部分積分の拡張です。
おさらいとして部分積分を求めるには合成関数の微分法則
の両辺を定積分して
左辺の処理をして
とすればよいのでした。さらにこの右辺第2項を左辺へまわして
の形で書かれることが多いと思います。
さてこれを拡張するわけですが
同じアイディアで微分法則から出発します。これです。例のごとく成分こと計算すると成り立つことが分かります。
先ほどの例と同じように定積分してあげます
左辺にガウスの発散定理を適用させます
これで完成です。
次に具体例を挙げてみます.
①ポアソン方程式などに登場する拡散項の
弱形式を導くときは
を代入してあげます。さらに
であることも注意して、右辺の第3項を移項すると
というおなじみの式がでてきました。
②ストークス方程式などに登場する圧力勾配項の弱形式を導くときは
を代入して、右辺の第2項を移項すると
としてあげればよいです。
最終更新:2010年11月30日 23:34