鋼鉄世界物語 1st
episode.1 かみなり女 開始 あまり面白い話は期待しないでね。…何から話そうかしら。
そうね…わたしがハウンドだったって、知ってる?
終了 今からじゃ想像しにくいかもしれないけれど、
当時は、これでも結構しっかりハウンドとして戦ってたのよ。
まわりのハウンドや別のフロックからは「かみなり女」なんて呼ばれてたわ。
episode.2 わたしが、ここにいる理由 開始 マネージャーに転向したのには理由があるの。
もちろん、昇進してキャリア組に入ったってこともあるけれど…。
これも面白くない話かもしれないわね。でも…聞いて。
終了 わたしがハウンドだった時代は、ラウンドアクターという名の直接搭乗して
コントロールするライドタイプのスーツだったというのは知ってるわね。
それをペアリングで運用して作戦行動するのが基本だったの。
当時、2タイプしかなかったから、わたしが重火でパートナーが突撃タイプだった。
…その彼がある作戦で行方不明になったの…。
episode.3 メメント・モリ 開始 『メメントモリ』…その作戦はそう呼ばれているわ。
鋼鉄虫から南米都市を奪還する人類史上最大規模の作戦よ。
一般的には成功と言われているけれど、
その影ではおおくのハウンドが帰還できなかったという状況だったの。
だけれど、わたしは生還した…もうわかるわね。
終了 …わたしが、生還できたのはパートナーのおかげだった。大混乱の戦闘の最中で目を負傷し、我を失ったわたしの手を
最後まで彼ははなさなかったわ…。
救護ブロックで目覚めたときには、彼の姿は見当たらなくて…。
それ以外のことは覚えていない…。
episode.4 約束 開始 パートナーを失って、わたしは絶望したわ。この先、もう戦いたくないと思った。
それでも、いろいろやり残したことがあるのに気がついて、
このままではダメだと思ったの。
それは、ある人との約束を思い出したから…。
終了 そのある人とは、祖父なのよ。学校の先生をしていたわ。
理想を実現するための研究をしていた、とても尊敬しているわたしのおじいちゃん。
今は、その人との約束を守るためと、戦場での犠牲者を出さぬよう、
オペレーションマネージャーをやらせてもらってるのよ。
約束の内容?…普通の…ありふれたものよ。
episode.5 苦い勝利 開始 結局、わたしはパートナーに命を助けられ、恩人である彼は消息不明。
「すぐ戻ってくるさ」なんて言って出撃した先行部隊のジャスティンも
失踪した。こんなの全体から見たらほんの一例。
本当に多くの犠牲の上に『メメント・モリ』は人類側の勝利で終わったの。
…苦い勝利ね。
終了 スティールスーツがはじめて大々的に実戦投入された作戦で
大勢の未帰還ハウンドを出してしまった反省から、
急速にスティールスーツの新操縦システムの研究が進められたわ。
地球上の3割の人口を失ってしまった人類には、
人的損失は大きな問題だったの。

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最終更新:2014年07月18日 22:50