SSPvs寄生2
「こんにちは」
いきなり英語で話し掛けられた男性は振り向く。
今日は休日だった。いつものマスクは滞在したホテルに置いて来ている。明日にはアメリカに帰国する予定だったので、僅かな暇を利用してお気に入りのアーティストのグッズを買いあさるべく街を歩いていた。
今日は休日だった。いつものマスクは滞在したホテルに置いて来ている。明日にはアメリカに帰国する予定だったので、僅かな暇を利用してお気に入りのアーティストのグッズを買いあさるべく街を歩いていた。
「俺に何か用かい?」
「ふふ、覚えてないの?」
「ふふ、覚えてないの?」
その男性――SSPに話かけた東洋系の少女は、どこか冷ややかな笑みを浮かべている。
見覚えは無かった。
この島国で女遊びをした事が無い訳では無いが、残念ながら犯罪に当たるような年齢に手を出した事はない。
ただの一ファンの可能性も考えたが、素顔を公開した事は無いし、そもそも、そのキャラクター性故に女性ファンは数が異様に少ない。
となれば、プライベートで知り合った人物であるという事だが、やはり心当たりは無かった。
見覚えは無かった。
この島国で女遊びをした事が無い訳では無いが、残念ながら犯罪に当たるような年齢に手を出した事はない。
ただの一ファンの可能性も考えたが、素顔を公開した事は無いし、そもそも、そのキャラクター性故に女性ファンは数が異様に少ない。
となれば、プライベートで知り合った人物であるという事だが、やはり心当たりは無かった。
「誰だったかな?」
「あら、本当に忘れちゃったの? まぁあれから私達が現れる事も無かったけれど……」
「あら、本当に忘れちゃったの? まぁあれから私達が現れる事も無かったけれど……」
その少女は少し残念そうな顔を見せる。多少なりともロリ属性があるSSPにはちょっとグッとくる顔ではあった。
「一体何の用だいお嬢ちゃん? 英語はうまいね」
「今日は愚々留の力を借りているのよ。前は何を言っているのか解らなかったからね」
「前? 一体いつの事を――」
「今日は愚々留の力を借りているのよ。前は何を言っているのか解らなかったからね」
「前? 一体いつの事を――」
そう言いかけた時、少女の雰囲気は変貌する。
先程まではただの東洋系の少女という印象だったが、今、少女から放たれる威圧感はプロレス界の頂点に君臨するSSPすらも畏怖する程のプレッシャーを放つ。
仮にも格闘技界に於いて、「世界最強の漢百選」に何度も選出されている男が、少女に気圧されているのだ。
少女の目はルビーのような深紅に変わっている。そこでSSPは、その少女が何者なのかを思い出す。
先程まではただの東洋系の少女という印象だったが、今、少女から放たれる威圧感はプロレス界の頂点に君臨するSSPすらも畏怖する程のプレッシャーを放つ。
仮にも格闘技界に於いて、「世界最強の漢百選」に何度も選出されている男が、少女に気圧されているのだ。
少女の目はルビーのような深紅に変わっている。そこでSSPは、その少女が何者なのかを思い出す。
「てめぇ……! あの時のゴリラの調教師か!」
「フフフ。また違反行為をしたわね……SSP。今度は逃がさないわ」
「フフフ。また違反行為をしたわね……SSP。今度は逃がさないわ」
少女は瞬時に懐に潜り込み、掌打をSSPのみぞおちに放つ。
格闘界の常識では、体重差が20~30キロあれば打撃は通用しない。同じ体重同士でも、打撃で相手を吹き飛ばすなど不可能である。
だが、その少女の打撃でSSPは吹き飛んだ。体重差はSSPの半分以下である事は明白だ。それなのに、常識外れの威力の打撃を繰り出したのだ。
格闘界の常識では、体重差が20~30キロあれば打撃は通用しない。同じ体重同士でも、打撃で相手を吹き飛ばすなど不可能である。
だが、その少女の打撃でSSPは吹き飛んだ。体重差はSSPの半分以下である事は明白だ。それなのに、常識外れの威力の打撃を繰り出したのだ。
「!??」
「ふふ……。相変わらずタフね。一体どうやって鍛えたのかしら?」
「ふふ……。相変わらずタフね。一体どうやって鍛えたのかしら?」
少女はツカツカと歩み寄る。
深紅の目は炎の様に輝いているが、それから受ける印象はまるで氷のように冷たい。それはまさしく、殺意を帯びた眼差しである。
SSPは逃れようとするが一撃で足腰が立たなくなる程のダメージを受け立ち上がる事が出来ない。油断したわけではないが、その少女の実力はあの大猿以上だ。一回のコンタクトで、SSPはそれを理解する。
深紅の目は炎の様に輝いているが、それから受ける印象はまるで氷のように冷たい。それはまさしく、殺意を帯びた眼差しである。
SSPは逃れようとするが一撃で足腰が立たなくなる程のダメージを受け立ち上がる事が出来ない。油断したわけではないが、その少女の実力はあの大猿以上だ。一回のコンタクトで、SSPはそれを理解する。
「ぐっ……!」
「フフフ……」
「フフフ……」
少女は目の前まで来るとその場へしゃがみ込み、その紅い目でSSPの目をじっと覗き込む。
まずい。トドメを刺される……!
そうSSPは思ったが、その少女が語った言葉は予想外の事だった。
まずい。トドメを刺される……!
そうSSPは思ったが、その少女が語った言葉は予想外の事だった。
「アナタは運がいいわね」
「……? 何?」
「あなたの行為が違反とならない場所が出来たわ。そこなら、あなたのやりたい事をしても罪にはならない……。『島』と呼ばれる場所……」
「何の事だ……!?」
「今日現れたのは警告の為よ。島にすら最低限のルールはあるわ。それすら守れないようなら、今度はトドメを刺す事になる。もちろん、島以外では有無を言わさずに……ね」
「ふざけやがれ……!」
「フフ……。憎まれ口言える余裕があるなら身体の心配は要らないわね。私の名前は影糾。次にあなたと会う時は、あなたの終わりの時。覚えておきなさい」
「く……くそっ……た……れ!」
「……? 何?」
「あなたの行為が違反とならない場所が出来たわ。そこなら、あなたのやりたい事をしても罪にはならない……。『島』と呼ばれる場所……」
「何の事だ……!?」
「今日現れたのは警告の為よ。島にすら最低限のルールはあるわ。それすら守れないようなら、今度はトドメを刺す事になる。もちろん、島以外では有無を言わさずに……ね」
「ふざけやがれ……!」
「フフ……。憎まれ口言える余裕があるなら身体の心配は要らないわね。私の名前は影糾。次にあなたと会う時は、あなたの終わりの時。覚えておきなさい」
「く……くそっ……た……れ!」
SSPはそこで意識を失った。
後日、アメリカのゴシップ紙には『SSP、日本の少女にKO負け!』という記事が乗る事になる。
後日、アメリカのゴシップ紙には『SSP、日本の少女にKO負け!』という記事が乗る事になる。
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