ばかやろう節(3) ◆hqLsjDR84w
◇ ◇ ◇
商店街を抜けたらしく、周囲に立ち並ぶ建築物が民家ばかりになる。
もうだいぶ移動したことになるが、石島土門は速度を緩めようとしない。
相手は、土門が勝てた試しのない花菱烈火を追い詰めるような連中だ。
少しでも止まってしまえばすぐに追いつかれてしまう、そんな気がした。
もうだいぶ移動したことになるが、石島土門は速度を緩めようとしない。
相手は、土門が勝てた試しのない花菱烈火を追い詰めるような連中だ。
少しでも止まってしまえばすぐに追いつかれてしまう、そんな気がした。
「まあ花菱、そんなんなっちまったけど安心しろよ。
あんだけいろいろあんだから、義手や義足の魔道具くれーあるに決まってんだ。
なかったらなかったで、虚空のジジィに出てきてもらって作らしゃあいいじゃねえか。
お前使ってねーけどスゲーんだぜ、魔道具。むしろ前よりかっちょいい身体になっちまうかもしんねえ!」
あんだけいろいろあんだから、義手や義足の魔道具くれーあるに決まってんだ。
なかったらなかったで、虚空のジジィに出てきてもらって作らしゃあいいじゃねえか。
お前使ってねーけどスゲーんだぜ、魔道具。むしろ前よりかっちょいい身体になっちまうかもしんねえ!」
自分自身にも言い聞かせるように、土門は明るく振る舞う。
それに対し、背負われている烈火は短く「そうだな」とだけ返す。
繰り返されるジャンプによって目覚めたらしいが、声には力がない。
先ほどから相槌を打つだけで、自分から話しかけてくることはない。
体温が妙に低いことに気付いていたが、土門は触れなかった。
それに対し、背負われている烈火は短く「そうだな」とだけ返す。
繰り返されるジャンプによって目覚めたらしいが、声には力がない。
先ほどから相槌を打つだけで、自分から話しかけてくることはない。
体温が妙に低いことに気付いていたが、土門は触れなかった。
「…………万が一、んなこたぁ絶対にねーとは思うけど、もしも魔道具じゃダメだったとしても安心しろよ。
そんときゃ奥の手があんだからよ! 俺たちで柳を助けて、そのあとアイツに治してもらやいいじゃねえか!」
そんときゃ奥の手があんだからよ! 俺たちで柳を助けて、そのあとアイツに治してもらやいいじゃねえか!」
烈火が忠誠を誓っている少女――佐古下柳。
彼女の名をあげると、烈火の身体がほんの僅かにだが動く。
そのたびにまだ生きているのだと、土門は安心することができた。
さて次はどんな話をしようかと話題を探すものの、ろくに浮かばない。
思い返してみれば、烈火と話す際にいちいち話題を探したことなどないのだ。
会って、思ったことを言い合う。ただそれだけである。
ゆえに、いざなにか話すとなると難しいものがあった。
かといって黙っているワケにもいかない。はたして、どうすべきか――
と思考を巡らせていると、土門の足が不意に止まった。
別に立ち止まるつもりなどなかったというのに、勝手に静止していたのだ。
急に気温が下がったように感じた。
漂う空気が冷たく、そして刺すように痛い。
なんというか、『踏み込んでしまった』気がした。
目を凝らしてみると、遠くに一人の男が佇んでいる。
距離が離れているためよく見えないはずなのに、一目で理解できてしまった。
彼女の名をあげると、烈火の身体がほんの僅かにだが動く。
そのたびにまだ生きているのだと、土門は安心することができた。
さて次はどんな話をしようかと話題を探すものの、ろくに浮かばない。
思い返してみれば、烈火と話す際にいちいち話題を探したことなどないのだ。
会って、思ったことを言い合う。ただそれだけである。
ゆえに、いざなにか話すとなると難しいものがあった。
かといって黙っているワケにもいかない。はたして、どうすべきか――
と思考を巡らせていると、土門の足が不意に止まった。
別に立ち止まるつもりなどなかったというのに、勝手に静止していたのだ。
急に気温が下がったように感じた。
漂う空気が冷たく、そして刺すように痛い。
なんというか、『踏み込んでしまった』気がした。
目を凝らしてみると、遠くに一人の男が佇んでいる。
距離が離れているためよく見えないはずなのに、一目で理解できてしまった。
――人間ではない、と。
目が合い、男はこちらの存在を認識したらしい。
掴んでいたボール状の生物を消滅させ、ゆっくりと歩み寄ってくる。
決して早くない速度だったが、土門のなかに逃げるという選択肢が浮かぶことはなかった。
逃亡に成功するヴィジョンが、露ほどもイメージできないのだ。
立ち竦んでいる土門の背中を、烈火が叩いた。
振り返れば額には大量の汗が浮かび、顔色は青くなっている。
掴んでいたボール状の生物を消滅させ、ゆっくりと歩み寄ってくる。
