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硝子のハンマー

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硝子のハンマー

貴志祐介 角川文庫


文庫落ちすんのに3年待ったぞゴラァ!!!

暗証番号付エレベータや赤外線センサつきのカメラといった、現代のセキュリティで囲まれたオフィスで他殺された介護サービス会社社長。容疑者として逮捕された専務の弁護人になった弁護士の青砥純子は、防犯コンサルタントの榎本に『専務以外が社長を殺害できる可能性の調査』を依頼する…。

これはwwwすごく貴志センセーwwwwといった(俺的に)素晴らしい作品だった。
デビュー作黒い家からずっと踏襲されている『現実における犯罪ってこんななんだよ。こんな事もできるんだよ』というスタンスそのまんまであるため、ミステリというよりは現代におけるクライムサスペンスとして割り切って読む事を強く薦める。

本作は2部構成になっており、第1部が探偵編、第2部が解決編といった感じになっている。探偵編は青砥と榎本を中心とした群像劇であり、とにかく榎本が食え無すぎてカッコイイんだこれが!(某シリーズの保呂草っぽい感じがしないでもないが)
で、解決編は何というか、著者の傑作である青の炎を彷彿とさせる内容。いやぁこの人はホント、こーゆーの書かせるとうますぎ。
最近読書は電車の中でしかしないのだけれど、帰宅してネットさえせずに続きを読んだのは久しぶりだって。

個人的には、青春小説と倒叙、現代におけるクライムサスペンスを最高のクオリティで融合させた青の炎には総合力では劣るけれど、純粋なクライムサスペンスとしては非常に良い出来なのではないかと。

金さえあれば。
金さえあれば……。
しっかし、作中で"2ちゃんねる"って単語が出てきた時はマジで吹いてしまったwww
貴志祐介スレは"ハゲ"って言うの自重すべきwwwwwwww
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