Death end re;Quest
part73-173-198・200-210・212-227・230-253
- 173Death end re;Questsage▼New!2021/09/13(月) 22:06:26.19ID:rClvzaLF0[1回目]
- 『Death end re;Quest』やっていきます。
2018年にPS4、2020年にSwitchで発売されたRPG。
記憶と途切れ途切れなスクショを頼りにやってるので多少の飛びや説明の都合による順番の前後はお許しを。
ちなみに滅茶苦茶詳説になっておりますので読む際は適宜休憩を推奨です。
- 174Death end re;Questsage▼New!2021/09/13(月) 22:09:43.47ID:rClvzaLF0[2回目]
- 序章
主人公の名前は「シイナ」。
物語はファンタジー世界が不気味に響き渡るシステムボイスと共に侵食され消えてゆくというわりとショッキングな映像、そしてシイナが謎の敵と戦って斃れるところから始まります。謎の男の声のサポートを受けながら敵と戦うシイナ。ですが、力及ばず敗北し、敵に真ライダーチョップされ死亡。後にはシイナを救えなかった男の慟哭が響き渡る…。
と、いうところでシイナは目を醒ましました。今までのはどうやら夢だったようです。が、シイナは自分の記憶がなくなっていることに気付きます。落ち着いて記憶をたぐり寄せるシイナですが「自分は伝説の天空都市オデュッセイアを目指して旅する冒険者」ということを辛うじて思い出せただけで、ここ数か月の記憶はない模様。おまけに自分の足に痣がありそこから蜘蛛のような異形の足が生えていますが、とりあえずそういう仕様ということで流して旅に出ます。
世界が荒れ果てていることにわりとショックを受けながら進んでいると、誰かがモンスターに襲われて助けを求めている声が聞こえました。シイナはそのモンスターを追い払い、襲われていた人を助けました。
- 175Death end re;Questsage▼New!2021/09/13(月) 22:10:48.05ID:rClvzaLF0[3回目]
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ところで、このゲームは「デスエンド」と名がついている通り、大量に仕組まれたバッドエンドがウリになっています。ADVで選択肢を間違えたり、変な行動をとってしまったりすると一瞬にしてゲームオーバー。また、特定の敵に敗北してもやっぱりバッドエンド付きゲームオーバーになります。
というわけでバッドエンドはなるべく回避するのが最善…と言いたいところですが、このゲームには「エピソードチャート」という「『あなた』だけが見ることのできるゲーム内の出来事振り返り機能」があり、その中にはバッドエンドも記録されます。そして、エピソードチャートを埋めるごとに報酬が得られるのですが、ぬぅわんとバッドエンドで得ることのできる報酬はヒロインたちの死因にちなんだ豪華仕様というある意味嫌味ったらしい仕掛けになっています。さらにPS4勢はエピソードチャートコンプリートでトロフィー授与という特典つき。というわけで、バッドエンドは積極的に踏み抜いていくことになります。
また、中にはスチル付きでヒロインがムッコロされてしまうものも存在し、フルボイスの悲鳴と共にヒロインたちがあの手この手でシボンヌ。もはやエロゲにおけるエロシーンと同じ扱いでありソッチの趣味がある人にとってはなかなか「実用性」の高いものになっているため、頑張って隠されたスチル付きバッドエンドを見つけヒロインを殺すために行動する必要があります。
実はこのチュートリアル戦闘にもバッドエンドが隠されており、ここで敵に負けるとシイナが敵に弄ばれてバラバラ死体化してしまいます。スチルはありませんがなかなかに惨い。
これらデスエンドはけっこうな量がありますが、とりあえずこのスレでは本筋だけを追いかけて、スチル付きのデスエンドやその他特徴的なエンドだけそのタイミングで軽く触れるような感じで行きます。
閑話休題。
- 176Death end re;Questsage▼New!2021/09/13(月) 22:12:06.05ID:rClvzaLF0[4回目]
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シイナが助けたのは「ルーク」という行商人でした。シイナはルークさんに自分の記憶が失われていることを伝え、ルークさんにこの世界の状況を教えてもらうことになります。
この世界には争いや貧困が蔓延し退廃しきっていましたが、1年ほど前、異形の怪物の襲撃を受けてたくさんの人が殺されました。ところがしばらくすると、怪物の身体は突然砕け散り、いなくなってしまいます。残されたわずかな人々は反省し、争いをやめ平和に暮らすようになりました。しかしこの数か月のあたりから、別の怪現象が世界を襲います。人々がいきなり発狂して自殺したり、モンスターが凶暴化して人々を襲撃したり…そのうち、こういう狂ったモンスターたちを神への殉教者「マーターズ」と呼ぶようになりました。また、狂気を引き起こす人々には「エントマ」という痣があることも分かります。シイナの足にくっついてる痣とそこから生える異形もそれです。これら一連の事件を「エントマの開闢」と呼びます。
ともかく相当にショッキングな話を聞いてしまいましたが、それでもシイナは前向きに天空都市を目指すことにします。ルークさんに教えられ、傭兵になるために「ハーティス」を目指すことにしました。
ところがハーティス王宮に辿り着いてみると、なんだか様子が変です。兵士たちが生気を失くしてるわ、王様が会うなり罪人だのなんだのとシイナをとっ捕まえようとするわ、無秩序なパニック状態。それもそのはず、王宮にいた人たちはみんなエントマに冒されていました。シイナは慌てて王宮から逃げ出します。その道中、頭の中に不思議な声が響きます。シイナは神様の声だと思い頼りにしますがすぐに聞こえなくなってしまい、とりあえず襲い掛かる衛兵から逃れ王宮から脱出しました。しかしそこで空を見ると、空がぶっ壊れてるではありませんか。エントマの蔓延でもはや世界そのものがおかしいようです。
- 177Death end re;Questsage▼New!2021/09/13(月) 22:14:04.44ID:rClvzaLF0[5回目]
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パニックになるシイナの元に、再び神様の声が届きます。狂った衛兵たちがシイナの元にぞろそろ集ってくるということで、とりあえず神様の声に従ってみることにします。道中、神様が何やら「アルファの状態だから当たり判定を消してある」とか何とか言って指示された壁を突き抜けたらその通り壁抜け出来たので、シイナは本格的に神様のことを信じます。
しかし、そのうち神様の言っていることがおかしくなります。「オデッセイのサーバーが」とか「お前がオデュッセイアを目指してるのは設定だ」とか、挙句の果てにシイナが好きな食べ物が「メロン蒸しパン」だと知っている始末。シイナはそのことを聞いて訳の分からない記憶に苦しみ、頭の中に響く声を詐欺師認定することに。が、神様改め詐欺師と言い争っているうちに、狂った処刑人が何の前触れもなく突然シイナの目の前に現れます。
とりあえず詐欺師さんは「コードを書き換える」とか言ってよく分からんけどサポートしてくれるみたいです。しかし、敵は何度倒しても立ち上がってきます。すると、詐欺師さんが「シイナの中にあるバグを除去してみた」と言ってきます。その時、シイナはいきなり苦しみだし、体内から蜘蛛に似た謎生物を吐き出します。詐欺師さんいわく「シイナの中のシステムが動き出したのでコマンド展開」らしいのでとりあえず戦ってみるとなんとあっさり勝ててしまいました。シイナは頭の中の声を神様認定します。
詐欺師改め神様は自分のことを「プログラマー」と名乗り、シイナとこの世界を一緒に作った「創造主」だと言い出します。この世界は『ワールズ・オデッセイ』だと。そうこうしているうちに蜘蛛は倒した処刑人を食っちまうし、シイナがいきなり狂いだして「この世界を正す」と言って異様な姿―「グリッジスタイル」に変貌して暴れまわるしと色々と渋滞しまくってパニック状態です。
そうこうしているうちに神様がシイナに話しかけてきました。シイナは「二ノ宮しいな」自分は「水梨新」だと。どうやら2人の名前が「NGワード」に設定されていたみたいです。とにかくシイナは新からの声で自分の正体を思い出します。
- 178Death end re;Questsage▼New!2021/09/13(月) 22:14:58.70ID:rClvzaLF0[6回目]
- というわけで現実世界編の主人公「水梨新」の登場です。
そもそも何故新がシイナの居場所を見つけられたのか。事態はしばらく前に遡ります。
ゲームプログラマーの新とディレクターのしいなはゲーム会社「エニグマ」で共にVRMMORPG『ワールズ・オデッセイ(W.O.D./オデッセイ)』の開発を行っていました。超大手IT企業「agle(アグル)」が開発したゲームエンジン「アリスコード」を使ってファンタジー世界を創造していたのです。が、開発中にアリスコードがバグを吐きまくり、そのうちしいなが謎の失踪をしてしまったことで「オデッセイ」の開発は放棄。しいなが失踪したため新はプログラマー仲間の「常盤澄香」やキャラクターデザイナーの「リディア・ノーラン」と共に警察に届け出たのですがろくすっぽ捜査をしてくれず、新はしいながいなくなったことで責任を感じてすっかり腑抜け状態のまま日々の激務を右から左に流していました。
そんなある日、新のメールアドレスに「オデッセイ」の運営から謎のメールが届きます。しかもそのメールアドレスはぬぅわんとしいなのテストアカウントではありませんか!中にはどうやっても開けない添付ファイルが1つあるだけで、それ以上のことは何も分かりません。訳が分からないまま新が「オデッセイ」のサーバーにアクセスしてみたところ、何故か開発放棄されたはずのサーバーが生きています。慌てて「オデッセイ」にアクセスし、しいなを見つけたという次第です。
- 179Death end re;Questsage▼New!2021/09/13(月) 22:15:56.44ID:rClvzaLF0[7回目]
- 以上で序章終わり。
ここまでで押さえておいてもらいたいのは人物が「シイナ(=二ノ宮しいな)」「水梨新」「常盤澄香」「リディア・ノーラン」、キーワードが「ワールズ・オデッセイ」「エントマ」「マーターズ」「アグル」「アリスコード」、事件が「二ノ宮しいなの失踪」「しいなのアカウントから送られてきた謎のファイル」あたりでしょうか。次回以降本格的に現実世界とオンラインゲームを股にかけたサスペンスドラマが始まっていきます。
- 180Death end re;Questsage▼New!2021/09/13(月) 22:25:12.65ID:rClvzaLF0[8回目]
- 1章
とりあえずテレパシー状態じゃ話しづらいので、この後新は「オデッセイ」内ではエニグマ社の公式マスコットであり、「オデッセイ」の運営アバターでもある「エニグマ君」の姿になります。
それはさておき、シイナは自分が現実世界で自分が失踪していることを知らず、直近では何か暗くて怖かった記憶ぐらいしかありません。その上、何故か「オデッセイ」世界の方を現実だと認識している自分もいるみたいです。まあとりま状況が分かったのでとっととログアウトをば…と思いきや、なんとログアウトコマンドがありません。「オデッセイ」は未公開のゲームなのに禁止ワードにわざわざそこらの一般人でしかないディレクターとプログラマーの名前が仕込まれていたり、誰も触っていないはずのプログラムがバグりまくっていたりと怪しさ満点なので一刻も早くログアウトしたいのですが、これじゃ任意で脱出できません。
しかし「オデッセイ」はエンディングがあります。シイナのこだわりの仕様だそうで、MMORPGではありますがリニアな構造も持っており、サブクエストのクリア実績をたくさん集め「天空都市オデュッセイア」に辿り着いて「神獣」を倒せばトゥルーエンディングを迎え、そこでログアウトができるのです。そのため、シイナと新は「オデッセイ」を最速でクリアしエンディングを目指すことにしました。
- 181Death end re;Questsage▼New!2021/09/13(月) 22:26:32.13ID:rClvzaLF0[9回目]
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そこに一人の少女が現れます。名前は「リリィ・ホープス」。「オデッセイ」のNPCです。ハーティス王国の王女様で、前王を暗殺したことにされて投獄されているという設定です。さすがにこの設定を作ってしまったシイナは謎の責任を感じます。どうやらエントマ騒ぎのどさくさに紛れて誰かが牢獄から出してくれたそうです。ともかく、シイナはリリィに情報を伝え、王宮が無茶苦茶なことになっていることを放置できないので2人で王宮に再び潜入することにしました。ちなみにリリィはシイナに対してちょっと邪な感情が…。
ところで、シイナはリリィの容貌に違和感を覚えます。どうも設定した姿と違っているような…しかも、なんだか怒り顔の蜂型バグが憑りついています。
まあそれはさておき王宮に入ると行商人のルークさんがいました。どうやらルークさんはエントマのせいで増殖してしまっているのでそれを利用して大量の自分で行商しているとかなんとか…全てのルークは意識が繋がっているので大丈夫なようです。リアルな話では行商人は世界に1人という設定なのにフラグ管理のミスで増殖バグを起こしてしまっているようです。ともかく、リリィはルークさんに武器をもらって共に戦います。
ところで、シイナとリリィに憑いているバグは限られた者にしか見えないようで、リリィもシイナに指摘されるまで隠していました。本来は殺人ウイルスのごとくよきところで飛び出して宿主を喰い殺すのですが、シイナとリリィのはそんな様子がありません。とりあえずこいつらは今後「バグゥ」と呼ぶことにしました。
それはそうと、シイナは新に対し色々と疑問をぶつけます。リリィが設定した姿と違っていてみょーに現代的な姿なのもそうだし、エントマ騒ぎでストーリーが無茶苦茶になっているのに順応力が高すぎるしと違和感バリバリ。新は色々と調べるためにいったん現実世界で動くことにします。
- 182Death end re;Questsage▼New!2021/09/13(月) 22:27:37.75ID:rClvzaLF0[10回目]
-
新はひとまずこの緊急事態を伝えるために澄香さんやリディアに電話をかけますが繋がりません。会社に出勤してみると何やら騒ぎが起こっており、新はマスコミに取り囲まれて質問攻めにあって挙句の果てにはハッカー呼ばわりされてしまいます。と、そこに澄香さんから電話が。電話しながら街頭ビジョンに目を移すと、世界中で正体不明のサイバー攻撃が発生しコンピュータウイルスが蔓延大パニックといった感じのニュースをやっていました。ゲーム会社がそんなのに興味ねえよと立ち去ろうとしたら、そこにめちゃくちゃな話が飛び込んできます。ぬぅわんとなんと端末が被害に遭うとそこに「オデッセイ」のログイン画面が表示されるというではありませんか!新は大パニックのまま澄香さんに追い立てられるように記者たちを撒き、大慌てで自宅に戻ります。何やらよからぬことが始まっています…。
- 183Death end re;Questsage▼New!2021/09/13(月) 22:29:01.19ID:rClvzaLF0[11回目]
