零~刺青ノ聲~
>>17-223~225・244~247・276~277・279~280
- 223零~刺青ノ聲~sage2005/08/04(木)01:45:03ID:/D2yYDJN
- 零~zero~からの繋がり
 ・ノーマルモード。真冬行方不明のエンディングから二年後
 零~紅い蝶~からの繋がり
 ・ノーマルモード。繭行方不明のエンディングから二ヵ月後
 
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 ●登場人物
 黒澤怜(くろさわ れい)
 ・職業カメラマン。23歳。恋人を2ヶ月前に自分の不注意で亡くす
 雛咲深紅(ひなさき みく)
 ・準ヒロイン。19歳。1作目主人公。怜宅の住み込みアシスタント。
 天倉螢(あまくら けい)
 ・都市伝説を追うノンフィクション作家。2作目主人公天倉姉妹の叔父。
 
 天倉澪(あまくら みお)
 ・2作目主人公。一人生還したものの、奇病に侵され眠り続けている。螢の姪。
 雛咲真冬(ひなさき まふゆ)
 ・深紅の兄で唯一の肉親。優雨の親友。1作目EDで氷室邸に残り行方不明。
 
 麻生優雨(あそう ゆう)
 ・数ヶ月前に交通事故で死亡。黒澤怜の恋人。真冬と親友だった。天倉螢と共同研究していた。
 
 刺青の女
 ・全身に蛇の刺青の入った女の幽霊。
 
 
- 224零~刺青ノ聲~sage2005/08/04(木)01:47:09ID:/D2yYDJN
- ◆一ノ刻 【徴 ~シルシ~】 ◆怜
 ・黒澤怜は婚約者の優雨を、2ヶ月前、交通事故で亡くした(事故の原因は怜の不注意)
 以来ふさぎこんでいる怜を、住み込みアシスタントの深紅が必死で元気づけている。
 職業はカメラマン。半壊している古い幽霊屋敷の撮影に行き、そこで優雨の幻を見る。
 
 ・その夜から怜は夢の中で、その幽霊屋敷【眠りの家】に入り込むようになった。
 射影機を入手して幽霊を撃退しながら、優雨の幻を追い、奥へ進んで行く怜。
 子供巫女の幽霊が、子守唄を口ずさみながら、
 血で染めた真っ赤なわら人形を壁一面に打ち付けていた。
 怜は、この子供らに羽交い絞めにされて、杭で手足を打ち付けられる幻影を見る。
 
 そして怜と同じように迷い込み、うずくまっている女性を発見。
 女性は「私は好きでひとり生き残ったんじゃない、私のせいじゃない」とつぶやいていた。
 そこへ刺青を全身に入れた長髪の女幽霊が襲い掛かってきた。
 恐慌状態で逃げ惑う怜。背中を触られたところで目が覚めた。
 幽霊に触られた部分に、激痛と共に刺青が浮かび上がり、すぐに消えた。
 
 ◆二ノ刻 【狭間ノ家 ~ハザマノイエ~】◆怜
 ・夢の中で女性と再会した怜。女性は「私を起こして」と怜に頼む。
 
 ・滝川吉乃という彼女の名前を調べてみたところ、女性は現実世界に存在していた。
 数ヶ月前の飛行機事故で、ひとり奇跡的に生き残ったが、
 事故後の精神的ショックからか、眠り続ける奇病に侵されているという。
 
 ・病院に会いに行く怜。ところが、声をかけようとした瞬間、
 滝川吉乃の体に刺青が浮き上がり、そのまま彼女は影となって消えてしまう。
 刺青は、怜の体に浮かび上がったものと瓜二つだった。
 もしかしたら自分もああなるのかもしれない…
 怜は解決方法を探すため、その幽霊屋敷について調べていく。
 屋敷は明治時代に建てられたもので、
 そこに行けば死者に会えるという伝説があったらしい。
 
 
- 225零~刺青ノ聲~sage2005/08/04(木)01:53:51ID:/D2yYDJN
- ◆三ノ刻 【鎮メ唄 ~シズメウタ~】◆怜
 ・怜は夢の中の広大な幽霊屋敷を着々と攻略。奥へ進んでいった。
 どうやら、優雨の幻は、しめ縄で封印された扉の奥に入って行ったようだ。
 
 ・そして目が覚めるたびに、刺青はどんどん広がっていく。
 自室を出てリビングに行くと、子供幽霊が歌っていた子守唄を、深紅が口ずさんでいた。
 深紅も最近、毎晩のように変な夢を見ており、子守唄はその夢の中で聞いたという。
 