決して早くない速度だったが、土門のなかに逃げるという選択肢が浮かぶことはなかった。
逃亡に成功するヴィジョンが、露ほどもイメージできないのだ。
立ち竦んでいる土門の背中を、烈火が叩いた。
振り返れば額には大量の汗が浮かび、顔色は青くなっている。
「ヤベェな、アイツ……
下ろせ、土門。俺がなんとかすっから」
下ろせ、土門。俺がなんとかすっから」
そんな状態にもかかわらず、烈火は接近してくる男を見据えていた。
「なに言ってんだ、テメェ!? 自分の状況、分かってんのかよ!?」
「分かってるよ。分かった上で、言ってんだ。
長い付き合いじゃねーか。大丈夫だって、俺のこと信じろよ」
「分かってるよ。分かった上で、言ってんだ。
長い付き合いじゃねーか。大丈夫だって、俺のこと信じろよ」
血の気が引いて顔面蒼白となってこそいたが、その表情は土門のよく知るものだった。
なにか企んでいるときの――不敵な笑み。
この顔になった烈火が無敵であることを、土門はよく知っていた。
なぜなら、彼は幾度となくこの顔の烈火に敗北を喫してきたのだから。
いつのまにか震えが治まっており、土門まで釣られて笑ってしまっていた。
心を支配しかけていた恐怖は、すでにどこかに吹き飛んでしまった。
なにか企んでいるときの――不敵な笑み。
この顔になった烈火が無敵であることを、土門はよく知っていた。
なぜなら、彼は幾度となくこの顔の烈火に敗北を喫してきたのだから。
いつのまにか震えが治まっており、土門まで釣られて笑ってしまっていた。
心を支配しかけていた恐怖は、すでにどこかに吹き飛んでしまった。
土門に下ろされると、烈火は地べたに座り込んだまま右手を掲げた。
痛々しい切断面を天に向けた状態を保ちながら、呼吸を整える。
しばらくそうしてから意を決したように目を見開き、己の腕を勢いよく地面へと下ろす。
予期せぬ行動に呆然とする土門をよそに、烈火は何度も繰り返し――そして。
ついに、烈火が右腕に装着している鉛色の手甲が砕け散った。
その手甲は、炎術士に宿る炎の化身を体内に封じ込めておくためのものである。
痛々しい切断面を天に向けた状態を保ちながら、呼吸を整える。
しばらくそうしてから意を決したように目を見開き、己の腕を勢いよく地面へと下ろす。
予期せぬ行動に呆然とする土門をよそに、烈火は何度も繰り返し――そして。
ついに、烈火が右腕に装着している鉛色の手甲が砕け散った。
その手甲は、炎術士に宿る炎の化身を体内に封じ込めておくためのものである。
烈火の右腕を炎が覆ったかと思うと、その炎が八つに細分化される。
八つに分かれた炎が見る見る膨れ上がり、本来の姿を取り戻していく。
か細い炎がたちまち猛火となり、猛火が次第に業火と化し、最終的にある伝説上の生物の形となる。
八つに分かれた炎が見る見る膨れ上がり、本来の姿を取り戻していく。
か細い炎がたちまち猛火となり、猛火が次第に業火と化し、最終的にある伝説上の生物の形となる。
大地を震動させるような咆哮とともに、烈火の炎を作り出す化身――八竜が外界へと解き放たれた。
「出た……ッ」
八竜同時召喚を目にするのは初めてではなかったが、それでも土門は圧倒されてしまっていた。
八竜を知る土門をすら呑み込むほどの威圧感を受けても、男は臆することなく近付いてくる。
男を睨み付けるように、一匹の竜が飛び出した。
その竜を見るやいなや、土門は即座に目を閉じた。
飛び出した竜の名は『刹那』。
普段は隠している単眼を見た生物を、名の通り刹那のうちに燃やし尽くす――『瞬炎』の刹那。
烈火が奥の手である八竜同時召喚をやすやすと行えない理由の一つが、この刹那の存在である。
八竜をよく知る仲間ばかりならばともかく、出会ったばかりの仲間ならば敵と一緒に炎上というのも大いにありうる。
八竜を知る土門をすら呑み込むほどの威圧感を受けても、男は臆することなく近付いてくる。
男を睨み付けるように、一匹の竜が飛び出した。
その竜を見るやいなや、土門は即座に目を閉じた。
飛び出した竜の名は『刹那』。
普段は隠している単眼を見た生物を、名の通り刹那のうちに燃やし尽くす――『瞬炎』の刹那。
烈火が奥の手である八竜同時召喚をやすやすと行えない理由の一つが、この刹那の存在である。
八竜をよく知る仲間ばかりならばともかく、出会ったばかりの仲間ならば敵と一緒に炎上というのも大いにありうる。
目を閉じていて見えはしないが、土門にはなにかの燃え上がる音が聞こえていた。
男が炎上したのだろうと思っていながらも、どこか違和感があった。
音が複数あり、なぜか少し土門の身体まで少し熱い。
まるで、すぐ近くでなにかが燃えているかのような気配だ。
刹那を見てしまわぬよう薄くまぶたを開いてみて、土門は目を疑った。
