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Yuri-3-018

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美貴と私:1 九月の屋上


18 :創る名無しに見る名無し:2010/10/01(金) 19:34:27 ID:4FzGALEg

 立ち入り禁止の学校の屋上は美貴と私の秘密の場所だった。
「あのさ」
「ん?」
「人来たらどうする」
「んーいっそのことバラしちゃうか」
「え?でも私……」
「ウソウソ、冗談」
 秋が近づいているせいか風が冷たくて気持ちいい。私は美貴の肩にもたれ掛かった。
「……もう、卒業だね」
「うん」
「あのさ」
「ん?」
「美貴は将来どうするの?」
「んー……結衣とずっと一緒にいる」
「そう言うことじゃなくて」
 美貴が肩を強く抱き寄せた。
「ずっと一緒にいたい……」
「美貴……」

 九月の空は澄んでいて、呆れるほど晴れ渡っていて、呑気なようにも微笑んでるようにも見えた。

※同シリーズの別エピソードは3-0273-031へ 



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