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  • 振り放けて三日月見れば一目見し

振り放けて三日月見れば一目見し

最終更新:2011年12月24日 03:45

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だれでも歓迎! 編集

振り放けて三日月見れば一目見し ◆hqLsjDR84w



 ◇ ◇ ◇


 振り放けて

 三日月見れば

 一目見し

 人の眉引き

 思ほゆるかも――


 ◇ ◇ ◇


 真上にあった満月はだいぶ西側に傾いている。
 とはいえ空はまったく白んでおらず、朝が来るにはまだ時間を要するようだ。
 通常ならばしんと静まり返っているはずの深夜の山中では、草木が激しく揺れる音が響いていた。
 風はほとんど吹いておらず、夜行性の動物が駆け回っているワケでもない。
 一人の少年が、足早に山頂へと進んでいるのだ。
 和服の上に学ランを羽織った彼は、桐雨刀也。
 桐雨流居合術を学び、師から皆伝の証たる秘剣を託された熟練者である。
 そして自身のスジの通らぬ思想を打ち砕いた金剛番長のためならば、命を捨てる覚悟を持つ。
 女性と間違えてしまいそうなほど中性的でか細い外見をしているが、その実は青白く煌めく――抜き身の刃。

 そんな男である桐雨刀也。
 またの名を――居合番長。

 山道を音を立てず移動する術程度なら、彼は知っている。
 だというのに、周囲に自身の存在をアピールするような行為をしているのには理由があるのだ。
 殺し合いの舞台でこのように居場所を示せば、最後の一人を目指す参加者は向かってくるであろう。
 当然である。足音も殺せぬ素人ならば、あえて『待ち』を選ぶ理由などないのだから。
 戦う術を持たぬ常人の世界の住人と思い込んで、仕掛けてくるだろう。
 桐雨は、それを待っているのだ。
 金剛番長の実力ならば、降りかかる火の粉など払えるのは明確だ。桐雨とて、重々承知している。
 ただ、火の粉ではなく業火となれば話は別だ。
 参加者名簿には、金剛番長の兄である日本番長の名が記されていた。
 兄弟ともに行方が知れなかったというのに、どのようにして彼らを呼び出したのか。
 気にかかるが現状考えている暇はない、と桐雨は結論付けた。
 もしも日本番長が思想を改めていなかった場合、確実に殺し合いに乗る。
 『キース・ブラックの指示に従う』のではなく、『目的のためにキース・ブラックを含めて全員殺害する』はずだ。
 そうなってしまえば、もはや金剛番長以外に止めることは不可能である。
 この場にいる他の番長の力を総動員したところで、日本番長相手には足止めくらいしかできない。
 ならば業火は金剛番長に任せるとしても、その他の火の粉を引き受ける。
 殺し合いに乗り気の人間を極力排除することこそが、己のなすべき使命だと桐雨は判断した。
 爆弾付き首輪の解体には、工学に詳しくないので役に立たない。
 主催者が八十人もの参加者を集めた方法も、一度にバラバラの場所へと移動させた方法も、予想すらできない。
 桐雨にあるのは刀だけなのだから、刀を振るうだけだ。

「頂上が見えてきたな」

 桐雨はわざわざ目的地を口に出して、戦闘経験がないかのように演じる。
 一度会場中心部に到達してしまえば、隅に戻るのにはかなり時間がかかってしまう。
 仕掛けてくる参加者を外側から燻り出そうという考えもあり、一度会場の端に向かうことにしたのだ。

「――ッ」

 登頂して周囲を見渡そうとした途端、桐雨は息を呑んだ。
 わざと上げるつもりであった声さえ、噛み殺してしまう。
 袖に隠したトンファー型の刃物『神慮伸刀』を握る力が、意図せず強くなる。
 木々が少なく見晴らしのいい頂きまで来て、ようやく東から山頂へと歩む男の存在に勘付いたのだ。
 桐雨流居合術の神髄は気配を読むことであるにもかかわらず、男を認識できていなかった。
 その事実を受け止め、桐雨は男を見る目を鋭くする。
 学ランこそ纏っていないものの、服装は桐生と同じく和服。
 腰には刀を携えている。鞘に納まっており刀身は確認できないが、鍔は獣の頭骨に酷似しており禍々しい。
 身長は高く、身体はほとんど隠れているが服の上からでも鍛えているのが見て取れる。
 精悍な顔立ちをしており、頭髪はなく――そして。
 額からは、左右二本の角が生えていた。