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一方「オデッセイ」ではシイナは拠点でエニグマ君があまりに可愛くてつい抱きしめちゃって新がドギマギしたりしながらリリィと王宮を探索するのですが、その途中に謎の写真を見つけました。「オデッセイ」の世界に写真は存在しないのですが…。
と、新がその写真を見て何かに気付きます。というのも、この写真に写っているのは会社の近所にあり、最近心霊スポットとして話題になった「山伏公園」だったのです。新は重度のオカルトマニアである澄香さんにそこで撮られた心霊写真を見せられたので覚えていました。現実世界のモノが「オデッセイ」内にあるとは一体どういうことなんでしょう。新はさっそく調べてみることにします。が。とりあえずネットで検索しようとしたところ、何故か「山伏公園」に関する情報がひとつもヒットしません。テレビの心霊番組に登場するぐらいなので出てこないはずがないのですが…とりあえず現地に赴いてみることにしました。
山伏公園でオカルト写真を見ていた新は「安城一」という恰幅のいい男に話しかけられます。「ナイト・アウル」という喫茶店の経営者なんだとか。新は安城さんにネットで検索結果が見つからなかっとことを話します。すると安城さんは、最近オカルト界隈でいくつかの話題がネット上から忽然と姿を消してしまっていることを語ります。なんでもそれらの言葉は「真理の欠片」と呼ばれ、それを知ってしまうと発狂してしまう恐ろしい代物なのだとか…。
それはそうと、新は安城さんに心霊写真のトリックを教えてもらいました。岩の影が人に見えただけらしいです。もっとも、その岩自体がある日突然置かれていた謎の物体のようですが…と、新は岩に妙に見覚えのある文字列が刻まれていることに気付きます。もやもやしながら家に帰ると、驚愕の事実が判明します。なんとこの文字列、「オデッセイ」のソースコードではありませんか!試しに「オデッセイ」のバグっているっぽいコードを岩に書かれたコードに書き換えてみると、当該のバグが消えてしまいました。呆然とする新。そこに謎の投石があり、新の部屋のガラスにヒビを入れました…。
というわけで、このイベントを挟むと王宮内にある透明な壁のひとつが消え去り、進行不能が解消されます。探索中にゲーム内に存在しないの物品を発見して現実世界でそれを調べる、というのがダンジョン攻略の基本になります。
- 184Death end re;Questsage▼New!2021/09/13(月) 22:31:15.20ID:rClvzaLF0[12回目]
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それはそうと、新はバグゥがマーターズに憑いているバグを食べると、「オデッセイ」内のバグが解消されることに気付きました。どうやらバグゥにはバグを消す効果があるようです。
そうこうしているうちに、王宮内で今度は日記が置かれています。「オデッセイ」内の設定上の暦ではなく西暦で書かれているので明らかに現実のものです。
そんなこんなで王の間に辿り着きましたが、当たり判定がバグっているようで王の間に入れません。困り果ててさっきの日記の中身を見ていると、何やら無茶苦茶に書きなぐられた狂気的な言葉が並んでいます。しかもどうやらこの日記の持ち主は「北多村修造」という「高井川町」に実在するアパートに住んでいる人物のようです。とりあえず写真の前例に従ってアパートに凸ってみることにしました。
アパートの周りを不審者ゼンカイで探っていると、管理人のオバハンが通りがかりました。なんでもこのアパートで殺人事件があったようです。管理人がアパートに入れてくれたので日記にあった部屋に入ってみます。がその時、外から不気味な声が響きました。悪寒を感じながらも写真を撮っているといきなり電気が消え、何かが近づいてくる感じがします。日記の内容からするとこの後待ち受ける運命は…身の危険を悟った新は部屋を飛び出し、大慌てでアパートを脱出しました。
ちなみにここで選択肢を間違えると新が怪奇現象に取り込まれてシボンヌです。現実でも、男でもデスエンドからは逃れられないのだ☆
- 185Death end re;Questsage▼New!2021/09/13(月) 22:33:25.95ID:rClvzaLF0[13回目]
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さて、逃げ帰ってきた新が管理人から聞いた殺人事件をネット検索してみると、やっぱり一件もヒットしません。それどころか、部屋で撮った写真を見るとその中にまた「オデッセイ」のソースコードがあるではありませんか!これのおかげで王の間に入れるようになりましたが、現実世界で無茶苦茶な事件が発生し、その現場には全く無関係な「オデッセイ」のソースコードが置かれ、シイナたちを邪魔するバグを狙いすましたかのように修復する…怖すぎワロタ案件です。
そんなわけで王の間に入りましたが、国王はバグに侵食されすぎており、最期にほんのわずかな間正気を取り戻した後バグに喰われてしまいました。あまりにも巨大で、なおかつシイナが設定した覚えもない巨大な蟲。シイナは「エントマクイーン」だと直感し、王を喰い殺したエントマクイーンを倒すことにします。
ちなみに王の間に入ってからエントマクイーン戦までのイベントが何故か二分割され、リリィが先走った後ダンジョンに戻ります。王の間方面に一歩動いただけで普通に次のイベントになりますが、ここで王の間のマップから出るとリリィが串刺し処刑されるスチル付きエロイベント発生です。こんな感じで、デスエンドスチルにはちょっと捻った行動が必要なものが多いです。
- 186Death end re;Questsage▼New!2021/09/13(月) 22:36:22.51ID:rClvzaLF0[14回目]
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そんなわけでなんとかエントマクイーンを倒すと、謎のクリスタルのようなものを吐き出しました。バグゥが早速それを喰いに行きますが、バグゥがクリスタルを喰った途端、シイナが突然苦しみだします。何やら暗くて怖い場所で小さな光を抱きしめる不思議なビジョンを見たようです。
さて、王宮を脱出すると、そこには騎士団長がいました。この人がリリィを牢獄から出してくれたようです。リリィがこの世界を無茶苦茶にしたエントマを消したいという思いを打ち明けると、騎士団長は喜んで受け入れ、リリィの帰還まで王宮を守ってくれることになりました。
で、この後はエンディングログアウトを目指すわけですが、とりあえずリリィには「神獣に頼んでエントマを消してもらうんで天空都市行きますよろしく」と伝えておき、エルフの住む「リザリアの森」にある転移装置「ターミナル」を使うため、船を手に入れに海洋国家「ストルフィル」を目指すことで話は落ち着きます。ちなみにシイナの開発者ゆえの傍から見たら神懸かりな千里眼は「いっぱい勉強したから」でゴリ押ししときます。ついでに神獣が世界をぶっ壊したのもそんな設定にするわけないので怪しさ満点です。とりあえずそれも含めて神獣を倒すのを目標に行くことにしました。
- 187Death end re;Questsage▼New!2021/09/13(月) 22:38:57.24ID:rClvzaLF0[15回目]
- 1章終了。ひとつひとつ懇切丁寧に説明しているせいもありますが、このゲーム半分ノベルゲーみたいなものなのでやっぱ分量多いし密度も高いですね。
今日の新キャラは「リリィ・ホープス」「安城一」、あと一応「北多村修造」も覚えといて損はありません。事件が「トゥルーエンドのためにはサブクエのクリア実績必須」「なんだか妙に現代的で適応力の高いNPC」「あり得ないアイテムに導かれてオカルトその先デバッグ」「エントマクイーンを倒すとシイナに謎のビジョンが流れ込む」です。
ちょっと連投規制入ってしまったので長めの休憩に入ります。
- 188Death end re;Questsage▼New!2021/09/13(月) 23:10:15.95ID:rClvzaLF0[16回目]
- 再開します。
2章
ハーティスからストルフィルを目指すシイナとリリィ。その道中、何やら獣人が行き倒れています。パンを与えると復活し、名前を「アル・アストラ」と名乗ります。冒険家志望の獣人の少女で、「~なのだ」が口癖です。おい誰だアライグマ呼ばわりした奴。小生意気な性格であり、エニグマ君状態の新とはちょいちょいコントになります。10歳にしか見えないですが15歳。両親はある日突然行方不明になったようです。それはそうと、またキャラデザが本来と違っているようなのですが…?
そんなわけでストルフィルに到着したのですが、妙なことが分かります。アルの両親が何か事件に巻き込まれたようなのに、アルがそのことを知らないかのような言動を取っています。その両親が働いていた造船所はエントマの開闢のせいでダンジョン化している始末。ただ、アルは造船所の中で不思議なものを見たようで、それをシイナとリリィに見せたいようです。それに、アルは両親も探したく、そうなるとストルフィルの中では造船所が最後らしいです。と、そんな話をしているうちに、アルの服の中から泣き顔のムカデ型バグゥが飛び出してきました。どうやらアルも戦闘能力ありの様子。
一方でシイナと新の中にあった疑問は膨れ上がっていきます。リリィもアルも相手を思いやったり発言の裏を読んだり…いくら「アリスコード」がハイテクだと言っても、ここまで感情豊かで思考能力の高いAIを作れるものでしょうか?
現実世界の新は澄香さんと相談しようとしますが、電話に出ない…と思いきや、突如として着信があります。が、様子がおかしい。「兎」に監視されているとかなんとか…と、不穏な言葉を聞いているうちに、新の自宅の方にもヤバげな臭いが漂ってきます。なんと兎マスクの男が部屋の鍵をこじ開けて押し入ってきたではありませんか!「オデッセイ」と繋がったノートPCをひっつかんでどうにかこうにか逃げ出すと、澄香さんから「喫茶『ナイト・アウル』に逃げ込んだから新も来て」と留守電が。その通り「ナイト・アウル」に逃げ込み、どうにか澄香さん、安城さんと再会します。
安城さんはオカルト界隈の重鎮で、澄香さんはよく彼と話に「ナイト・アウル」に来るそうです。新、澄香さん、安城さん「オデッセイ」の現状を整理し話し合う中で、兎マスクの連中は何かの秘密結社ではないかという結論に至ります。というか本来これ安城さんに見せたらマズいのでは…。
- 189Death end re;Questsage▼New!2021/09/13(月) 23:12:31.36ID:rClvzaLF0[17回目]
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そんなこんなで造船所の探索開始。あ、そうそう、造船所の中にはバグで冒されたいかにもヤバそうな部屋があり、新の警告を無視して凸るとシイナがアルを絞め殺すスチル付きエロイベント発生です。
さて、造船所の中に古い英字新聞がありました。これがアルの言っていた「不思議なもの」のようです。中身は「キャトルミューティレーション」という、内臓を綺麗にぶっこ抜かれた動物の死骸があっちゃこっちゃで見つかったオカルト事件のことでした。
不審に思った新は現実世界で澄香さんと安城さんと話し合い、澄香さんはアグル社に不信感を抱きます。さて本題のキャトルミューティレーションですが、なんとコイツも検索結果が忽然と消えてました。今回は全世界でメジャーなオカルトなので明らかにおかしいです。
幸いにも安城さんが文献を持っていたのでこっちで調べることに。「オデッセイ」内にあったのと同じ新聞もありました。が、まさかのこの新聞の中にも「オデッセイ」のソースコードが隠れていました。ともかくこれでバグの一部が治りましたが、その一方で安城さんはプログラミングを「世界を書き換える神のような所業、人智を超えているのではないか」と恐怖します。
するとそこに一人の男性が訪れました。名前は「棟方夏生」。アグル社の元サーバサイドエンジニアで、「オデッセイ」開発当時新と澄香さんが世話になっていた人物。ですが口調も態度も胡散臭い感じで新の苦手なタイプの人物らしいです。半年前に退社し、Web業界で起業しました。ともかく棟方さんにアグル社のことについて相談してみます。棟方さん曰く、アリスコードのアーカイブは開発会社の許可がないと動かせない契約になっているはずです。その上アグル社は人のコードを改ざんするわ、一般に連絡先を公開していないわ、棟方さんの周囲の人物がいきなり大量にクビになっているわ、信用しろという方が無理です。
というわけでアグルが不埒を働いたっぽいことに責任を感じた棟方さんの発案により、棟方さんの会社「サマーライフ」をアジトとして使わせてもらえることに。なんでも面接後に応募者が全員逃げ出してしまうため社員0人なんだとか…。
- 190Death end re;Questsage▼New!2021/09/13(月) 23:14:49.29ID:rClvzaLF0[18回目]
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まあそんなわけでリリィとアルのエロイベント(本物)も挟みつつ造船所を探索していくわけですが、またしてもあり得ないものが見つかりました。今度は蛙とブルーギルの死骸です。またまた新に調べてもらうことにします。ちなみにここのADVで明らかにふざけた選択肢を選ぶとアルが魚を食って食中毒になるというバカみたいなエンドを迎えます。
その頃徹夜続きで寝落ちしていた新は、死に魅せられ自分を「死の王」と名乗るという不思議な悪夢を見てしまいました。さすがに小動物や魚の死骸ではろくに手掛かりが見つかるわけがなく、新と澄香さんは安城さんに相談しに行きます。すると安城さんは謎の動画を見ていました。オカルトまとめサイトから海外の動画共有サイトにリンクが張られていたそうです。その内容は恐ろしくショッキングなもので、東京の観光名所「コスモツリー」で目と脳がくりぬかれた人の死体が降ってきたのだとか…どうやらこの動画は海外のサーバーを経由し投稿場所を改竄されたもののようで、動画の投稿者を探すのは不可能でした。
安城さん曰く、ここ最近超常現象の発生ペースが異常だそうです。理解が追い付かない新と澄香さん。それはそうとこの怪現象は「ファフロッキーズ現象」という、魚や蛙の死体がどこからともなく降り注ぐオカルトのようです。新が試しにコスモツリーに凸ってみると、事件現場のマンホールに「オデッセイ」のソースコードが…。
- 191Death end re;Questsage▼New!2021/09/13(月) 23:16:25.42ID:rClvzaLF0[19回目]
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そうこうしているうちにエントマクイーンの元に辿り着きました。エントマクイーンを倒しクリスタルをバグゥが喰うと、再びシイナが苦しみます。今度はシイナが惨劇に打ちひしがれながら誰かを探すビジョンでした。エントマクイーンのクリスタルを喰うとシイナが記憶を取り戻す流れなのではないかという話になります。
それはそうとアルの両親は結局造船所にいませんでした。が、アルはきれいさっぱり吹っ切って別の場所を探しに行こうと言い出します。シイナと新はこれを不審視します。両親がいなくなったことに「悲しみ」の感情はないのか…?
