1974年アメリカ。元レーサーの経歴を持つNYPDの刑事タナーはマッケンジー警部補から大掛かりな犯罪シンジケートへの潜入捜査を指示され、公的な身分を一時的に剥奪される。蛇の道は蛇、マフィアの一味として数々の違法行為に手を染めねばならない。
タナーは駐車場で自分の腕前を見せつけ、ごく下っ端のギャングたちにドライバーの仕事を請け負えることを証明する。
組織の仲間入りを果たしたタナーはまず、アートという男とその子分たちによるマイアミの銀行強盗に参加する。尾行を振り切って仕事を成功させると、次に盗んだ車を塗装工場まで運ぶか、ティコという下っ端のギャングの暗殺を手伝うかのどちらかの仕事を命じられる。タナーはアートのためにブリーフケースと鍵を交換する仕事をするが、裏切られてしまい、裏切り者をマイアミ湾を横断して追跡する羽目になる。
やがてタナーはルーファスという名のポン引き(買春斡旋屋)と接触する。ルーファスは、ジャン=ポールという仲間を護送車から救出するよう命ずる。また、タナーは保護料の支払いを怠った複数のレストランを打ち壊すか、あるいは仕事に必要な車を安全な場所へ運ぶために超高速で飛ばすかのいずれかを引き受ける。レストラン襲撃を選んだ場合、タナーは作戦用の銃器を調達し、その品々を自宅まで運ぶことを強いられる。
タナーが戻ると、ルーファスは恋人ジェシーに撃たれ、タナーはモノレールで逃げようとする彼女を追う。タナーは彼女を警察に引き渡し、取り調べの中で彼女はジャン=ポールはサンフランシスコに向かったことを明かす。
タナーはこれを追ってサンフランシスコに移り、ギャングの一味からカジノの仕事を受ける。モジョと呼ばれる情報提供者と接触し、ジャン=ポールが誰のために働いているかについての情報を求める。
タナーはしばらく盗んだ銃器を倉庫へ運ぶ、あるいはショッピングモール強盗犯の逃走を支援する、組織の裏切者をクレイジーなタクシーに乗せて怖がらせる、衝突を避けながら危険な爆薬を運ぶなどのジョブをこなす。その後、タナーはレーサー時代のライバルで、同じく組織にドライバーとして飼われているスレイターと険悪なムードで再会する。
情報提供者のモジョが何者かに誘拐され、タナーは身代金1万ドルを要求される。誘拐犯たちは次の行動指示を受け取るために3つの公衆電話ボックスを巡るよう強制する。3つ目の公衆電話ボックスでモジョは解放され、身代金が渡される。モジョは、ジャン=ポールが仕えているマフィアのカスタルディが犯罪シンジケートのボスで、次期大統領選に出馬しているドン・ハンコックという議員と結託していることを明かす。また、スレイターがタナーに対して強い憎悪を抱いていることも告げる。スレイターが自分をスパイしていると疑ったタナーは目障りなスレイターに濡れ衣を着せて警察に捕まえさせた。
タナーはカスタルディを手助けしてロスという部下に会い、カスタルディ・ファミリーの下で直接働くことになる。
タナーはロサンゼルスに移り、ここでの仕事をカスタルディとの将来の仕事のためにパトカーを盗むか、ラッキーと呼ばれる仲間を乗せて殺しの現場に連れて行くことから始める。続いてタナーは、カスタルディの仲間で裏切り者のデュヴァルを追いかけて叩き落とすか、カスタルディのガールフレンドのマヤがドラッグの過剰摂取で倒れているのを病院に連れて行って助ける。
そうこうしながらカスタルディの信頼を得つつ組織の企みを突き止める。それはグラウマンズ・チャイニーズ・シアターの外でFBIの警備部門主任ビル・マドックスを暗殺することだった。タナーはニューヨークの相棒レックに会い、マドックス暗殺を警告する。タナーはマドックスの居場所などに関する守秘義務の情報をカスタルディに流しているFBI局内のリークを疑う。タナーは殺し屋たちをピックアップし、殺しの舞台となる劇場へ連れて行く。
事前の打ち合わせ通り、待ち伏せた警察によりマドックス暗殺の試みは頓挫し、タナーは殺し屋たちをロサンゼルス空港の隠れ家に送り届ける。怒り心頭のギャングたちはカスタルディ・ファミリーの中で最も新しく、したがって最も信用できない人物、すなわちタナーが密告したのだと確信するが、タナーはスレイターが取調べ中にサンフランシスコ警察に計画を漏らしたのだろうと言って説得し、なんとか一命を繋ぐ。
レックはタナーに、マッケンジー警部補が最近FBI捜査官のマーカス・ヴォーンと会っていたことを伝える。タナーはヴォーンが内通者だと判断する。レックはタナーに、ハンコック議員がFBIに賄賂を渡していること、そしてマッケンジーがタナーの潜入工作を危惧し作戦からの撤退を求めていることを伝える。タナーはこのまま潜入を続けることを主張し、カスタルディの計画を暴くことに固執する。
ニューヨークに戻ったタナーは、グランド・セントラル駅でステットソン帽をかぶった男とブリーフケースと鍵のすり替えをする、パトカーを操ってグレンジャー一味による銀行強盗を阻止する、あるいは、警官に挟み撃ちにされたギャングたちを窮地から救うなど一連の仕事をこなす。再び、レックからマッケンジーがタナーの偽装が長く保たないことを懸念しているため捜査から外すつもりだと警告される。
タナーは通過儀礼に臨む。カスタルディから電話で、もし彼が街を横断するスレイターのタイムを7分以内に破らなければ、最終的な仕事から外すと告げられる。
土壇場にしてシンジケートの真の狙いが発覚する。合衆国大統領の暗殺だ。タナーはカスタルディの計画をすべて無視して拉致した大統領を急ぎ安全な場所に連れて行く。猛烈な勢いで追ってくるカスタルディ・ファミリーや警察の目を逃れて駐車場に身を隠した。
タナーは大統領の容態を確認するが、そこにマッケンジーとシークレットサービスの面々がやってくる。マッケンジーはタナーを祝福し、カスタルディ、ドン・ハンコック、ヴォーンが今や仲良く塀の中にいることを告げる。潜入捜査の任を解かれたタナーにバッジを返そうと言うが、タナーはそれを受け取らずFBIも警察も賄賂に堕落しマフィアと癒着していると言って憤慨する。警察に失望したタナーは上司の制止も聞かず車を走らせ去っていった。