男が炎上したのだろうと思っていながらも、どこか違和感があった。
音が複数あり、なぜか少し土門の身体まで少し熱い。
まるで、すぐ近くでなにかが燃えているかのような気配だ。
刹那を見てしまわぬよう薄くまぶたを開いてみて、土門は目を疑った。
――――土門のすぐ近くで、花菱烈火が燃えていた。
「なッ!? なにやって……ッ、はあ!?」
焼けてしまうのも意に介さず、土門は烈火の胸元を掴む。
手で叩いてみても、刹那の炎はその程度で払いのけることができない。
どうして、烈火が燃えているのか。
尋ねようにも、混乱して言葉が言葉にならない。
ひたすら疑問だけが、土門の脳内を巡り続ける。
手で叩いてみても、刹那の炎はその程度で払いのけることができない。
どうして、烈火が燃えているのか。
尋ねようにも、混乱して言葉が言葉にならない。
ひたすら疑問だけが、土門の脳内を巡り続ける。
本当のところ、答えは分かっていた。
花菱烈火ともあろう男が、不注意で刹那の目を見てしまうものか。
烈火をよく知らぬ誰かならともかく、土門がそんな勘違いをすものか。
けれど、そうであって欲しくなかった。
浮かんだ予想が外れていて欲しかった。
うっかり見てしまったオチであって欲しかった。
だが土門の希望を砕くように、烈火は炎のなかで口を動かす。
声は聞こえなかったが、見えてしまった。
「行けよ」と言っているのが、分かってしまった。
烈火をよく知らぬ誰かならともかく、土門がそんな勘違いをすものか。
けれど、そうであって欲しくなかった。
浮かんだ予想が外れていて欲しかった。
うっかり見てしまったオチであって欲しかった。
だが土門の希望を砕くように、烈火は炎のなかで口を動かす。
声は聞こえなかったが、見えてしまった。
「行けよ」と言っているのが、分かってしまった。
「この……クソッタレがッ!!」
声を荒げて言い残すと、土門は烈火に背を向けて駆け出す。
表情を見せてしまわぬよう、振り返りもしなかった。
表情を見せてしまわぬよう、振り返りもしなかった。
長い付き合いだからこそ、土門には烈火の考えが読み取れてしまった。
烈火が自ら刹那の瞳を見たのは、土門を逃がすためだったのだろう。
二人じゃ逃げられないから置いて行けと、そういうことだったのだ。
口にしたところで土門が従うはずがないと分かっていたから、わざと炎に包まれたのだ。
置いて行かざるを得ない状態に、自ら陥ったのだ。
烈火の考えが理解できたものの、土門は気に入らなかった。
たとえ無理だと分かっていても、逃げるにせよ戦うにせよ二人ともにありたかった。
こうするつもりでも相談して欲しかった。
せめて、一言声をかけて欲しかった。
土門がそう考える男であるのを踏まえて、烈火は一人で決断したのだろうが。
そこまで分かっていてもなお、土門は烈火の行動が気に喰わなかった。
烈火が自ら刹那の瞳を見たのは、土門を逃がすためだったのだろう。
二人じゃ逃げられないから置いて行けと、そういうことだったのだ。
口にしたところで土門が従うはずがないと分かっていたから、わざと炎に包まれたのだ。
置いて行かざるを得ない状態に、自ら陥ったのだ。
烈火の考えが理解できたものの、土門は気に入らなかった。
たとえ無理だと分かっていても、逃げるにせよ戦うにせよ二人ともにありたかった。
こうするつもりでも相談して欲しかった。
せめて、一言声をかけて欲しかった。
土門がそう考える男であるのを踏まえて、烈火は一人で決断したのだろうが。
そこまで分かっていてもなお、土門は烈火の行動が気に喰わなかった。
「――ふんッ!」
アシュタロスは全身から魔力を放出して、身体を覆う炎を振り払う。
視界が明らかになってみれば、二人のうち片方が逃走を図っていた。
人間にしてはかなりの速度であったものの、魔神からすれば止まっているのとさして変わらない。
魔力を電撃に変質させて、遠ざかっていく背中へと射出する。
すんでのところで勘付いたらしいが、もう遅い。
鍛え抜かれた肉体を電撃の槍に貫かれ、モヒカン男は口から赤黒い液体を吐き捨て――炎となって大気に溶けた。
視界が明らかになってみれば、二人のうち片方が逃走を図っていた。
人間にしてはかなりの速度であったものの、魔神からすれば止まっているのとさして変わらない。
魔力を電撃に変質させて、遠ざかっていく背中へと射出する。
すんでのところで勘付いたらしいが、もう遅い。
鍛え抜かれた肉体を電撃の槍に貫かれ、モヒカン男は口から赤黒い液体を吐き捨て――炎となって大気に溶けた。
「まやかしだと!?」
惑わされたのは、視覚だけではない
探知した気配までもが、撃ち抜いたモヒカン男が人間であると認識していた。
探知した気配までもが、撃ち抜いたモヒカン男が人間であると認識していた。
「私に幻術を仕掛けようなど、何世紀ぶりだろうな。