まあそれはともかく造船所を出るのですが、その道中ルークさんから、最近詐欺師みたいな商人が現れるので気をつけろと言われます。AIが発達しすぎるのも考え物だ…と新がぼやきながら造船所を出ると、案の定というかアルがオーガ族の女に「コンタクトレンズを踏んだ」と因縁を付けられます。超高額な弁償を要求され必死の謝罪でなんとか許してもらえたかと思いきや、今度は「コンタクトがないと商売に支障が出る。お前らのせいだから手伝え」と滅茶苦茶なヤクザ理論を吹っかけてきました。
- 192Death end re;Questsage▼New!2021/09/13(月) 23:17:13.07ID:rClvzaLF0[20回目]
- 2章終わり。
初登場の人物は「アル・アストラ」「棟方夏生」、重要な事件は「新と澄香さんが兎マスクに襲撃される」「アルに『悲しみ』がない」といったところです。
- 193Death end re;Questsage▼New!2021/09/13(月) 23:18:05.12ID:rClvzaLF0[21回目]
- 3章
まーたまたまたまたまたまたまたキャラデザが本来と違ってしまっているようですが商人「クレア・グレイブ」登場。しかもカマキリ型のバグゥを引き連れています。警戒しながらクレアと話したところ、どうやらクレアはシイナ一行をストーキングして隙あらば回復アイテムでぼったくってやろうという魂胆の様子。とりあえずシイナはクレアにリザリアの森に行きたいことを伝えると、船が使えないので陸路で「ゴダール都市遺跡」を通らなければならないそうです。ただ、そこには「骸」という超強力な守護者がいるようで、クレアは自分のアイテムがないとそいつらは倒せないと言い出します。しかも例によって高値を吹っかけてくる始末。仕方ないのでとりあえず同行だけさせて後で骸問題は処理することに。シイナはクレアの設定した覚えのない守銭奴っぷりにお嘆きの様子。
- 194Death end re;Questsage▼New!2021/09/13(月) 23:19:46.49ID:rClvzaLF0[22回目]
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クレアは父親が無様だったせいで実直に生きることを蔑視にするようになってしまったそうです。さらに少年兵を騙したことが発覚したりしながらゴダール都市遺跡に到着しましたが、そこに「骸」が現れます。最奥部にしかいないはずの「骸」がいきなり登場したことによりパニックに陥る一行。新はクレアに頼み込み何とかして骸を倒してもらおうとしましたが、なんとクレアの持っているアイテムが効かないではありませんか!そしてシイナが負傷してしまい、今にも死にそうになってしまいます。クレアは自分のせいでシイナが死にかけることになった責任を感じ、自分の回復アイテムをすべて使ってシイナを治療しようとしますが、アイテムがバグに冒されているのではないかと不信感を持ったリリィに止められ、パニック状態になってしまいます。新がアイテムを解析してバグに冒されていないことを証明してくれましたが、やはり仕様書なしで「今ある奴が仕様」方式ではいずれ限界が来ます。おそらく仕様書がエニグマ社にあるらしいことを知った新は会社に戻ろうとしますが、そこにリディアから救援を求める電話が。どうやら「兎」に追われているようです。
慌ててリディアの元に駆け付けた新でしたが、何者かの車に狙われます。新は轢き殺されそうになる中でとっさにリディアを突き飛ばしましたが、新は車に轢かれ一巻の終わり…………と思いかけたその時、新はリディアが何か不思議な言葉を放つのを聞きます。次の瞬間、新はリディアの膝の上に寝かされていました。訳が分かりませんが、ともかく命拾いしたようです。
- 195Death end re;Questsage▼New!2021/09/13(月) 23:20:52.55ID:rClvzaLF0[23回目]
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とにかく帰路につこうとする2人でしたが、新が警察にとっ捕まり事情聴取を受ける羽目になってしまいます。「樋泉千治」というコワイ刑事の取り調べを受ける中で、新は恐ろしい事実を知ります。
なんでも例のサイバー攻撃で「オデッセイ」のことを知った元「アリスコード」エンジニアのハッカーが興味本位でアクセスし、さらにはその方法をネット上に誰でも真似できるような解説付きで晒してしまったらしいです。男の名は「北多村修造」。発狂して日記を書きなぐった挙句死んだというあのボロアパートの男でした。2人目はそれを真似した大学生。北多村が残した書き込みを基に「オデッセイ」に不正アクセスし、友人と「オデッセイ」で遊んでいたようですが…なんと「オデッセイ」でゲームオーバーになった途端、ハッカー本人も心肺停止になって死亡したというのです!こんな事実を知り一刻も早く「オデッセイ」にアクセスしなければならなくなった新ですが、任意という名目で犯罪者扱いされている身、脱出はかないません。
と、樋泉刑事がトイレ休憩に入ったところで、樋泉刑事の携帯にハッキングがありました。ハッキングの主は「ヴェルナー・グロック」…エニグマ社の社長です。社長の指示とハッキングに従うと、なんと刑事を撒いて警察の外に出ることができました。そしてサマーライフ本社へとたどり着いた新は社長秘書「明日風凛」と再会し、凛さんのおかげで仕様書を手に入れることができました。
が、新の心の霧は晴れません。アリスコードのヘッドセットは、こちらではライブラリのコードを参照するだけで、そのライブラリの中身はいじることができません。それなのに現に「オデッセイ」をプレイした人が死亡した。こうなるとアグル社が人殺しプログラムを仕込んだとしか考えられなくなってきます。
- 196Death end re;Questsage▼New!2021/09/13(月) 23:22:34.29ID:rClvzaLF0[24回目]
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そんなこんなでシイナが無事回復し、冒険再開と相成ります。オーガ族に眼が悪い人はいないようです。アルがクレアのコンタクトレンズを壊した件については、なんだかはぐらかされてしまいました。
一方新は寝落ちしていたところを謎の声がする夢で叩き起こされます。すると、新の身にそれなりの危機が迫っていました。うっかりして社長のハッキングに従っているうちに、樋泉刑事の携帯を窃盗してきてしまったのです。背筋を凍らせた新のもとに警察の刑事課から鬼電が。怯えながら電話を取ってみると樋泉刑事からの果たし電話でした。ところで樋泉刑事の携帯の待ち受けを見るに、娘がいるようです。新曰くアジアンスタイルなその娘はなかなかの美人ですが、その顔に既視感を覚える新。
それはそうと馬鹿正直に電話を返しに来た新を見て樋泉刑事は新を信用したらしく、そんな樋泉刑事に「兎」のことを訴えます。どうもあの「兎」は一般人からの通報が多数寄せられ、あちこちで目的不明の不審な行動をとっているようです。と、ここで澄香さんもやってきました。
とここで新は樋泉刑事に娘のことについて尋ねてみます。すると樋泉刑事は一転、とても取り乱した様子で新を問いただしてきました。落ち着いて話を聞いてみると、去年のハイジャック事件で乗っていた飛行機にその「楓」という娘が乗っていたらしく、楓を含めその飛行機に乗っていた人は全員行方不明、主犯の男も「神の殉教者」を名乗って謎の自殺を遂げたとのことです。そしてこれを皮切りにあちこちで行方不明事件が多発するようになったとか。報道規制がかかっているためニュースになっていませんが、樋泉刑事は先ほどの「兎」の件を総合し、「兎」をことを不審視しました。
- 197Death end re;Questsage▼New!2021/09/13(月) 23:23:49.14ID:rClvzaLF0[25回目]
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さて、拠点でシイナとクレアのエロイベント(本物)が発生しつつ「骸」との再戦とエントマクイーン戦になりました。どうやら「骸」が暴走したのもエントマクイーンのせいだったようです。エントマクイーンを倒した後の記憶は、崩壊する世界の中ウイルスが撃ち込まれ魔獣が死んだというビジョンのようです。一方クレアはアイテムを皆使い果たし売り物がないとのことなので仕方なくシイナについて来てくれるようです。なんのかんの優しい人です。
- 198Death end re;Questsage▼New!2021/09/13(月) 23:26:01.28ID:rClvzaLF0[26回目]
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3章終わり。新たな人物は「クレア・グレイブ」「樋泉楓」「明日風凛」「ヴェルナー・グロック」「樋泉千治」、事件は「リディアの一件で謎の命拾い」「声がする夢」「刑事の娘の顔に見覚え」「『兎』出現後行方不明事件多発」といったところ。
ちょいと野暮用がありまして続きはまた明日の夜に。
ちなみにこの後は発売当初スクショ禁止エリア=公式でネタバレ禁止だったエリアに踏み込みます。このスレを見て興味持ったよーな人はうっかりしてここから先のレスを見ないように。 - 200ゲーム好き名無しさんsage▼2021/09/14(火) 19:07:30.13ID:HASnZA5z0[1回目]
- 乙です、ファンタジー世界にシステムボイスというメタ的な要素とかバッドエンド豊富とか面白そうですね。
- 201Death end re;Questsage▼New!2021/09/14(火) 21:42:12.86ID:XwwuGsIJ0[1回目]
- Wiki編集してくれた方乙です。デスリク、昨日の続きからやっていきます。
4章
ゴダール都市遺跡を探索するシイナ一行ですが、またもやあり得ないものを見つけてしまいます。それは水梨新のブロマイド。リリィの目からすると新は端正な顔立ちらしい…というのはさておき、今までのあり得ないものもたいがい不気味でしたが、今回の度を越えた気持ち悪さには新もドン引き。それと同時に、新はシイナに「オデッセイ」で死亡すると現実世界でも命を奪われることを明かします。前々から薄々感じてはいましたが、「オデッセイ」が何者かに改竄されたことははっきりしてきました。ちなみに新のブロマイドを見つけたところで選択を間違えるとシイナがプッツンして写真を破り捨てとっぴんぱらりのぷぅというバカみたいなエンドを迎えます。
それはともかく、澄香さんの目からすると「オデッセイ」がオカルトに侵食されてきていると感じるようです。データ改竄の方向性が無軌道すぎて、もはや現実をしっちゃかめっちゃかに投影して新しい世界が生まれているかのような気がするそうな。と、そこに凛さんが現れます。凛さん曰く、例のサイバー攻撃の被害に遭った端末は、皆一様にオカルトについての情報を持っていたそうです。それも、現在ネット上で検索結果が消失している単語ばかり。これは一体どういうことなのか…?
