今、そこにいる僕
●9点
「こどものおもちゃ」や「すごいよ!マサルさん」などで知られる大地丙太郎の監督作品。全13話。
笑えるアニメで知られる監督が作った心底笑えないアニメ。
笑えるアニメで知られる監督が作った心底笑えないアニメ。
現代日本で平穏無事な日々を送っていた少年シュウが、
一人の少女と出会ったことをきっかけに50億年後の地球へとタイムスリップし、
そこで行われている戦争や、その他ゴタゴタに巻き込まれていくという話。
一人の少女と出会ったことをきっかけに50億年後の地球へとタイムスリップし、
そこで行われている戦争や、その他ゴタゴタに巻き込まれていくという話。
内戦が続く現代のアフリカ諸国をモチーフにしているという未来世界には、
果てしなく続く戦争、独裁政治、戦時性暴力、少年兵と
見る者を陰鬱な気分にさせる要素が満載。それゆえ鬱アニメと呼ばれることもしばしば。
果てしなく続く戦争、独裁政治、戦時性暴力、少年兵と
見る者を陰鬱な気分にさせる要素が満載。それゆえ鬱アニメと呼ばれることもしばしば。
また、クソッタレな状況下で空回りしつづける主人公の在りようと
そのような主人公を描く作り手の姿勢についても賛否両論。
(自分は、猪突猛進系主人公の抱える欺瞞を指摘しているのだと解釈した)
そのような主人公を描く作り手の姿勢についても賛否両論。
(自分は、猪突猛進系主人公の抱える欺瞞を指摘しているのだと解釈した)
全体を通して見れば、決して完成度の高い作品ではない。
話は後半ダレるし、その割に御都合主義ともいえるような唐突な終わり方をするし、
人によっては、ショッキングなテーマを取り上げただけできちんと掘り下げていないと怒るかもしれない。
話は後半ダレるし、その割に御都合主義ともいえるような唐突な終わり方をするし、
人によっては、ショッキングなテーマを取り上げただけできちんと掘り下げていないと怒るかもしれない。
ただ個人的には、見ている最中かつてないほどに激しく心を揺さぶられたので、9点をつけておく。
これは何かを学ぶアニメではなく、(最良の意味で)批判され、乗り越えられるべきアニメだと思う。
これは何かを学ぶアニメではなく、(最良の意味で)批判され、乗り越えられるべきアニメだと思う。
●7点
こんなにももろく こんなにもはかない
百億年の年月だから 哀しいほどに愛しい
つらいことの後には本当に、いいことが待っているのか。
諦めたら終わりだというのは確かだが・・・。
重い話だけど不快な感じではない。
そこまで面白いアニメじゃないけど結構いい。
見終わった後はさっぱりしてるので、プロセスを楽しもう。
ただ、第1話だけではそれ以降の雰囲気はつかめないので注意。
ところで、太陽誕生から百億年後なのか今から百億年後なのか。
あと、まほろ第2期の最終話、俺は大好きだ。
こんなにももろく こんなにもはかない
百億年の年月だから 哀しいほどに愛しい
つらいことの後には本当に、いいことが待っているのか。
諦めたら終わりだというのは確かだが・・・。
重い話だけど不快な感じではない。
そこまで面白いアニメじゃないけど結構いい。
見終わった後はさっぱりしてるので、プロセスを楽しもう。
ただ、第1話だけではそれ以降の雰囲気はつかめないので注意。
ところで、太陽誕生から百億年後なのか今から百億年後なのか。
あと、まほろ第2期の最終話、俺は大好きだ。
●5点
なんか寒かった。これは「重い」つもりなのか。
OPクレジットに始まり、ハキムのキャラ、戦いの悲惨さ、レイプ・・・
「どうだ、重いだろう」という感じが・・・。
つまんなくはなかった。
なんか寒かった。これは「重い」つもりなのか。
OPクレジットに始まり、ハキムのキャラ、戦いの悲惨さ、レイプ・・・
