鬼に追われて・・・
突如として、空気を震わせ響いてきた轟音・・・
その巨大な音に、薄暗いコクピットで蹲っていた少女が顔を上げた。
少女―――プレシアは慌ててグランゾンを起動させる
周囲を見回すと、南東の方角に煙が一筋あがっていた。
「何かが、爆発した?」
いったい、何が?・・・決まっている。『誰かの乗った機体』が、だ。
(なんで?なんで、こんな・・・)
誰かが戦っている・・・いや、殺しあっている。
突きつけられた現実にプレシアは震えた。
(あそこで、誰かが死んだ・・・)
そう考えて・・・ふと、思う。獲物を仕留めた獣は、何をする?
(次の、獲物を・・・狙う?)
・・・次に狙われるのは、自分かもしれない。
少女は気がつく。ここには隠れる場所すらないことに・・・
(逃げなきゃ・・・逃げなきゃ!)
プレシアは煙のあがる廃墟から離れるべく、砂漠の中へと入っていった。
【プレシア・ゼノサキス 搭乗機体:グランゾン(スーパーロボット大戦OG)
パイロット状況:健康、恐怖にかられている
機体状況:良好
現在位置:C-2からB-2へむけて移動中
第一行動方針:この場所から離れる
最終行動方針:まだ決めてないが、死にたくない】
※聞こえた音は、『
墜ちた勇者』で鉄也が廃墟を破壊した音です。
ですので、それと同時刻です。
個人的な想像では、12:30頃?
最終更新:2008年05月29日 03:47