とその時、会社に戻ってきた棟方さんにおかしなことを言われます。新が駅前広場でスマホを触っていたのを見たとか…そんなわけありません。新はずっとサマーライフにいました。となると「ドッペルゲンガー」…慌てて駅前に向かうと、案の定新は自分とうり二つの姿をした「何か」を見かけます。慌ててその後を追いかけると、いきなり人が消えて夜になり、自分のドッペルゲンガーと向かい合う…という恐怖体験をします。気が付くと、新は駅前広場にいました。澄香さんとリディアに詰め寄られ、知らない間に自分が飛び降り自殺しかかっていたことが判明し戦慄する新。そして、そこでまたもや「オデッセイ」のソースコードを発見します。
- 202Death end re;Questsage▼New!2021/09/14(火) 21:43:43.15ID:XwwuGsIJ0[2回目]
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さて、ゴダール都市遺跡を出て街道を歩いていたシイナでしたが、新からある疑問をぶつけられます。新曰く、クレアの顔に見覚えがあると思っていたのですが、それが現実世界での樋泉刑事の娘である「樋泉楓」だと気づいたというのです。ここで新の疑問はますます膨らみます。シイナと一緒にいるNPCは、本当にAIなのか…?とりあえずクレアのことを探ろうとしますが、クレアは「オデッセイ」の設定上のことしかしゃべらず、逆にシイナやエニグマ君の正体に不信感を持たせることになってしまいました。
一方現実では新がリディアと共に自宅にデータを回収に行っていたのですが、何やらそこで新とリディアの距離が物理的にも精神的にもぐっと近く…。
そんなことがありつつ「リザリアの森」に到着。ただ、目当ての「ターミナル」はエルフの隠れ里にあるようで、その入り方を探す必要があるのだとか…と、ここでアルがマーターズに襲われます。が、「ルシル・フィアレーテ」という少女に助けられます。もういつものことですが風貌が元々の設定と変わっているし、笑い顔のハエ型バグゥを引き連れています。ちなみに常時「キマタ」という名の生きている椅子に常に座っています。エニグマ君のことが大好きらしく、早速抱きしめまくって新はドギマギ。
そんなルシル、エルフの里に帰るための「エルフの導き」がなくて困っているそうで、探すためにシイナたちの仲間になります。そして森を探索するのですが、道中おかしな人がいます。エントマに冒されているようで、コスモツリーがどうたらと、明らかに現実のことをしゃべっています。戸惑うシイナと新ですが、結局エントマに喰われて消えてしまいました。
で、ここにもまたもやあり得ないものがありました。不気味な日本人形です。新と澄香さんはこのあり得ない「現実オブジェクト」が全てオカルトネタだということに気付きました。だとしたら検索結果が消える「真理の欠片」とやらはこの日本人形にもあるんじゃないかと人形供養を行っている「佐之上神社」に凸ってみます。神社では宮司さんが人形供養の見学をさせてくれましたが、その中に1体、異様な人形がいました。「呪いの人形」と称され、手にした者に不幸をもたらすようです。なんともありがちな話ですが、新が人形を調べていると、なんと人形が呪詛のような言葉を吐き出します。ということは、これは正真正銘本物…慌てて新は人形を放り出し、逃げるように神社を去りました。そして人形の写真を調べると、案の定そこには「オデッセイ」のソースコードが…。
- 203Death end re;Questsage▼New!2021/09/14(火) 21:45:31.86ID:XwwuGsIJ0[3回目]
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そんなことがありつつエルフの隠れ里入口に到着。「ミータ」という少女が出迎えてくれました。なんでもルシルはハーフエルフなので迫害されており、ミータだけが唯一ルシルに優しいそうなのですが、シイナはやさしい世界がモットーなディレクター、別にルシルが迫害されている設定を入れた覚えはありません。
そして里の周辺を探してようやく「エルフの導き」を手に入れることができましたが、里に入った瞬間、とんでもない光景を目の当たりにします。「ルーデンスのリプカ」と名乗る謎の女が、エルフたちを虐殺していたのです。そしてリプカはミータを捕らえ、残虐な処刑ショーをしてミータを殺害してしまいました。当然ですが「ルーデンス」なる存在はシイナには覚えがありません。とにかくリプカを追いかけますが、あまりの強さに歯が立ちません。防戦しているうちにリプカはどこかに行ってしまい、その去り際にエントマクイーンをけしかしてきました。
エントマクイーンを倒して流れ込んだ今度の記憶は、シイナが何かに怒っていました。その後視点が現実に移り、現実の二ノ宮しいながどこかから逃げ出そうとしますが、捕まって撃たれてしまい…というところで途切れてしまいます。さて、リプカとかいうキチった女は明らかにヤバいし許せないので新がソイツの正体を調べることにします。ただ、みんながリプカに対する怒りをあらわにする中、リリィだけ凪いだ感じですが…。
とりあえず新は棟方さんに色んなことを相談してみることにしますが、そんな中でスマホに入っている秘書アプリ『Eriza』に思い当たります。棟方さんがこのErizaに質問したところ「秘密結社は実在する」とか回答されたということで何やら信頼性が怪しいアプリですが、とりあえず新も「秘密結社はある?」とでも訊いてみることにしました。が、「すみません、知りません」と繰り返すだけです。ただ、新はその反応に違和感を覚え、次は「ルーデンス」について訊いてみることにします。するとビックリ、Erizaが「IRISはどこだ!お前を見ているぞ!アーハハハハハハハハハ!」と狂笑しだしたではありませんか!それきり、Erizaは起動しなくなってしまいました。そういえばErizaもアグルが開発し、人工知能を搭載しているというアプリです。何やらアリスコードと関連性がありそうな臭いがしてきました。
- 204Death end re;Questsage▼New!2021/09/14(火) 21:47:59.47ID:XwwuGsIJ0[4回目]
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一方「オデッセイ」の方では、リプカがエルフの里にあるターミナルをぶっ壊してしまったようです。これでは頼みの転移ができません。とりあえずエルフの里に戻ろうということで森を進んでいましたが、途中でおかしなことになっていました。いくら里を目指しても戻されてしまい、同じ道を何度もグルグル回っているかのようです。新が調べてもマップの座標はきちんとつながっているはずですが、それでも強制的にワープさせられるとなると、さっきのリプカが森をバグらせたのではないかという疑念が浮かんできます。そうこうしているうちにシイナたちは「次元断裂」―座標バグに巻き込まれてしまい、行方不明になってしまいます。
大慌ての新は「オデッセイ」の開発中、アリスコードの癖のある言語仕様のせいで大量のバグが発生するのに悩まされていた中で座標バグも発生していたことを思い出します。その当時は社長に相談してバグを修復できました。今回のバグでもその当時のコードが必要になるかもしれないということで、新はエニグマ社に赴きます。しかし、これが大きな間違いでした。
新はエニグマ社からの帰途、リプカについて考えます。無意味というのは殺戮は自分にヘイトが向くというあまりにもデカいリスクをはらんでいます。合理的に作った人工知能だったらそんな行動をするわけがありません。しかし、無意味な行動を楽しめるのが人間だと思案します。余談ですが、確かにかつてオランダの文化人類学者ホイジンガは人間を「ホモ・ルーデンス」―遊ぶ者、と表現していました。
が、そんな風にボケっと歩いていた新は突然何者かの襲撃を受けて拉致監禁されてしまいます。しかも、相手は新に対して殴る蹴るの暴行を加えて来るではありませんか。さらにさらに、他のエニグマ社員も狙っていると言います。拷問の痛みと恐怖に怯える中、敵は「アイリスを渡せ」と言い出します。新には「アイリス」が何のことだか分かりません。そう言えばErizaも暴走してアイリスがどうたらとか脅してきましたが、本当に心当たりが―と思ったとき、新はふとあることを思いだします。それはそもそも今回の事件の発端となった、しいなのテストアカウントから送られてきた謎の添付ファイル。もしかして、こいつらはそのことを言っているのでは…と考えた新は、死んでもこの件について口を割るまいと決意します。いくら殴ろうと口を割らない新に対し、今度は刃物を持ち出して耳を切り裂こうとしてきますが、そこに凛さんが突入。武術の心得がある凛さんになんとか助け出してもらうことができました。ちなみにここで特定の選択肢を選んでしまうと、サマーライフが襲撃に遭って澄香さんが新を庇って何度も何度も刺されながら逝かされてしまうスチル付きエロイベントに突入します。
翌朝。敵は強行手段も厭わない集団であることが判明しました。「超人気アイドル『クロエ・アーロンが失踪して以来手掛かりなし』」…そんなニュースが流れる中、新はせめて澄香さん、リディア、凛さんは巻き込むまいと事件から強引に遠ざけ、棟方さんと2人だけで事件解決に当たろうとします。
- 205Death end re;Questsage▼New!2021/09/14(火) 21:49:12.09ID:XwwuGsIJ0[5回目]
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4章終了。新キャラは「ルシル・フィアレーテ」、重要なキーワードは「Eriza」「IRIS(アイリス)」、事件は「クレア・グレイブ=樋泉楓?」「ルーデンス出現」「なんだか妙に落ち着きはらったリリィ」「敵の目的はアイリス」といったところです。
- 206Death end re;Questsage▼New!2021/09/14(火) 21:50:35.61ID:XwwuGsIJ0[6回目]
- 5章
次元断裂に巻き込まれたシイナたちは「サナシアス神殿」近くの海岸に吹っ飛ばされてしまったようです。新はなんとかシイナと合流することができ、シイナはサナシアス神殿にも「ターミナル」があることを思い出します。というわけで神殿のターミナルを用いて天空都市に行くことに。とはいえ、神殿は海を渡らないといけない場所にありどうするか…と、海岸に転覆した船を引き起こそうとしている少女がいるのを見つけました。彼女の名は「セリカ・クレイトン」。もう誰も突っ込まないですが当然のように蝶型のバグゥを引き連れているし、たぶん見た目も元の設定と違うでしょう。それはそうとセリカ、実はアルが憧れ、冒険者になろうと思うようになったキッカケの人物です。セリカと交渉の結果シイナたちの冒険についてきてくれることになり大助かり。アルは喜びのあまりうれションまでしてしまう始末。まあ、アルにとっては神推しのアイドル同然の存在なので当然と言えば当然か…と思う新。
が、新はここで思いついた「アイドル」という単語に何かの引っ掛かりを覚えます。その理由は、今朝のニュースで「超人気アイドル『クロエ・アーロン』が失踪して以来手掛かりなし」と言っていたからだったのですが…ぬぅわんとこの「クロエ・アーロン」の容貌、まんまセリカそのものじゃないですか!クレアに続いてセリカまで…NPCのあまりに豊かな感情も中身がAIではなく人間だからで、彼女らは現実世界の記憶を封印されてNPCとしての役割を押し付けられたのでは?そういえばアリスコードのゲーム、プレイヤーアバターはプレイヤー本人とそっくりになるように自動生成されるものだった気が…とにかくこのことについて調べる必要がありそうです。樋泉刑事もクレアの正体が自分の娘の楓だと知れば、彼女を取り戻すために捜査協力してくれるかもしれません。 - 207Death end re;Questsage▼New!2021/09/14(火) 21:57:03.47ID:XwwuGsIJ0[7回目]
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さて、神殿を探索するシイナ一行は、ここでまたもや現実オブジェクトを発見します。今回発見したのは昔の本のページペラ一枚。新は根を詰めてこのことを調べようとし、新のことを思いやろうとする棟方さんが声をかけるも不用意な一言で新を刹那的に激怒させてしまいます…明らかに追い込まれている新のことを心配する棟方さん。
とそこに恐ろしいニュースが入ってきます。ぬぬぬぁーんと!とうとう不正アクセス容疑でグロック社長、さらには新、澄香さん、リディア、凛さんまでもが指名手配されてしまったではありませんか!自分が「容疑者」扱いでテレビに報じられてしまったことに血も凍る思いの新。樋泉刑事からも電話がかかり、もう彼の協力を仰ぐのも不可能になってしまいました。しかも彼の話によると、捜査が煮詰まってもいないのに上からの命令で強引に逮捕状が出たとか…何やらきな臭い匂いプンプンですが、とにかく本格的に追われる身となってしまいました。と、そこに澄香さん、リディア、凛さんが新を心配して帰ってきます。もう自分たちは世間から見れば犯罪者。かくなる上は犯罪者仲間同士、サマーライフに立て篭もって共に戦うことにしました。新は澄香さんたちの優しさに涙を流します。
- 208Death end re;Questsage▼New!2021/09/14(火) 21:58:44.81ID:XwwuGsIJ0[8回目]
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そんなこんなでもう一度集結したエニグマ社のメンバーたち。新は澄香さんに謎のペラを見せると、澄香さんは一瞬にしてそれが錬金術の本だと見抜き、人目を忍んでこっそり図書館に調べに行くことにします。澄香さん曰く、錬金術はスピリチュアルで胡散臭いところもあるし、錬金術師の中には秘密結社的なものを結成する輩も現れたらしいですが、同時に現代科学の基礎の一端を確実に担っているとのこと。
そんなウンチクを聞きながら見つかったページの元となった本を調べるのですが、ここでさらに驚くべきものが見つかります。この本には「オデッセイ」のソースコードが書き込まれており…その筆跡が、新本人のものだったのです!図書館の本は公共物なのに書き込みをするなんてなんと非常識な俺…じゃなくて、新にはこんなものを書いた覚えがあるわけがありません。現実オブジェクトのおかしさがいよいよもって新を侵食していきます。
その後新が澄香さんのおっぱいを巡って何やら一人で攻防を繰り広げる一方、シイナたちはまた本のページを見つけます。今回のページには「オデッセイ」のソースコード自体がけっこうな分量で書かれていました。この本はコンピュータもないような古い時代に書かれた本のはずなのに、何故プログラムが書かれているのか…いよいよ現実とゲームの境目が無茶苦茶になってきました。
- 209Death end re;Questsage▼New!2021/09/14(火) 22:00:48.08ID:XwwuGsIJ0[9回目]
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そんなこんなでシイナ一行は神殿最奥の「ターミナル」に辿り着きました。が、バグっていて起動しません。案の定エントマクイーンの襲来です。何とか打ち倒し、シイナが取り戻した記憶は誰かに「不思議の国のアリス」の読み聞かせをしている記憶でした。エントマクイーンを倒してバグを修復しいざ天空都市へ……あれ?起動しません。それもそのはず、ターミナルに魔力を供給する「魔石」がぶっ壊れていました。もしかして、誰かがターミナルを使ってしまったのでは…仕方ないので、3つの魔石を取りに行くことに。「オデッセイ」内を駆けずり回るのは手間ですが、あの座標転移バグを使えば任意ワープができるかもしれません。
ちなみに今回のエントマクイーン戦では何故か逃走が可能です。逃走してしまうともちろんバッドエンドで、仲間たちがエントマクイーンに囚われて子グモの生餌にされちゃうスチル付きエロイベントとなっております。
- 210Death end re;Questsage▼New!2021/09/14(火) 22:02:05.83ID:XwwuGsIJ0[10回目]
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5章終わり。新キャラは「セリカ・クレイトン」「クロエ・アーロン」、キーワードは「錬金術」、事件は「セリカ・クレイトン=クロエ・アーロン?」「ターミナルが何故かぶっ壊れてた」といったところ。
例のごとく連投規制がかかってしまったので長めの休憩。 - 212Death end re;Questsage▼New!2021/09/14(火) 22:45:07.36ID:XwwuGsIJ0[11回目]
- 6章
とりあえず神殿を出て座標転移バグに突っ込んでみたところ、何やらおかしな空間に出てしまいました。そこに謎の少女が現れ、「欲望」を司る「ルーデンスのアリス」と名乗ります。血式少女ではありません。そしてここはルーデンスが居城としている「ストレイン・エリア」であるとのこと。ここには他にも2人のルーデンスがいます。まず「苦痛」を司る「ノヴァ」。何やら攻撃的な感じのするねーちゃんです。タイヨウ教団ではありません。それと「恐怖」を司る「レヴィン」。儚げな感じの美少年でものすごくおとなしいですが、時々いきなりブチ切れる。血式少年ではありません。シイナには覚えのないキャラ達ですが、新は彼らの声を聞いたことがあるような…?
