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FMA SAIA 90
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FMA SAIA 90

(引用元)
1980年代半ばにアルゼンチンのFMA(Fábrica Militar de Aviones)社によって設計されたマルチロール戦闘機。アルゼンチンの国産戦闘機を開発する目的で開始されたACA(Avión Caza Argentino)計画の最終段階の機体である。
【歴史】
アルゼンチンの最期の軍事政権として知られる国家再編成プロセスによって開始されたACA計画は、FMA IA 63 パンパ→FMA IA 67 コルドバ→FMA SAIA 90の3段階で構成されていた。
アルゼンチンの最期の軍事政権として知られる国家再編成プロセスによって開始されたACA計画は、FMA IA 63 パンパ→FMA IA 67 コルドバ→FMA SAIA 90の3段階で構成されていた。
1段階目であるIA 63でFMAはドイツのドルニエ社との共同開発を行って関係を築き、将来の航空機の開発に関する協定を締結した。
SAIA 90の開発は、ドルニエが様々作戦状況や戦闘機の特性を想定をした予備設計を行い、それを空軍の要求に合わせて採用するという手法がとられた。これは、当時FMAが自力での航空機の開発を行えるほどのノウハウが無かったためである。
FMAは仕様が固められて承認されてから12年~15年ほどで開発が完了すると予想しており、試作機の飛行を1989年、納品を1991に完了させる計画でいた。
しかし、FMAの財政難により計画は難航し、アエルマッキやマクドネル・ダグラス、フェアチャイルドなど、計画に協力してくれるパートナーを模索していたが、最終的に計画は破棄された。
しかし、FMAの財政難により計画は難航し、アエルマッキやマクドネル・ダグラス、フェアチャイルドなど、計画に協力してくれるパートナーを模索していたが、最終的に計画は破棄された。
【機体】
ドルニエの分析により、
ドルニエの分析により、
- 高度6000mでのマッハ0.9での機動性
- 9000mでのマッハ0.9~1.5への急加速及び急減速性能
- インテグラルタンクの搭載
- レーダーや赤外線に対するできる限りのステルス性能
が要求された。
最大離陸重量が14,500kgなのに対し空虚重量は7,800kgと比較的軽量となっている。これはアルファジェットやDo228で培ったドルニエの複合素材の技術が生かされた結果の性能である。
エンジンはF404-GE-400二基が搭載されると考えられており、最大出力は7.71t、最高速度はマッハ2.25に及ぶとされている。
武装は固定武装にマウザーBK-27、合計11箇所のハードポイントに空対空ミサイル、空対地ミサイル、最大5,000kgの爆弾を搭載可能とされている。
性能緒元
(三面図)

(引用元)
全長 | 15.53m |
---|---|
全幅 | 10.95m |
全高 | 3.96m |
重さ | 7,800kg(空虚重量) 14,500kg(最大離陸重量) |
最高速度 | マッハ2.25 |
エンジン | F404-GE-400×2 (ドライ出力 4.98t A/B出力 7.71t) |
最大上昇率 | 15,000m/min |
実用上昇限界 | 15,000m |
航続距離 | 3,380km |
ハードポイント | 合計11箇所、最大5000kg (胴体下部4箇所、主翼下合計4箇所、翼端2箇所、中央1箇所) |
武装 | マウザーBK-27 |
赤外線誘導式AAM(AIM-9級) | |
レーダー誘導式AAM(AIM-120級) | |
最大5,000kgの爆弾 |