なかった。
放送室へと侵入し放送用の機械の右端、全校放送のスイッチを押すシュヴァルツ。ピンポンパンポーンという間抜けな音とともに全校に流されたのは…
放送室へとたどり着くが、鍵がかかっている。だが、そのドアもクラウスが数歩助走をつけてキックを叩き込むと簡単に破壊されてしまう。
今の音で誰かが来ないかとひやりとしたが職員室や教室はどうやら2階以降にあるらしく誰も降りては来なかった。
放送室へと侵入し放送用の機械の右端、全校放送のスイッチを押すシュヴァルツ。ピンポンパンポーンという間抜けな音とともに全校に流されたのは…
蛇の囁きであった。シュヴァルツによって『精神防壁』がかけられている告死天使のメンバーには効果はないが、おそらく今の校舎内に
起きている人間は告死天使を除いて一人もいないだろう。放送室を後にし、1年生の教室がある2階へと向かう7人。
階段を上り、一年生の教室へたどり着く前に職員室の前を通りその中を覗き込む。するとやはり、全員が机の上や床に突っ伏していた。
そしてついに一年生の教室の前へとたどり着き、7人はその教室へと侵入する。先の職員室と同様、一年生およそ35人は全員催眠状態にあった。
黒板を背にして教卓との間に7人は整列し、シュヴァルツが右手をパチン!と鳴らした途端、起き上がる女生徒たち。
放送を通して突然流された蛇の囁きに意識が遠のき、目を覚ますと眼前にいたのは、黒装束に身を包んだ謎の集団。
状況がまるで理解できていない女生徒たちをよそにシュヴァルツが宣告する。
起きている人間は告死天使を除いて一人もいないだろう。放送室を後にし、1年生の教室がある2階へと向かう7人。
階段を上り、一年生の教室へたどり着く前に職員室の前を通りその中を覗き込む。するとやはり、全員が机の上や床に突っ伏していた。
そしてついに一年生の教室の前へとたどり着き、7人はその教室へと侵入する。先の職員室と同様、一年生およそ35人は全員催眠状態にあった。
黒板を背にして教卓との間に7人は整列し、シュヴァルツが右手をパチン!と鳴らした途端、起き上がる女生徒たち。
放送を通して突然流された蛇の囁きに意識が遠のき、目を覚ますと眼前にいたのは、黒装束に身を包んだ謎の集団。
状況がまるで理解できていない女生徒たちをよそにシュヴァルツが宣告する。
「はい、目覚めたようですね。では今から『裁判』を始めさせていただきます。裁判官、および検察官は私たち7人。被告、および弁護人はあなたがた」
「な、なにを言ってるの。私たちはなにも悪いことなんて…」
「な、なにを言ってるの。私たちはなにも悪いことなんて…」
困惑する明日香。ただ、困惑しつつも醸し出すその高飛車なオーラからこの少女こそ高柳明日香であることを察知する7人。そんな彼女の困惑をよそにクラウスが続ける。
「罪状を読みあげます。被告人はこのクラスのフィオラート・S・レストレンジさんを数カ月にわたって精神的・肉体的に凄惨な苦痛を与えました。
また、被告にも反省や後悔の意思は全く見られず、更生の可能性は極めて低いかと思われます。以上を鑑み、検察としては『死刑』を求刑するものであります」
また、被告にも反省や後悔の意思は全く見られず、更生の可能性は極めて低いかと思われます。以上を鑑み、検察としては『死刑』を求刑するものであります」
死刑という言葉に一気に動揺する35人の女生徒達。なおもシュヴァルツは『裁判』を続ける。
「弁護人、何か反論はありますか?」
「あんな屑、いじめたって…」
「判決を言い渡します。主文、被告人を死刑に処する。なお、執行はただ今から取り行います」
「あんな屑、いじめたって…」
「判決を言い渡します。主文、被告人を死刑に処する。なお、執行はただ今から取り行います」
明日香の言葉を一方的に遮りシュヴァルツは35人に『死刑』を宣告する。それと同時に懐から武器を取り出し、目に付いた女生徒から殺してゆく。