長らく生きてきたなかでも、これほどレベルの高い幻術は初めてだ」
長らく生きてきたなかでも、これほどレベルの高い幻術は初めてだ」
思わず、アシュタロスから感嘆の言葉が零れてしまう。
返答するような声が、横合いからかけられる。
返答するような声が、横合いからかけられる。
『あら、ありがとう』
現れたのは、艶のある黒髪を腰まで伸ばした和服の美女であった。
幻術なぞ使わずとも、たやすく人を惑わせそうな印象を抱かせる。
幻術なぞ使わずとも、たやすく人を惑わせそうな印象を抱かせる。
『――問うわ。
あなたの往く道にあるのは、はたして?』
あなたの往く道にあるのは、はたして?』
簡単な質問だった。
答えは、とうに分かり切ってしまっている。
答えは、とうに分かり切ってしまっている。
「なにもあるものか」
虚をつかれたように、美女は目を見張る。
どうやら、答えを見出しているとは思ってもいなかったらしい。
どうやら、答えを見出しているとは思ってもいなかったらしい。
「魔族として生まれた以上、悪として生き続けねばならない。
なまじ力を持っているせいで、生に終止符を打つことすらできん。
天界に敷かれたレールの上を半永久的に進み続けるだけで――得るものなどなにもない」
『私の問うた分に関しては、正解だ。
しかし正解に至るまでが間違っている。そこにいる私の主ならば、こう考える』
なまじ力を持っているせいで、生に終止符を打つことすらできん。
天界に敷かれたレールの上を半永久的に進み続けるだけで――得るものなどなにもない」
『私の問うた分に関しては、正解だ。
しかし正解に至るまでが間違っている。そこにいる私の主ならば、こう考える』
アシュタロスが言い終えた頃には、美女は再び余裕のある笑みを浮かべていた。
『その敷かれたレールを完膚なきまでに破壊して、我が道を行く――とな』
彼方で炎に包まれている少年を指差して、美女は口角を吊り上げた。
己の主を自慢するかのように、誇らしげに。
己の主を自慢するかのように、誇らしげに。
「……正直、お前の主人が羨ましい」
率直に答えて、アシュタロスは右手に魔力を集束させる。
話しているうちに、ようやく火竜の正体が分かった。
長い時間の経過の末にか、あるいは強い思いを遺したゆえにか。
どちらかは定かではないが、人間霊が異なる姿へと変化した姿なのだ。
いわゆる、神族の類と言えよう。
話しているうちに、ようやく火竜の正体が分かった。
長い時間の経過の末にか、あるいは強い思いを遺したゆえにか。
どちらかは定かではないが、人間霊が異なる姿へと変化した姿なのだ。
いわゆる、神族の類と言えよう。
『羨ましいであろう。そうであろう、そうであろうとも』
そう言い残すと、美女は魔力を受けて消滅した。
消え行く間際に放った炎も、ただ体表を焼いただけだ。
神族であろうとも、アシュタロスの前には先ほど消滅させた二体の式神と大差ない。
膨大な魔力で強引に捻じ伏せて、魂ごと葬り去ればよいだけである。
消え行く間際に放った炎も、ただ体表を焼いただけだ。
神族であろうとも、アシュタロスの前には先ほど消滅させた二体の式神と大差ない。
膨大な魔力で強引に捻じ伏せて、魂ごと葬り去ればよいだけである。
残る七竜のほうを振り返ろうとして、アシュタロスは竜に喰らいつかれた。
見れば初めの盲目竜であり、視認したと同時に身体が炎上する。
縦横無尽に空を飛んで加速してから、いつの間にかに出現した炎の壁に押し当てられる。
盲目竜の牙により、アシュタロスの強固な肌に亀裂が入った。
が、それで終いだ。
全身から噴出させた魔力を衝撃波として放つと、盲目竜と炎の壁を作り出していた竜が霧散する。
見れば初めの盲目竜であり、視認したと同時に身体が炎上する。
縦横無尽に空を飛んで加速してから、いつの間にかに出現した炎の壁に押し当てられる。
盲目竜の牙により、アシュタロスの強固な肌に亀裂が入った。
が、それで終いだ。
全身から噴出させた魔力を衝撃波として放つと、盲目竜と炎の壁を作り出していた竜が霧散する。
「残りは五――」
アシュタロスは、言葉を途中までで切り上げる。
離れた地点にいる単眼竜の口から、極太のレーザーが放たれたのである。
咄嗟に横に跳んだものの、右腕の肩から先が呑み込まれた。
完全に隙を付かれ、魔力で防ぐことも叶わなかった。
右腕は完全に炭化し、もはや使い物にはならないだろう。
治癒を待つよりも腕ごと再生させたほうが早いと判断し、肩口から引き千切る。
その未だ空中にいるアシュタロス目掛け、無数の炎弾が放たれた。
炎の鞭と刃もまた、炎弾を掻い潜るようにして接近してきている。
空中に浮かんだまま体勢を立て直し、アシュタロスは獰猛な笑みを浮かべた。
気付かぬうちに、しないと決めたはずの期待に胸を高鳴らせていた。
