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天気予報が嘘をついた8

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商店街の噴水広場に着いた綱吉は時計のよく見える場所で雲雀の姿が現れるのをひたすら待った
噴水の場所に着いた時には地面をはねる水ですそがぬれて色が変わっていた

時計は後5分で9時をさす
きっと雲雀のことだ9時ちょうどに現れるのだろう

雨は先ほどよりも酷くなっていた
「あぁーあ、なんで雨降るんだよ・・・・天気予報の嘘つき」

昔母さんと出かけたときに天気予報では雨だといっていたのに
晴れたから「なんでてんきよほうのおねえちゃんは雨だよっていってたのに、はれちゃったの?」
と聞くと「それはわからないけれど、雨よりも晴れてた方がいいでしょ?」
といわれた覚えがある
そのときは単純に確かにそうだと思ってうなずけた

でも、今日は違う
晴れだといったのに雨
しかも今日はよりによって自分にとってとても大切な日なのに雨だなんて簡単にうなずけない


「はぁー」

ため息をついて見上げた時計は9時1分をさしていた

「珍しいな・・・・」
雲雀さんは大概ちょうどにくる少し前には来るとおもってたんだけどな・・・・・
「寝坊・・・・・・・とか・・・・?」

雲雀さんの寝起き・・・・考えただけど怖い・・・
ってかいつも朝早くから学校にいるってことはやはりはやおきなんだろうな
でもさ・・・雲雀さんって寝起きめちゃくちゃわるそうだよね・・・
なんてことを考えているうちに時計がさす時間は15分


足が疲れてきた

もともとそんなに体力のない綱吉はずっと立ち続けたままで足に負担がかかっていた
どんよりとした雲からいまだに振り続ける雨は激しさを増して噴水近くを歩いていた人商店街の雨のあたらない方へそそくさと歩いていく

土砂降りの中一人たたずむ綱吉
「風紀委員の仕事はいった・・・のかな?」

こない・・・・

まだ・・・

まだ・・・・?



冷たい風が肌をなでていく
傘を持つ腕から除く白い肌は鳥肌が立っていた

綱吉は地面にお尻がつかないように腰をおろしてしゃがんだ
ぴちゃぴちゃとはねる水をただ呆然と見ていた

「早くこないかなー」

面白いようにはねる水を見ているのは飽きなかった
踊りを踊るように跳ね上がる

いろんな形を作ってまた地面へ飛び散る
傘の下から腕を外に出すと手の上に降り注ぐ水が綱吉の手の中で
ダンスを踊りだす

ふっと微笑むと頬を伝う雨・・・
いくつも降り注いで傘の下で踊る

時計をもう一度仰ぎ見ると15分ほどたっていた

体が冷えてきた
どこか商店街の方へいって体を温めようかとも思ったけど

「雲雀さん待ってきゃ・・・勝手にどこでもいったら怒られちゃうよな」
片手で腕をさする
少し摩擦がおきて暖かい
でもそれも一時だけ
さする腕をやめればまたそこはぬくもりを失って冷たくなっていく

そんなとき思い出したのが雲雀の冷たい手
でも胸の中は温かい雲雀の温もり

「はぁー・・・・・本当、遅い」


 


まだまだ続きます^^こんな長編作ったの初めてだww

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