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見返り恋心.5

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streetpoint

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 見返り恋心











今、海堂は先日外から眺めていた屋内テニスコートの中に立っていた。

そして向かいのコートには汐屋が立っている。

そう、海堂は汐屋に誘われ、休日にテニスをすることになったのだ。


「それじゃあ、行きま~す!」


汐屋がボールを持った手を挙げ、下からサーブを打った。

スパン!

海堂が来たボールを打ち返す。

スパン!

それをまた汐屋が返す。

右に、左に、軽く打ち合う。


「何だか嬉しいな。こうやって海堂君とテニス出来るなんて」


向かいの汐屋がそう言って笑った。その顔を見て海堂は嬉しくなる。

海堂も正直結構楽しいと思っていた。

女で一緒にテニスが出来る相手などいなかったし、やりたいと思った事もなかったから、汐屋がテニスをしていることを知ってこうして一緒に出来ることが新鮮だ。


「もうすぐ桃も来ると思うから」

「っ!?」


パスッ……

汐屋が言った言葉で海堂は動揺し、ボールがネットに当たってしまった。


「なんで桃城の奴が来るんだ!?」


急に怒りだした海堂に汐屋が笑う。


「あははは。だって先に桃が来るって言ったら海堂君来てくれなかったでしょ?」

「それはーーー」


そんな事はない。例えムカつく桃城が来ると知っていても、汐屋が誘ってくれたのだ。そこはぐっと我慢して来た……と思う。


「おお~、やってるな!」

「あっ、桃っ! と、えっと越前君!」


と丁度そこへ桃城が越前を連れてやって来た。


「ちわっす」


ペコリと頭を下げる越前に、汐屋も頭を下げる。


「初めまして、汐屋です。まさか越前君も来てくれるなんて、嬉しいなあ」


さっき海堂と一緒にテニスが出来て嬉しいと言ったくせに、今は越前が来てくれて嬉しいと笑っている。

そんな汐屋の笑顔に海堂は少しむっとした。


「今日は夕方までコート使えるから、ダブルスの試合でもやろうよ」


汐屋の提案に、桃城が同意した。


「おっ、面白そうだな! よし、汐屋。俺と組もうぜ」


そう言って汐屋の隣りに来た桃城に、汐屋は笑顔で言った。


「ヤダ。私海堂君とペア組む」

「何でだよっ!」

「だって桃とやったらうるさいんだもん」

「ちぇ~。しゃあねーな。おい、越前。仕方ねえから組もうぜ」

「いいっすよ」


汐屋に振られた桃城を見て、越前はニヤリと不適な笑いを浮かべた。


「海堂君、私とペア組んでくれる?」


そう言って目の前にやって来て首を傾げる汐屋に、海堂は視線を逸らしながら答えた。

自分を選んでくれた事がちょっとだけ嬉しかった。


「ああ……」

「やった。桃、越前君! 負けないからねっ!」

「それはこっちのセリフだ! いいか越前、ツイストサーブでマムシの顔面狙え!」

「ういーっす」

「んだとコラっ」

「もう! 試合前から喧嘩しないでよ。負けたらジュース奢りね~」


そして越前のサーブから試合は始まった。







                                続く…









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