テイルズ オブ エクシリア2
part65-239~245
- 239 :TALES OF XILLIA2◆l1l6Ur354A:2013/04/01(月) 16:47:54.46 ID:LbbJdwOM0
- TALES OF XILLIA 2(1/7)
・大まかな世界観設定と前提
前作は精霊術を使えない人間の外世界(エレンピオス)と、使える人間だけの内世界(リーゼ・マクシア)があって
その二世界の人間は互いの存在を知らなかったが、精霊の王マクスウェルをめぐる事情によって互いを認識した。
エレンピオスは既に起きていて、リーゼ・マクシアでも既に起こっている、
「精霊の枯渇による世界の死滅」を回避するために、誰でも精霊術を健全な形
(人間が精霊に「マナ」を与え、その「マナ」で精霊が術を使う循環形態)で使えるようにするための
「源霊匣(オリジン)」開発に男主人公が従事するよ、というところで終わった。
(精霊術が使えない人間は、一方的に精霊のちからを搾り取る「黒匣(ジン)」を使って精霊を枯れさせていた)
今回明らかになるのは、原初の三霊(元素の精霊マクスウェル、時の精霊クロノス、無の精霊オリジン)が人間に架した試練
「人間の魂が良き方向に昇華するか試してみよう」という、『オリジンの審判』のこと。
クロノスは『クルスニクの一族』と呼ばれるものに、圧倒的な力『骸殻(がいかく)』を与える。
骸殻を使い過ぎると『時歪の因子(タイムファクター)』となり、分史世界と呼ばれるパラレルワールドを生み出してしまう。
パラレルワールドが増えると、人間の魂の負がそれだけ増えて、
魂の循環を担当しているオリジンが循環しきれず、正史世界までもが壊れてしまう。
そのパラレルワールドの数が百万に達する前に、誰か一人でも、オリジンが待つ『カナンの地』に辿りつけたなら、
審判は合格し、そのたどり着いた者の願いが、どんなものでもひとつだけ叶えてもらえる。
ただし失敗した場合は、時の精霊クロノスが願いを成就してしまう。
瘴気を生む負の魂が、オリジンをやせ細らせてしまっている。その報いを与えるために、
「人間をマナを生み出すだけの物体に変えて、精霊だけの世界を作る」という願いを。
- 240 :TALES OF XILLIA2◆l1l6Ur354A:2013/04/01(月) 16:48:39.32 ID:LbbJdwOM0
- TALSE OF XILLIA2(2/7)
・ルドガーの現状と彼を取り巻く環境
エリートの兄ユリウスに憧れるルドガーは、自分が「骸殻」を持つ一族であることを知らないまま暮らし、
ある日突然、「カナンの地を目指せ」と父親に告げられた少女エルと出会い、
その直後列車事故に巻き込まれて、その治療費として2000万ガルド(2億円)を借金として背負ってしまい、
兄ユリウスはその列車事故を画策したテロリストとして指名手配され逃亡。頼る人がいなくなる。
しょうがなく、借金を返すアテを探しながら、エルをカナンの地に送り届けようと頑張るルドガー。
物語が中盤にさしかかると、兄ユリウスの上司であるビズリーにルドガーがヘッドハンティングされる。
「お前は兄と同じ能力を持っている」……分史世界へ行くことができ、なおかつ、分史世界を破壊することができる。
多額の報酬を約束された仕事は、なんと、「カナンの地」へ向かう手助けにもなるというのだ。
(借金自体、ビズリーがこの流れになるように仕組んだもの。ルドガーの能力は無自覚にめちゃ優秀)
曰く、ビズリーが経営する「クランスピア社」は長きに渡りオリジンの審判を超えるために活動している団体。
(それを知っているのはごく一部だが)
カナンの地に向かうためには、「カナンの道標」と呼ばれる物体が五つ必要。
それは既に正史世界では失われていて、分史世界に行って取ってくるしかない。
ルドガーは数世代に一人しか生まれない「クルスニクの鍵」という能力者で、分史世界の物体を正史に持ってくることができる。
仕事をこなすルドガー。クロノスの妨害が発生しはじめ、道標収集は困難を極めた。
そんななか、エルとルドガーは月の下で約束を交わす。「本当の約束は目を見てするんだって、パパが教えてくれた」
ユリウスもまた、ルドガーを一族の宿命に巻き込むまいと彼に戦いをやめるように勧告するが、
ルドガーはそれを拒否。「約束したんだ、エルをカナンの地に連れて行くって」その決意を見たユリウスは、
「大切なら守りぬけ、何に代えても」と叫び、背中を押してくれる。
- 241 :TALES OF XILLIA2◆l1l6Ur354A:2013/04/01(月) 16:49:30.55 ID:LbbJdwOM0
- TALES OF XILLIA2(3/7)
・正史と分史の関係
しかし分史世界から、ひとりの仲間を連れてきてしまったことが問題を産んだ。
「正史世界において、同一個体は存在できない」…エルがなついている「分史世界のミラ」だが、
「正史世界のミラ」は強大な力を持つ精霊の王となった女性であるが、クロノスによって次元の狭間の中に封じられていた。
一般人である分史世界のミラの存在によってそれを復活させることができず、任務達成の足かせとなってしまっていた。
分史世界のミラとエル。二人がピンチに成った状況で、ルドガーはどうにか二人を救おうとするものの
ミラはルドガーの手を振り払い次元の狭間へと落ちて、命を失う。
自分の居場所がどこにもなかった別世界のミラだが、「お願い、エルを…!」
自分の居場所になってくれたエルのことをルドガーに願って。
(この時分史ミラがルドガーにも何か言うけど、口パクなので何を言ったかは不明。愛してる?ごめんなさい?ありがとう?)
