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戦脚は大陸に燃えたか【第一話】

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だれでも歓迎! 編集
「あんなものに命を賭けるなんて馬鹿げてるわ」


確かお前はそういったな。それはこうなることが解っていたからなのか?
《時間が無いぞネームレス1、生き残ったという実績が君には必要なのだ》
無線機の向こうから、男の声が聞こえる
《ロケット弾は戦車をヤる時に使っちまった、あと手元の20ミリじゃ、あいつの》


バダダダダダ


悪態を吐く間にも、ローターの爆音が機内にも響くほどに近づいてくる
《マングスタの20ミリをアウトレンジ出来んから牽制にもなんねぇ!》
イタリアが開発して中島富士重工がライセンス生産している帝國陸軍の主力戦闘ヘリコプターだ。上空から撃ち下ろす弾幕を受けたらこっちはオシマイだ・・・スクランブルでミサイルが未搭載なのが救いだ

「持ってる武器は同じだが、下から撃ち上げるんじゃ勝負にならん」
歩兵が相手ならこいつに対して同じ事を言わせられるんだが
「ちぃっ!こいつを使っちまったら、あとは何もないぞ!」
時間が無い、コントロールバーの傍にあるボタンを押し込む


パシュンパシュンパシュン


間の抜けた音と共に煙幕が発射される。十分に広がる前に奴が来たら・・・間に合った!


バダダダダダ!


煙幕に気付いてマングスタが正面に躍り出る。20ミリがガンナーの目の動きに合わせて小刻みに動く。どこから飛び出して来るか迷っているんだろう
「バァーカ、そんな機動性なんかねぇよ!」


ダダダダダダ!!!


こちらの20ミリがマングスタの下方から火線を放つ・・・案外持ったが、いくら防弾していようと、ローターまで被弾してしまえば空は飛べない
《やるじゃあないか、戦脚(せんきゃく)》
《おい、回収はしてくれるんだろうな》
こうして俺は、大陸で帝國に歯向かうテロリストの仲間入りを果たした



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