鬼焔に首を刎ねられ、ヴォルケンクラッツァーで串刺しにされ、グランシェ&ルシェイメアに切り刻まれ、ボルドー&ブルゴーニュで頭が潰れるまで殴られ、
アスナに叩きのめされ、クラウスに蹂躙される。逃げようにもこの教室の扉は一つしかなくその唯一の出入り口はシュヴァルツが制圧しているためにそれも叶わない。
死刑執行からおよそ3分。教室のフローリングのきれいな床は血の海と女生徒達の死体で溢れ返った。だが、唯一残された女生徒がいた。高柳明日香である。
あまりの恐怖にその整った顔は涙でくしゃくしゃになり、立っていることもできずにその場にかがみこみ、失禁までする始末だった。
鬼焔に首を刎ねられ、ヴォルケンクラッツァーで串刺しにされ、グランシェ&ルシェイメアに切り刻まれ、ボルドー&ブルゴーニュで頭が潰れるまで殴られ、
アスナに叩きのめされ、クラウスに蹂躙される。逃げようにもこの教室の扉は一つしかなくその唯一の出入り口はシュヴァルツが制圧しているためにそれも叶わない。
死刑執行からおよそ3分。教室のフローリングのきれいな床は血の海と女生徒達の死体で溢れ返った。だが、唯一残された女生徒がいた。高柳明日香である。
あまりの恐怖にその整った顔は涙でくしゃくしゃになり、立っていることもできずにその場にかがみこみ、失禁までする始末だった。
「…おねがい…なんでもするから…命だけは…助けてください…お願いします…」
そんな明日香の言葉を7人は完全無視し、机を8つ組み合わせて人一人が横たわれる即席のベッドを作る。
その上に明日香の身体を横たえ、シュヴァルツの催眠術によって金縛りをかけて動けないようにする。
その上に明日香の身体を横たえ、シュヴァルツの催眠術によって金縛りをかけて動けないようにする。
「シュヴァルツ君。痛みも感じないようにできないか。叫び声が耳障りだからね。それとクラウス君は口を塞いでいてくれないか」
シオンの言葉にシュヴァルツは再度催眠術を施し、明日香の頬を強くつねる。しかし、明日香は全く苦痛を感じることはなかった。
しかし、意識だけはしっかりしている。これから7人はなにを始めようというのか。シオンがグランシェ&ルシェイメアを手に、明日香に語りかける。
しかし、意識だけはしっかりしている。これから7人はなにを始めようというのか。シオンがグランシェ&ルシェイメアを手に、明日香に語りかける。
「実は私は医者をやっていてね。職業柄人の内臓などよく目にするが…君は見たことなどないだろう。いい機会だからお見せしよう」
と、シオンは彼女の制服を引き裂き、その腹部にグランシェを当てて、ゆっくりと引き裂いてゆき、その傷口からダラダラと血が流れ出す。
しかし、金縛りをかけられさらに痛覚を麻痺させられた明日香には自分が今なにをされているか全くわからない。
やがて、シオンは開かれた明日香の腹部から褐色の肉塊を摘出し、それを彼女に目の当たりにする。
しかし、金縛りをかけられさらに痛覚を麻痺させられた明日香には自分が今なにをされているか全くわからない。
やがて、シオンは開かれた明日香の腹部から褐色の肉塊を摘出し、それを彼女に目の当たりにする。
「さて、これが何かわかるかな。…君の肝臓だよ。肝臓の働きは実に多種多様でね。500以上とも言われているが、こうして見るのは初めてだろう」
そのおぞましさに明日香は絶叫しようとした。しかしクラウスに口を塞がれているためにそれも叶わない。
肝臓を投げ捨て、シオンは解剖を続ける。続いてシオンが摘出したのは…握り拳ほどの二つの肉塊であった。
肝臓を投げ捨て、シオンは解剖を続ける。続いてシオンが摘出したのは…握り拳ほどの二つの肉塊であった。
「さて、今度は分かるかな。君の腎臓だよ。主な働きは血液中の老廃物の濾過。まあ、もうすぐ死ぬ君には関係のないことだがね」
そして腎臓も投げ捨てる。肝臓と腎臓を摘出され通常ならば絶命してもおかしくない状況だがシュヴァルツの強力な催眠術によってその命を繋ぎとめられているのだ。
