「安藤君って足早いの?」
校内マラソン大会が迫ったある日、私は安藤君に聞いてみた。
「勿論ですよ。理論上では光の速さですよ!」
安藤君はぴーががーりん、と偉そうに胸を張る。光速だなんて茶筒みたいな体型のクセに生意気だ。
「実は僕にはナントカー・ドライブって言う不思議機関が実装されているんですよ。因みにナントカー機関とはナントカー粒子をですね、ペラペ~ラペラペ~ラ」
安藤君は自慢げに説明を始めてしまったた。困ったもんだ。
授業中に自慢の超理論を展開したから校内で一番恐い、通称マッスル先生が後ろで怒ってる。
授業中に自慢の超理論を展開したから校内で一番恐い、通称マッスル先生が後ろで怒ってる。
「こら、安藤っ!」
マッスル先生の拳骨がゴチンと安藤君に落ちる。
だけど安藤君にはダメージは無いみたいだ。超理論の展開が続いてる。
逆にマッスル先生がひっくり返ってプスプス煙をあげている。まるでドリフだ。
だけど安藤君にはダメージは無いみたいだ。超理論の展開が続いてる。
逆にマッスル先生がひっくり返ってプスプス煙をあげている。まるでドリフだ。
「実はですね、ナントカー物理学によると、ペラペ~ラペラペ~ラの効果で衝撃を無効にしたりペラペ~ラになるんですよ」
安藤君はとまる所を知らずに熱弁してる。私が携帯でようつべを見てるのに気づいてない。
ある意味かわいそうだ。
一番はピクピク痙攣してるのに皆に無視されてるマッスル先生。
二番目は謎理論を聞かされ続けている私。
安藤君は私に無視されてもへいちゃらで、自分に酔いしれながら自分の超絶設定を騙っているから一番の幸福者だ。
騙るじゃなくて語るなら良かったのにと同情する。
ある意味かわいそうだ。
一番はピクピク痙攣してるのに皆に無視されてるマッスル先生。
二番目は謎理論を聞かされ続けている私。
安藤君は私に無視されてもへいちゃらで、自分に酔いしれながら自分の超絶設定を騙っているから一番の幸福者だ。
騙るじゃなくて語るなら良かったのにと同情する。
――キーンコーンカーンコーン。
授業終了の鐘がなる。マッスル先生は這いずりながら職員室へと帰っていく。偉い。教育者の鑑だ。
安藤君も一人弁論大会は終わったみたいだ。何だか解らないけど、顔がスッキリしてるみたい。
安藤君も一人弁論大会は終わったみたいだ。何だか解らないけど、顔がスッキリしてるみたい。
「どうですか。僕のスゴさを解っていただけましたか?」
「うん。それなりに。どこかで聞いたことのある設定の集合体だと思ったよ」
「な、科学の粋を極めた僕になんて事を!」
「うんうん、良くわかるよ。私もねぇ、昔書いた小説の設定ノートに黒歴史として安藤君の設定と同じこと書いたもん」
「中二病的な黒歴史と僕を一緒にしないで下さいよ!」
ぴーぴーうーうーがーがーがー。
いつもの様に安藤君は煙を吐き出し始めた。
怒ることないのに酷いなぁ。
やっぱり安藤君のクセに生意気だ。
やっぱり安藤君のクセに生意気だ。
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