「物の怪か……ッ」

 現在、桐雨は奇術師の女性と同棲中だ。
 ゆえにアクセサリーや特殊メイクについてはある程度知っており、分かってしまう。
 男の額から生えるのは、正真正銘自前の角だ――と。
 特殊な体質をした知り合いならば、桐雨には片手で数えきれないほどいる。
 しかし、異常体質ゆえに人間離れしてしまった人間である彼らとは違う。
 『特殊な人間』などではない。そんなものであるはずがない。
 先ほどまで感じなかったのを疑問に思うほどに溢れる威圧感が、雄弁に物語ってた。
 桐雨は、リュックサックを遠くに放り投げる。
 これから激しく動くことになるのは明白。そうなれば、荷物など邪魔なだけだ。
 何しろ――相手は火の粉ごときではない。

「くッ! くは! ははは! ははッ、はははははッ!
 物の怪とは。また、随分と見くびってくれたものだな。
 我が記憶が途切れているうちに、貴様ら人間は忘れてしまったのか」

 桐雨が吐き捨てた言葉は、男の耳に届いていたらしい。
 しばし高笑いしたのち、唐突に声を抑えて切り出す。
 時折見える歯は、やけに鋭く肉食獣の牙のようだった。

「貴様たちが築いてきた文明を全て無に戻し、新たなる世界を築かんとす魔王――この、鬼丸のことを」

 底冷えするような口調に、桐雨の全身を悪寒が走り抜けた。
 直後、すでに手を伸ばせば届く間合いに這入ってきていた鬼丸から剣閃が放たれる。
 ほぼ同時に複数。どころか無数。
 桐雨は動こうともせず、そのまま身に受けてしまう。
 が、全身が斬り刻まれて血飛沫が舞うことはない。

「ほう。惑わされぬか」
「…………桐雨流は、気配を読む。紛い物にうろたえはしない」

 相手を日本番長と同じく人外の存在と認識しながらも、桐雨に退く気はない。
 金剛番長の刃である以上、金剛番長の障害は排除するのみだ。
 袖に隠していた二本の神慮伸刀を出して、腰を低く落とす。
 その行動に思うところがあったのか、鬼丸は口角を吊り上げた。

「ふん。俺に、不遜な態度を取るか。
 思い上がりも甚だしいが、闘刃を幻と見破るほどの達人ならばしようがあるまい。
 何せこの鬼丸を除けば、最強と言っていいだろう侍であるのだからな」

 あくまで俺を除けばだが――と繰り返して、鬼丸は続ける。
 一見すれば隙だらけな状況であるが、桐雨は攻めようともせず戦闘態勢のまま硬直している。
 自分から仕掛けようものなら、即座に迎撃されてしまうヴィジョンが見えていた。
 本来の得物である日本刀ならばともかく、トンファー型の独特の刀では攻め切れない。
 ならば相手の攻撃を回避してカウンターを叩き込む、と桐雨は結論付けた。

「俺の兵とならんか」
「……なにを言っている」
「さすがにこれは貴様も覚えているだろうが、ヤマタノオロチは封印されてしまったようでな。
 この魔王剣では星そのものを破壊してしまい、文明だけを滅ぼすのには適さんからな。
 面倒なことに兵を率いねばならんが、それはこの際受け入れよう。
 問題は兵たちを束ねる者がおらぬことだったが……貴様の実力ならば、我が鬼丸軍の長となるに相応しい」

 予期していなかった言葉をかけられ、桐雨の思考が乱れる。
 困惑しながらも、時間をかけて内容を理解し――桐雨は強く歯を噛み締めた。
 低く落としていた腰を上げて、直立しながら鬼丸を見据える。

「ふざけるな! 私は、この命を金剛番長のために使うと決めた身! 下らんことをぬかすなッ!!」
「そうか」

 返答を受けた鬼丸は特に残念がりもせず、魔王剣に手を伸ばした。
 顔を赤く染めながら怒りを露にしていた桐雨は、咄嗟にバックステップを取る。
 狙っていたカウンターは放てないものの、刀身の届かない範囲まで出ることはできた。
 無理に攻撃せずとも、体勢を立て直してから反撃すればいい。
 空中でそのように考えていた桐雨の左腕が、二の腕から切断された。

「な……?」

 左腕と、握っていた神慮伸刀が宙を舞う。
 そんな光景を目の当たりにしても、桐雨は呆けたような言葉しか出せなかった。
 腕の回転に伴って、傷口から鮮血が飛び散る。
 赤黒い液体が顔にかかってやっと、桐雨は自分が斬撃を受けたという事実を呑み込めた。

「バカな……確実に回避した」

 鬼丸が行ったのは、居合であった。
 桐雨流居合術一式『瞬』を思わせる高速の居合であったが、その弱点を桐雨はよく知っている。
 弱点と言うより、刀を使う以上仕方がない欠陥とでも言うのが正しいが――
 当たり前のことに、刃の届かない範囲は斬ることはできないのだ。
 だというのに。
 そのはずなのに。
 漆黒の刀身が届かぬ範囲にあった左腕が、いともあっさり斬り落とされた。