ともかく、アリスは「自分たちは何者でもない」「自分たちは『ルーデンス』だと決まっていた」「あなたたちともあの子とも違う」「敵でも味方でもない」と意味深なことを言うばかりでさっぱり要領を得ません。そして何故か新の名前を知っており、「新さま」と呼び掛けてきます。そしてアリスは新に「感情を教えて欲しい」と願います。その対価として、このストレインエリアから様々な場所に続く扉を使わせてやる、とも。そしてルーデンスたちはリリィに対し「お前がほっぽらかした国滅びかけてるぞ」と脅しをかけてきます。とりあえず敵ではないようだし、悪い提案ではないし…と思案しますが、ルシルは「リプカの仲間の助けなど借りない」と言って勝手に扉を開けて出て行ってしまいます。慌ててルシルを追うシイナたち。しかしアリスは去り際に「シイナはこの世界を出てはいけない」と謎の警告をしてきます…。
- 213Death end re;Questsage▼New!2021/09/14(火) 22:46:20.28ID:XwwuGsIJ0[12回目]
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さて、辿り着いた先はハーティス王宮でした。魔石がある場所のひとつです。クレアが新のことを見透かしたかのようにいろいろ問い詰めてきましたが、とりあえず誤魔化して先に進むことにします。と、新はシイナに、コトの発端となった謎のメールについて質問します。シイナはそんなメールを送った覚えはありません。新はさらに「アイリス」のことも訊きますが、やっぱり分かりません。あのメールは何だったのか…それは置いといて先に進みます。が、何だかマーターズたちが超強化されています。王宮はバグを取り除いたはずなのですが、まさかまたバグが増殖したのでしょうか。
とにかく、リリィが謎にスイーツパーティーを開いてみんな大喜び、新ドン引きしたり、ルシルとセリカのエロイベント(本物)が開催されたりしながらも再度王宮を探索しますが、現実オブジェクトとしてまさかのミイラ化した現代人を発見してしまいます。
その頃現実では凛さんと社長が「兎」の正体に迫っていました。「合資会社アファシス」―表向きは社会福祉を掲げ若者のフォロワーも多い団体らしいですが、その実「隠秘学」を母体にした中世錬金術の宗教結社で、アグル社設立の母体ともなっていたようです。実際アグルの幹部の中には、このアファシスの幹部が多数いるとか。まさか世界最大のIT企業がカルトじみた秘密結社の尖兵だったなんて…とショックを受ける一同。
とそこへ、街の路上で全身の血液が抜かれたミイラ死体が発見されたとのニュースが飛び込んできます。慌てて現場となった家に凸ってみますが、刑事たちがいて近づける訳がない…と、そこへ謎の発砲音が響き、刑事たちがそちらに向かって行きます。これ幸いと現場に不法侵入する新。すると、家の中に怪しい人影がありました。黒いローブを羽織り赤い仮面を被った謎の人物。しかしこの人物は新を見るなり突然逃げ出してしまいました。「兎」とは違う行動に戸惑う新ですが、なんとその人物がいた場所の近くに光るインクで書かれた「オデッセイ」のソースコードがありました。まさかあの人物はこれを書いていたのか…?
と、そういえば新は以前にもこれと似た経験をしたことを思い出します。それは北多村修造の日記を元にアパートに凸った時のこと。あの時は怪奇現象に必死で気づきませんでしたが、そういえば人の気配があったような気がします。慌てて例のアパートに行ってみると、なんとあの後黒いフードの人物がやってきてなにやら落書きをしていったようです。その内容はやはり「オデッセイ」のコードでした。気になって以前にコードを見つけた場所を巡ってみると、行くところで仮面の人物の目撃情報が。まさか、今まで見つけてきたコードは全てこの人物の仕業だったのでしょうか…?
- 214Death end re;Questsage▼New!2021/09/14(火) 22:48:09.11ID:XwwuGsIJ0[13回目]
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一方シイナたちが王宮の探索を続けていると、王の間で兵士たちがマーターズに襲われながら立て籠もり戦をしていました。しかしシイナ一行が辿り着いた時には既に遅く、兵士たちは全滅…とここで突然、リリィが口汚い暴言を吐きまくります。何か様子がおかしい。新が調べてみると、リリィの構成コードがエラーを起こしてしまいました。そしてついにリリィは発狂してグリッジ化、シイナたちにその力を振るってしまいます。と、ここで突然リリィのバグゥが喋り出します。人をバカにしまくった口調で「怒りの感情を食った」と。リリィの感情が妙に凪いでいたのは、バグゥが怒りの感情を奪っていたからだったのです。とにかくリリィを何とかしなければなりません。仕方ないのでバグゥだけを倒すことにします。ゲーム上では普通に本人をボコっているのは見なかったことに。
ちなみにこの戦闘で敗北するとリリィが仲間たちをムッコロの挙句、シイナを押し倒し騎乗位状態で針でぶっ刺ししまくるスチル付きエロイベントが展開されます。
さて、なんやかんやとリリィの対処に追われる一同ですが、リリィが妙なことを口走ります。曰く「義母に散々虐げられ、父の跡を継いで見返すために医大に入ったのにまだ義母の虐待は続いている。そのせいで怒りの感情を失った」とか…これって明らかに現実世界のこと…なんだかよく分かりませんが、とりあえずシイナがバグゥをぶっ倒したのでその場は落ち着き、リリィは怒りのままにマーターズを全て撃退しました。しかしリリィは疲れ果てて倒れてしまいます。
その後、兵士たちはルークさんが手厚く葬ってくれるということに落ち着きましたが、リリィは変なビジョンを見たようです。「山村百合紗」が義母に虐待されるビジョン。大学で調子こいた感じの奴にやいのやいのからかわれるビジョン。そして、謎の兎仮面の男に拉致されるビジョン…まさか!?と思って新が調べてみたところ、案の定「山村百合紗」という人物が行方不明になっていました。「リリィ・ホープス」の正体は女子医大生の「山村百合紗」に違いありません。この瞬間、アリスコードは嘘っぱちであることが確定しました。アグルが人を拉致って「オデッセイ」に引きずり込み、その人がNPCとなっていたのです。
こうなればアグルは犯罪集団です。もはや四の五の言っていられません。今すぐアグルに突撃…と行きたいところですが、アグルのガードは異様に固く、元社員の棟方さんが何度凸ってみても追い返されるばかり。どうしたものか…と悩んでいたところ、棟方さんがとんでもないものを拾ってやってきます。それはアグルの社員証。棟方さんがアグルに凸って失敗した後、アグルの社員食堂に居座ってみたところ偶然発見したようです。こうなりゃこっちのもん。新は棟方さんと一緒にアグルにスパイすることを決め込みます。
「オデッセイ」の方では王宮探索を続行し、無事に魔石を手に入れることができました。とりあえずルーデンスとの交渉のためにストレインエリアに戻ることになりましたが、クレアがルシルになんだかよからぬアドバイスを送っています…。 - 215Death end re;Questsage▼New!2021/09/14(火) 22:50:03.74ID:XwwuGsIJ0[14回目]
- 6章終了。新たなキーワードは「アファシス」、事件は「ルーデンス登場」「シイナは『オデッセイ』から出てはいけない」「謎の仮面に遭遇」「『この世界のITはカルト教団アファシスに掌握されてるんだよ!』『な、なんだってー!』」「バグゥは感情を喰う」「リリィ・ホープス=山村百合紗」「アグルに突撃決定」といったところ。ストーリーも中盤に入り、現実、オデッセイ共に物語はますます加速しています。
- 216Death end re;Questsage▼2021/09/14(火) 22:52:02.24ID:XwwuGsIJ0[15回目]
- 7章
ストレインエリアに戻ると、アリスがリリィに対し色々と茶々を入れてきました。ルーデンスにはシイナ一行のことは全てお見通しのようです。あと、ルーデンスたちは「AI」ではないと主張してきます。なんやかんやでルーデンスと取引成立したシイナ一行は、次なる魔石を探すためリザリアの森に向かいます。
そして新は座標転移バグを任意で引き起こすチートを開発しました。どこにいてもストレインエリアに吹っ飛べるようになりました。ついでにルーデンスたちは新のサポート能力を強化してくれたり、特別なダンジョン「ペインエリア」に連れて行ってくれたりします。あとルーデンスたちとのおしゃべりも。変な人たちではありますが、意外とみんな優しかったりします。
一方リリィは百合紗としての記憶について思案を巡らせていました。一応百合紗としての記憶に関しては誤魔化すことにしていたのですが、ちょっと限界気味です。しかも他のメンバーも現実世界についてのビジョンを見たことがあるらしい。クレアは見知らぬ人物を親と呼んでいたかと思えば、アルは「オデッセイ」内でも現実でも同じ人が親だったりと色々です。全員が全員そんな経験をしたことが発覚してますます騒ぎは大きく…と思いきや、セリカが急に「前世の記憶」と主張して「デスティニー!」とか叫び出したので、何とかうやむやになってくれました。
それはそうと、ここでもマーターズが前回来た時より強くなっているような気が。あと、セリカはおケツとおっぱいで敵を挑発したりツバ吐きかけたりとアルも擁護不可能なぐらいしっちゃかめっちゃかしてくれちゃってるので厳重注意です。道中何故だか『Final Re:Quest』というデスリクとストーリーラインがクリソツな漫画といいますか動画シリーズといいますかのキャラクターがバグで現れたりしながらも進む一方、現実世界では新と凛さんがエニグマ社にデータを取りに行った帰り、後をつけてくる刑事を撒くために凛さんが小学生に変装します。凛さんは32歳のはずですが、全く違和感がなく似合ってて可愛いのが怖い。
- 217Death end re;Questsage▼2021/09/14(火) 22:55:10.73ID:XwwuGsIJ0[16回目]
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まあなんやかんやありつつもリザリアの森を探索する一同でしたが、道中に共同墓地を発見します。実はこれ、獣人の共同墓地。その中にはなんとアルの両親の墓もありました。というのも、この世界では「獣人狩り」という、獣人を殺害して体の一部や臓器を奪い、残りをリザリアの森に投棄する連中がいるのだそうで…アルの両親も獣人狩りに巻き込まれてアルだけが生き残ったわけですが、アルはショックのあまりその記憶を封印してしまったようです。
が。アルはまったく意に介さないように「まあそんな気がしたからしょうがない」と言い放ちます。ちょっと待てそりゃないんじゃと思った瞬間、アルの眼には涙が…というわけで、案の定バグゥが「悲しみ」の感情を喰っていたようです。仕方なくグリッジ化したアルをぶっ倒すことに。戦いのさ中、アルは妙なことを口走ります。曰く「両親が共働きなので苦労を掛けないように我慢し続け全寮制の中学に進学した。アイドルファンになって寂しさを紛らわしてた」とか…アルも現実世界の人間であることが確定しました。とりあえずバグゥをぶっ倒して収拾を付けます。ちなみにここで敗北するとアルが全員をムッコロした挙句カニバっちまうスチル付きエロイベントです。肝心のカニバの瞬間はキンクリされていますが。
ともかくバグゥを倒したおかげでアルは両親を亡くした悲しみを表に出せるようになりました。が、アルは現実世界のビジョンを見ました。「森久保ひなた」はアイドルにとても入れ込んでいました。全寮制だけに寮生とのイベントが色々あるようですが、ひなたはそれを無視してアイドルに精力を傾け続ける毎日。そんなひなたも春休みになり実家に帰ることになりましたが、なんと実家で「兎」に一族郎党拉致られたとのこと。新が現実世界で調べてみると、案の定「森久保ひなた」も行方不明者でした。「アル・アストラ」の正体は彼女です。
これまでのことを総合すると、アファシスは自分たちの息のかかったOSを世界中に広め、それを用いて何かをしようとしているという考察が成り立ちます。もはや事態は一刻を争います。アグルの「ニューラルウェア開発部門」に突撃することに。その夜、棟方さんは新に優しく語り掛けます。自分の妹もアファシスの手にかかったという疑念があること。新を守るため、明日は自分一人で行くこと。澄香さんが新を恋い慕っているようだったこと…。
- 218Death end re;Questsage▼2021/09/14(火) 22:56:31.08ID:XwwuGsIJ0[17回目]
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翌日、いよいよアグル突撃本番です。棟方さんは本人に聞かれていることも知らず自分が凛さん大好きなことをぺらぺらと喋ってしまうという大チョンボを犯したりしつつアグルの本社に侵入することができたのですが、その廊下で不気味な幽霊と出くわしてしまいます。様子をうかがいながら後を追ってみると、ひとつの部屋に辿り着きました。ドアノブすらなく、指紋認証とカードキーでしか開かないような重要機密の部屋ですが、棟方さんが持っているカードキーで開けることができました。一体このカードキーの持ち主は…と、ここでジャミングが入り、棟方さんとの通信が途絶えてしまいました。
棟方さんは侵入した部屋の中で「ルーデンス・プロジェクト」なる企画書を発見します。とその途端ブラックライトを受け、あたりが見えなくなりました。部屋の中には謎の数式が…と戸惑っているうち、棟方さんはぶん殴られ拉致られてしまいます。そんなことを知らない新一同は心配しますが、棟方さんから「潜入成功」のメールが…凛さんはそんなメールが信用できないことなどお見通しで、棟方さんが拉致された責任を感じたようにどこかに行ってしまいます。
- 219Death end re;Questsage▼2021/09/14(火) 22:59:49.47ID:XwwuGsIJ0[18回目]
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さて、リザリアの森では新しい現実オブジェクトが発見されました。ロシアの民芸品であるマトリョーシカです。「オデッセイ」にはないものですが、ルシルはなぜか懐かしさを感じている様子。また、このマトリョーシカは謎に別々の人形をに組み合わせて出来ています。
新と澄香さんは久しぶりに「ナイト・アウル」に赴きます。安城さんによると、最近オカルト界隈で強烈な事件があったとか。中学生の少年が突然魔女狩り被害者のようなことを口走って暴れた挙句、取り押さえられ運ばれた精神病院でタオルを飲み込んで狂死したとか。しかも少年が口走った名前は実際に魔女狩りで殺された人物の名前で、少年の身体には拷問の跡があったらしく…あの中身がてんでバラバラのマトリョーシカは、少年の中に別人格が入り込んだことを暗示しているのでしょうか?