さらに解剖を続けるシオン。最後に彼女が摘出したのは…真紅に彩られたドクンドクンと脈打つ肉塊であった。
さらに解剖を続けるシオン。最後に彼女が摘出したのは…真紅に彩られたドクンドクンと脈打つ肉塊であった。
「これは君もわかるだろう。君の心臓だよ。さて、私の理科の授業、楽しんでいただけたようだね。もう時間だからこれで失礼するよ。
それと…最後に一つ冥土の土産に教えてあげよう。君の両親を殺したのはこの私だ。さて、シュヴァルツ君にクラウス君、もういいよ。お疲れ様」
それと…最後に一つ冥土の土産に教えてあげよう。君の両親を殺したのはこの私だ。さて、シュヴァルツ君にクラウス君、もういいよ。お疲れ様」
シオンの言葉にクラウスは彼女の口から手を離し、シュヴァルツは催眠術を解いた。その刹那、明日香は一言も叫び声をあげることなく絶命するのだった。
女生徒たちの返り血を大量に浴びたはずの黒装束は…血が全く付着していなかった。
この黒装束は特殊な材質でできていて、液体の全てを完璧にはじくことができるのだ。返り血が全くついていないのはそれが理由である。
ただ、顔や手など素肌が露出している箇所にはいくらか血が付着してしまっていたが。この凄惨な殺し方を目の当たりにした6人は、
旧暦に実在し迷宮入りとなった通り魔事件の犯人、『切り裂きジャック』の犯行方法になぞらえてシオンを
『切り裂きシオン』とあだ名した。そして報復も終わり、教室の時計を確認すると時刻は午前8時45分。シオンによる解剖におよそ10分は
かかったということだ。長居は無用、7人はさっさとその場を後にした。駐車場に止めてある2台の車に来た時と同じように乗り込みエスタルク医院へと
帰ってゆく。シュヴァルツの話ではあの催眠術は放っておいても6時間ほどで自然と解けるものらしい。つまり、今回の事件がニュースになるのは
今日の夕方になるということだ。あのクラスの唯一の生き残りであるフィオの元にもマスコミが殺到するだろうが、
面会謝絶とし、マスコミの取材も自警団の捜査も一切受け付けないという方針を7人は確認した。
さて、聖ヘスティア学院を出てからやはり45分後の、午前9時35分。2台の車は何事もなくエスタルク医院の駐車場に到着するのだった。
車を降り、病院内に戻る。しかし、普段この時間はもう出勤して午前10時の開院に向けての準備を始めているはずの看護師たちの姿が見当たらなかった。
女生徒たちの返り血を大量に浴びたはずの黒装束は…血が全く付着していなかった。
この黒装束は特殊な材質でできていて、液体の全てを完璧にはじくことができるのだ。返り血が全くついていないのはそれが理由である。
ただ、顔や手など素肌が露出している箇所にはいくらか血が付着してしまっていたが。この凄惨な殺し方を目の当たりにした6人は、
旧暦に実在し迷宮入りとなった通り魔事件の犯人、『切り裂きジャック』の犯行方法になぞらえてシオンを
『切り裂きシオン』とあだ名した。そして報復も終わり、教室の時計を確認すると時刻は午前8時45分。シオンによる解剖におよそ10分は
かかったということだ。長居は無用、7人はさっさとその場を後にした。駐車場に止めてある2台の車に来た時と同じように乗り込みエスタルク医院へと
帰ってゆく。シュヴァルツの話ではあの催眠術は放っておいても6時間ほどで自然と解けるものらしい。つまり、今回の事件がニュースになるのは
今日の夕方になるということだ。あのクラスの唯一の生き残りであるフィオの元にもマスコミが殺到するだろうが、
面会謝絶とし、マスコミの取材も自警団の捜査も一切受け付けないという方針を7人は確認した。
さて、聖ヘスティア学院を出てからやはり45分後の、午前9時35分。2台の車は何事もなくエスタルク医院の駐車場に到着するのだった。