 ・ノンフィクション作家の天倉螢から、優雨に手紙が何通も届いていた。
 優雨の死を、まだ知らないらしい。
 都市伝説などを調べてあちこちを旅しているようだ。手紙はその結果報告だった。
 螢の姪、澪は神隠し(2作目紅い蝶の事件)のあと、眠り続ける奇病に侵されている。
 その奇病と、現在追いかけている都市伝説【眠りの家】には関係があるようだと書かれていた。
 また、螢も怜たちと同じように、不思議な屋敷に迷い込む夢を見ているらしい。
 
 ◆四ノ刻 【禍夢 ~マガユメ~】◆深紅
 ・深紅は夢の中で、1作目の舞台、【氷室邸】に迷い込んだ。
 思い出したくもない【裂き縄の儀式】の幻を見たり、幽霊に追い回され、逃げ惑う深紅。
 「お兄ちゃんはこっち」子供の巫女幽霊が現れた。
 その指さすほうへ進んでいく深紅。扉の先は、幽霊屋敷「眠りの家」だった。
 
- 244零~刺青ノ聲~◆l1l6Ur354Asage2005/08/05(金)11:22:23 ID:FMCg60HV
- ◆五ノ刻 【神隠シ ~カミカクシ~】 ◆螢
 ・螢は夢の中で、怜と同じ屋敷【眠りの家】をさまよい、澪を探していた。
 霊感のない螢は射影機を怜や深紅のように使いこなす事ができず、隠れながら進んでいく。
 紅い蝶に誘われるように扉をくぐると、そこはなんと2作目舞台の【皆神村】の廃屋。
 その座敷牢の中に澪を発見。
 
 どうやら、怜と深紅と螢の3人の夢は、それぞれシンクロしているらしい。
 深紅の夢も、螢の夢も、怜に筒抜け状態。
 不審なラジオの音が聞こえ、怜はベッドから起き上がった。
 優雨の使っていた部屋を調べにいくと、突如、長い髪の女の霊が背中に飛びついてきた。
 
 ・そこで、怜は目覚めた。夢だったらしい。
 刺青はさらに広がっていく。こころなしか自宅全体の様子がおかしい。
 深紅も、ぐったりして元気が無い。
 
 ◆六ノ刻 【忌ミ柱 ~イミバシラ~】◆怜
 ・【眠りの家】を進む怜。(この章から【眠りの家】【氷室邸】【皆神村】が完全に繋がる)
 この屋敷には人型の染みの浮き出ている壁が点在するのだが
 建設に携わった宮大工が、口封じと人柱をかねて、全員殺されて壁に塗りこまれてるらしい。
 怨霊と化した宮大工たちが怜を襲うが、怜は射影機で撃退。
 彼らの落とした手記などから、この屋敷は【久世ノ宮】という名で、
 【狭間を漂う巫女】を封じ込めるために、たくさんの命を犠牲にして建てられたことがわかる。
 ついに怜は、優雨が入っていった扉を開けることに成功する。
 
 
- 245零~刺青ノ聲~◆l1l6Ur354Asage2005/08/05(金)11:32:41 ID:FMCg60HV
- ◆七ノ刻 【浮獄 ~フゴク~】◆深紅
 ・深紅の夢。深紅は【眠りの家】の儀式の間にいた。
 深紅をここに導いた少女巫女がまた現れ「ふたりをたすけて」とつぶやく。
 その部屋の中央には牢が吊るされており、中に20歳前後の若い巫女が横たわっているのが見える。
 深紅は少女巫女に導かれ、牢を動かし、扉を開けた。
 中には誰もいない。牢にいた巫女の日記だけが残っていた。
 
 ◆八ノ刻 【虚夢 ~ウツロユメ~】◆螢
 ・螢の夢の中(◆五ノ刻の続き)。座敷牢の中の澪は、うつむき、
 「お姉ちゃん…約束したよね?ずっと一緒だって…だから私も一緒に…」とつぶやいてる。
 澪は繭を追いかけて、一緒にあの世へと行くつもりの様子。
 螢は座敷牢の鍵を探すために皆神村の廃屋の中を放浪。
 鍵を見つけて戻ると、澪の姿はなくなっていた。
 