とりま駅前で聞き込みをすると、少年の同級生を見つけることができました。少年には姉がいたようですが、事件のせいで塞ぎ込んでしまっているそうです。今回もオカルト案件。またしても「オデッセイ」のコードが見つかるかと、同級生に教わった家に向かいました。
ところが、家に着くと様子が変です。少女の不気味な声が聞こえ、挙句の果てには悲鳴が響き渡ります。慌てて新が家に突入すると、少年の姉が血まみれで死亡していました。そしてその横には、黒いフードを被り、赤い仮面を手に持った人物が。
――その人物は――
――リディア・ノーラン――
新が呆然とする中、リディアは謎の呪文を唱え、その場から忽然と姿を消しました。まさか、リディアがこの猟奇殺人に手を染めていたのか。今までコードを残していたのはリディアだったのか。新の脳裏には、無邪気に新にくっついてくるリディアの楽しそうな声が響き渡ります。悲嘆と混乱のまま、新は逃げるように「オデッセイ」へとログインしました。
「オデッセイ」では魔石を手に入れ、ゴダール都市遺跡に向かうことになりました。エルフの里に寄っていくかどうかと悩みましたが、ルシルはまだ気持ちの整理がついていないということで、ミータの墓には行かずに森を去ることにします。
- 220Death end re;Questsage▼2021/09/14(火) 23:01:16.41ID:XwwuGsIJ0[19回目]
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7章終了。新たなキーワードは「ルーデンス・プロジェクト」、事件としては「アル・アストラ=森久保ひなた」「棟方さん拉致られて消息不明」「ビビアザーン!!オンドゥルルラギッタンディスカー!!」といった感じ。
- 221Death end re;Questsage▼2021/09/14(火) 23:04:51.47ID:XwwuGsIJ0[20回目]
- 8章
ゴダール都市遺跡に辿り着いた一行。シイナは今までのパターンからするに、NPC達はバグゥに寄生されて感情を喰われ、またそれが臨界点に達するとバグゥに飲み込まれて暴走を始めると考えます。となると、次に警戒すべきはルシル。笑った顔を見たことがありませんし、キャラデザ的にも怒りを喰う怒り顔のバグゥ、悲しみを喰う泣き顔のバグゥと来ると、笑い顔のルシルのバグゥは「喜び」を喰っているのではないかと予想がつきます。ちなみにシイナ本人は特に何の感情も奪われていないらしいです。シイナをいじくって楽しむ新ですが、シイナにはその裏に隠された苦悩などお見通しの様子…。
さて、探索中に現実オブジェクト発見。何かの宗教の教典のようでした。図書館に行ってみましたがそんな本ないようで、仕方なく澄香さんがネットで出してくれたみみっちい情報を頼りに調査します。どうやらあの本は「ヘリテイト=イルマ教」という宗教の教典のようです。当該の宗教の公式サイトに行ってみると教典の中身を全文公開していましたが、ところどころ何故か文字化けで歯抜けになっています。ここで「オデッセイ」内にあった本を開いてみると、全く同じ文章が。これを手掛かりに教典を読んでいきますが、そのうちこの本の中にもソースコードが…と、ここで新はある考えに囚われます。「オカルトってバグなんじゃないのか?」と…。
その時、新は驚愕の真実に覚醒させられます。新が見た謎の声がする夢…その声の正体は、ルーデンスのアリスです!しかも、アリスは新のことを「死の王」と呼んできました。アリスは一体何のことを言っているのか?パニックになる新。発狂状態な所を澄香さんが強引に連れ帰ってきました。が、依然として新の脳裏に浮かんだ真理はこびりつきます。自分が「オデッセイ」をデバッグしているように、現実にもデバッガーがいるとしたら…?
- 222Death end re;Questsage▼2021/09/14(火) 23:07:16.77ID:XwwuGsIJ0[21回目]
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そんなこんなでゴダール都市遺跡を探索していると、そこにリプカが現れます。またもや防戦一方の一同。そのさ中、リプカはルシルを馬鹿にしきった口調で驚愕のことを口走ります。なんと、ルシルは自分を差別し虐げてきたエルフたちのことを憎んでおり、彼らがリプカに虐殺されたことを心底喜んでいたそうです。それはミータのことも例外ではないと…リプカが人をおちょくった捨て台詞を吐いて去る一方、ルシルは内に隠していた喜びが暴走してグリッジ化。例のごとくぶっ倒すことに。
で、またまた暴走中に中の人が漏れ出します。「故郷のロシアでハーフだからと全員から虐げられてきた」と。まあとりあえずバグゥを撃破しました。そしてルシルが見た現実のビジョンは、「スヴェトラーナ・天羽」がロシアで過酷な差別を受け、逃げるように日本にやってきてそれなりに充実していたところを「兎」に拉致されたというものです。ルシルはエルフたちが死んだことを喜んでいる自分に絶望しますが、みんな嫌いな奴はいるし、そいつが悲惨な目に遭ったら喜んでしまうものだということを教えられ、ちゃんと喜びを出せるようになります。あと、椅子の「キマタ」の正体はルシルの父親らしいです…バグのせいで椅子と同化させられ、ルシルも椅子から降りられなくなったんだとか。
毎度のことながらこの戦闘に負けるとバッドエンド。ルシルが全員ムッコロしてその死体でお人形さんごっこして大喜び、ついでにそれを見せられた新も気が違ってしまい永遠に狂笑し続けるスチル付きエロイベント発生です。
ともかく、これで「シイナ=二ノ宮しいな」「リリィ=山村百合紗」「アル=森久保ひなた」「クレア=樋泉楓」「ルシル=スヴェトラーナ・天羽」「セリカ=クロエ・アーロン」ということに落ち着きました。彼女たちを拉致したのがアグルだということをシイナに伝えます。
- 223Death end re;Questsage▼2021/09/14(火) 23:10:22.78ID:XwwuGsIJ0[22回目]
- その頃、行方不明の棟方さんからアグルの機密資料が送付されてきました。読んでみます。
アリスコードの到達点は「完全仮想現実」を実現するための人工知能プログラム開発でした。アグルは米国の国家機関で行われていた人工知能開発プロジェクトを買い取り、まずは秘書アプリ「Eriza」として現実の情報を収集することになります。しかし、やがて実験は狂気的な方向へと突き進んでいきます。アグルはヒトの脳10万「個」をコンピュータと接続させ、演算処理速度を飛躍的に押し上げる実験を行いました。さらに、人間の脳から生まれる不確定要素も演算に取り込み、新しい「生命」そのものを誕生させることを目的としました。そのために「アリスコード」をリリースし、ゲーム会社に「ゲーム」を作らせるふりをして実際にはそのゲームを「実験ファーム」として利用し、情報生命体の誕生を刺激したのです。アグルの人を人とも思わぬ実験に、新と澄香さんは気分を悪くします。
そして計画開始から15年。とうとう「オデッセイ」の中に、しいなの言うことだけを聞く「プロト・ルーデンス」が発生します。アグルはこれ幸いとしいなを拉致。「オデッセイ」を乗っ取り、しいなを薬漬けにして調教しつつ「プロト・ルーデンス」の育成をさせました。しいなはこの「プロト・ルーデンス」を「アイリス」と名付けます。そしてしいなと共にアイリスは徐々に成長していきました―
といったところで、道中が文字化けしまくり、読めなくなってしまいました。それでも読めるところだけ拾い読みしてみます。
「制御を失ったプロト・ルーデンスは世界にバグを蔓延させた」「その後4体のルーデンスが発生し、実験は新たなステージへ」「しかしルーデンスたちが自我を持ち始め、逆にルーデンスが研究員をムッコロ」「ルーデンスのせいで『オデッセイ』にアクセス不能、突破のためにIRISの欠片を捜索する」
こんなところでした。やはり最初に新たに送られてきたしいなからのメールはこの「アイリスの欠片」だったと考えるのが自然です。恐らくしいなが新と仲が良かったことを知ったアイリスが、何らかの意図をもって新の元にメールを送ったのでしょう。
- 224Death end re;Questsage▼2021/09/14(火) 23:12:31.28ID:XwwuGsIJ0[23回目]
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と、ここで新がある可能性に気付きました。棟方さんの送ってきた機密資料には「アリスコード」の言語仕様までもが含まれていました。これを利用すれば、「アリスコード」を乗っ取って「オデッセイ」を奪い返すことが可能です。そこで、百合紗、ひなた、楓、スヴェトラーナ、クロエをプレイヤー化し、しいなとともにエンディングログアウトさせます。その後、ド派手なテロ予告をアグルに仕掛け、混乱に乗じてしいなを奪還する。なんとも単純ですが、ある意味一番効果のある作戦です。
そうと決まれば早速「アリスコード」の仕様把握にかかります…が、プログラムの仕様が新の知っているどの言語とも異なっており、難航していました。すると、ここで新がとんでもないことに気付きます。プログラマー特有の勘で、新は「アリスコード」の書き方が社長のコードとそっくりであると分かったのです。パニック状態の新は凛さんに詰め寄り、行き場のない戸惑いや怒りを爆発させます。が、そこに社長が電話をかけてきました。社長曰く、「アリスコード」は確かに自分が昔書いたコードの流用で作られているようです。というのも、社長はエニグマを起業する以前とある団体で人工知能の開発を行っており、その際に参考にしていたのが古文書にあった制御プログラムだったそうです。その団体というのが、何を隠そうアファシスだったのです。「びっくりだよね!」とは社長の弁。というわけで、新は社長から「アリスコード」について手取り足取り教えてもらうことになりました。
さて、一方の「オデッセイ」では魔石の元までたどり着くことができました。が、そこに火竜が魔石の魔力に誘われてやってきてしまいました。何とか火竜を撃退しますが、結局魔石は飲み込まれてしまいます。火竜は本来火山地帯に生息しているため、一同は火竜を追って火山地帯に赴くことになります。
- 225Death end re;Questsage▼2021/09/14(火) 23:14:43.68ID:XwwuGsIJ0[24回目]
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8章終了。色々とありすぎましたが、とりあえず押さえておくべきは「現実世界のことをデバッグする奴がいる」「オデッセイはアグルの人工知能開発実験に乗っ取られてた」「しいなはルーデンス・アイリスを育てるために拉致された」というあたりです。
- 226Death end re;Questsage▼2021/09/14(火) 23:19:33.57ID:XwwuGsIJ0[25回目]
- 9章
火山地帯に行く途中、シイナはクレアのことを観察します。前例からするにクレアとセリカも感情を喰われているはず。セリカはやたら騒々しくて感情が喰われているのかどうか分からないのでクレアをターゲットにしていました。が、刑事の娘だからか勘が鋭いクレアはすぐそのことに気付き、逆に疑ったことを怒られてしまいます。
そんなことがありつつ火山地帯に到着。火竜はここに自生する珍品「溶岩キノコ」が好物で、これを採取して火竜をおびき寄せて倒し魔石を取り戻すことになります。火竜を倒した後はセリカが腹を裂いて魔石を取り出してくれましたが、案の定火竜の身体もバグに冒されていました。
ちなみに溶岩キノコで火竜を呼び寄せてから実際に火竜と戦うまでのイベントが何故か二分割され、途中でダンジョンに戻ります。一歩先に進めばすぐ戦闘ですが、ここで道を戻ると火竜が大暴れしたせいで溶岩流の流れが変わり気温が異常上昇。ついでにエントマクイーンが現れて不死バグをかけられ、シイナたちの服が自然発火して生きたまま永遠に焼かれ続けるスチル付きエロイベントとなります。
そんなわけで魔石を取り戻したシイナ一行ですが、この火山地帯、全体的にバグりまくっているので、エントマクイーンがいることは確実。さらに奥へと探索を進め、エントマクイーンを倒すことになります。今回シイナに流れ込んだ記憶は、シイナが誰かに自分が「オデッセイ」のディレクターであること、その誰かはいろんな人に会いに現実に行きたがっていることでした。
- 227Death end re;Questsage▼2021/09/14(火) 23:22:02.09ID:XwwuGsIJ0[26回目]
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さてその頃、現実世界では新が繁華街を歩きながら、しいなが往来で「パンツを見せて何が悪いって言うんですか!(※開発してたゲームの話)」と絶叫した思い出を蘇らせつつ澄香さんとカップヌードルカレーについて語り合っていました。
そんなこんなで社長と共にアリスコードの仕様把握に勤しむ新。最近凛さんが姿を見せないことを心配します。新は社長に促され一時休憩となりました。ところが社長の元に一本の電話が。なんと、凛さんがアファシスに囚われ、社長の居場所を聞き出そうと拷問されているというではありませんか!その電話の主、新を散々いたぶって喜悦に浸り、今度は凛さんを拷問して社長を苦しめることに快楽を覚える狂人の正体は「ヴィクトル・テールマン」。アファシスの幹部のようです。社長は自分の身と引き換えに凛さんを解放しろと訴えますが、凛さんは必死で拒否するよう社長に乞い、ヴィクトルは凛さんを殺した後足がつかないよう彼女の歯を全て折ってしまいます。
9章終わり。この章はちょっと短めです。
連投規制がだいぶきつきつなのと、都合のいいことに次の章がいよいよ物語が終盤へと急展開する地点なので続きはまた明日の夜に。 - 230Death end re;Questsage▼2021/09/15(水) 20:12:01.20ID:YeUrfAGz0[1回目]
- さて、昨日の続きから。いよいよ終盤に入ります。
10章
無事に魔石を手に入れて「ターミナル」を修復したシイナ一行は、ターミナルを利用して天空都市に到達することができました。感動するアル、感慨に浸るシイナ、相変わらず目が¥マークのクレアと様々な感情が去来する一同ですが、残念ながら当然というべきか天空都市もバグっているようです。とりあえずいつも通りエントマクイーンを見つけてぶっ飛ばしました。今回流れ込んだ記憶は、誰かが孤独のあまり泣いているところにシイナがやってきて、その誰かに「アイリス」と名前を付けるビジョン。シイナにとって一番大事な女の子の記憶でした。「ルーデンス・プロジェクト」の報告書からするとアイリスは既に消滅しているようですが、ならばこの記憶の断片は何なのでしょうか…?