離れた地点にいる単眼竜の口から、極太のレーザーが放たれたのである。
咄嗟に横に跳んだものの、右腕の肩から先が呑み込まれた。
完全に隙を付かれ、魔力で防ぐことも叶わなかった。
右腕は完全に炭化し、もはや使い物にはならないだろう。
治癒を待つよりも腕ごと再生させたほうが早いと判断し、肩口から引き千切る。
その未だ空中にいるアシュタロス目掛け、無数の炎弾が放たれた。
炎の鞭と刃もまた、炎弾を掻い潜るようにして接近してきている。
空中に浮かんだまま体勢を立て直し、アシュタロスは獰猛な笑みを浮かべた。
気付かぬうちに、しないと決めたはずの期待に胸を高鳴らせていた。
刹那が消滅したところで、瞬炎の効果は持続する。
橙色の炎のなかで、烈火はぼんやりとだが戦闘を見ていた。
一目見て理解させられてしまった通り、やはりアシュタロスは恐ろしく強い。
八竜を相手に、優位に立ち回っている。
「分かってたけどな」と自嘲気味に呟いたつもりだったが、言葉にはならなかった。
橙色の炎のなかで、烈火はぼんやりとだが戦闘を見ていた。
一目見て理解させられてしまった通り、やはりアシュタロスは恐ろしく強い。
八竜を相手に、優位に立ち回っている。
「分かってたけどな」と自嘲気味に呟いたつもりだったが、言葉にはならなかった。
竜が一体だけまだ戦闘に加わらず、主人のことを見据えている。
『裂神』――八竜の長にして、血の繋がった烈火の父親だ。
主を守ることができずに死なせてしまった忍のなれの果て。
そんな裂神が、同じく主を守れずに死に行く息子を眺めている。
彼が言わんとしていることは、烈火には分かった。
それでも「うるせえや」と悪態を吐いた。
声が届いたのか届かなかったのか、裂神もまた戦闘に参戦した。
烈火は、戦闘から目を背けた。
なぜか、裂神の戦いぶりを見たくはなかった。
『裂神』――八竜の長にして、血の繋がった烈火の父親だ。
主を守ることができずに死なせてしまった忍のなれの果て。
そんな裂神が、同じく主を守れずに死に行く息子を眺めている。
彼が言わんとしていることは、烈火には分かった。
それでも「うるせえや」と悪態を吐いた。
声が届いたのか届かなかったのか、裂神もまた戦闘に参戦した。
烈火は、戦闘から目を背けた。
なぜか、裂神の戦いぶりを見たくはなかった。
八竜全てを蹴散らしたらしく、アシュタロスが烈火の元へと歩み寄ってくる。
相手に悟らせぬよう、視線だけをそちらに向ける。
右腕を失い、左足の太ももには穴が開き、胸には刺された傷があり、脇腹が抉れており、全身黒く焦げている。
出会った際に感じた射抜くような気配も、幾分弱まっているように感じた。
敵わなかったものの、八竜はかなりのダメージを与えている。
炎のなかで、烈火は一人笑う。
長い間、炎に包まれていたのだ。
すでに息絶えたと思い込んでおり、念のため確認しに来ているだけであろう。
ただし、炎術士には炎に耐性がある。
もちろん意識は混濁し、いつ気を失ってもおかしくない状況ではある。
しかしともに戦ってきた火竜たちが、相手をここまで追い込んだのだ。
だというのに、主人がおちおち死んでなどいられるものか。
ついにアシュタロスが足を止め、首元に手を伸ばしてくる。
この瞬間を、ずっと待っていた。
右手首の切断面を向ける。
アシュタロスが目を見開く。
飛び退く暇も、身を守る暇も、攻撃する暇も、与えない。
驚愕しているアシュタロスが反応するより、早く。
体内に残った力を根こそぎ使う気持ちで、残った炎を搾り出す。
相手に悟らせぬよう、視線だけをそちらに向ける。
右腕を失い、左足の太ももには穴が開き、胸には刺された傷があり、脇腹が抉れており、全身黒く焦げている。
出会った際に感じた射抜くような気配も、幾分弱まっているように感じた。
敵わなかったものの、八竜はかなりのダメージを与えている。
炎のなかで、烈火は一人笑う。
長い間、炎に包まれていたのだ。
すでに息絶えたと思い込んでおり、念のため確認しに来ているだけであろう。
ただし、炎術士には炎に耐性がある。
もちろん意識は混濁し、いつ気を失ってもおかしくない状況ではある。
しかしともに戦ってきた火竜たちが、相手をここまで追い込んだのだ。
だというのに、主人がおちおち死んでなどいられるものか。
ついにアシュタロスが足を止め、首元に手を伸ばしてくる。
この瞬間を、ずっと待っていた。
右手首の切断面を向ける。
アシュタロスが目を見開く。
飛び退く暇も、身を守る暇も、攻撃する暇も、与えない。
驚愕しているアシュタロスが反応するより、早く。
体内に残った力を根こそぎ使う気持ちで、残った炎を搾り出す。
――けれど、足りない。
炎を出し切ったあとも、アシュタロスは僅かにふらついたものの生きていた。