 ・一方、怜の自宅に、とうとう心霊現象が起こり始める。
 シャワーを浴びているサービスショットの最中に、幽霊が突入してきたり、
 ベッドの下から手が出てくるなど。
 
 ・調査を一段落させた螢が電話をかけてきた。ようやく優雨の死を知る螢。
 怜は改めて【眠りの家】の調査を螢に頼む。
 
 ◆九ノ刻 【破戒~ハガイ~】◆怜
 ・怜の夢の中。宮大工の棟梁を倒し、数々のトラップを解除。
 【久世ノ宮】の最奥、【お社】への入り口を開いた怜。
 この先に、優雨がいるはず…
 
 ・目覚めると、刺青は両足にまで広がっていた。
 
 
- 246零~刺青ノ聲~◆l1l6Ur354Asage2005/08/05(金)11:34:13 ID:FMCg60HV
- ■ここで、一旦【久世ノ宮】で、その昔何が起こったか説明■
 ・明治時代、民俗学者が研究目的で、久世ノ宮を訪れる。
 雪解けまで滞在を許された学者は、鏡華(きょうか)という巫女と恋に落ちる。
 春になり、学者は久世ノ宮から、姿を消した。
 鏡華は男の子を産む。男児は『要(かなめ)』と名づけられた。
 しかし、ここでは男児は忌子と呼ばれ、流されてしまう。
 鏡華は学者からもらった耳飾りの片方を赤ん坊につけ、ひそかに村へ逃がす。
 
 ・久世ノ宮は男性厳禁。しかし、参拝客など、男性が出入りする事も多い。
 巫女が男に惚れて、この世に未練を持たないよう、男性は全員徹底して顔を隠している。
 血を絶やさぬよう、まれに男性を招きいれ、種付け儀式も行われているのだが、
 学者も、このために滞在を許されたマレビト(種馬)で、用が済んだあと流されていた。
 そのことを知らない鏡華は、迎えに来るという学者との約束を信じて待ち続ける。
 
 ・数年後、鏡華は他のマレビトとの間に、雨音(あまね)という娘を産む。
 雨音は、他の少女らと共に、わら人形を打ち、子守唄を唄って
 【眠り巫女】を鎮める【鎮女】という役割についていた。
 
 ・雨音は、外から来た『零華(れいか)』という巫女が、母と同じ耳飾りをしているのに気づく。
 恋人にもらったらしい。もしかして、その相手とは自分の兄、『要』ではなかろうか?
 雨音の予想は当たった。要は、零華に会うために久世ノ宮にやってきた。
 一目れいかに会いたいと願う兄の頼みを、雨音は聞き入れ、男性禁忌の【お社】に入れてしまう。
 しかし、密会はばれてしまい、要は流されてしまった。そして雨音は咎打ちの刑に。
 「流す」とは黄泉に送り出すこと。簡単に言うと「殺す」ってことです。
 「咎打ち」は、磔の刑。わら人形を打つのを咎打ちと呼ぶのだが、それを人間でもやるということ。
 
 
- 247零~刺青ノ聲~◆l1l6Ur354Asage2005/08/05(金)11:43:55 ID:FMCg60HV
- ■儀式について説明■
 ・身近な人を亡くし、残された人々は悲しむ。
 【久世の宮】の巫女は、その悲しみを刺青として体に刻み込んで引き取る。
 そして容量一杯になった巫女は、社の奥に連れていかれ、四肢に杭を打たれ眠りにつく。
 (要するに巫女は、人々の悲しみを、一身に引き受け、あの世に持って行く役目)
 
 ・「眠り巫女」は強制ではなく立候補制。近親者を亡くした経験のある女性で
 「人々ためになるのなら、この世に未練など」という清い心の人がなる。
 
 ・刺青を入れる【刺魂ノ儀】のあと、自分の想いを鏡にたくし、
 お社の奥にある川(三途の川)へ行き、それを割って、自分の想いを流す。
 思い出を流した後、さらに奥にある【黄泉の海】まで行き、
 鎮女によって手足に杭を打たれ、磔にされる【戒の儀】を受ける。
 その後、巫女は永遠の眠りにつき、刻まれた想いは黄泉の海へ渡り、常世へ行く。
 鎮女は眠り巫女が目を覚まさぬよう、鎮メ唄を唄って巫女を奉る。
 
 ・思い出が流れず、この世に未練を残した巫女は、
 体中に入れた刺青の想いに耐える事ができず、怨霊と化す。
 これを【破戒】と呼ぶ。怨霊と化した刺青の巫女を封じ込める方法は、
 屋敷を改築して【狭間の空間】を作り、そこを漂わせ、鎮まるのを待つこと。
 その為には、莫大な人柱が必要。鎮まらない場合は増築が必要で、さらに人柱が(ry
 