- 231Death end re;Questsage▼2021/09/15(水) 20:13:12.69ID:YeUrfAGz0[2回目]
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さて、「オデッセイ」の方はいよいよクライマックス。いよいよラスボスである「神獣」を倒しに行く…はずですが、この期に及んでもカネの話しかしないクレアを筆頭にお気楽な人たち。呆れ顔の新は「エンディングログアウト」の最終調整のため、一旦「オデッセイ」をログアウトして現実世界に戻ります。澄香さんと語り合いながら、絶対に失敗できない「エンディングログアウト」「NPCのプレイヤー化」を実行しようとする新。ところがその時、アファシスのヴィクトルに襲撃されてしまいます。実は棟方さんが脅されてサマーライフのことをアファシスに言ってしまったようです。「オデッセイ」と「アイリス」が入ったPCも奪われこのままでは一巻の終わり……と思ったその時。何故かErizaが暴走を始め、全員の端末が「HELLO
WORLD」と一斉に口走り始めます。パニックになったアファシスたちがうっかり新と澄香さんを解放したため、2人は夜のオフィス街へと飛び出します。
しかし、そこには信じられない光景が広がっていました。なぁーんと!「オデッセイ」内のモンスターだったはずのマーターズが現実世界に現れ、街を、人を襲撃しているではありませんか!パニックの街を駆け抜け、どうにかマーターズの目の届かないところに逃げ込んだ新と澄香さん。澄香さんはトイレ休憩のためビルの中に入っていきます。と、そこに新に対して「死の王」と語り掛けてくる少女が…ルーデンスのアリス。
- 232Death end re;Questsage▼2021/09/15(水) 20:14:36.47ID:YeUrfAGz0[3回目]
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ルーデンスたちは、アイリスの願いを受け継いで現実世界に出たがっていました。そこで彼女たちは「オデッセイ」の世界と現実世界を融合させるべく、現実世界の脆弱性である「オカルト」の情報を盗み、手札が揃ったところで計画を実行。顕現したというわけです。新はアリスに世界を元に戻せと詰め寄りますが、アリスは「『死の王』がそう望めば」と訳の分からない答えを返すばかり。が、そこでアリスに促されビルの外を見ると―そこには、リディアが立っていました。
悲しそうな目で新を見つめるリディア。追いかける新。やがてリディアと相対した新は一つの疑問をぶつけます。それは、リディアが「兎」に尾行されていたときのこと。車に轢かれそうになった新でしたが、リディアが謎の言葉をつぶやいた次の瞬間、新は助かっていました。あれはどういうことだったのか?当時の言葉を思い出し、唱えてみる新。と―なんということでしょう。世界の時間が止まってしまいました!
リディアは衝撃的なことを語ります。自分の正体は「構成言語(プログラム)」でできたこの世界の不具合を修正するために送り込まれた「観測者」だと。さっき新が唱えた呪文も、世界を修正するために時間を止める言葉だったというわけです。しかし、本来観測者がその役割を越えて世界の運命に干渉することは禁じられています。それを破り世界の崩壊を止められなかったリディアは、罰を受けに上層世界に帰らなければならないと言います。必死にリディアを引き留める新でしたが、それは叶わずリディアは行ってしまいます。リディアは自分が新を恋い慕っていたことを告げると、ルーデンスを止めるべく、最後に「構成言語」が書かれた古文書とそれを有効にするための「世界修正ペン」、2つの「ラスト・オーパーツ」を新に託しました。
- 233Death end re;Questsage▼2021/09/15(水) 20:15:50.32ID:YeUrfAGz0[4回目]
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新はリディアから受け取った古文書を頼りに、アリスコードの深くへと潜っていきます。そこには「エントマの開闢」の時、いったい何が起こっていたかを示す文章がありました。
アイリスの暴走の結果、ニューラルウェアの実験体にされていた人々の1/3が死亡。アイリスはその精神の一部をどこかへと放流する一方、自身はバグの因子を振りまき、異形の獣と化してしまいます。事態を重く見たアファシスはアイリスにウイルスを打ち込み破壊。しかし、アイリスの身体の一部はなおも新たな異形と化し、世界を蝕み続けます。ここに及んでアファシスは「オデッセイ」を放棄することに。ところが、アイリスによって生み出されたバグのせいで「オデッセイ」は自律的に再稼働を始め、さらに死亡した被験体の脳から吐き出されるゆらぎが新たなルーデンスを生み出していました。ここに来てルーデンス育成プロジェクトは新たな局面を迎えます。一方、失われた3万の脳の演算能力は生きた人間を拉致し、NPCとして思わぬ行動を取られるリスクと引き換えに少数の脳で大量の計算を行わせることで補うことにします。
結論が出ました。「エントマの開闢」はアイリスの暴走のこと、「エントマクイーン」はアイリスの肉片のことです。こうなった以上、今新の手元にあるアイリスの精神は絶対に死守しなければなりません。すると社長からアファシスの研究所を特定したとのメールが!なんとアグル社の地下に堂々とこのとんでもない研究所を建設していたようです。この騒ぎで警備が手薄になった今、アファシスに乗り込む絶好のチャンスです!
しかし、新には一つ気がかりなことがありました。そもそも何故アイリスは暴走したのか…?そんなことを考えながら「オデッセイ」にログインする新。が、何故かエニグマ君のアバターが使えません。ひとまずシイナの元に戻る新でしたが…そこには、仲間たちの無惨な死骸が―
- 234Death end re;Questsage▼2021/09/15(水) 20:17:22.38ID:YeUrfAGz0[5回目]
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時は遡ります。なんと、セリカがシイナたちを裏切って攻撃を仕掛けてきたのです。セリカはとっくに「オデッセイ」が偽物だと気づいていました。セリカは以前、神殿のターミナルを使って天空都市に来ていました。最初から嘘をついていたわけです。天空都市に辿り着いたセリカでしたが、マーターズが闊歩する状況に絶望し、それでも何かを手に入れようと蝶の羽を使って高く高く舞い上がります。が、そこでどうやらゲーム空間の外に出てしまったようで、ここに来てセリカは「オデッセイ」が作られた世界だと知ってしまったのです。そこに何者かの甘言が。もちろんセリカは知りませんが明らかにアファシスの連中です。奴はシイナを連れて来れば、この世界を本物にしてやると言ってきました。セリカは「絶望」の感情を喰われており、それを利用してグリッジ化してしまいます。
それでもどうにかセリカを倒した一同。ところが、ここで予想外のことが起こります。なんと、ヴィクトルがエニグマ君を使ってシイナたちの元にアクセス。セリカにハッキングを仕掛け、新のコードを乗っ取り、セリカを殺戮マシーンにしてしまったのです。なすすべなく次々と惨殺されていく仲間たち。が…クレア・グレイブが立ち上がった!クレアは自分が喰われていた感情が「勇気」だと語ります。ですが、クレアは元々勇気など持ち合わせておらず、暴走することはありませんでした。しかし、仲間たちが死んでいくのを目の当たりにしたクレアは、シイナを守るため自ら勇気の感情を暴走させ、単身グリッジ化してセリカに立ち向かいます。クレアがセリカを殺すことで危機は去りましたが、代償としてクレアもまた命を落としてしまいました…。
- 235Death end re;Questsage▼2021/09/15(水) 20:18:57.03ID:YeUrfAGz0[6回目]
-
話を聞いた新はとにかくシイナをエンディングログアウトに向かわせます。新の理論によれば、既にNPC達はプレイヤー化しているため、本人が死亡さえしなければ、シイナがエンディングを迎えた時一緒に出て来るとのことですが…と、そこにルークさんが現れます。最後にシイナをサポートしたいとのことですが、不審に思った新はシイナを制止します。案の定、このルークはヴィクトルが操っていました。
さっきから何故ヴィクトルが「オデッセイ」にアクセスしているのか。実は、アイリスのデータが入っているPCを別の端末に接続すると、接続された端末も「オデッセイ」にアクセスできるようになるのです。新はサマーライフのPCと自分のPCを接続してしまっていました。このため、サマーライフのPCからヴィクトルに制御を乗っ取られているのです。ヴィクトルは神獣をチート化し、さらにNPCのプレイヤー化を潰して殺したと言い放ちます。ヴィクトルの目的はシイナを乗っ取り、強制的にルーデンスをコントロールすることでした。「世界を救う」と言っていますが、不審さ満載です。ともかくシイナは新のチートを使い、神獣を倒すことにします。
そして、なんとか神獣を倒すことに成功したシイナ。シイナは無事エンディングログアウトを迎え、現世に帰還するようです。
- 236Death end re;Questsage▼2021/09/15(水) 20:22:39.15ID:YeUrfAGz0[7回目]
- >>234
文章がぶっこ抜けてますね…
シイナと出会う前、セリカ天空都市でシイナを連れてこいと唆される。セリカ「オデッセイ」を本物にするため承諾してしまう→現在、天空都市に辿り着いたのでセリカ裏切り
です。
- 237Death end re;Questsage▼2021/09/15(水) 20:23:49.81ID:YeUrfAGz0[8回目]
- お騒がせしました。>>235の続きです。
一方ヴィクトルは執拗に新とシイナを追撃しようとしますが、そこにルーデンスのアリス、ノヴァ、レヴィンが現れます。シイナを懐柔したところでヴィクトルに従う気などナッシングなルーデンス。馬鹿なヴィクトルはルーデンスを「下等な情報生命体」と言い放ち力ずくで乗っ取ろうとしますが、案の定自分たちのことを見下していたヴィクトルに対しアリスは静かに怒り心頭。サックリとヴィクトル憑依ルークを☆SA☆TSU☆GA☆I☆してしまいます。ルークへのダメージはルーデンスから拒否られたヴィクトルに直接伝わり、ヴィクトルは呆気なくシボンヌ。
さて、新は目覚めたはずのしいなを迎えに、アファシスのあるアグルへと乗り込むことにしました。
- 238Death end re;Questsage▼2021/09/15(水) 20:24:57.55ID:YeUrfAGz0[9回目]
- 10章終了。次で最終章です。
- 239Death end re;Questsage▼2021/09/15(水) 20:27:19.11ID:YeUrfAGz0[10回目]
- 11章
ついにしいなをエンディングログアウトさせた新は、アグルへと突撃です。社長の言う通り警備が手薄になっていたため、侵入はたやすいようです。とそこに、棟方さんが凛さんを背負って脱出してきました。棟方さんは妹を盾に取られアファシスに協力させられていたようですが、妹はとっくのとうに死んでしまっていました。そして新は澄香さん、棟方さん、凛さんを残し、単身研究所に突撃します。澄香さんが「もう会えないとか嫌だからね」という言葉を残しますが…。
- 240Death end re;Questsage▼2021/09/15(水) 20:30:59.70ID:YeUrfAGz0[11回目]
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さて、新はとうとう研究所に辿り着きました。10万「体」の人間が演算装置にさせられているおぞましい光景。と、そこにめちゃくちゃ高圧的な怪しいジジイの音声が流れます。新は直感的にコイツがアファシスの教祖だと分かりました。教祖はいかにも自分以外のすべてを見下してますという口調で新に対してお説教を始めます。なんと、しいなはとうに死亡しており、アイリスの暴走はそれがきっかけでした。アファシスの非道な実験に気付いたしいなを用済みとして抹殺したというのです。さっきまで新が話していた「シイナ」は、ルーデンスたちが「オデッセイ」の中にデータとして蘇らせただけの存在でしたが、新がしいなをエンディングログアウトさせてしまったので、その存在も消えてしまったというのです。
呆然とする新に、クソジジイはさらにクドクドとほざきます。アファシスはいわゆる終末思想なカルトで、自分たちが生き残るために錬金術を用いて新たな生命を生み出そうという計画を行っていました。しかし、しいなが死亡し、データとしてのシイナも消えた今、ルーデンスたちは世界を滅ぼす存在と確定したので、世界滅亡を防ぐためにアイリスを渡せと迫ってきます。
しかし、新はしいなとアイリスの意思を受け継ぎ、アイリスを死んでも守ることを決意しました。当たり前です。なんだかエラソーにゴチャゴチャ抜かしてますが、最初からこの基地外共が狂った実験を始めさえしなければしいなも死なずに済んだし、阿呆すぎて分かっていないようですがあんたらがしいなをぶっ殺しさえしなければアイリスも暴走しなかったし、現実世界が「オデッセイ」に侵食されることもなかったんだっつー話です。今さらこの頭の湧いた連中にアイリスを渡したら、もっととんでもないことが起こるのは火を見るより明らかです。