正史世界のミラを加え、前作メンバーは沸き立つものの、
分史世界のミラしか知らないルドガーとエルは深く落ち込み、エルは正史世界のミラを拒絶してしまっていた。
「偽物だから」?そう考えてしまうエルに、さらなる試練が襲いかかる。
最後のカナンの道標は、エルの父親のヴィクトル。そしてそのヴィクトルは、分史世界のルドガーだった。
ヴィクトルの野望は正史世界の自分と入れ替わり、カナンの地で娘とともにその世界の存在として生まれ変わること。
そのために仲間を虐殺してまでエルを守り、そのエルに、正史のルドガーをここまで連れ帰るように仕組んだ。
しかし「別人に生まれ変わっても思い出はまた作ればいい」と笑うヴィクトルに、
かけがえのないミラを失ったエルは拒絶。発狂したヴィクトルをルドガーたちは迎え撃つ。
ヴィクトルは死に際に、「エルを頼む。オリジンの審判を超えてくれ」とルドガーに託し、
ユリウスがルドガーによくうたってくれていた鼻歌を泣き喚くエルに向けて息を引き取った。
- 242 :TALES OF XILLIA2◆l1l6Ur354A:2013/04/01(月) 16:52:12.92 ID:LbbJdwOM0
- TALES OF XILLIA2(4/7)
・カナンの地出現
カナンの道標が揃い、カナンの地が空へ出現した。物語も大詰め。
父の死を受け止めるエルだが、エル自身もまた分史世界の存在であると知ってしまいひどく塞ぎこんでしまう。
自分は偽物で、ルドガーにはやがて「ルドガーのエル」が生まれる…
自分の存在意義が揺らいでいたところに、クロノスの襲撃。
ビズリーの助けによって事無きを得るものの、エルだけが衝撃の事実を知ってしまう。
「カナンの地に入るには、強大な骸殻使いの命が必要だ」
「もうカナンの地はもういいの。約束よりも大事なことがあるんだよ!」
そう、ルドガーのもとを離れていってしまうエル。
ルドガーが生贄にされてしまうと考えたエルは、自分の力をビズリーに渡すことを条件にルドガーの無事を約束させた。
エルこそが「クルスニクの鍵」であり、ルドガーはエルを介して骸殻を使っていたため、
エルの力の一部を使っていたにすぎなかった。
「クルスニクの鍵」は、妨害をしてくるクロノスさえ押さえ込める切り札…
そして先代のクルスニクの鍵は、ビズリーの妻クラウディアだったのだ。
エルを「時歪の因子」にしてでも。
過去にクロノスとの戦いで妻を喪っているビズリーは、
カナンの地で「精霊を人間のための道具にする」という願いを叶えようとするだろう。
それを阻止するため、なによりもエルを守るために、ビズリーを追うルドガー。
- 243 :TALES OF XILLIA2◆l1l6Ur354A:2013/04/01(月) 16:53:08.61 ID:LbbJdwOM0
- TALES OF XILLIA2(5/7)
・兄の願い 弟の意志
しかし、カナンの地に入ることはできなかった。
ビズリーは側近のリドウの命を捧げてカナンの地への橋をかけたが、ルドガーたちには生贄の用意がないのだ。
その時、兄ユリウスがルドガーの前に現れる。
ルドガーを助けるために力を使いすぎ、時歪の因子になりかけているユリウスは、
意味あることに命を使いたいと、自ら生贄になるために名乗りでたのだ。
(ここで兄を殺せない選択肢を選び続けると、仲間を殺すエンディングへ)
兄を超え、エルを守れる一人前の男になるために、ビズリーの信念を打ち砕くために、ルドガーは剣を抜く。
「殺す気でいくぞ!」と叫ぶ兄の全力を打ち負かしたルドガーは、兄が創りだした分史世界へと迷いこむ。
平和で、なにもかもが穏やかな世界。だがそこにはエルだけがいなかった。
平和な世界のユリウスは、ルドガーに「行けよ、守ってやりたい子がいるんだろう?」と促した。
「お前が教えてくれたことだ」そう背中を押してくれるユリウスの胸を槍で貫き、泣きながら分史世界を破壊するルドガー。
ヴィクトルがエルにしたように、泣くルドガーにユリウスは鼻歌を子守唄のように捧げていた。
- 244 :TALES OF XILLIA2◆l1l6Ur354A:2013/04/01(月) 16:55:22.86 ID:LbbJdwOM0