仮に、烈火の炎に『型』があったのならば。
残った炎すべてを単純に放つだけでなく、何らかの形に変化させて凝縮させた炎を撃つことができたのならば。
結果は変わっていたかもしれない。
崩ならば、砕羽ならば、焔群ならば――可能であった。
だが、烈火にはできない。
本来炎術士としての才能がなく、『型』を持たぬ烈火にはできはしないのだ。
仮に、烈火の炎に『型』があったのならば。
残った炎すべてを単純に放つだけでなく、何らかの形に変化させて凝縮させた炎を撃つことができたのならば。
結果は変わっていたかもしれない。
崩ならば、砕羽ならば、焔群ならば――可能であった。
だが、烈火にはできない。
本来炎術士としての才能がなく、『型』を持たぬ烈火にはできはしないのだ。
「紅麗の炎なら、な」
アシュタロスに首を掴まれた状態で、烈火はポツリと零した。
首にかかる力が一瞬弱まる。
首にかかる力が一瞬弱まる。
「…………その男ならば、私を殺せていたのか?」
意識を手放してしまいそうになりながらも、烈火は精一杯強い口調を作る。
気に喰わないところもあるが、紅麗の強さはよく知っている。
あの男を下に見られてしまうのは、不思議と我慢ならなかった。
気に喰わないところもあるが、紅麗の強さはよく知っている。
あの男を下に見られてしまうのは、不思議と我慢ならなかった。
「たりめーだ」
「……そう、か」
「……そう、か」
ごきり、と。
鈍い音が響いた。
鈍い音が響いた。
【花菱烈火 死亡確認】
【残り64名】
【残り64名】
【C-3 東部路上/一日目 早朝】
【アシュタロス】
[時間軸]:横島がエネルギー結晶体を破壊する直前
[状態]:右腕肩口より喪失、左足太ももに穴、胸に刺し傷、脇腹抉れてる、全身に火傷、全身ダメージ極大、回復中
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、支給品1~3
[基本方針]:優勝し、ブラックも殺す。滅びたい。紅麗に興味。
※バサラとビカラが所持していたメモを読みました。
[時間軸]:横島がエネルギー結晶体を破壊する直前
[状態]:右腕肩口より喪失、左足太ももに穴、胸に刺し傷、脇腹抉れてる、全身に火傷、全身ダメージ極大、回復中
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、支給品1~3
[基本方針]:優勝し、ブラックも殺す。滅びたい。紅麗に興味。
※バサラとビカラが所持していたメモを読みました。
◇ ◇ ◇
石島土門は脇目も振らずに、走り続けていた。
当てなどない。目的地もなければ、意味もない。
宮本武蔵に佐々木小次郎、そして花菱烈火のおかげで生き長らえているものの、いったいなにをすればよいのかが分からない。
涙も鼻水も溢れるばかりで止まらず、顔面はだいぶ汚れている。
そんな状態にありながら顔を拭こうともせず、AMスーツのパワーに身を任せていた。
当てなどない。目的地もなければ、意味もない。
宮本武蔵に佐々木小次郎、そして花菱烈火のおかげで生き長らえているものの、いったいなにをすればよいのかが分からない。
涙も鼻水も溢れるばかりで止まらず、顔面はだいぶ汚れている。
そんな状態にありながら顔を拭こうともせず、AMスーツのパワーに身を任せていた。
「『番長』ト思ワレル参加者ヲ発見。
コレヨリ、番長抹殺プログラムヲ実行スル」
コレヨリ、番長抹殺プログラムヲ実行スル」
前も見ずに走っていた土門に浴びせられたのは、機械的な声であった。
同じくして腹部に衝撃が走り、民家へと叩き付けられた。
AMスーツのおかげで大した痛みはないが、激突した壁は砕けてしまっている。
同じくして腹部に衝撃が走り、民家へと叩き付けられた。
AMスーツのおかげで大した痛みはないが、激突した壁は砕けてしまっている。
「カナリノ耐久力ヲ持ツ番長ト認識」
声がしたほうには、学ランを着崩した青年が立っていた。
手首からはコードが伸びており、そのコードの先にあるのが土門の腹に突き刺さった拳であった。
土門は仲間である小金井薫から、サイボーグの存在を聞いている。
そのため驚きこそ少なかったが、まさか自分が戦うことになるとは思っていなかった。
とりあえず、溢れるどうしたらいいのか分からない感情をぶつけてやろう。
そう結論付けて土門が拳を握ると、サイボーグの青年が掌を向けているのが分かった。
手首からはコードが伸びており、そのコードの先にあるのが土門の腹に突き刺さった拳であった。
土門は仲間である小金井薫から、サイボーグの存在を聞いている。
そのため驚きこそ少なかったが、まさか自分が戦うことになるとは思っていなかった。
とりあえず、溢れるどうしたらいいのか分からない感情をぶつけてやろう。