車を降り、病院内に戻る。しかし、普段この時間はもう出勤して午前10時の開院に向けての準備を始めているはずの看護師たちの姿が見当たらなかった。
「私の病院は金曜日と日曜日が休診日でね。金曜日はイエスが磔にされた忌まわしい日。日曜日は安息日だからね。
さて、休憩室の隣にバスルームがある。シャワーでも浴びてくるといい」
さて、休憩室の隣にバスルームがある。シャワーでも浴びてくるといい」
順番を決めて一人ずつ入ることになった。しかし、みなお互いを気遣い、『後でいい』を連発したためくじ引きで決めることになった。
その結果、クラウス、シオン、ベルクト、セオドール、アスナ、アリーヤ、シュヴァルツの順番となった。
その結果、クラウス、シオン、ベルクト、セオドール、アスナ、アリーヤ、シュヴァルツの順番となった。
「私はみなさんとは違って返り血を浴びていませんし、これでいいでしょう。2階にいるフィオラートさんと少しお話でもしてきますよ。その前に着替えですが」
と言って2階へと上がるシュヴァルツを見送り6人は休憩室へと向かう。一番最初に入浴するクラウスは休憩室手前のバスルームの更衣室の扉を開き、
みなと別れる。シュヴァルツを除く6人で35人。平均して一人当たり6人の女生徒を手にかけたというのにその1時間後には
何事もなかったかのように風呂に入る。真っ当な人間なら考えられないことだが彼らは告死天使。このスラム、または彼ら自身に仇なす者に死の制裁を
与えるいわば死神の集まりなのだ。そして時刻は午後4時を回った、聖ヘスティア学院一年生全員が何者かに虐殺されたことがマスコミに知れ渡り
休憩室のテレビはどのチャンネルもそのニュースを映していた。聖ヘスティア学園の前には大勢の報道陣と関係者が集まり
騒然としていた。騒然と言えば先ほどから外が騒がしい。クラウスが外へと続く受付に向かうと、どこから聞きつけてきたのだろうか。
ここにも報道陣がわんさかわんさか集まっていた。なにやらわーわー騒いでいてなにを言っているのかも分からない。
みなと別れる。シュヴァルツを除く6人で35人。平均して一人当たり6人の女生徒を手にかけたというのにその1時間後には
何事もなかったかのように風呂に入る。真っ当な人間なら考えられないことだが彼らは告死天使。このスラム、または彼ら自身に仇なす者に死の制裁を
与えるいわば死神の集まりなのだ。そして時刻は午後4時を回った、聖ヘスティア学院一年生全員が何者かに虐殺されたことがマスコミに知れ渡り
休憩室のテレビはどのチャンネルもそのニュースを映していた。聖ヘスティア学園の前には大勢の報道陣と関係者が集まり
騒然としていた。騒然と言えば先ほどから外が騒がしい。クラウスが外へと続く受付に向かうと、どこから聞きつけてきたのだろうか。
ここにも報道陣がわんさかわんさか集まっていた。なにやらわーわー騒いでいてなにを言っているのかも分からない。
「やはり来たか…まああんな下賤な連中の相手をするつもりは私には毛頭ないからね。放っておこう」
受付から出てきたシオンがクラウスに語りかける。そして二人はまた休憩室へと戻っていく。
その後、自警団の懸命の捜査の甲斐なく証拠となる物証も一切発見されず、この事件は闇に葬られることとなった。
それから一月がたち、フィオの傷も癒えた。しかし彼女にはもう戻る教室はない。クラスの人間はフィオを除いて全員が皆殺しにされていて
現在は閉鎖学級、つまり来年また新しく一年生が入ってくるまで一学年ごと凍結しようということだ。
フィオは学校に通えなくなった。そんなある日、フィオの元をある人物が訪れる。当時自警団第一課課長だったアンドリュー・ヒースクリフである。
彼は今回の事件を通してフィオと出会い、シオンの立会いの元病床に伏すフィオに事件の取り調べを行う中でフィオの人となりを知った。
非常に正義感が強いフィオにアンドリューは自警団第一課への入団を勧めたのである。自警団第一課は軍とも呼ばれ、この閉鎖都市から犯罪をなくそうと