「理解できない、といった表情だな」

 鬼丸は白く鋭い牙を見せながら、鞘に納めた魔王剣を構えている。
 距離を詰めようともしない。
 むしろ、いつの間にやら先ほどよりも離れている。
 刀身が届かずとも斬れるのだと、口には出さずとも断言していた。

「さらばだ」

 斬撃の正体を見極めきれていない桐雨に、死刑宣告が下された。
 柄を握りながら、鬼丸は呼気を整えている。
 居合の構えを前に、桐雨は取るべき行動を選択した。
 残った右の神慮伸刀を握り、呼気を整える――同じく居合の構え。
 しかし、ここに大きな問題が生まれる。
 鞘から抜き放つ一連の動作あっての居合であるが、神慮伸刀に鞘はない。
 ただ、桐雨はこれまでの人生において常に日本刀を携えてきた。
 鞘の感覚など、とうに染み付いている。
 どういう刀が、どのような鞘に納められるのか。
 刃の形状に対して、鞘のサイズはどう変わるのか。
 感覚として、身体が知っている。
 染み付いている、のだ。
 ゆえに、桐雨には――居合番長には見えている。
 神慮伸刀の奇妙な形状の刃を覆う鞘が。
 たしかに、見えているのだ。
 鞘があるのならば、鞘がある刀を携えているのならば――居合番長が居合をできぬ道理はない。
 無論、片腕であろうとも関係などない。

「桐雨流居合術裏一式『葬』!!」

 黙視できぬ鞘から抜刀した刃は、周囲の大気を根こそぎ払いのける。
 居合番長を中心として、刀身を半径とした球状の真空空間を作り出す。
 その技こそが、『葬』。

「貴様の妖術の正体は分からぬが……掻き消すのみ! 魔王よッ、辞世の句を詠むがいい!!」

 『葬』による真空空間は、使い手以外のすべてを塵と変えてしまう。
 鬼丸の放つ斬撃の正体は見抜けていないが、仔細ないのだ。
 攻撃を霧散させられた鬼丸は哄笑して、抜刀した魔王剣を前に出す。

「ハハハハッ! 一度凌いだくらいで勝ち誇るとは片腹痛い……が、褒美をくれてやろう」

 獣の頭骨じみた鍔が、煌々と輝く。
 装飾されている宝石が、激しい光を放っているのだ。
 黒ずんでいた珠の、ほんの一部分だけ。
 一割にも満たない箇所だけが、琥珀色に変わっていく。
 さながら三日月のように。

「魔王剣の実力を見るがいい」

 鬼丸の周囲を闇色のオーラが覆う。
 時折、闇の中を青白い火花が散っている。
 掲げられた魔王剣と呼応するように、闇が大気中を漂う。

「伸びよ、神慮伸刀」

 不可視の斬撃以上に得体が知れない存在に対しても、居合番長はスタイルを変えない。
 元より、刀だけを極めた身だ。
 刀以外を頼ることなどできるものか。
 取る行動も同じだ。
 居合番長が、居合以外に身を委ねるワケがない。
 そんなことをしてしまえば、その時点で敗北だ。
 すでに、黙視できぬ鞘に刃を納めてある。
 神慮伸刀の能力により刀身は、ゆうに十メートルを超えている。
 それでも、問題はない。
 居合番長の生きてきた道が、これまで見たことのない刀にだって鞘を作り出す。
 ひたすらに技を磨き続けてきた日々は、居合番長を裏切らない。
 だから、鞘はさしたる時間を要さずに完成した。
 目には見えないし触れもしないが、たしかに神慮伸刀を収納済みだ。
 先ほど以上の体積を誇る真空空間を作り出す準備は、これで完了した。
 腕を落とされた際の傷から、血は垂れ流され続けている。
 止血もせずに、身体をフルに捻って居合を放ったのだ。
 身体が冷えていく感覚に支配されつつあり、意識も朦朧としている。
 が、身体が覚えた居合を行うのには、ほんの少し意識が繋がっていれば十分だ。

「鬼丸流魔王三日月剣!!」

 鬼丸が、勢いよく魔王剣を振るう。
 立ち込めていたオーラが集束して、巨大な三日月となって居合番長へと迫る。
 もはや、居合番長の視界はおぼろげだ。
 ほとんど見て取れないが、気配は読める。
 意識を手放しかけていても、桐雨流居合術は手放しはしない。
 『葬』で三日月を掻き消し、攻撃を放った直後で隙だらけの鬼丸を斬る。
 やり遂げたあとは倒れてしまうだろうが、やり遂げる前に倒れる気はさらさらない。