訳も分からずただひたすらに研究所を走る新。研究所のトラップで捕らわれそうになる中、新のPCから不思議な声が聞こえます。その声は新を導き、新は地上に脱出することができました。
- 241Death end re;Questsage▼2021/09/15(水) 20:33:06.23ID:YeUrfAGz0[12回目]
- しかし―そこで待ち受けていたのは、マーターズに無惨に喰い殺された澄香さん、凛さん、棟方さんの遺体でした。
新は慟哭し、錯乱状態となります。その空に見えたのは、「オデッセイ」の天空都市。とうとう現実と「オデッセイ」は完全に融合してしまいました。しかし、そんなことすべてを失った新にはどうでもいい話でした。新は全ての抵抗をやめ、悟り切ったようにマーターズに喰い殺される―
と思ったその時、突然新は何者かに突き飛ばされます。それは謎の女性たち。彼女らは新のことを「エニグマ君」と呼び…まさか!?と思った新の予感は的中します。彼女たちは山村百合紗、森久保ひなた、樋泉楓、スヴェトラーナ・天羽、クロエ・アーロン。なんと、社長がヴィクトルのハッキングをぶっ潰し、NPCをプレイヤー化してエンディングログアウトさせてくれたのでした。そして社長はこう続けます。「リディアのように世界の構成言語を書き換え、ルーデンスと共に世界を『デグレード』して巻き戻せ」と。「オデッセイ」と現実が融合した今、新のチートを使えばストレインエリアに行き、ルーデンスと会えるはずです。新はすぐに「世界修正ペン」を用い、ストレインエリアへとワープすることになりました。そして社長は新に全てを託し、力を使い果たして消滅してしまいます…。
- 242Death end re;Questsage▼2021/09/15(水) 20:35:17.86ID:YeUrfAGz0[13回目]
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ストレインエリアに到着した新はアリスに色々と問い詰めます。アリスは答えます。アイリスは全てを滅ぼしてしいなと二人だけの世界を作ることが望みだと。そのためなら、新を抹殺することも厭わないと言い放ちます。しかし、新はその言葉を否定しました。エントマクイーンを倒したときにしいなが見たビジョンは、アイリスの記憶だったのではないかと。その記憶には、とても温かい体験がたくさんありました。
ルーデンスと押し問答になってしまう新。そこで新は本人に訊くべく「世界修正ペン」の力を使い、例の添付ファイルを開いてアイリスを解き放ちます。しかし、アイリスは顕現した途端に発狂し、世界中にあるバグを自らに引き寄せて異形の怪物と化してしまいました。ストレインエリアがぶっ壊され、新一行とルーデンスたちはどこかの公園に吹っ飛ばされます。アイリスはエントマの集合体と化し、天空都市に行ってしまいました。アリスはアイリスの苦痛を感じ取り、新にアイリスを解放してほしいと訴えます。レヴィンがそこに二ノ宮しいなを連れてきました。現実と「オデッセイ」が融合している今なら、ルーデンスの力でしいなを存在させることができます。しいなと新はわずかな再会を喜びますが、アイリスを止めるため、しいなたちは「オデッセイ」のNPCに変身し天空都市へ。新は地上から一行を司令します。
- 243Death end re;Questsage▼2021/09/15(水) 20:37:31.87ID:YeUrfAGz0[14回目]
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そうして天空都市へ辿り着いたしいな達。アイリスのせいかなんだかさっきよりバグりまくっているし、ここは現実世界なので今度こそ死んだらそれっきりです。警戒しながら進む中で、新はしいなに「デグレード」のことを伝えます…がその時、何者かの攻撃が。それは行方をくらましていたリプカでした。しかもどうやらこの前までよりもさらに殺意が暴走しているようで、倒しても倒しても起き上がってきます。その上、リプカは訳の分からないことを言い、「死の王、見てんじゃねえ!」と発狂したように「何か」に迫ります。そんなリプカの様子を見ていた新は突然「死の王」の正体を悟りました。
「死の王」の正体は「あなた」です。何度も何度もデスエンドを目撃し、その度にゲームをやり直し…そうして数々の死を目撃していたあなた…新はそんなあなたに対し、傍観しているだけでなくたまには助けてくれないか?と語り掛けます…。
- 244Death end re;Questsage▼2021/09/15(水) 20:40:14.27ID:YeUrfAGz0[15回目]
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ところがあなたは傍観者を決め込み、リプカがブチ切れてしまいます。そしてリプカはしいなを惨殺し、もうバグの侵食を止める手立ては無くなってしまいました…。
数年後。ルーデンスとマーターズによって世界が滅亡していく中、すべてを失った新は一人孤独にプログラムを作っていました。それは「世界の『デグレード』」。歴史を巻き戻し、今までの出来事を全てなかったことにする、現実を書き換える力です。そして、新はようやくデグレード用プログラムを完成させました。
が、新の脳内に謎の感覚が流れ込みます。今まで何度も何度もこの瞬間を繰り返しているような感覚―血の凍るような思いと共に、新はあの日から時が止まったままの「オデッセイ」に潜り込みます。そこで見つけたのは、現実オブジェクト―「水梨新から水梨新への手紙」。
そう。今まで「オデッセイ」内で見つけていた「現実オブジェクト」は、全て「前の水梨新」が遺していたものでした。デグレードで記憶がリセットされることを知っていた「前の水梨新」は「次の水梨新」が全てを自分自身で気づけるように、ヒントとして世界の真実に繋がる手がかりを「オデッセイ」内に配置していたのです。
これに気付いた新は、この現実世界に神の目を持つあなたが介入し世界を共に書き換えてくれるよう、この世界を「ゲーム」に置換するコードを仕組んだうえでデグレードを実行しようと決意します。水梨新が作るこの世界に上書きするゲームの名前は―『Death end re;Quest』
- 245Death end re;Questsage▼2021/09/15(水) 20:42:45.95ID:YeUrfAGz0[16回目]
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えー、いきなりゲームの中の人が話しかけてきたと思ったら勝手に傍観者扱いされてみんなをぶっ殺され、挙句の果てに水梨新が書き換えた現実がこのゲームの正体だったんだよ!と言われて
( ゜Д゜)
↑こんな顔をしていることかと思いますが、こちらはサブクエをクリアしないで突き進んだあなたに訪れる通常エンドとなっています。冒頭新が「トゥルーエンドのためにはサブクエのクリア実績を集めないと」と言ってたじゃないですか。あ、いつものデスエンドじゃありませんよ?正規ルートです。この後ちゃんとエンディングも流れます。というわけで世界をデグレードして全てを忘れ、また新たにゲームを始めましょう。
さて、ここからは「真のエンディング」となります…が、それは休憩後に。
- 246Death end re;Questsage▼New!2021/09/15(水) 22:05:15.66ID:YeUrfAGz0[17回目]
- ここからは「真のエンディング」です。
天空都市へ辿り着いたしいな達。アイリスのせいかなんだかさっきよりバグりまくっているし、ここは現実世界なので今度こそ死んだらそれっきりです。警戒しながら進む中で、新はしいなに「デグレード」のことを伝えます…がその時、何者かの攻撃が。それは行方をくらましていたリプカでした。しかもどうやらこの前までよりもさらに殺意が暴走しているようで、倒しても倒しても起き上がってきます。その上、リプカは訳の分からないことを言い、「死の王、見てんじゃねえ!」と発狂したように「何か」に迫ります。そんなリプカの様子を見ていた新は突然「死の王」の正体を悟りました。
「死の王」の正体は「あなた」です。何度も何度もデスエンドを目撃し、その度にゲームをやり直し…そうして数々の死を目撃していたあなた…新はそんなあなたに対し、傍観しているだけでなくたまには助けてくれないか?と語り掛けます…。
- 247Death end re;Questsage▼New!2021/09/15(水) 22:06:09.92ID:YeUrfAGz0[18回目]
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新の頼みを聞き入れたあなたは、しいなたちに力を授けます。しいなたちはあなたから授かった力と新のコードで、ついにリプカを倒すことに成功しました。心を持たずに生まれ、新と対話しなかったため心を得ることもできなかったリプカ。そんなリプカのことを皆は憐れみます。
そしてさらに天空都市を登り続け、ついにアイリスのいる最上部に到達しました。ですが、アイリスはしいなの言葉も聞こえていないようで、アファシスに打ち込まれたウイルスに縛られ苦しむばかり。しいなたちは最後の戦いとアイリスに立ち向かいます。
現実世界のせいか、ダメージをリアルに感じるひなた。こんな時にも能天気なひなたにスヴェトラーナはちょっと呆れ気味。でもひなたはこれからは真面目に生きようという気になり、楓から生き残るよう励まされます。アイリスは驚異的な速度で破滅を加速させていきますが、あなたもしいなに力を与え続けます。そしてあなたのおかげで、しいなたちはアイリスを止めることができました。
- 248Death end re;Questsage▼New!2021/09/15(水) 22:07:13.88ID:YeUrfAGz0[19回目]
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アイリスの本当の願い。それは、しいなに自分のことを思い出してもらい、みんなと一緒に生きることでした。しかし、そのことを伝えたアイリスは消滅してしまいます…その様子を見ていた仲間のみんなは、アイリスに会ったことなどないはずなのに、なぜか涙が止まりません。新がNPCのログを調べてみると、しいなと過ごす前、仲間たちもアイリスと出会っていたようです。アイリスにまた会えたらいいのに…みんなはそう思います。
すると、ルーデンスたちがとある本をくれました。それは「デグレード」のコード。実は新は何度も何度もデスエンドを迎えては社長からのヒントをもとにデグレードのコードを開発しては実行を繰り返していました。失敗して記憶を失い、「次の水梨新」に気付かせようと現実オブジェクトまで置いて、何度でも立ち上がって幸せなエンディングを迎えられるように突き進んでいたのです。その果てに傍観者だったあなたの力まで借り、アイリスを取り戻した。その姿を、ルーデンスのみんなはずっと見ていました。そしてルーデンスたちは、次の世界でアイリスが幸せになれるよう、新に、新自身の記憶が残る特別なデグレードのコードをくれたのです。
- 249Death end re;Questsage▼New!2021/09/15(水) 22:07:47.24ID:YeUrfAGz0[20回目]
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そして新はデグレードを開始することにします。でもそれは、今までの出来事を全てなかったことにし、百合紗、ひなた、楓、スヴェトラーナ、クロエともお別れになることを意味しています。それでも新はデグレードを実行します。次の世界でもみんなと再び出会い、今度こそしいなが、アイリスが生きられるエンディングを迎えられるように。
最後に新はあなたに約束しました。お互い現実を頑張る、何かあったら今度は自分が力になるから、と…。
Fin.
- 250Death end re;Questsage▼New!2021/09/15(水) 22:10:05.12ID:YeUrfAGz0[21回目]
- これは、新がしいなと再会した後の話。
EX
新はしいなを生き残らせるために。そして、真の意味でアイリスとしいながみんなと共に過ごせるように、65536回ものデグレードを行い、少しずつ世界を書き換えていきました。その結果、しいなとアイリスはルーデンスの姉妹として生まれ変わります。そして、現実世界は「オデッセイ」と完全に融合していました。世界はデグレードを受け付けなくなり、安定して回ります。
その様子を見ていた、名前を奪われた少女は「誰か」に名前を与えられ、誓い合います。「**ヲ、イッショニ、一緒ニ取リ戻ソウ!」と…。
- 251ゲーム好き名無しさんsage▼New!2021/09/15(水) 22:14:07.36ID:YeUrfAGz0[22回目]
- 以上で終わりとなります。ライダーファン的にはストーリーの基盤はエグゼイドで結末はジオウと被る感じで見ていました。
- 252ゲーム好き名無しさんsage▼New!2021/09/15(水) 22:51:12.25ID:+dsjVBod0[1回目]
- 乙
話がサスペンスものだから3Dだと思ったらコンパイルハートのガチガチ萌え系だったのね。 - 253 ゲーム好き名無しさん sage ▼ New! 2021/09/15(水) 23:17:06.97 ID:s1gN0YVU0 [1回目]
- ちなみに『Death end re;Quest 2』は前作から数年後の物語が楽しめるものです。