そう結論付けて土門が拳を握ると、サイボーグの青年が掌を向けているのが分かった。
「打撃ガ効カナイノナラバ、コチラダ」
「ぐっ、があァァァァ!?」
「ぐっ、があァァァァ!?」
サイボーグの掌から放たれているのが電撃だと理解したときには、土門はすでに痺れていた。
ジャンプで逃れようにも、身体が痙攣していては力が入らず踏み込めない。
体内にある身体硬化魔道具『鉄丸』を発動させたところで、電撃には効果がない。
たちまち立っていることもできなくなり、地面に倒れ込んでしまう。
いつもならば必死でもがいただろうが、いまの土門にはその気もなかった。
もう仕方がないか――などと、彼らしくもなく早々に諦めてしまっていた。
すると、唐突に電撃が止まった。
ジャンプで逃れようにも、身体が痙攣していては力が入らず踏み込めない。
体内にある身体硬化魔道具『鉄丸』を発動させたところで、電撃には効果がない。
たちまち立っていることもできなくなり、地面に倒れ込んでしまう。
いつもならば必死でもがいただろうが、いまの土門にはその気もなかった。
もう仕方がないか――などと、彼らしくもなく早々に諦めてしまっていた。
すると、唐突に電撃が止まった。
「殺ス前ニ訊キタイコトガアル」
反撃するには絶好の機会であったが、まだ痺れが残っていた。
とはいえ飛びかかるくらいはできただろうに、土門は倒れたまま動こうとしない。
動いたところで烈火が帰ってくることはない、と考えてしまっていた。
とはいえ飛びかかるくらいはできただろうに、土門は倒れたまま動こうとしない。
動いたところで烈火が帰ってくることはない、と考えてしまっていた。
「『人ヲ笑顔ニスル方法』ヲ教エテクレ」
「……あァ?」
「……あァ?」
黙って殺されるつもりであったのに、土門はつい聞き返してしまう。
それほどまでに、サイボーグの言葉は意外なものであったのだ。
それほどまでに、サイボーグの言葉は意外なものであったのだ。
「月美トイウ少女ガイル。
彼女ヲ笑顔ニシタイノダガ、方法ガ分カラナイ」
彼女ヲ笑顔ニシタイノダガ、方法ガ分カラナイ」
聞き返されたためか、より詳しく告げられる。
その言葉を脳内で数回リピートさせ、土門はようやく意味を理解する。
意味を理解した瞬間には、サイボーグの顔面に拳を叩き込んでいた。
土門の怒りに反応したのか、AMスーツはかつてない力を発揮した。
サイボーグは民家の壁をぶち抜き、三軒ほど先の塀に埋もれる。
そちらを見据えて、土門は声を張り上げる。
その言葉を脳内で数回リピートさせ、土門はようやく意味を理解する。
意味を理解した瞬間には、サイボーグの顔面に拳を叩き込んでいた。
土門の怒りに反応したのか、AMスーツはかつてない力を発揮した。
サイボーグは民家の壁をぶち抜き、三軒ほど先の塀に埋もれる。
そちらを見据えて、土門は声を張り上げる。
「女を笑わせてえのに、人を殺すだと!?
ふざッけんじゃねえ! ンなことして笑うヤツがいるかよォ!」
ふざッけんじゃねえ! ンなことして笑うヤツがいるかよォ!」
壁から抜け出したサイボーグに掌を向けられても、土門の叫びは止まらない。
「なんでそんな簡単なことも分かんねーんだ、どいつもこいつも!!
殺したり死んだりしたらなァ! もう終わりなんだよ! 一生笑えねえんだよ、そんなバカヤロウは!
人殺しだけじゃねえ! 花菱のヤツだってバカヤローだ! 死んだらどうにもならねえだろうが! 意地でも生きてなきゃ意味ねえだろッ!!」
殺したり死んだりしたらなァ! もう終わりなんだよ! 一生笑えねえんだよ、そんなバカヤロウは!
人殺しだけじゃねえ! 花菱のヤツだってバカヤローだ! 死んだらどうにもならねえだろうが! 意地でも生きてなきゃ意味ねえだろッ!!」
放たれた電撃を掻い潜って、土門は飛び蹴りを放つ。
倒壊した民家に埋もれたサイボーグを睨み付けて、まだ続ける。
倒壊した民家に埋もれたサイボーグを睨み付けて、まだ続ける。
「なにがあったって……もうダメだと思ったってッ、涙が止まらなくったってッ!
生きてなきゃ二度と笑えねえだろ、ちくしょう! 分かれってんだよ、バッキャローッ!」
生きてなきゃ二度と笑えねえだろ、ちくしょう! 分かれってんだよ、バッキャローッ!」
瓦礫から飛び出すと、サイボーグは自身のボディを眺める。
動作を確認するように腕を上下させてから、不思議そうに首を傾げた。
動作を確認するように腕を上下させてから、不思議そうに首を傾げた。
「急ニ身体能力ガ向上シタ。オ前ハ、イッタイ何者ダ?」
いままでより範囲の広くなった電撃の雨を回避して、土門はサイボーグの腹を殴り抜ける。
吹き飛んで行く相手へと、吐き捨てるように言い放つ。
吹き飛んで行く相手へと、吐き捨てるように言い放つ。
「ナニモンもクソもあるか!