 ■都市伝説「眠りの家」の説明■
 『夢の中で大きな古い屋敷に行き、死別した人を見かけて追いかける。
 屋敷には刺青の女が徘徊しており、襲い掛かってくる』
 この夢を見続けた人たちは、刺青が体に浮き上がると言い出し、ある日いきなり失踪する。
 全国各地でひそかに発生中。死者への想いが強い人に起こりやすい。
 夢を見ている人の身近な人も、つられて【眠りの家】に入り込むこともある。
 (深紅→怜に引き込まれる。螢→澪と怜に引き込まれる)
 
- 276零~刺青ノ聲~◆l1l6Ur354Asage2005/08/06(土)02:18:24 ID:35sjYym5
- ◆十ノ刻 【刺魂ノ儀~シコンノギ~】◆螢
 ・螢の夢の中。澪を探しまくるがどこにもいない。
 螢は、久世ノ宮から出られず死亡した幽霊・鏡華に、まとわりつかれる。
 螢は鏡華を振り切り、【お社】への扉を開けて中へ入っていった。
 
 ◆十一ノ刻 【終ノ路~ツイノミチ~】◆深紅
 ・深紅も、【お社】へと入った。深紅に話しかけてきた少女巫女は雨音という名前らしい。
 兄を助けたいという雨音の気持ちに、深紅は完全に同調。
 「兄に会いたい、謝りたい」という気持ちから、真冬の幻を見るようになる。
 真冬のあとを追い、【お社】の地下へ潜っていく深紅。
 
 ・怜が目覚め、あわてて深紅の部屋へ様子を見に行く。
 深紅はベッドの上で膝を抱えていた。「わたしたち、死ぬんです。わかるんです」
 体には刺青のあとがくっきり浮かび上がっている。
 「あの時、私だけひとり、生き残ったんです」
 深紅は、氷室邸事件で兄を残して、自分だけ逃げ延びたことを後悔していた。
 【眠りの家】で真冬を見つけ、今度は一緒に向こうへ行くつもりなのだ。
 「あなたは一人じゃないわ」深紅に寄り添う怜。
 しかし、深紅の気持ちも痛いほどよくわかるのだった。
 怜もまた、優雨を追いかけている、一人生き残った人間だからだ。
 
 ・結局、次の夢で深紅は、怜の制止を振り切り、
 真冬を追いかけて氷室邸の最奥へ駆け込んで行ってしまった。
 (真冬を追いかけない選択もできる。その場合、刺青の女に捕まってしまう)
 
 ・怜が目覚めて深紅の部屋へ行くと、ベッドで眠る深紅の周りを亡霊が取り囲んでいた。
 深紅の体には刺青がくっきり浮き上がり、昏睡状態。
 影となって消えるのも時間の問題のようだ。
 
 ・螢が尋ねてきた。力なく「わたしたち…死ぬのかしら?」と寄りかかる怜に
 螢は「まだあきらめるには早い。澪も深紅も助かるはずだ」と断言する。
 自分たちを襲う【刺青の女】は、戒の儀式に失敗して【狭間を漂う巫女】になった。
 ならば彼女の四肢に、再度、刺青木と呼ばれる特別な杭を打てば助かるかもしれない。
 その杭は、あの屋敷の中にあるはずだ。
 
 
- 277零~刺青ノ聲~◆l1l6Ur354Asage2005/08/06(土)02:20:09 ID:35sjYym5
- ◆十二ノ刻 【戒ノ儀~カイノギ~】◆螢
 ・一旦【お社】から【屋敷】に戻った螢は、祭壇などを回って
 刺青木という石で出来た杭を4つ手に入れる。
 そして【お社】に戻り、地下の先の洞窟への扉を開けた。そこには…
 あたり一面、大量の巫女の体が、ぎっしりと杭で打ち付けられていた。
 
 その中央に横たわる【刺青の女】を見つけた螢は、杭を打とうと近づく。
 しかし、その四肢には、すでに杭が打たれていた。
 「そんな…馬鹿な」螢はよろめいた。
 杭が効かないから、彼女は怨霊と化していたのだ。
 螢をあざ笑うかのように、その手足からゆっくりと、杭が浮き上がり
 【刺青の女】が立ち上がった。
 逃げようとした螢だったが、扉が閉まり、あたりは闇に包まれた。
 
 ・怜が目覚める。
 居間のソファで眠っていたはずの螢の姿は跡形もなく消えうせ、
 かわりに黒い人型の影だけが、残っていた。(この部分は分岐あり・後述)
 