- TALES OF XILLIA2(6/7)
・審判の門にて
カナンの地の奥のカウントは99万9999。あとひとりが時歪の因子になればゲームオーバーだった。
先にたどり着いたビズリーは最後の関門であるクロノスと戦うも、隙を突かれて時空の壁に閉じ込められてしまう。
遅れてきたルドガーたちはクロノスを追い詰め、更に隙を突いてビズリーがクロノスを撃破。
それにはエルの力が過剰に使われており、エルは全身が真っ黒に染まり、ユリウスのように時歪の因子になりかけていた。
「願えばエルを救える」。だがビズリーは、「99万9999人の同胞の命を背負ってここに立っているのだ」と叫ぶ。
ビズリーは最強の骸殻を発動し、ルドガーたちとぶつかる。しかし実力の差は明らかで、ルドガーたちは敗北してしまう。
ルドガーは自分のと合わせてユリウスの時計(変身アイテム)も使いブーストしていたがそれでも勝てない。
ビズリーがルドガーの時計を踏み砕き、勝利を核心した瞬間、ミラの時とは逆で、
「正史世界の時計が壊れたことにより、分史世界の時計がエルの手元に戻ってきた」
ヴィクトルの時計をルドガーに渡すため、ビズリーの攻撃にさらされながら駆けるエル。
ルドガーもエルの名を叫び、その時計に手を伸ばした。エルを介さない真のルドガーの力、それはビズリーをも超える最強の骸殻だった。
負けたビズリーは、ルドガーにその力はすぐに時歪の因子になってしまうくらい強力だ、と諌める。
自分もまた同格の力を使ったため時歪の因子になりかけるが、自害して命を絶ちカウントを制止。
「一族としての願いは精霊への復讐だが、俺個人の願いは、あの数だけお前ら精霊を、この拳で殴ってやりたかった」と言い残して。
オリジンに謁見するルドガーとエル。そして仲間たち。
エルは「分史世界をすべて消そう」と言う。自分もすぐに死んでしまう。
やがて出会う「正史世界のエル」を大事にしてあげて、と考えながら。
(ここで選択肢次第ではエルが消滅する形で平和になるエンディングに。)
- 245 :TALES OF XILLIA2◆l1l6Ur354A:2013/04/01(月) 17:33:41.97 ID:LbbJdwOM0
- TALES OF XILLIA2(7/7)
・審判を超えし者
ルドガーは「すべての分史世界の消去」をオリジンに願う。魂の負担は減り、いっときの平和が戻る。
「エルのことはいいんだね」そう聞くオリジン。
そこでルドガーは、時歪の因子の100万人目になるために骸殻を解放した。
100万人に達すれば骸殻システムはリセットされ、エルが助かる。既に人間が審判に勝利しているから、クロノスの願いが叶うこともない。
自分の命を捨てようとするルドガーにすがりつき、「やめて!」と叫ぶエル。
しかし分史のミラを見捨てる形になってしまったルドガーは、仲間たちは、
「これからの無限の可能性よりも、いまここにいるエルを選んだ」選択に、止める言葉を持たない。
真っ先に止めようとしてくれたジュードに向かい合い、アイコンタクトでなにかを伝えるルドガー。
それを受け止めたジュードは、表情を引き締め、重たく頷いた。
人間の魂の昇華の可能性を見たオリジンとクロノスは、いま暫し人間を見守ることを選択した。
エルは「ルドガーのこと絶対に忘れない、もうウソはつかないし嫌いだったトマトだって食べる」と泣く。
ルドガーは骸殻を解いて、あの鼻歌を歌いながら、素顔でエルと向かい合った。
本当の約束は目を見てするから…光に包まれ、時歪の因子となったルドガーが消滅。
エルは時歪の因子化から解放された。ルドガーに後を託された仲間たちは、エルを迎える。
晴れ渡った空を見上げ、エルは言う。「ありがとう、ルドガー」父親ではない、対等の相棒として共にいたルドガーに。
10年後、源霊匣は完成し、世界に自然が戻っていた。
仲間たちの行く末をスマートフォンのニュースで見ながら、嫌いだったトマトを生で食べつつ楽しそうなエル。
成長したエルは、どこかルドガーを思わせる格好をしていた。
老猫となったルルには子供ができていて、その子供ルルを連れてエルは歩き出す。
「行こう、世界をつくりに」
ユリウスが、父親が、ルドガーが伝えてくれた鼻歌を歌いながら。
おわり