志す者たちの集まりである。加えてこれまで長年フィオを苦しめてきた緑髪症もここ2年で患者数が急増。今ではこの閉鎖都市の5人に1人が緑髪症を
患っている。これに対しヤコブの梯子は原因究明に乗り出したが、いまだに原因は分からずじまいである。
ただ、閉鎖都市全体に占める緑髪症患者の割合が20%にも達したこと、加えて研究の結果かろうじて分かった誰にでも発症の可能性があるということを
踏まえ、以前のように偏見されたり、差別されることはなくなっていた。これらを鑑みてアンドリューは今回の話を持ってきたのである。
自分の正義感を生かせる職業に就きたいと考えていたフィオはこの話を承諾。エミリアとアルセリオも娘の大出世に喜び大いに賛同してくれた。
それから一週間後、フィオは自警団第一課に入団するのであった。だが、2度あることは3度ある。今度は『スラムの出身』だということで周囲から疎まれるのである。
要するに、『あんな治安の悪いところで育った人間が治安など守れるものか』という偏見である。しかし、フィオはわずか3カ月でこれを払拭する。まずは彼女が入団して5日後に起きた銀行強盗事件である。
フィオを含む待機中の団員10人に出動命令が下され、現場に急行するとそこには民間人を人質にその首筋にナイフを突き付けた強盗が
銀行係員に金を要求していた。現場の指揮官であり、第一課副課長であったフローライト・リバーが状況を確認する。犯人は一人。しかし、銀行出入り口は
見通しのよいガラス張りで侵入しようとすればすぐに犯人に気付かれてしまう。そうなった場合逆上した犯人が人質にどんな危害を加えるかわからない。
と、ここでフィオがリバーに進言する。
その後、自警団の懸命の捜査の甲斐なく証拠となる物証も一切発見されず、この事件は闇に葬られることとなった。
それから一月がたち、フィオの傷も癒えた。しかし彼女にはもう戻る教室はない。クラスの人間はフィオを除いて全員が皆殺しにされていて
現在は閉鎖学級、つまり来年また新しく一年生が入ってくるまで一学年ごと凍結しようということだ。
フィオは学校に通えなくなった。そんなある日、フィオの元をある人物が訪れる。当時自警団第一課課長だったアンドリュー・ヒースクリフである。
彼は今回の事件を通してフィオと出会い、シオンの立会いの元病床に伏すフィオに事件の取り調べを行う中でフィオの人となりを知った。
非常に正義感が強いフィオにアンドリューは自警団第一課への入団を勧めたのである。自警団第一課は軍とも呼ばれ、この閉鎖都市から犯罪をなくそうと
志す者たちの集まりである。加えてこれまで長年フィオを苦しめてきた緑髪症もここ2年で患者数が急増。今ではこの閉鎖都市の5人に1人が緑髪症を
患っている。これに対しヤコブの梯子は原因究明に乗り出したが、いまだに原因は分からずじまいである。
ただ、閉鎖都市全体に占める緑髪症患者の割合が20%にも達したこと、加えて研究の結果かろうじて分かった誰にでも発症の可能性があるということを
踏まえ、以前のように偏見されたり、差別されることはなくなっていた。これらを鑑みてアンドリューは今回の話を持ってきたのである。
自分の正義感を生かせる職業に就きたいと考えていたフィオはこの話を承諾。エミリアとアルセリオも娘の大出世に喜び大いに賛同してくれた。
それから一週間後、フィオは自警団第一課に入団するのであった。だが、2度あることは3度ある。今度は『スラムの出身』だということで周囲から疎まれるのである。
要するに、『あんな治安の悪いところで育った人間が治安など守れるものか』という偏見である。しかし、フィオはわずか3カ月でこれを払拭する。まずは彼女が入団して5日後に起きた銀行強盗事件である。
フィオを含む待機中の団員10人に出動命令が下され、現場に急行するとそこには民間人を人質にその首筋にナイフを突き付けた強盗が