またダチと楽しく笑ってフツーにくらしてえ……ただの人間だよ、このバカヤロー!!」
またダチと楽しく笑ってフツーにくらしてえ……ただの人間だよ、このバカヤロー!!」
土門は、地に伏したままのサイボーグを見下ろす。
相手は機械だ。
キース・ブラックに人を殺せと命ぜられたため、ただ従っているだけかもしれない。
善悪も分からず、命令されたから殺しているだけ。
だとすれば、悲しい話だ。
もしそうであるのなら、生死の意味も分からずに殺しているだけならば――教えてやる。
死んだら終いだということを、身体に叩き込んでやる。
相手は機械だ。
キース・ブラックに人を殺せと命ぜられたため、ただ従っているだけかもしれない。
善悪も分からず、命令されたから殺しているだけ。
だとすれば、悲しい話だ。
もしそうであるのなら、生死の意味も分からずに殺しているだけならば――教えてやる。
死んだら終いだということを、身体に叩き込んでやる。
「オラ、立てよ……ッ。
命がなにか分からねえんなら、何度だって殴ってやる。
人を笑わせる方法が知りてーんなら、何度だって教えてやるッ。
お前が悲しいヤツだってんなら、何度だって俺の拳で救ってやるよッ!!」
命がなにか分からねえんなら、何度だって殴ってやる。
人を笑わせる方法が知りてーんなら、何度だって教えてやるッ。
お前が悲しいヤツだってんなら、何度だって俺の拳で救ってやるよッ!!」
【C-3 北西部路上/一日目 早朝】
【石島土門】
[時間軸]:SODOM突入前
[状態]:健康
[装備]:御神苗優のAMスーツ@スプリガン
[道具]:基本支給品一式×2、支給品1~5(0~2:本人確認済み、使えるものと使えないもの? 1~3:烈火確認済み、花火以外)
[基本方針]:仲間と合流したい、風子最優先。マシン番長に、人を笑顔にする方法を教えてやる。
[時間軸]:SODOM突入前
[状態]:健康
[装備]:御神苗優のAMスーツ@スプリガン
[道具]:基本支給品一式×2、支給品1~5(0~2:本人確認済み、使えるものと使えないもの? 1~3:烈火確認済み、花火以外)
[基本方針]:仲間と合流したい、風子最優先。マシン番長に、人を笑顔にする方法を教えてやる。
【マシン番長】
[時間軸]:雷鳴高校襲撃直前
[状態]:異常なし
[装備]:無し
[道具]:ランダム支給品1~3、基本支給品一式
[基本方針]:番長を抹殺し、幽霊と仲直りする。邪魔するものも排除。人を“笑顔”にする方法を知る。土門と戦闘。
※番長関係者しか狙いませんが、一定以上の戦闘力があるとみなした人物は番長であると判断します。
※対象の“人間”の殺害を躊躇しません。
※レーダーは制限されています。範囲は不明。
[時間軸]:雷鳴高校襲撃直前
[状態]:異常なし
[装備]:無し
[道具]:ランダム支給品1~3、基本支給品一式
[基本方針]:番長を抹殺し、幽霊と仲直りする。邪魔するものも排除。人を“笑顔”にする方法を知る。土門と戦闘。
※番長関係者しか狙いませんが、一定以上の戦闘力があるとみなした人物は番長であると判断します。
※対象の“人間”の殺害を躊躇しません。
※レーダーは制限されています。範囲は不明。
【支給品紹介】
【殺鳥用ワイヤー×5@金剛番長】
井上真由子に支給された。
秋山優(卑怯番長)の持つ暗器。特殊素材製らしいが詳細不明。
マシン番町の目をもってしても気づかないほど細く、チタン合金を容易く切断するほど鋭く、また炎に包まれても焼失することはない。
井上真由子に支給された。
秋山優(卑怯番長)の持つ暗器。特殊素材製らしいが詳細不明。
マシン番町の目をもってしても気づかないほど細く、チタン合金を容易く切断するほど鋭く、また炎に包まれても焼失することはない。
【妖刀『八房』@GS美神】
ギイ・クリストフ・レッシュに支給された。
犬神族に伝わる妖刀。
斬った相手の霊力を吸収し、斬れば斬るほど鋭くなっていく。
なお原作初登場時点で、すでに強化セラミックを両断できるほど力を蓄えている。
ギイ・クリストフ・レッシュに支給された。
犬神族に伝わる妖刀。
斬った相手の霊力を吸収し、斬れば斬るほど鋭くなっていく。
なお原作初登場時点で、すでに強化セラミックを両断できるほど力を蓄えている。
【備考】
※戦闘により、商店街がえらいことになってます。
※殺鳥用ワイヤーが宮元武蔵の死体にくくりつけられてます。
※バサラ@GS美神、ビカラ@GS美神が、消滅しました。
※戦闘により、商店街がえらいことになってます。
※殺鳥用ワイヤーが宮元武蔵の死体にくくりつけられてます。
※バサラ@GS美神、ビカラ@GS美神が、消滅しました。
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キャラを追って読む
066:ばかやろう節(2) | 花菱烈火 | GAME OVER |
ギイ・クリストフ・レッシュ | 082:会食 | |
伊崎剣司(憲兵番長 | ||
石島土門 | 105:死んだらおわり | |
アシュタロス | 106:高鳴り | |
シルベストリ | 082:会食 | |
マシン番長 | 105:死んだらおわり |