「どうだ、重いだろう」という感じが・・・。
つまんなくはなかった。
●7点
ひたすら鬱になる作品。
主人公の非力さはよく表されてる。その分ジレンマがあるけど。
理想論なんて通用しない。だからといって解決方法も無い…。
全部見終わったときには虚無感に襲われること請け合い。
展開はゆったりだが、ひたすらダルイと感じる人もいると思う。
最終話、主人公が立ち向かってくシーンは盛り上がってイイ感じ。
あと、OPが非常に上手い。作品の雰囲気をよく表してた。
ひたすら鬱になる作品。
主人公の非力さはよく表されてる。その分ジレンマがあるけど。
理想論なんて通用しない。だからといって解決方法も無い…。
全部見終わったときには虚無感に襲われること請け合い。
展開はゆったりだが、ひたすらダルイと感じる人もいると思う。
最終話、主人公が立ち向かってくシーンは盛り上がってイイ感じ。
あと、OPが非常に上手い。作品の雰囲気をよく表してた。
●1点
少年が異世界の戦争に巻き込まれる話。
少年が異世界の戦争に巻き込まれる話。
- まず、主人公に全く感情移入できなかった。
一切の責任感も思慮も持たず、ひたすら薄っぺらく幼稚な正義感を振りかざすだけ。
そういう言動の裏づけとなるバックボーンは、ついぞ一度も描かれない。
結果、狂信じみた気持ちの悪いキャラ(というか生き物)にしか見えなかった。
そしてシナリオだが、いったい何を目指したのかがまったく不明。
容赦のない戦場描写を見るに、リアリティを追及してる気はするが、だとすれば大概鼻白む。
あらゆる残酷描写に意味なんかないし、人の死がストーリーに貢献することもない。
(ということは「リアル」ではあるけど、そんなのは無価値。「リアリティ」のある面白い話が見たいんだから)
不愉快なほどの底の浅さで、むしろこれはスプラッタ映画のように笑い飛ばすのが正しいのではと思えてくる。
ラスボスにしても思想のかけらも持たない気違いだし、オチにしてもデウスエクスマキナ。
話の収拾のつけ方は、それぞれのキャラの行動に説得力がない無理やりなもの。
このようにドラマ的には0点をつけたいレベルだが、画面と演出はそれなりに良かったので辛うじて1点。
そういう言動の裏づけとなるバックボーンは、ついぞ一度も描かれない。
結果、狂信じみた気持ちの悪いキャラ(というか生き物)にしか見えなかった。
そしてシナリオだが、いったい何を目指したのかがまったく不明。
容赦のない戦場描写を見るに、リアリティを追及してる気はするが、だとすれば大概鼻白む。
あらゆる残酷描写に意味なんかないし、人の死がストーリーに貢献することもない。
(ということは「リアル」ではあるけど、そんなのは無価値。「リアリティ」のある面白い話が見たいんだから)
不愉快なほどの底の浅さで、むしろこれはスプラッタ映画のように笑い飛ばすのが正しいのではと思えてくる。
ラスボスにしても思想のかけらも持たない気違いだし、オチにしてもデウスエクスマキナ。
話の収拾のつけ方は、それぞれのキャラの行動に説得力がない無理やりなもの。
このようにドラマ的には0点をつけたいレベルだが、画面と演出はそれなりに良かったので辛うじて1点。
●10点
少女に惹かれ異世界(50億年後らしい)にタイプスリップした主人公の少年が
どう生き抜いていくかのお話。大地丙太郎監督。ちょっと重い話だと思う。
主人公はさておきサブキャラの悲惨さに心打たれた。
いろいろ考えさせられました。
少女に惹かれ異世界(50億年後らしい)にタイプスリップした主人公の少年が
どう生き抜いていくかのお話。大地丙太郎監督。ちょっと重い話だと思う。
主人公はさておきサブキャラの悲惨さに心打たれた。
いろいろ考えさせられました。