銀行係員に金を要求していた。現場の指揮官であり、第一課副課長であったフローライト・リバーが状況を確認する。犯人は一人。しかし、銀行出入り口は
見通しのよいガラス張りで侵入しようとすればすぐに犯人に気付かれてしまう。そうなった場合逆上した犯人が人質にどんな危害を加えるかわからない。
と、ここでフィオがリバーに進言する。
「リバー副課長。ボクに考えがあります。聞いていただけますか?」
「…君の話、聞こうじゃないか。で、考えとは?」
「…君の話、聞こうじゃないか。で、考えとは?」
フィオが作戦を語る。まずフィオがこの窓ガラスの向こうの犯人のナイフを狙撃。それに合わせて残りの9人が銀行内に突入。犯人確保、という流れである。
「だがもし失敗したら…」
「大丈夫です。必ず成功させて見せます。ボクに任せてください」
「大丈夫です。必ず成功させて見せます。ボクに任せてください」
そのフィオの自信を前にリバーも首を縦に振る。そして、団員たちを配置へと就かせるのであった。犯人からこちらが見えないぎりぎりの角度でフィオは
グレイスを構える。そして、射角に入ったところでついにその引き金を引いた。銃口から放たれた9mmパラべラム弾はそのまままっすぐにナイフを直撃し、
その衝撃で犯人のナイフはその手から大きく弾かれる。それと同時に団員が銀行内に突入。犯人を制圧するのであった。
この事件の最大の功労者であったフィオには当時の署長から功労賞が贈られた。その後もフィオは様々な事件の第一線で活躍を続け、3ヶ月後には
自警団にとってなくてはならない存在となっていたのだ。アンドリュー・ヒースクリフも当時の署長から「とんでもない大物を見つけてきたな」と褒められるほどであった。
それから1年と半年がたち、署長が定年のために引退することになり、新しくアンドリュー・ヒースクリフが署長に
フローライト・リバーが副署長に就任することとなった。この結果空席となる第一課課長の席にはアンドリューの推薦の元、フィオが就任した。
しかも驚くべきことに自警団第一課のべ3000人のうち一人として異論は出なかったのである。捜査に当たり様々な支局に赴き、その支局の人間は
フィオの姿、人となりを目の当たりにして彼女を信頼するようになっていたからだ。そして、現在に至る。
グレイスを構える。そして、射角に入ったところでついにその引き金を引いた。銃口から放たれた9mmパラべラム弾はそのまままっすぐにナイフを直撃し、
その衝撃で犯人のナイフはその手から大きく弾かれる。それと同時に団員が銀行内に突入。犯人を制圧するのであった。
この事件の最大の功労者であったフィオには当時の署長から功労賞が贈られた。その後もフィオは様々な事件の第一線で活躍を続け、3ヶ月後には
自警団にとってなくてはならない存在となっていたのだ。アンドリュー・ヒースクリフも当時の署長から「とんでもない大物を見つけてきたな」と褒められるほどであった。
それから1年と半年がたち、署長が定年のために引退することになり、新しくアンドリュー・ヒースクリフが署長に
フローライト・リバーが副署長に就任することとなった。この結果空席となる第一課課長の席にはアンドリューの推薦の元、フィオが就任した。
しかも驚くべきことに自警団第一課のべ3000人のうち一人として異論は出なかったのである。捜査に当たり様々な支局に赴き、その支局の人間は
フィオの姿、人となりを目の当たりにして彼女を信頼するようになっていたからだ。そして、現在に至る。
「…フィオ。どうしたの?何か考え事をしていたようだけど」
「…え、ああごめんね。それじゃクラウス君、それにみんな!お互いガンバろうね!」
「うん、次は最上階で会おうね」
「…え、ああごめんね。それじゃクラウス君、それにみんな!お互いガンバろうね!」
「うん、次は最上階で会おうね」
そして、7人は2年ぶりの任務に就くのであった。果たして、7人の運命は…