彼は極普通の一般家庭に生まれて、極普通の一般企業に就職し、極普通のありふれた毎日を送っていた。
そんな中不景気の波により彼の就職先である会社が倒産してしまいリストラされる形となった。
物語はそんな所から始まる・・・
ベニヤン「はぁ=3 今のままじゃ生きていけないし、何とかして次の就職先見つけないとなぁ・・・」
そんな事をぼやきながらとあるコンビニに立ち寄り、求人誌をパラパラとめくっていると1つ目に付いたものがあった。
べ「【惑星開拓企業】か・・・」
【惑星開拓企業】とは、宇宙に旅立ち、新たな資源を求めて様々な惑星の探査を行う企業である。
しかし、中々黒い噂も絶えず常に人材を募集している事から人々が嫌煙している企業でも有った・・・
べニヤン「募集条件、適正がある事・・・?審査の後に適正がある場合、即日で雇用いたします。」
何とも怪しい条件では有ったものの他に良い仕事先も無く、持ち合わせも残り少なくなっていたため、審査とやらを受ける事となった。
・・・
審査は一般的な面接と同じような形で行われたが、どうやら俺にはその適正とやらが有ったようで即日雇用される運びとなり、宇宙船に乗せられて【惑星ナベリウス】上空へ到着したのだった
船内には俺の他にもう1人アフィンと言う奴がいた。妙に馴れ馴れしい奴だった。
そして惑星に降り立ち、調査を開始したのだった・・・
アフィン「なんだよこれ!どーなってんだよ!」
ベニヤン「なんだよこいつら・・・」
惑星に降り立ち調査をしていた所無数の黒光りした昆虫らしき生物に囲まれていた。
アフィン「くそ!支給された武器じゃ歯がたたねーぞ!」
ベニヤン「そんな事言ったって逃げ道も塞がれちまったしやるしかないだろ!」
アフィン「うわーーーーーーー!」
1匹の昆虫がアフィンに襲い掛かる。
もうどうしようも無いと思った刹那、一人のおっさんが立ちふさがり、奴らを一掃したのだった・・・
???「怪我は無いか坊主ども」
ベニヤン「・・・あんたは?」
ドン「俺の名はドン・ポンキチ。 見たところ新人のようだが、良く持ちこたえたもんだな」
ベニヤン「・・・! おいアフィン!しっかりしろ!」
ドン「なに、心配するな。 気絶しているだけだ」
ドン「見た所お前には素質があるようだな こいつをやろう」
ベニヤン「これは?」
ドン「まぁ新人じゃ見たことも無いか。 こいつはアークスになった時に渡されるマグと言うものの進化デバイスと言うやつだ」
ベニヤン「アークス?俺は惑星開拓企業に入社したはずだが・・・」
ドン「それは表向きの名だ。 本質はダーカーと言う奴らを殲滅する機関なんだが・・・お前さんの今の実力じゃこの先厳しいと思ってな。餞別にくれてやるよ」
そう言って彼は1枚のCDのようなものを俺に差し出し去っていった。
ダーカーと言うのは恐らくそこに転がっている黒光りした奴らの事だろう。
そしてアークスとなり、彼は次なるミッションに旅立っていくのであった・・・