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雨の日に〜終章−1

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streetpoint

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終章-1
















 終章








 「結局、坂井春香が殆ど一人で計画をして、指示を出していたという事ですか……」


 喫茶ガブリエルのカウンターでコーヒーを飲みながら、津田が呟いた。

 桂元秋杜を捉え意気揚々と警察署へ戻ると、真犯人自殺の報告が飛び込んで来て頭が真っ白になった。さらにその犯人が坂井春香だったと聞いた時は、もう何が何だか分らなくなり、警察署内を隅から隅まで走りたい気分になったのだった。

 その後、本村理恵の衣服に付着していた毛髪と坂井春香の毛髪のDNA鑑定の結果、二つは見事に一致した。そして桂元秋杜のアパートの浴室からは、被害者4名それぞれの血液が採取され、被疑者1名死亡、共犯者精神鑑定待ちのまま、犯人逮捕の報道が全国に流された。

 ここに、田舎の寂れた町で起こった連続女性刺殺事件は一応の幕を閉じたのだった。



 加藤と岡部は、坂井を捕まえる為とはいえ無断で成川の病室に潜んでいた事を課長にこってりと絞られ、加藤は成川と共に2週間の自宅謹慎を仰せつかった。成川は入院しているので謹慎とは言えないが、名目上謹慎となっていた。

 そして2週間後、加藤と岡部、津田の3名はこうしてガブリエルで事件の話しをしているのだった。


「可哀相なのは被害者と秋杜ーーーか。よお、お前、愛されてたんだな……」

「その言い方、止めろよ……」

「悪いーーー」


 岡部はコーヒーを飲んで、微かに微笑んだ。


「結局桂元秋杜は錯乱状態で、まともに会話にならないですからね……真相は闇の中、ですよ」


 そう、桂元秋杜は津田が公園の遊具の中で震えているのを見つけた時から様子がおかしかったのだ。

 ぶつぶつと笑ったり、意味の分からない事を言ったりいわゆる錯乱状態で、津田が名前を尋ねると、


「すぐに本堂の掃除に行きます……」


 と、不気味なことを言い出したのだ。


「闇の中……か」


 カラン カランーーー

 と、暗くなった男3人の元へ成川がやって来た。


「こんにちは」

「成川さん! 大丈夫なんですか?」


 津田は慌てて成川に駆け寄ると、肩に手を回した。


「はい、出血は多かったですけど、傷自体は大した事無かったんですよ。人間の体って、丈夫に出来てるんですね」


 そう言って笑った。


「テーブルに移るか」


 加藤の一言で4人は一番奥のテーブル席に座った。















                                  続く…
















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