 ◆十三ノ刻 【刺青ノ聲~シセイノコエ~】◆怜
 零華(れいか)という要の恋人の巫女の幽霊が現れる。
 「もう一度、あなたに逢いたい…」零華の聲に導かれ、
 その想いを閉じた鏡のかけらを集めていく怜。
 全てのかけらを集め、鏡を完成させた。
 
 そして怜も強く思う。
 「優雨…私も、もう一度…あなたに逢いたい…」
 
 【お社】の奥、奈落への扉を開けてしまった怜。
 もう戻る事はできないだろう。
 
- 279零~刺青ノ聲~◆l1l6Ur354Asage2005/08/06(土)02:23:20 ID:35sjYym5
- ◆終ノ刻 【涯ノ淵~ハテノフチ~】◆怜
 ・割れた鏡があちこちに沈んでいる川。その橋を進んでいく怜。
 ついに奈落の果て、大量の巫女たちが眠る【終ノ淵】へたどりつく。
 
 ・零華の幻が見える。
 四肢に【戒】を打たれ、横たわる零華。
 鏡を割っても要への想いは流れなかったが、その想いは良い方向へ作用。
 要の夢を見ながら、おだやかに眠りにつこうとしていた。
 そこへ、要が忍び込んできて、零華を起こす。
 零華の瞳に喜びの色が浮かぶ。見つめあい微笑む二人。
 ところが、侵入に気づいた当主が、背後から要を襲う。
 要は崩れ落ちた。零華の瞳が見開かれ、怨霊【狭間の巫女】へと変化。
 こうして【破戒】が起こり、久世ノ宮は【狭間】に飲まれた。
 
 ・死体の中から、【狭間の巫女・零華】が飛び出し、怜を襲った。
 なんとか【狭間の巫女・零華】を倒した怜。
 零華の体の前に戻り、見開いた瞼をそっと閉じてやる。
 洞窟の間下には、三途の川が流れ込む黄泉の海が広がっていた。
 怜は、零華と要の遺体を船に乗せ、鎮メ唄をつぶやきながら海へ送り出した。
 
 ・黄泉の海に光が満ち、常世への出口が開いた。
 一斉に三途の川から、たくさんの人の魂が海へと歩いていく。
 その中に、優雨の姿を見つけた怜は、その背に向かって走り出す。
 「行かないで!…私も…私も一緒に行くから!」刺青が頬まで浮き上がった。
 優雨が怜を抱きしめる。「ありがとう」微笑む優雨。
 その体に、怜の刺青が吸い込まれていく。
 「君が死んだら…僕は本当に消えてしまう。だから…君は生きて欲しい」
 そして、怜をそこにひとり残し、優雨は黄泉の海を渡っていった。
 
 ・怜が目覚めた。刺青はもう体に無い。泣き出す怜
 
 ・EDテーマとスタッフロールが終わったあと、
 黄泉の海岸で怜と深紅が佇んでいる絵になる。そして暗転。
 深紅「私たち、ここに残されたんですね」怜「生きていく…痛みと共に」
 ◆終わり◆
 
 
- 280零~刺青ノ聲~◆l1l6Ur354Asage2005/08/06(土)02:28:46 ID:35sjYym5
- ◆ED2
 
 分岐は、二周目以降
 ◆十ノ刻、螢の夢で、鏡華と闘い彼女を成仏させる。
 すると◆十二ノ刻で、螢が消えず、眠ってるだけになる。
 
 ED2といっても、スタッフロール部分に以下の写真が追加されるだけ。
 ・深紅が目覚め、怜が抱きついてる写真。
 ・ソファで螢が目覚めた写真。
 ・澪と螢が、ダムらしき水面の近くで写ってる写真。
 ・澪と螢が家に遊びに来て、怜と深紅が迎えてる写真
 
 螢(と澪)が生き残るか否かだけの違いです。
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 おまけ情報
 ・黒澤怜が1~2作目共通キャラ黒澤八重の血縁かどうかは説明なし。
 ・射影機の発明者の名は麻生邦彦。
 優雨と苗字が同じだが、血縁かどうかは説明はなし。
 ・零華は、とある事件で家族が全員死亡して久世に引き取られたらしい。
 2作目の皆神村全滅事件だと思われる。《→攻略本では、雪崩が原因とされていました。因に2のゲーム中で皆神村全滅事件のときに「生き残ったのは女性1人のみ」(=「黒澤八重」)という記述がありました。》
 ・鏡華の想い人の学者は、螢に瓜二つ。だから螢は鏡華にまとわりつかれた。
 
 これで終わりどす。