「桐雨流居合術裏一式『葬』ッ!!!」

 声を張り上げて身体に喝を入れながら、居合番長は神速の居合を成し遂げた。
 刀身が伸びた神慮伸刀を振り切ったことで、十メートル超の真空空間が居合番長を包む。
 混濁した視界のなかで、月だけがやけに明瞭だった。
 あまりに鮮明な三日月に、居合番長は同棲している奇術師の娘を連想した。


 ◇ ◇ ◇


 使い手の悪意をエネルギーと変換する魔王剣。
 漆黒の刀身自体もかなりの切れ味を誇っているが、真なる力は別にある。
 糧とした悪意を増幅させエネルギーの塊として射出する。
 それこそが、魔王剣の神髄。
 エネルギーの大きさによって、三段階に分類されている。

 すなわち――
 第一段階『魔王三日月剣』、第二段階『魔王半月剣』、最終段階『魔王満月剣』。

 限界までエネルギーを溜めて放つ魔王満月剣の威力は、惑星を一つ全壊させてしまうほどだ。
 魔王半月剣でも数回放てば惑星破壊は可能だろうし、三日月剣でさえ都市を破壊可能である。
 その威力のでたらめさゆえに、鬼丸は兵を欲しているのだ。
 古代の化物であるヤマタノオロチでさえ、破壊力という観点では魔王剣に劣っている。
 何せ、フルパワーの魔王満月剣は地球から放って、異なる惑星を粉砕したのだから。

 そう、宇宙を突き進んで惑星を破壊したのだ。

 つまり――――魔王剣にとって、真空など障害になりえない。

「く、はははッ!」

 鬼丸は、なかなか笑いを抑えることができなかった。
 居合番長を下したことが嬉しいワケではない。
 達人を下したことでようやく、魔王鬼丸の再誕を実感しているのだ。
 鉄刃に角を斬り落とされ、記憶が途切れてしまっていたが――やっとまた現世に舞い戻ることができた。
 半ばで頓挫した新しい帝国を作る計画に、また取り掛かることができる。
 再誕直後に負っていたダメージも、魔王剣のエネルギーによって完治した。
 一しきり哄笑を続けてから、鬼丸はようやく魔王三日月剣を放った方向に視線を飛ばす。
 そこには、なにもない。
 三日月に飲み込まれた男は、衣服ごと完全に消滅した。
 長く伸ばしていた刃もまた、一片たりとも残ってはいない。
 地面は三日月状に抉られ、そこに生えていたであろう草木さえも消え失せている。

「なあアンタ」
「おい貴様」

 圧倒的な破壊に伴って、派手な音を響かせてしまったのか。
 それぞれ異なる場所から、山頂にいる鬼丸は声をかけられる。
 返答するより早く、声の主はどちらも言葉を続けた。

「その転がってるヤツさ、俺の知り合いが持ってたんだけどよ……どーいうこった」
「その奇妙な形状の剣の持ち主は、私の顔馴染みなのだが……どうなっているのだ」

 歩み寄ってきた声の主は、リーゼントの少年とボディビルダー体型の金髪青年。
 別々の方向から来たというのに、二人とも同じ方向を見据えている。
 視線の先にあるのは、トンファー状の剣――と左腕。
 完全に消滅したと思っていた男が一部分だけ残っていた事実に、鬼丸は微かに口元を吊り上げた。
 それが癇に障ったのか、少年と青年は声を荒げた。

「何しやがったか聞いてんだッ!!」
「何をしたのかと聞いているッ!!」



【桐雨刀也(居合番長) 死亡確認】
【残り71名】


【D-1 北部裏山/一日目 黎明】


【ボー・ブランシェ】
[時間軸]:COSMOS戦にて死亡後
[状態]:健康
[装備]:無し
[道具]:ランダム支給品1~3、基本支給品一式
[基本方針]:弱者を助けつつ、主催者を倒す。


【テッド】
[時間軸]:ファウード戦合流前
[状態]:健康
[装備]:無し
[道具]:魔本、ランダム支給品0~2、基本支給品一式
[基本方針]:チェリッシュの捜索。


【鬼丸猛】
[時間軸]:24巻、刃との闘う直前
[状態]:鬼化、健康
[装備]:魔王剣@YAIBA
[道具]:基本支給品一式
[基本方針]:鉄刃、コウ・カルナギを斬る。出会った者も斬る
※魔王鬼丸としての記憶を取り戻しました。



【備考】
※桐雨刀也の身体は、斬り落とされた左腕を除いて消滅しました。
※神慮伸刀@烈火の炎の片方が、消滅しました。
※桐雨刀也のリュックサック、桐雨刀也の左腕、神慮伸刀@烈火の炎(片方)が、D-1北部裏山に放置されています。




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キャラを追って読む

024:魔王 ~セイタン~ 鬼丸猛 061:テッドという漢
005:残される者 桐雨刀也(居合番長) GAME OVER
テッド 061:テッドという漢
ボー・ブランシェ
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