アットウィキロゴ
創作発表板@wiki
掲示板 掲示板 ページ検索 ページ検索 メニュー メニュー

創作発表板@wiki

F-1-651

最終更新:

匿名ユーザー

- view
だれでも歓迎! 編集
Top > ファンタジーっぽい作品を創作するスレ> スレ1> 1-651 *小ネタ ラノベっぽく書いてみた

ラノベっぽく書いてみた


651 :ラノベっぽく書いてみた:2009/06/23(火) 16:01:11 ID:fRmmG1qA

簡易机に乗った女の生首がやけにはっきりと発音した。
「第203ドラゴン大隊第3中隊、出撃準備完了いたしました」
その頭はスキンヘッド。目は縫い付けてある。

それに答えるのも、女の声だった。若い女の甘い声。
「うん。思ったよりも早かったわね。トロル部隊は?」

しばし沈黙。

「到着目標地点まであと20分ほどかかると、ゾガル族長はおっしゃっています」

「じゃあ待つわ」

そう答える女の顔を見ると、天使のように美しかった。
いや、まさに天使そのもの。
プラチナブロンドの髪、サファイアブルーの瞳、そして背中の羽。

違和感を感じるとすれば、背中の羽が真っ白でなく、真っ黒なこと。

「相変わらず、お美しい」
と彼女の美を称える不死の参謀に、血よ、と娘は答える。
元天使の子孫である彼女には自明の話だ。自惚れはない。
しかし、それを説明することで自分の立ち位置を再確認出来る。

「しかし、今回はドラゴンによる航空支援があるとはいえ、森は奴らのエリア。森のエルフは神出鬼没ですぞ」

「しかし、夜は我々の時間。対ゲリラ線のノウハウも掴んできている。そして何よりも、連中が"抜け道"として利用している人間の王国は我々が滅ぼした」

「それほどあの古代遺跡の力が欲しいのですか?」

「茶化しているつもり?私が欲しいのは平和。人間は異常気象を我々のせいにしたし、我々の話を聞くにはエルフは頑固すぎたということよ。原因がアレだって、何回説明したのやら。全く、コミュニケーション不全の独善主義者たちに魔王の呪いあれ、だわ!」

「我々も彼らのことは言えませんが」

「全くね。理解したくても出来ない。考えてみれば哀れなものね、彼らも我々も。"坊や"は?」

そりゃもう良くお休みですよ、と参謀は言って、パチンと指を鳴らした。

中空に映像が浮かび上がる。
豪奢なベッドにスヤスヤと少年が寝ていた。本を腕に抱いている。
表紙には大きく、「戦略シミュレーションゲーム!ダークプリンセス攻略本」という文字が日本語が見えた。

〈了〉

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最近更新されたスレッド
ウィキ募集バナー